JP2516154Y2 - 水道空気弁用の弁カバー - Google Patents

水道空気弁用の弁カバー

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JP2516154Y2
JP2516154Y2 JP2352992U JP2352992U JP2516154Y2 JP 2516154 Y2 JP2516154 Y2 JP 2516154Y2 JP 2352992 U JP2352992 U JP 2352992U JP 2352992 U JP2352992 U JP 2352992U JP 2516154 Y2 JP2516154 Y2 JP 2516154Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は上下水道用管路の所望の
位置へ介装する空気弁2や補修弁1のカバーに懸る。
【0002】
【従来の技術】上下の水道用の管路は通常、地下に埋設
されるが、水管橋などのように本管が外気中に露出して
いる場合も少なくない。また、地中に埋設されている場
合にも、本管路の補修工事のときに通水を遮断するため
の補修用仕切弁を取り付けるので地上から掘削したマン
ホール内で空気弁を露出している箇所も多い。この場合
には、本管へ取り付けた補修弁の上に空気弁を取り付
け、管路を補修するときに弁を開閉して管内へ空気を出
し入れしたり、管内通水中に空気が溜ったときは自動的
に弁が開いて空気を外部へ放出する。また、ポンプが停
止したときなどは管内が真空にならないよう弁が自動的
に開いて空気を管に流入させるような調整を行ってい
る。
【0003】補修弁、空気弁はともに弁箱の中へ管路か
らの水が進入することがあるから、冬季にそのまま露出
した状態に置かれていると弁内の水が凍結して膨張し、
弁箱などを破裂してしまう危険性がある。そのために弁
は全体を被覆する弁カバーで保護され、カバーの内面に
は保温材を全面に添着して外気の影響を受けないように
施工されている。この弁カバーは、同時に関係者以外の
者が弁を開閉する悪戯を防ぎ、弁が外部に露出して付近
の景観を悪化させるのを避け、また、管路が下水の場合
には、空気弁から排気するときに空気と共に汚泥が飛散
したり垂れ流したりして、通行の市民に迷惑のかかるこ
とを防止するのにきわめて有効である。
【0004】図3は従来から使用されている弁カバーの
一例を示したものである。図において上下の水道本管P
の所望の位置に受け台101を立設し、その受け台の上
に円筒6aを載置し、円筒の上に上蓋7aを被せて補修
弁1aと空気弁2aとを全面的に覆い、これらの三部材
の内面に保温材8aを貼り付けて弁を熱的に外界から保
護している。三部材は一般的に比較的板厚の大きな構造
用材で製作し、外面を塗装し腐食性の雰囲気に晒されて
も長く使用できるように図っている。部材は相互にボル
ト締めによって堅牢に組みたてられているから、悪戯に
よって弁を操作されることはなく、保温や悪臭の封じ込
めの目的に適合している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ここに例示したよう
に、従来の弁カバーは一旦空気弁から故障や通水直後な
どにより水が噴出しても、この水はカバー内に溜まって
外へ排出することができず、カバー内で露出している空
気弁などを腐食する原因となりやすい。また、保温材が
濡れたままであると保温作用が低下し目的から外れる結
果となりやすい。
【0006】管路が下水用であるときには、空気ととも
に噴出する汚泥が付近に飛散したり垂れ流れたりするの
を防ぐために、消臭ボックスを空気弁に取り付け悪臭の
公害から周辺を守っている。この消臭ボックス5の内部
には消臭材が充填されていて悪臭を吸収すると共に、汚
泥に含まれる水分はドレンとして下部に開口するドレン
抜きから排出するように構成されているのが普通であ
る。しかし、図3に示したような密封の構成ではこのド
レン抜きからドレンを排出するためには上蓋7aと円管
6aを取り外すより他に方法がなく、保全がきわめて煩
