JP2516951C - - Google Patents

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JP2516951C
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thin film
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hydrogen
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 近年のOA化・情報化にともない民生用あるいは産業用を問わず情報の入力装
置および表示装置の大型化が必須となりつつある。特に入力装置としての密着型
薄膜イメージセンサや表示装置としての液晶ディスプレイ等では、情報量の増加
に伴なって大面積化や高速処理が要望されるようになってきた。これらの装置は
光センサ及び薄膜トランジスタなどから構成され、これらの大面積および低コス
トプロセスの開発が強く望まれる。 従来の技術 上述の光センサの構成材料としては主として非晶質シリコンが用いられ、また
薄膜トランジスタの構成材料としては非晶質シリコンとともに多結晶シリコンが
用いられている。非晶質シリコンを用いた光センサや薄膜トランジスタの電極コ
ンタクト部やソース・ドレイン領域の形成には高濃度で低抵抗の浅い(〜200
Å)不純物導入層の形成が不可欠で、従来はこれをプラズマ化学的気相成長法(
P−CVD)を用いて形成していたが不純物を導入した薄膜の堆積後に不必要な
領域を写真蝕刻法により除去する必要があり、加えて通常行われる有機感光材料
を用いた選択的な不純物導入層の形成は不可能であった。 第9図に従来のP−CVD法を用いて大面積用の逆スタガ構造の非晶質シリコ
ン薄膜トランジスタを作製するプロセスを示す。絶縁基板100上に、Cr等の
金属ゲート電極101,ゲート絶縁膜である窒化シリコン膜102,能動層とな
る非晶質シリコン膜103,パッシベーションとなる窒化シリコン104を第9
図Aに示す如く形成した後、全面にソース・ドレイン領域形成用のn+非晶質シ
リコン膜105を全面に堆積した後(第9図B)、ソース・ドレイン領域を残し
、写真蝕刻法で層105を選択的にエッチング除去するか、第9図Cの構造を形
成するプロセスとして第9図Aの構成を形成するかわりにゲート絶縁膜102,
非晶質シリコン103,パッシベーション膜104を連続的に形成した後、パッ
シベーション膜104を第9図Aの如く形成した後第9図Bの如く全面にP−C
VD法でn+非晶質シリコンを形成し、写真蝕刻法で第9図Cの如くバターン形
成する事もある。しかる後金属電極6を形成する事により、非晶質シリコン薄膜
トランジスタが形成される。(第9図D) 発明が解決しようとする問題点 一般に単結晶シリコン基板を用いた通常の半導体集積回路におけるMOSトラ
ンジスタのソース・ドレインの形成にはイオン注入法が適用されるが、大面積基
板上への形成が容易な非晶質シリコンは、通常のイオン注入で必要な熱処理を行
うことができず、第9図のごとくn+非晶質シリコン層105の形成および選択
除去という手間のいる工程が必要となり、工程の増加をもたらしている。すなわ
ち、非晶質シリコンを用いた薄膜トランジスタの形成には、イオン注入法は不純
物導入後の活性化と欠陥除去のため高温の熱処理を必要とする等のため不適当で
ある。 また、第9図の方法では、ソース・ドレイン用のn+膜105は膜103上に堆
積されるため、ゲート絶縁膜102と能動層となるシリコン膜103界面のチャ
ンネル領域107とソース・ドレイン間の距離が大きくこの間の抵抗が大きく、
トランジスタ特性が悪くなる欠点があった。 問題点を解決するための手段 本発明は、このような問題を解決することのできる半導体装置の製造方法を提
供するものであって、大面積基板の形成が容易である非晶質シリコン薄膜が形成
された基板を用いて、不純物層の堆積工程がなく工程数の少ない半導体装置の製
造方法を提供することを目的としている。また、チャンネル領域と、ソース・ド
レイン間の抵抗が少ない半導体装置の製造方法を提供することを目的としている
。さらに、大面積基板に対して均一な処理を短時間で行える半導体装置の製造方
法を提供することを目的としている。 上記目的を達成するために本願発明は、シリコン薄膜を形成した基板を、周期
