JP2516419Y2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP2516419Y2
JP2516419Y2 JP12011390U JP12011390U JP2516419Y2 JP 2516419 Y2 JP2516419 Y2 JP 2516419Y2 JP 12011390 U JP12011390 U JP 12011390U JP 12011390 U JP12011390 U JP 12011390U JP 2516419 Y2 JP2516419 Y2 JP 2516419Y2
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正宏 田中
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、安全性の高い加熱調理器に関する。
(ロ)従来の技術 操作パネル及び開扉釦を、合成樹脂で形成すると、操
作パネル及び開扉釦が、不所望な高熱を受けた場合に溶
け、開扉釦貫通部から、調理器内の充電部が露出し、危
険となる。そのために、特開昭62−271392号公報に開示
のように、難燃性の合成樹脂を使用すると、溶融により
充電部が露出するのを防止できるが、この難燃性の合成
樹脂は高価で、調理器のコスト高を招く。
(ハ)考案が解決しようとする課題 本考案は、簡単且つ安価にして、充電部が露出して
も、この充電部に触れられないようにし、調理器の安全
性を高めるとともに、部品の共用性を図るものである。
(ニ)課題を解決するための手段 食品を収納し加熱調理する加熱室と、上記加熱室の開
口を開閉し、ラッチ爪を有するドアーと、このドアーの
閉時に、上記ラッチ爪が係合するフックと、上記加熱室
の前壁を形成する前面板と、上記前面板に設けられた開
口を閉塞するとともに制御基板を収納するコントロール
金具と、このコントロール金具を覆い上記前面板に配置
された操作パネルと、この操作パネルに設けられ、ドア
ーを解放操作する開扉釦と、上記コントロール金具及び
上記前面板を貫通し、上記ラッチ爪が上記フックから係
合解除する力を、上記開扉釦から上記ラッチ爪へ伝達す
る伝達部とを備え、上記前面板及び上記コントロール金
具のいずれか一方に上記伝達部の貫通を許容する小孔、
他方に長孔を形成する。
(ホ)作用 開扉釦及び操作パネルが溶融しても、開扉釦から係合
爪へ、係合解除力を伝達する伝達部の、前面板を貫通す
る孔が小さいため、この孔を介して、内部の充電部に触
れられない。更に、モデル毎に開扉釦の位置が異なって
も、例えばコントロール金具の貫通孔を長孔に形成する
ことで、コントロール金具を共通に使用できる。
(ヘ)実施例 第1図は、本考案実施例の、調理器の分解斜視図を示
し、1は外装、2は外装1内に設けられ、食品を加熱調
理する加熱室、3は電気部品を収納設置する電装室、4
は加熱室2の開口を有し、電装室3の前壁を形成する前
面板、5は加熱室2開口を開閉するドアーで、このドア
ーには、ドアー閉成を保持する一対のラッチ爪6が、設
けられている。7は上記前面板4の前に配設された操作
パネルで、この操作パネルには、開扉釦8が設けられて
いる。
第2図は、操作パネル7の分解斜視図を示し、9は前
面板4に設けられた開口、10は上記開口9縁に、前面板
4と一体に形成されたフック基板取り付け金具、11は前
面板4の一部を切り起こして形成されたラッチレバー支
持金具、12は合成樹脂製ラッチレバーで、このラッチレ
バー12には、左側より上記ラッチレバー支持金具11に挿
入される一対の回動軸12a、12a、及び後述の解除レバー
を、作動させる作動突起12bが、一体に形成されてい
る。
13は前面板4に設けられた、人の指が挿入できない程
度の小孔、14は制御基板(図示せず)を収納し、上記開
口9を閉塞するコントロール金具で、このコントロール
金具14は、前面板4に固着され、下部ツバ片14aで、上
記ラッチレバー支持金具11の形成に伴い、前面板4に形
成される開口15を閉塞するとともに、この下部ツバ片14
aには、上記小孔13の開口を許容する長孔14bが形成され
ている。8aは上記開扉釦8の裏側に、一体成形された伝
達部、即ちラッチレバー操作用軸で、この軸8aは、コン
トロール金具14を覆う操作パネル7に設けられた穴16を
挿通し、且つその先端は、部分的に切り欠かれて、上記
前面板4の小孔13より若干小さい形状を有し、上記コン