瑣であるという課題がある。
【0007】従来の弁カバーは耐用年数を長くするため
に、比較的板厚の大きな鋼材を加工することが通常であ
り、製作の工費が嵩むうえ、各部材の重量も大きくな
り、取り扱いに不便であるし、組み立てにおいても多く
の時間と労務とを必要とする。また、重量が大きいため
に、水管橋の上に乗せたときには橋の本体にかかる荷重
が大きく、この負担に耐え切れずに事故の原因となるお
それさえある。さらにこのような密封式の構造では各部
材をボルトによって強く締め付けておかなければ地震や
台風のときに組み立てが外れるおそれもあるが、あまり
締め付けが強過ぎると、弁カバー内に充満した空気を外
部に排出することができないため、内部の気圧が異常に
高まって空気弁の機能に予期しなかった影響を及ぼすこ
ともあり得る。
【0008】本考案は以上に述べた課題を解決するため
に、内部の水抜きが可能であり、下水用として消臭ボッ
クスのドレン抜きも簡単にでき、内部の給排気も容易で
あり、軽量で取り扱い容易な弁カバーの提供を目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案に係る水道管空気
弁用の弁カバーは、本管分岐管3の上フランジ31の下
部へ、分岐管3の外径とほぼ等しい幅でほぼ中心に達す
る長溝42を貫通した円板41と、該長溝42へ着脱自
在に嵌合する長板43とで底蓋4を形成し、該底蓋4、
分岐管3の上フランジ31、補修弁1の下フランジ11
を一体的に締結し、該補修弁1上に空気弁2を載架し、
前記底蓋4上には円筒6および給排気口71付きの上蓋
7を載架し、かつ、底蓋4、円筒6、上蓋7を軽量の耐
食性金属板で形成し、その内面すべてに亘って保温材を
添着したことによって前記の課題を解決した。なお、必
要あるときには、空気弁2にドレン抜き付きの消臭ボッ
クス5を装着する構成がより有効である。
【0010】
【作用】本考案の弁カバーの底蓋4は完全な円形ではな
くて、分岐管3の外径とぼほ等しい長溝42を切り込ん
でいるから、取り付け工事に当っては、まず、分岐管3
の外周に沿って長溝42を滑動して分岐管外周面の中心
付近まで円板41を挿し込み、その後円板41の長溝4
2へ長板43を嵌め込んで両者を係合して完全な円形の
底蓋4としている。この後底蓋4、分岐管3の上フラン
ジ31、補修弁1の下フランジ11を一体的に締結して
いるから、必要あるときには底蓋4から長板43を取り
外しカバー内部に溜まった管路からの噴出水を抜くこと
ができる。また、管路が下水の場合には、消臭ボックス
5のドレン抜きからドレンを抜くこともできるし、内部
に汚泥がこぼれているときにはこれも殆ど取り除くこと
が可能である。上蓋7には給排気口71が取り付けられ
ているから、空気弁からカバー内へ吐き出された空気は
容易に外部へ放出され、カバー内は常に一定の気圧を保
って空気弁の機能を一定に維持することができる。
【0011】
【実施例】図1は本考案の実施例を示す縦断正面図であ
り、図2は図1のX−X断面図である。図において、水
道本管Pの所望の位置に取り付けた分岐管3の上フラン
ジ31の下面に底蓋4が、また同上面に補修弁1の下フ
ランジ11が一体的にボルトで締結している。底蓋4は
図2のように長溝42を切り込んだ円板41と、この長
溝42へ嵌まり込む長板43と、両者を係合する円弧状
の係止板44とから形成されている。管路に立設した補
修弁1の外周面へこの長溝42を嵌め、外周面の中心へ
向けて円板41を滑動して中心まで嵌め込み、残った長
溝42の開口部へ長板43を嵌合し円板41と係止板4
4で両者を確実に係合する。この係止板44の丁度真上
に空気弁2に取り付けた消臭ボックス5のドレン抜き5
1が対向していることが望ましい。補修弁1の上フラン
ジ12の上には空気弁2が取り付けられ、この両弁体を
囲んで底蓋4の上に円筒6、円筒の上に上蓋7をそれぞ
れボルトで締結している。これら三部材の内面全面に亘
って保温材8が必要な厚さで貼り付けられている。
【0012】上蓋7の上には給排気口71が取り付けら
