JP2515794Y2 - 自動昇降式貨物倉洗浄装置 - Google Patents

自動昇降式貨物倉洗浄装置

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JP2515794Y2
JP2515794Y2 JP5284990U JP5284990U JP2515794Y2 JP 2515794 Y2 JP2515794 Y2 JP 2515794Y2 JP 5284990 U JP5284990 U JP 5284990U JP 5284990 U JP5284990 U JP 5284990U JP 2515794 Y2 JP2515794 Y2 JP 2515794Y2
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正明 福永
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は貨物倉の洗浄を行うための洗浄装置に係り、
特に船の貨物倉の洗浄を行わせるのに好適な構造とした
自動昇降式貨物倉洗浄装置に関する。
【従来の技術】
一般に、石炭運搬船や鉱石運搬船などのばら積み貨物
船は、貨物を積み込んだときの貨物自重や圧力により、
貨物倉内の壁等に石炭粉や鉱石粉が圧着または付着し、
貨物倉内が汚れる。このため、通常荷下ろし後に船倉内
を洗浄するようにしている。 従来、ばら積み貨物船には貨物倉洗浄用の携帯式洗浄
装置を設けるか、あるいは人為的作業による洗浄を行っ
ていた。前者は貨物倉の船底に洗浄装置を運び込み、ホ
ースを接続して洗浄水を噴射して貨物倉内を洗浄するよ
うにしていた。また後者の人為的洗浄はホースを船倉内
に引き込み、先端ノズルを人が手に持って操作し、貨物
倉内を洗浄するものである。
【考案が解決しようとする課題】
ところが、前者の方法では、携帯式洗浄装置を貨物倉
内に運び込むための吊り下げ装置や搬入装置が必要とな
り、また落下等の危険性があった。後者の人為的作業で
は作業者本人が洗浄水をかぶったり、洗浄期間中人手が
必要となる問題があった。 本考案は、上記従来の問題点に着目し、洗浄装置の搬
入の煩雑さや人為的作業の低効率性を解消し、貨物倉内
の洗浄作業を極めて容易に行わせることができるように
した自動昇降式貨物倉洗浄装置を提供することを目的と
する。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案に係る自動昇降式
貨物倉洗浄装置は、貨物倉の内壁に設けた開閉蓋により
通常閉じられている格納室内にテレスコピック構造によ
り伸縮動作可能な多重管を設け、前記多重管には前記多
重管内に連通する洗浄液供給口を設けるとともに、前記
多重管における伸張先端管には、前記多重管内に連通し
前記貨物倉内に向け洗浄液の噴射を可能とする噴射ノズ
ルを設け、かつ伸張管の側壁には前記格納室の開口を閉
塞可能な中間フランジを設けたものである。この場合に
おいて、前記多重管の内外管には伸張位置規制用の係止
部を設けるとともに、この係止部による係止位置で前記
中間フランジが格納室の開口の閉塞位置に適合させるよ
うに配置し、また、前記多重管には放水弁を設け、この
放水弁を介して洗浄液を格納室内に充填させつつ前記中
間フランジと格納室開口との隙間から湧水可能とするこ
とができる。
【作用】
上記構成によれば、多重管内に洗浄液が供給される
と、多重管の内圧が液圧により高くなる。多重管はテレ
スコピック構造となっているので、内圧の上昇により伸
張され、先端管が格納室の開口から突出して貨物倉内に
飛出る。先端管には噴射ノズルが設けられているので、
内圧が噴射圧まで高まることにより洗浄液が貨物倉に吹
き付けられ、自動的に洗浄作業が行われるのである。こ
のとき、伸張管には格納室開口を塞ぐ中間フランジが取
り付けられているので、伸張移動によって自動的に開口
部が閉じられ、格納室内に洗浄時のごみやスラッジなど
が入り込むことが防止される。このような装置の多重管
にその伸張量を規制する掛止部を設けることでノズル上
昇端を一定に保つことができ、水圧により噴射高さが変
動するようなことを防止できる。同時に中間フランジが
格納室の開口位置に一致するようにしてゴミの入り込み
を確実に防止させるようにできる。また、放水弁を多重