トロール金具14の長孔14b及び、上記小孔13を貫通して
いる。これにより、上記軸8aは、開扉釦8の操作力を、
ラッチレバー12に伝達する。
第3図は、ドアー5閉成時の、ラッチ爪付近の構成を
示す。17はドアー本体、18はドアー本体を覆うドアーカ
バー、19はラッチ爪6が係合するフック20を有するフッ
ク基板で、このフック基板19は、第2図に示す前面板
に、形成されたフック取り付け金具10に、取り付けられ
ている。この場合、フック基板19の下端は、ラッチレバ
ー12の左側に位置し、ラッチレバー12が左側に移動し
て、一対の回動軸12aが、ラッチレバー支持金具11より
外れるのを防止する。21は上下方向に摺動自在に、フッ
ク基板19に取り付けられ、ラッチ爪6をフック20から、
係合解除する解除レバーである。
今、開扉釦8を、付勢スプリング22に抗して押圧する
と、開扉釦8の操作用軸8aは、コントロール金具14の長
孔14b及び、前面板4の小孔13を介して、ラッチレバー1
2を反時計方向に回動させる。この回動に伴い、ラッチ
レバーの作動突起12bで、解除レバー21を上動させ、ラ
ッチ爪6をフック20から、係合解除させる。
上記構成において、不所望な高熱を受け、操作パネル
7、開扉釦8、ラッチレバー12が溶融しても、電気部品
を収納する電装室3は、金属製の前面板4と、コントロ
ール金具14で隔離される。注目すべきは、この時、開扉
釦8の操作力を伝達する操作軸8aが、貫通するのを許容
する上記小孔13が開き、この小孔を介して、電装室3内
の充電部が露出するが、この小孔13は、指が入らない程
に小さいのである。従って、感電するのが防止される。
また、フック基板、ラッチレバー双方とも前面板に取り
付け、且つ、ラッチレバーの回動軸は、ラッチレバーと
一体に形成しているため、ラッチ部品相互の、取り付け
位置のバラツキが小さく、開扉釦の操作力を、効率よく
解除レバーに伝達できる。
上記実施例では、操作軸8aが貫通するのを許容する小
孔13を前面板4に、長孔14bをコントロール金具14に設
けたもので説明したが、操作軸8aが貫通する小孔をコン
トロール金具14に、長孔を前面板4に設け、小孔に対応
しない前面板の長孔開口をコントロール金具のツバ片14
aで閉塞すれば、実施例と同様の効果を得られる。
(ト)考案の効果 操作パネル、開扉釦、ラッチレバーを通常の合成樹脂
で形成しても、簡単な構成で異常時に充電部に触れて、
感電するのを防止できる。更に、コントロール金具の貫
通孔を長孔に形成することにより、開扉釦の位置が異な
ってもコントロール金具が共用でき、実用的な加熱調理
器を、提供することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案実施例の調理器を示し、第1図は調理器の
分解斜視図、第2図は操作パネル部の分解斜視図、第3
図はドアー閉成時の第1図におけるIII−III線断面図で
ある。 2…加熱室、4…前面板、5…ドアー、6…ラッチ爪、
7…操作パネル、8…開扉釦、8a…伝達部、12…ラッチ
レバー、13…小孔、14…コントロール金具、14b…長
孔、20…フック、21…解除レバー。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】食品を収納し加熱調理する加熱室と、上記
    加熱室の開口を開閉し、ラッチ爪を有するドアーと、こ
    のドアーの閉時に、上記ラッチ爪が係合するフックと、
    上記加熱室の前壁を形成する前面板と、上記前面板に設
    けられた開口を閉塞するとともに制御基板を収納するコ
    ントロール金具と、このコントロール金具を覆い上記前
    面板に配置された操作パネルと、この操作パネルに設け
    られ、ドアーを解放操作する開扉釦と、上記コントロー
    ル金具及び上記前面板を貫通し、上記ラッチ爪が上記フ
    ックから係合解除する力を、上記開扉釦から上記ラッチ
    爪へ伝達する伝達部とを備え、上記前面板及び上記コン
    トロール金具のいずれか一方に上記伝達部の貫通を許容
    する小孔、他方に長孔を形成してなる加熱調理器。
JP12011390U 1990-11-15 1990-11-15 加熱調理器 Expired - Lifetime JP2516419Y2 (ja)

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