れていて外気と連通しているから、弁カバーの内部には
空気弁から放出された空気が溜まることなく速やかに外
部へ排出されるし、空気弁が空気を吸入するときも外部
から必要な空気を直ちに供給することができる。
【0013】弁カバーの材料自体は薄い板厚の耐食性金
属板、たとえばステンレス鋼板で製造されているから全
体の重量は軽くて、しかも腐食性の雰囲気に長く晒され
ても耐え、耐用年数は長く期待することができる。工事
に際しても軽量であり構造も簡単であるから、きわめて
有利で時間と労務の節約に繋がる。また、水管橋の上に
取り付けるときには、工事が簡単であるばかりでなく、
橋の本体に加わる荷重が小さいから橋梁構造に与える負
担が小さくて済み特に有効性が高い。
【0014】
【考案の効果】本考案に係る水道空気弁用の弁カバー
は、以上に述べたとおり、空気弁から内部へ噴き出した
水を簡単に抜き取ることができるし、保温材が濡れたま
まで保温効果に悪影響を残すこともなくなる。下水の場
合には不可欠の消臭ボックス5を取り付けたときに、こ
の中に滞留するドレンを容易に抜き出すこともできる。
従来、上蓋7を取り外して内部から溜まった水を汲み出
すか、全体を解体して清掃するというようなきわめて煩
瑣で作業環境の劣悪な手作業で処理していたことに比べ
ると、改善の効果はきわめて顕著なものがある。また、
給排気口71を具えているから空気弁の給排気に即応し
て外気から空気を吸引し、または外気へ速やかに放出す
る。
【0015】製品はすべて耐食性の材料で形成されてい
るから、軽量にも拘わらず容易に腐食しないため耐用年
数は長く保つことが期待でき、外観上も美麗な金属光沢
を保持して見苦しい変化を免れる。また、軽量であるた
めの工事上の便益については繰り返し既に述べたとおり
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の縦断正面図を示す。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】従来の技術を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1 補修弁 2 空気弁 3 分岐管 4 底蓋 5 消臭ボックス 6 円筒 7 上蓋 8 保温材 11 下フランジ 12 上フランジ 31 上フランジ 41 円板 42 長溝 43 長板 44 係止板 51 ドレン抜き 71 給排気口 P 水道本管

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道本管へ介装する補修弁と空気弁とを
    保温的に被覆する弁カバーにおいて、本管分岐管3の上
    フランジ31下部へ分岐管3の外径とほぼ等しい幅でほ
    ぼ中心に達する長溝42を貫通した円板41と、該長溝
    42へ着脱自在に嵌合する長板43とで底蓋4を形成
    し、該底蓋4、分岐管3の上フランジ31、補修弁1下
    フランジ11を一体的に締結し、該補修弁1上に空気弁
    2を載架し、前記底蓋4上には円筒6および給排気口7
    1付きの上蓋7を載架し、かつ、底蓋4、円筒6、上蓋
    7を軽量の耐食性金属板で形成し、その内面すべてに亘
    って保温材を添着したことを特徴とする水道空気弁用の
    弁カバー。
  2. 【請求項2】 請求項1において、空気弁2にドレン抜
    き51付きの消臭ボックス5を装着したことを特徴とす
    る水道空気弁用の弁カバー。
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JP6508584B2 (ja) * 2014-09-01 2019-05-08 株式会社石井鐵工所 呼吸弁の凍結防止装置
JP7113516B2 (ja) * 2019-03-04 2022-08-05 日本ヴィクトリック株式会社 バルブカバー、およびエア抜きバルブとバルブカバーの組み合わせ体

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