管に設けて洗浄時に洗浄液を格納室内に充填させ、中間
フランジと格納室開口との隙間から湧水させれば、湧水
作用によりゴミの侵入を更に確実に防止できるようにな
る。
【実施例】
以下に、本考案に係る自動昇降式貨物倉洗浄装置の実
施例を図面を参照して詳細に説明する。 実施例に係る洗浄装置10は、船倉12の船底部二重底あ
るいは側壁部二重隔壁内に形成した格納室14に収容され
るようになっている。格納室14の開口16は蓋18により通
常は閉じられ、格納されている洗浄装置10は船倉12には
露出しないものとされている。 格納室14内に据え付けられている洗浄装置10は、外筒
20と内筒22とからなる二重管構造とされ、両者はテレス
コピック構造によって摺動伸縮ができるようになってい
る。そして筒内に洗浄液が加圧供給されることにより、
液圧により伸張動作されるようになっている。 まず、外筒20は格納室14に固定設置された下部外筒20
Aとその先端にフランジ結合された短尺の上部外筒20Bか
ら構成されている。下部外筒20Aには二重底内を通じて
格納室14内に導入される洗浄液の供給管(図示せず)と
接続される供給口24が形成され、また、格納室14内に内
部洗浄液を放出可能とした放水弁26が設けられている。
一方、上部外筒20Bは両端にフランジを有するもので、
下端のフランジを介して前記下部外筒20Aに連結結合さ
れるようになっている。この上部外筒20Bの両端フラン
ジには、それぞれ第2図に示すような第一ガイド円盤28
および第二ガイド円盤30を取り付け、下部の第一ガイド
円盤28は下部外筒20Aとの接合部に介在させ、上部の第
二ガイド円盤30は前記内筒22の出入り口を構成してい
る。 両ガイド円盤28、30は、第2図に示しているように、
中央部がキー溝32を有する透孔34となっており、周縁部
に複数のボルト孔36を等間隔に形成し、外筒20に固定さ
れるようになっている。前記透孔34は外筒20の内径より
小さい孔径に設定されている。なお、第一ガイド円盤28
は後述する内筒22の係止部を構成している。 一方、外筒20内に収容された内筒22は上部外筒20Bの
先端から一部突出させた状態となるが、これは前記ガイ
ド円盤28、30の透孔34に適合する直径とされ、透孔34に
規制されて伸縮移動可能となっている。内筒22の伸縮移
動時に回転が生じないように、外筒20に挿入されている
内筒22の外面には前記ガイド円盤28、30のキー溝32に嵌
合するガイドキー38が管軸方向に沿って設けられてい
る。また、内筒22の挿入下端には外筒20の内径に適合す
る外向きフランジ40が形成され、上方に内筒22が移動し
たときに第一ガイド円盤28に当接し、それ以上の突出が
できないようにしてストローク規制を図っている。 また、前記内筒22の上端部には洗浄機42が取り付けら
れている。この洗浄機42は俯迎角が調整できる噴射ノズ
ル44が取り付けられており(図は下向きに向けられてい
る)、任意方向に洗浄液を噴射できるようになってい
る。この洗浄機42は内筒22の先端にて管軸中心回りに回
転できるように取り付けられている。洗浄機42の回転駆
動力は二重管内に供給される洗浄液の流れを利用するよ
うになっており、このため、洗浄機42には洗浄液の流路
に設けられた駆動羽根(図示せず)を内蔵している。 ここで、前述したように内筒22は内部に供給された洗
浄液の加圧作用によって伸張移動するが、そのストロー
ク限度は第一ガイド円盤28と内筒22の下端に設けたフラ
ンジ40の当接位置により決定される。このような伸張作
動を行う場合には格納室14の蓋18は取外された状態にあ
るため、そのままでは洗浄作用によってゴミ等が格納室
14内に侵入する。これを防止するため、内筒22の外面に
はその最大突出位置で格納室14の開口16に適合する中間
フランジ46を設けている。これは第3図に示すように、
開口16の蓋受け48に適合する外径寸法をもつようにされ
ている。 なお、図中48は蓋受けである。 このような構成に係る自動昇降式貨物倉洗浄装置の作
用は次のようになる。 外筒20の供給口24にはパイプやホース等を介してポン
プが接続され、筒内に洗浄水が加圧供給可能となってい
る。洗浄液が供給されていない状態では、内筒22は第1
図に示すように、下降して外筒20内に収納されている。
このとき、中間フランジ46が第二ガイド円盤30に支えら