律第III族元素イオン及び水素イオン又は周期律表第V族元素イオン及び水素イ
オンを含むプラズマ空間から離れた位置に配置し、前記プラズマ空間中からの前
記周期律第III族元素イオン及び水素イオン又は周期律表第V族元素イオン及び
水素イオンを加速し、前記シリコン薄膜上に形成したマスクを用いて選択的に前
記周期律第III族元素イオン及び水素イオン又は周期律表第V族元素イオン及び
水素イオンを導入することを特徴とする半導体装置の製造方法を用いている。 さらに本発明は特に絶縁基板上に形成された非晶質シリコンを用いた逆スタガ
構造のMOS型電界効果ソース及びドレイン領域となるべき領域を上記方法をと
る。 作用 本発明のプロセス技術は、不純物元素イオンと同時に水素イオンを基板に導入
するため、大面積に集積された非晶質シリコン及び多結晶シリコン等への不純物
注入を容易かつ確実に行える。すなわち本発明に用いる技術は高純度ガスを用い
、生成したプラズマから不純物元素イオン及び水素イオンを引き出して、これを
低電圧加速により所定の温度に加熱した基板にイオンをシャワー状に照射して不
純物導入(ドーピング)を行う新規なプラズマプロセス技術(イオンシャワード
ー ピング技術)であり、この技術により半導体LSIプロセスで使用されている自
己整合技術が大面積に対しても応用でき、素子を高性能化し、かつプロセスを簡
略化することが可能となり、多結晶シリコン制御,非晶質シリコン薄膜トランジ
スタのソース・ドレイン形成,浅い電極領域の形成,p,n任意の選択ドーピン
グ等が容易に行え、非晶質シリコンを用いた光センサの製造にも好適となる。そ
して、特に非晶質シリコンの場合、非晶質シリコンへの不純物注入と同時に水素
イオンが注入され、不純物注入時に誘起される欠陥を補償することができるため
、熱処理温度は、非結晶シリコンが結晶化しない低温で行うことができ、良質な
不純物導入層や接合の形成が可能となる。 実施例 まず、本発明に用いる技術の概略を述べる。第1図はこのイオンシャワードー
ピング技術の概念図である。例えば石英管よりなる真空容器1,外部に印加した
高周波電力用電極2,電磁石3にて形成される外部磁場を備え、真空容器1中に
導入された例えばH2希釈PH3ガスを電磁界励起し、発生したリンイオン4,水
素イオン5を加速し、基板台6におかれた試料10にマスク7を用いて選択ドー
ピングする。 なお試料10は絶縁基板8上に形成された非晶質シリコン半導体層9である。
10は中性分子を示す。 イオンシャワードーピングのための装置は第2図に示すように、13.56メ
ガヘルツ(1メガ=106)の高周波と磁場を放電室に印加して、励起したプラ
ズマ中のイオンを1〜10キロボルトの電圧で処理室に引き出し、所定の温度に
加熱した大面積集積素子10(第1図の試料)にイオンをシャワー状に照射する
ものである。この装置は、イオンの励起を高周波電源を利用して行っているため
、均一なブラズマを作成でき、大面積にわたって一括処理することが可能であり
、更に、磁場印加による大電流のイオンビームが得られるため、非晶質シリコン
を用いたA4サイズに集積した薄膜トランジスタへの不純物注入の際に、処理時
間もおよそ1分程度とすることが可能となる。また装置構成もイオン注入装置と
比較して非常に簡便なものとなっている。1は真空容器を構成する石英管で、ガ
ス導入管12から導入された例えば水素希釈で2%のPH3ガスを真空ポンプで
排気 しつつ例えば10-4Torr台に維持し、石英管1の外部に設置された高周波電極2
及び電磁石3により励起放電し少なくともリンイオン4及び水素イオン5を含む
プラズマを形成する。13は塩化ビニルを用い放電室と基板台14を含むチャン
バー15とを絶縁する絶縁体フランジである。電極16は石英管を真空シールす
るとともに直流電圧(1〜10KV)印加される。17は別の電極で現装置では、
電極16と同電位に保たれているがもちろん電極16に対し正電圧を印加しても
よい。18は基板台14を加熱する交流電源で、基板台14上に大面積集積素子
10を形成すべき試料を置く。 素子の材料、構成によっては、この加熱手段を用いなくてもよい。 19は真空フランジ、20はヒーター、21は開口部、22は電離真空計であ
