JP2516329B2 - かぶれ防止剤組成物 - Google Patents
かぶれ防止剤組成物Info
- Publication number
- JP2516329B2 JP2516329B2 JP59256676A JP25667684A JP2516329B2 JP 2516329 B2 JP2516329 B2 JP 2516329B2 JP 59256676 A JP59256676 A JP 59256676A JP 25667684 A JP25667684 A JP 25667684A JP 2516329 B2 JP2516329 B2 JP 2516329B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- composition
- skin
- rash
- adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、皮膚粘着製品の貼付に起因するかぶれの防
止剤組成物、更に詳しくは、医療用に用いる粘着応用製
品、例えば絆創膏、救急用絆創膏、外科用粘着テープ、
消炎鎮痛プラスター、パツプ剤、人工肛門部用装具等の
使用により生ずるかぶれを防止、予防する組成物に関す
る。
止剤組成物、更に詳しくは、医療用に用いる粘着応用製
品、例えば絆創膏、救急用絆創膏、外科用粘着テープ、
消炎鎮痛プラスター、パツプ剤、人工肛門部用装具等の
使用により生ずるかぶれを防止、予防する組成物に関す
る。
〔従来の技術〕 皮膚に適用される粘着応用製品には、絆創膏、救急用
絆創膏、外科用粘着テープ、消炎鎮痛プラスター、パツ
プ剤、人工肛門部用装具などが挙げられるが、「かぶれ
る」という使用者の訴えが良く聞かれる。この「かぶ
れ」といわれる皮膚炎発生の原因を除くために皮膚に対
する接着性の改善、水蒸気ならびに空気の透過性の改
善、基材の物性の改良、粘着剤の皮膚に対する刺激性等
の改善が行なわれているが、未だすべての使用者に満足
がゆく製品は得られていない。
絆創膏、外科用粘着テープ、消炎鎮痛プラスター、パツ
プ剤、人工肛門部用装具などが挙げられるが、「かぶれ
る」という使用者の訴えが良く聞かれる。この「かぶ
れ」といわれる皮膚炎発生の原因を除くために皮膚に対
する接着性の改善、水蒸気ならびに空気の透過性の改
善、基材の物性の改良、粘着剤の皮膚に対する刺激性等
の改善が行なわれているが、未だすべての使用者に満足
がゆく製品は得られていない。
斯かる現状に鑑み皮膚粘着製品による「かぶれ」を防
止し、かつ皮膚粘着製品の接着力を低下させないかぶれ
防止剤組成物の開発が望まれている。
止し、かつ皮膚粘着製品の接着力を低下させないかぶれ
防止剤組成物の開発が望まれている。
本発明者は斯かる問題点を解決すべく、鋭意研究を行
つた結果、油性基剤にシリコーンオイルを配合したもの
を皮膚粘着製品の貼付に先立って塗布すれば、該粘着製
品の接着力の低下を招くことなく、上記かぶれを悉く防
止できることを見い出し、本発明を完成した。
つた結果、油性基剤にシリコーンオイルを配合したもの
を皮膚粘着製品の貼付に先立って塗布すれば、該粘着製
品の接着力の低下を招くことなく、上記かぶれを悉く防
止できることを見い出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、皮膚粘着製品の貼付に先立って
塗布するものであって、植物油、動物油および合成油か
らなる群から選ばれた油の１種または２種以上及びシリ
コーンオイルを含有することを特徴とする皮膚粘着製品
の貼付に起因するかぶれ防止剤組成物を提供するもので
ある。
塗布するものであって、植物油、動物油および合成油か
らなる群から選ばれた油の１種または２種以上及びシリ
コーンオイルを含有することを特徴とする皮膚粘着製品
の貼付に起因するかぶれ防止剤組成物を提供するもので
ある。
本発明に用いる植物油、動物油または合成油におい
て、植物油としては、オリーブ油、アーモンド油、ホホ
バ油、落花生油、月見草油、マカデミアナツツ油、ひま
し油、やし油、カカオ脂、パーム油、パーム核油、サフ
ラワー油、サンフラワー油、紅花油、硬化やし油、硬化
パーム油、アボカド油、グレープシード油、ゴマ油、サ
ザンカ油、大豆油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ
油、パーシツク油、綿実油等が挙げられ、動物油として
は、ラノリン及びラノリン誘導体、タートル油、モルモ
ツト油、ミンク油、ミツロウ、スクワラン、スクワレ
ン、プリスタン、牛脂、硬化油、豚脂、卵黄油、セラツ
ク、ミツロウ等が挙げられ、合成油としては、α−オレ