る。 この装置の特長は、 1)A4サイズのような大面積集積素子へのドーピングが可能である 2)装置構成は極めて簡単で低価格である。(イオン注入装置の約1/3以下) 3)磁場を印加した高効率イオン化方式を用いているため、大電流イオンビー
ムが得られ、ドーピングをA4サイズで約1分と短時間で行うことが可能である
。 4)加速エネルギーが10KeV以下でイオンの照射を行うことができ、高濃度
の浅いドーピング層(〜20nm)を形成することが可能である 5)有機感光材料等のマスクを用いた選択的なドーピングが可能なため、特に
非晶質シリコンデバイスにおけるプロセスの簡略化や新規構造デバイスの製造が
可能である。 この新規プラズマプロセス技術により、薄膜トランジスター及びセンサを集積
化した大面積長尺デバイスの量産化が容易となり、OA機器・画像処理端末機器
等の入力及び表示用のキーデバイスを作成するための重要な基本技術になる。 次表にドーピング技術比較表を示す。 さらに第3図に示すように任意の領域にp型・n型の任意の伝導層を形成する
選択ドーピングが浅く行えるため、非晶質シリコンデバイスの応用領域を飛躍的
に拡大することが可能となる。 第3図Aは従来のイオン注入法、第3図Bは本実施例のイオンシャワー方式を
模式的に示したものである。第3図Aの場合、不純物イオンのみを半導体薄膜に
注入しており、不純物の注入の際に元素どうしの結合が切れて欠陥が発生し、そ
の数は1個の不純物イオンに対し、数百と考えられる。 これに対し第3図Bの場合も同様に欠陥が発生すると思われる。しかしながら
、本実施例のイオンシャワー方式の場合は不純物イオンとともに水素イオンも注
入され、この水素イオンが不純物イオンの注入に伴って生じた欠陥を補償する役
目を果たすものと思われる。 特に半導体薄膜が非晶質シリコンの場合、初めから薄膜中に水素は導入されて
おり、欠陥の補償の役目を果たすと思われるが、1個の不純物イオンの導入によ
り発生する欠陥の数が多いため、初めから薄膜中に含まれていた水素だけでは十
分に欠陥を補償できず、不純物イオン注入の際に水素イオンも同時に注入してや
ると、欠陥を十分に補償することができる。これにより、後の熱処理工程を低温
で行うことが可能となる。 なお、薄膜9が非晶質シリコンの場合、第3図Aのイオン注入法は、イオン注
入後の必要な熱処理を行おうとすると、非晶質シリコンが結晶化してしまう温度
になってしまうため、適用不可能である。これに対し、第3図Bのイオンシャワ
ー方式では、不純物イオンと共に水素イオンを用いてドーピングを行っているた
め、イオンシャワー終了後の熱処理工程が、非晶質シリコンが結晶化しない温度
で行える。したがって、イオンシャワー方式は、非晶質シリコンに対しても適用
可能である。 次に、上記装置を使用して、非晶質シリコンを用いた薄膜トランジスタの作成
に応用する場合について説明する。 第4図Aに於いて8はガラス基板で30はCr等の金属ゲート電極で例えばチ
ャネル長10μである。31はゲート絶縁膜SiH4ガスとNH3ガスの混合ガス
を用いてP−CVD法で基板温度300℃で約3000ÅのSiN膜を形成する
。 9はトランジスタの能動層すなわちチャンネル部とソース・ドルイン部となる非
晶質シリコン基板温度250℃で約1000Å形成する。32はパッシベーショ
ン膜で同様にP−CVDで基板温度250℃で約3000ÅのSiN膜を形成す
る。しかる後感光性樹脂被膜を塗布した後、第4図Bに示すようにパッシベーシ
ョン膜32を写真蝕刻し一部を残す。このときのチャネル長方向の寸法は例えば
5μとする。 しかる後残された膜32をマスクとして、前述のイオンシャワードーピング技
術を用いて非晶質シリコンに不純物導入をする。まずn型の不純物導入の場合に
ついて述べる。放電室に水素希釈のPH3ガスを導入放電する。このときの放電
条件の例として外部高周波電力は2〜10W外部磁場50ガウス,真空度は5×
10-4Torrであった。又水素希釈のPH3濃度として0.5%の場合、放電室の
出口から約15cm離れた位置で、3.5KeVで加速されたイオンシャワー32
を非晶質シリコン9に基板温度300℃で照射したとき不純物の導入と同時に非
晶質シリコンのエッチングが生じた。PH3濃度が2%のときにはドーピングが
主でエッチングはほとんど観測されなかった。又PH3濃度が、10%では非晶
質シリコン膜上にPの堆積が生じた。非晶質シリコン9の厚さが1000Åのと
きイオン加速エネルギーが3.5KeVのときはPのドーピング深さ(投影飛程