フインオリゴマー、流動ポリイソブチレン、プリスタ
ン、ワセリン、パラフイン、流動パラフイン、グリセリ
ントリ−２−エチルヘキサノエート等の脂肪酸トリグリ
セライド等が挙げられる。この中で、ホホバ油、スクワ
ラン、グリセリントリ−２−エチルヘキサノエートが特
に好ましい。
て、植物油としては、オリーブ油、アーモンド油、ホホ
バ油、落花生油、月見草油、マカデミアナツツ油、ひま
し油、やし油、カカオ脂、パーム油、パーム核油、サフ
ラワー油、サンフラワー油、紅花油、硬化やし油、硬化
パーム油、アボカド油、グレープシード油、ゴマ油、サ
ザンカ油、大豆油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ
油、パーシツク油、綿実油等が挙げられ、動物油として
は、ラノリン及びラノリン誘導体、タートル油、モルモ
ツト油、ミンク油、ミツロウ、スクワラン、スクワレ
ン、プリスタン、牛脂、硬化油、豚脂、卵黄油、セラツ
ク、ミツロウ等が挙げられ、合成油としては、α−オレ
フインオリゴマー、流動ポリイソブチレン、プリスタ
ン、ワセリン、パラフイン、流動パラフイン、グリセリ
ントリ−２−エチルヘキサノエート等の脂肪酸トリグリ
セライド等が挙げられる。この中で、ホホバ油、スクワ
ラン、グリセリントリ−２−エチルヘキサノエートが特
に好ましい。
本発明に用いるシリコーンオイルとしては、５℃での
粘度が30cs以下である直鎖ジメチルシリコーン、環状ジ
メチルシリコーンが好ましい。
粘度が30cs以下である直鎖ジメチルシリコーン、環状ジ
メチルシリコーンが好ましい。
本発明に用いられる油は単独で用いても、また２種以
上を混合して用いてもよい。またシリコーンオイルは、
５℃での組成物全体の粘度が30cs以下になるように配合
するのが良く、全組成の10〜80重量％（以下単に％で示
す）を添加配合するのが好ましい。
上を混合して用いてもよい。またシリコーンオイルは、
５℃での組成物全体の粘度が30cs以下になるように配合
するのが良く、全組成の10〜80重量％（以下単に％で示
す）を添加配合するのが好ましい。
本発明のかぶれ防止剤組成物は使用上粘度が30cs（５
℃）以下になるのが好ましい。
℃）以下になるのが好ましい。
本発明のかぶれ防止剤組成物には、上記必須成分のほ
かに、所望により、殺菌剤、消炎剤等の薬効剤、あるい
は香料等を配合することができる。
かに、所望により、殺菌剤、消炎剤等の薬効剤、あるい
は香料等を配合することができる。
本発明のかぶれ防止剤組成物は、適当な容器に充填し
て使用に供されるが、特にスプレーとして用いると簡便
である。スプレーの形式は噴射ガスによるものでも蓄圧
式ポンプボトルによるものでもよい。
て使用に供されるが、特にスプレーとして用いると簡便
である。スプレーの形式は噴射ガスによるものでも蓄圧
式ポンプボトルによるものでもよい。
本発明のかぶれ防止剤組成物の使用方法としては、例
えば、絆創膏、救急用絆創膏、外科用粘着テープ、プラ
スター、パツプ剤、人工肛門部用装具等の皮膚粘着製品
を使用する前に、本発明のかぶれ防止剤組成物を適用皮
膚に少量噴霧し、テイシユペーパー不織布等で拭き取る
方法、当該組成物を数回噴霧したテイシユペーパー不織
布等で皮膚粘着製品の適用部位に予め塗布し拭き取る方
法等が挙げられる。
えば、絆創膏、救急用絆創膏、外科用粘着テープ、プラ
スター、パツプ剤、人工肛門部用装具等の皮膚粘着製品
を使用する前に、本発明のかぶれ防止剤組成物を適用皮
膚に少量噴霧し、テイシユペーパー不織布等で拭き取る
方法、当該組成物を数回噴霧したテイシユペーパー不織
布等で皮膚粘着製品の適用部位に予め塗布し拭き取る方
法等が挙げられる。
本発明のかぶれ防止剤組成物を紙、不織布等の支持体
に含浸させる場合、支持体の坪量としては特に限定はさ
れないが、例えば紙では20〜200g/m2、不織布では30〜3
00g/m2程度が好ましい。また含浸量は支持体の材質又は
含浸液の組成等によつて異なるが、例えば支持体が紙の
場合には支持体重量に対し40〜200％、不織布の場合に
は50〜400％程度が好ましい。
に含浸させる場合、支持体の坪量としては特に限定はさ
れないが、例えば紙では20〜200g/m2、不織布では30〜3
00g/m2程度が好ましい。また含浸量は支持体の材質又は
含浸液の組成等によつて異なるが、例えば支持体が紙の
場合には支持体重量に対し40〜200％、不織布の場合に
は50〜400％程度が好ましい。
本発明かぶれ防止剤組成物によるかぶれ防止作用の機
序は必ずしも明らかではないが、油性基剤とシリコーン
オイルの組成物が皮膚粘着製品の適用部位を適度に皮膚
することにより、皮膚粘着製品によるかぶれを防止し、