)が約50Åのため分布の広がりを考えてもソース・ドレイン領域部の非晶質シ
リコン膜の表面領域にのみ高濃度層34(点線より上)が形成されることになる
。非晶質シリコンの厚さを薄く例えば500Åとしイオンの加速エネルギーを1
0KeV,ピーク濃度を1020/cm3としたとき、非晶質シリコン9の深さ50
0Åのところでの濃度は1015/cm3となる。 第4図Bに続き第4図Cに示す如く非晶質シリコンを9のトランジスタ部以外
除去した後、ソース・ドレイン電極35,36を形成する。 以上の方法により、プロセス工程の著しい簡略化,大面積化が容易になるだけ
でなく、第5図に示すごとくソース及びドレイン高濃度領域層34とチャネル3
7間の非晶質シリコンの高抵抗領域が少なくなる。すなわち、非晶質シリコン9
にl1の深さのソース領域が形成され、ソース,チャンネル間距離がl2と短くで
き、抵抗Rを小さくできる。 従来は非晶質シリコンに対し、イオン注入を行った後、必要な熱処理を行おう
とすると、非晶質シリコンが結晶化してしまう温度になってしまうため、イオン
注入ではソース領域を形成できなくなる。そこで、非晶質シリコン9の上にソー
スを堆積形成することになり、抵抗Rを小さくできなかった。しかし、本発明の
イオンシャワー方式では、不純物イオンと共に水素イオンを用いてドーピングを
行っているため、イオンシャワー終了後の熱処理工程が、非晶質シリコンが結晶
化しない温度で行え、ソースを堆積形成する必要はない。 さらに、非晶質シリコン9の膜厚、イオン加速エネルギー、基板温度等のパラ
メータを最適化することにより、ソース・ドレイン領域を非晶質シリコン厚さ全
体に形成できるため入力信号の損失を緩和したり、非晶質薄膜トランジスタのス
イッチング速度の向上等の効果も生じる。又不純物イオンのドーピングとともに
水素イオンも同時に注入され、不純物のドーピング時に生ずる欠陥による電気的
特性を補償することになり、水素含有が必要な非晶質シリコンに好適となる。こ
の時水素イオンの量には最適値がある。PH3を用いた不純物導入では、水素中
0.5〜10%が最適であるが、例えばPH3ガスをHeガス中で希釈するよう
な場合はPのドーピングとは別に水素イオンをドーピングしてもよい。PF3
スを用いる場合でも同様である。もちろん水素希釈のPH3ガスの場合でも別工
程の水素イオンのドーピングや水素或は水素を含むプラズマ放電中で処理しても
よいことはいうまでもない。 この技術を多結晶シリコンや非晶質シリコンを用いて自己整合的にソース・ド
レイン領域を形成する場合の実施例を第6図に示す。第6図8は例えば石英ガラ
ス基板で、50は減圧CVD法で形成した約2000Åの多結晶シリコン、51
は〜1000Å熱酸化膜のゲート絶縁膜、52は約3000Åのゲート多結晶シ
リコンである。第6図に示すようにパターン形成後、自己整合的例えば水素希釈
で2%のPH3ガスのプラズマ放電中から6KeVでイオン加速し、矢印のごと
くイオンシャワーとして不純物導入する。しかる後900℃,30分間N2ガス
中で、アニールする。その後通常の方法でトランジスタを作成する。この方法で
は、大面積基板においてもイオンシャワーの走査を必要とすることなく均一かつ
全体に同時にドーピングが可能となる。 多結晶シリコンでなく非晶質シリコンを能動層に用いる場合はゲート絶縁膜と
して、光CVD法やECRプラズマCVD法による絶縁膜を熱酸化膜の代りに用
いアルミニウムや他の金属,金属シリサイドをゲート電極として第6図の如くパ
ターン形成した後、基板を200〜300℃で昇温し、イオンシャワードーピン
グすることにより簡単にトランジスタを作成することが可能である。 本発明の技術を多結晶シリコンを用いた薄膜トランジスタの製造に適用する場
合、第3図に示したようにソース・ドレイン領域の形成や水素ガスのプラズマ放
電から引き出したイオンシャワーによる多結晶シリコンの粒界(注2)制御に応
用することが可能である。薄膜トランジスタの電気特性の一例を第7図に示す。 さらに、本発明のプラズマプロセス技術の有用性を確認するため、非晶質シリ
コンを用いた光センサと多結晶シリコンを用いた薄膜トランジスタを、石英基板
上に一体化して集積化ラインセンサを試作した。トランジスタについては5桁以
上のオン/オフ特性が得られ、このトランジスタによる駆動回路とセンサを一体