皮膚粘着製品の皮膚への粘着を維持するものと推定され
る。
序は必ずしも明らかではないが、油性基剤とシリコーン
オイルの組成物が皮膚粘着製品の適用部位を適度に皮膚
することにより、皮膚粘着製品によるかぶれを防止し、
皮膚粘着製品の皮膚への粘着を維持するものと推定され
る。
本発明のかぶれ防止剤組成物は、後記実施例に示すご
とく、その使用により皮膚粘着製品によるかぶれを防止
するのに充分な効果を発揮し、加えて皮膚粘着製品の皮
膚への粘着を維持することが可能となつた。
とく、その使用により皮膚粘着製品によるかぶれを防止
するのに充分な効果を発揮し、加えて皮膚粘着製品の皮
膚への粘着を維持することが可能となつた。
次に実施例を挙げて説明する。
実施例１ 下記第１表に示す組成のかぶれ防止剤組成物を30mlの
蓄圧式ポンプボトルに詰め、10人の上腕に軽くスプレー
したのち、市販救急絆創膏を貼布し、その使用感、接着
性を調べた。結果を第１表に示す。
蓄圧式ポンプボトルに詰め、10人の上腕に軽くスプレー
したのち、市販救急絆創膏を貼布し、その使用感、接着
性を調べた。結果を第１表に示す。
評価基準 結果 実施例２ 市販救急絆創膏に非常にかぶれやすい10名の人に本発
明品〔スクワラン60％、ホホバ油20％、シリコーンオイ
ルKF-96,1cs（信越化学工業社製）20％の混合組成物、
粘度25cs（５℃）〕を噴霧したトイレツトペーパーで上
腕を拭いてのち、市販絆創膏を24時間貼布し、剥脱後の
皮膚所見を検討した。その結果を第２表に示す。なお対
照としては、本発明品を噴霧したトイレツトペーパーで
拭いていない上腕の部分に市販絆創膏を24時間同様に貼
布した。
明品〔スクワラン60％、ホホバ油20％、シリコーンオイ
ルKF-96,1cs（信越化学工業社製）20％の混合組成物、
粘度25cs（５℃）〕を噴霧したトイレツトペーパーで上
腕を拭いてのち、市販絆創膏を24時間貼布し、剥脱後の
皮膚所見を検討した。その結果を第２表に示す。なお対
照としては、本発明品を噴霧したトイレツトペーパーで
拭いていない上腕の部分に市販絆創膏を24時間同様に貼
布した。
評価基準 − 皮膚反応がない ± 僅かに発赤があつた ＋ 発赤があつた 強度の発赤、周囲に浮腫があつた 結果 実施例３ 人工肛門周辺に皮膚炎を有する人工肛門保有者６名
（全員人工肛門部用装具使用中）に、装具取替時に本発
明品〔スクワラン70％、シリコーンオイルKF-96,2cs
（信越化学工業社製）30％の混合組成物、粘度25cs（５
℃）〕を人工肛門周辺に軽くスプレーし、使用してもら
つた。２週間使用した結果を第３表及び第４表に示す。
（全員人工肛門部用装具使用中）に、装具取替時に本発
明品〔スクワラン70％、シリコーンオイルKF-96,2cs
（信越化学工業社製）30％の混合組成物、粘度25cs（５
℃）〕を人工肛門周辺に軽くスプレーし、使用してもら
つた。２週間使用した結果を第３表及び第４表に示す。
結果
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ６１Ｋ 31/01 Ａ６１Ｋ 31/01
Claims (1)
- 【請求項１】皮膚粘着製品の貼付に先立って塗布するも
のであって、植物油、動物油および合成油からなる群か
ら選ばれた油の１種または２種以上及びシリコーンオイ
ルを含有することを特徴とする皮膚粘着製品の貼付に起
因するかぶれ防止剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59256676A JP2516329B2 (ja) | 1984-12-05 | 1984-12-05 | かぶれ防止剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59256676A JP2516329B2 (ja) | 1984-12-05 | 1984-12-05 | かぶれ防止剤組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61134322A JPS61134322A (ja) | 1986-06-21 |
| JP2516329B2 true JP2516329B2 (ja) | 1996-07-24 |
Family
ID=17295917
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59256676A Expired - Lifetime JP2516329B2 (ja) | 1984-12-05 | 1984-12-05 | かぶれ防止剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2516329B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1069525C (zh) | 1996-10-30 | 2001-08-15 | 海南养生堂药业有限公司 | 含龟油和鳖油的组合物及其制备方法 |
| US7247315B2 (en) * | 2001-08-17 | 2007-07-24 | Lavipharm Laboratories Inc. | Compositions and medical device for transdermal delivery of a drug and methods of making and using same |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6172715A (ja) * | 1984-09-18 | 1986-04-14 | Kao Corp | 外用抗炎症剤 |
-
1984
- 1984-12-05 JP JP59256676A patent/JP2516329B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61134322A (ja) | 1986-06-21 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4759902B2 (ja) | 瘢痕を治療する方法と組成物 | |
| US3891757A (en) | Anaesthetic topical and percutaneous administration with selected promoters | |
| US3632740A (en) | Topical device for the therapeutic management of dermatological lesions with steroids | |
| CA2416383C (en) | Solution-, dispersion- or emulsion-producing film dermatics | |
| US5476664A (en) | Treatment of warts using anthralins and occlusion | |
| US6190689B1 (en) | Hydrophilic pressure sensitive hot-melt adhesives | |
| CN101756765B (zh) | 有结构的封闭敷裹 | |
| TWI287457B (en) | Preparations for coating wound | |
| PT1269999E (pt) | Penso com blindagem aos ultravioletas | |
| JPH0197469A (ja) | 新規な医薬用包帯剤 | |
| JPS60150755A (ja) | 合成樹脂製創傷手当用品 | |
| ATE151986T1 (de) | Wirkstoffpflaster für niedrigschmelzende und/oder flüchtige wirkstoffe | |
| KR20070085773A (ko) | 사마귀 치료를 위한 장치와 방법 | |
| JPH1112177A (ja) | 安定なアスピリン含有外用製剤 | |
| JP2516329B2 (ja) | かぶれ防止剤組成物 | |
| DE4115849A1 (de) | Penetrationsfoerdernde substanz | |
| GB2099704A (en) | Wound coverings | |
| JPS6158446B2 (ja) | ||
| JP2504415B2 (ja) | ニトロ膏剤 | |
| JP4786196B2 (ja) | ゲル組成物及びその製造方法 | |
| EP0002003B1 (en) | Medical and cosmetic compositions containing a thixotropic aluminium derivative; process for producing them | |
| JPS60163811A (ja) | プロプラノロ−ル含有外用貼付剤 | |
| JP2887548B2 (ja) | 使用性の改善された含水性皮膚外用貼付剤 | |
| JP2926914B2 (ja) | 皮膚疾患治療用貼付剤及びその製造法 | |
| JPH0133443B2 (ja) |