化し、2桁以上の光電流/暗電流比が得られた。この素子の構成および特性を第
8図に示す。 本発明は、MOSトランジスタのソース・ドレインの形成に応用するだけでな
く、第3図に示したように、ドーピングの際のイオンの加速エネルギーが従来の
イオン注入の場合に比べて低いため、マスクを用い、任意の領域に極めて浅い高
濃度の不純物層を形成することができる。例えば半導体薄膜が非晶質シリコンで
マスク材料がシリコン窒化膜のときイオン加速エネルギー3.5KeVで、P原
子で5×1014/cm2、基板温度250℃でドーピングすることにより〜200
Å以下で〜10-3(Ω・cm)-1 の伝導度を示す層が形成できた。比較としてイオ
ン注入法で形成する場合通常0.1μm以上となる。 また、本発明においては、P,n任意の周期律表第V族,第III族元素の導入
に適用することができる。 発明の効果 周期律表第III族又は第V族イオンと同時に水素イオンをドーピングしている
ため、不純物注入時に誘起される欠陥を補償でき、低温での熱処理が可能となる
。特に、大面積基板の形成が容易な非晶質シリコンが形成された基板に対して、
堆 積方法を用いず不純物を導入でき、工程数を少なくすることができる。また、ト
ランジスタのチャンネル領域とソース・ドレイン間の距離を小さくして抵抗を小
さくすることができる。さらに、磁場印加下で高周波電力による放電分解によっ
てイオンを発生させれば、均一なプラズマと大電流のイオンビームを提供でき、
従って大面積基板に対し均一に短時間で不純物を導入することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明に用いるイオンシャワー方式による不純物導入法の概念図、第
2図はイオンシャワードーピング装置の概略図、第3図(A)はイオン注入法の状
態図、第3図(B)はイオンシャワー方式の状態図、第4図(A)〜(C)は本発明の一
実施例の薄膜トランジスタの製造工程断面図、第5図は第3図(C)のトランジス
タの部分拡大断面図、第6図は多結晶シリコントランジスタの製造工程断面図、
第7図は薄膜トランジスタの電気特性図、第8図(A)はアモルファシシリコンセ
ンサと薄膜トランジスタの一体化平面図、第8図(B)は同(A)のX−X’線断面図
、第8図(C)は同(A)の特性図、第9図(A)〜(D)は従来の非晶質シリコン薄膜トラ
ンジスタの工程断面図である。 3……電磁石、4……リンイオン、5……水素イオン、8……絶縁基板、9…
…非晶質シリコン半導体層、10……マスク、34……高濃度不純物導入層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)容器内に周期律第III族元素又は第V族元素を含む不純物及び水素イオン
    を含有するプラズマ空間を形成し、前記プラズマ空間から離れた位置に多結晶あ
    るいは非晶質シリコン薄膜の形成された基板を置き、前記プラズマ空間中から不
    純物イオン及び水素イオンを引き出し加速して、前記基板上に形成された多結晶
    あるいは非晶質シリコン薄膜上に形成したマスクを用いて選択的に前記多結晶あ
    るいは非晶質シリコン薄膜に前記不純物イオン及び水素イオンを同時に導入する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 (2)不純物イオン及び水素イオンを高周波電力による放電分解により発生させ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の半導体装置の製造方法。 (3)不純物イオン及び水素イオンを磁場印加下で高周波電力による放電分解に
    より発生させることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の半導体装置の製
    造方法。 (4)シリコン薄膜が非晶質シリコンであり、第V族イオンを発生するためのソ
    ースガスが水素ガス希釈のPH3であり、その濃度が0.5%より大きく10%より小
    さい範囲にあることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の半導体装置の製
    造方法。

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