れ、内筒22の下端は供給口24より上方に位置している。 洗浄に際して、格納室14の蓋18を取外し、ポンプを駆
動し、海水を吸引して洗浄水として供給口24から下部外
筒20Aに送給する。下部外筒20Aに入った洗浄水は内筒22
を通って洗浄機42のノズル44から噴射される。この場
合、ノズル44の噴射口の断面積は外筒20の断面積より非
常に小さいため、洗浄機42の内部抵抗に相当する圧力が
外筒20下部に発生し、内筒22と洗浄機42とを押上げる力
が発生する。この力は圧力と外筒20の内径断面積の積に
相当する。したがって、外筒20の内径断面積と洗浄水圧
力との積が、内筒22と洗浄機42との自重以上となるよう
に設定すると、内筒22は自動的に押上げられ、第3図に
示した位置まで上昇する。内筒22はその下部に設けられ
た係止フランジ40が第一ガイド円盤28に接し、内筒22は
停止する。このとき、内筒22に取り付けた中間フランジ
46は、第3図に示しているように、格納室14の開口16を
塞ぐ。 一方、下部外筒20Aに導入された洗浄水は放水弁26を
通して格納室14内にも排出される。この排出洗浄水は満
水状態になった後に、前記中間フランジ46と開口16の蓋
受け口48との間の隙間より湧水して放出される。 また、ノズル44から洗浄水が噴射されると、洗浄機42
は図示しない駆動羽根により回転力を得て自動的に回転
し、貨物倉内を洗浄する。このとき、内筒22はキー38が
第一、第二ガイド円盤28、30のキー溝32に嵌合されてい
るので回転しない。 洗浄が終了して洗浄水の供給を停止すると、洗浄水圧
力が低下し、筒内の洗浄水が放水弁26を通って排水さ
れ、内筒22が第1図に図示した位置まで自重により下降
する。残水は図示しない排水装置により外部に排出すれ
ばよい。 このように、本実施例によれば、洗浄水を供給するだ
けで洗浄機42を所定の高さまで上昇させることができ、
同時に洗浄水の供給を停止するだけで自動的に洗浄機42
の高さを低くすることができる。したがって、第1図に
示した非洗浄時の上端が貨物倉の船底部より低い位置と
なるように設定し、第3図に示した洗浄時の洗浄機42の
位置が洗浄に必要な高さになるように設定することによ
り、貨物倉の船底部と干渉することのない貨物倉洗浄装
置が得られる。 しかも、洗浄機42の昇降が洗浄水の供給、停止により
自動的に行われるので、取扱が容易で省力化を図ること
ができる。 また、内筒22に取り付けた中間フランジ46が、洗浄に
よって生じたごみやスラッジ等が格納室14内に侵入し、
滞留することを有効に防止する。
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、貨物倉の内壁
に設けた開閉蓋により通常閉じられている格納室内にテ
レスコピック構造により伸縮動作可能な多重管を設け、
前記多重管には前記多重管内に連通する洗浄液供給口を
設けるとともに、前記多重管における伸張先端管には、
前記多重管内に連通し前記貨物倉内に向け洗浄液の噴射
を可能とする噴射ノズルを設け、かつ伸張管の側壁には
前記格納室の開口を閉塞可能な中間フランジを設け、ま
た、前記多重管の内外管には伸張位置規制用の係止部を
設けるとともに、この係止部による係止位置で前記中間
フランジが格納室の開口の閉塞位置に適合させるように
配置し、前記多重管には放水弁を設け、この放水弁を介
して洗浄液を格納室内に充填させつつ前記中間フランジ
と格納室開口との隙間から湧水可能としたので、貨物室
の洗浄時に発生するごみ等の滞留を防止しつつ、洗浄装
置の搬入の煩雑さや人為的作業の低効率性を解消し、貨
物倉内の洗浄作業を極めて容易に行わせることができる
という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例に係る洗浄装置の部分断面正面図、第2
図はガイド円盤の平面図、第3図は実施例に係る洗浄装
置の作動状態の正面図である。 10……洗浄装置、12……船倉、14……格納室、16……開
口、18……蓋、20……外筒、22……内筒、28、30……ガ
イド円盤、40……フランジ(係止部)、42……洗浄機、
44……噴射ノズル、46……中間フランジ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】貨物倉の内壁に設けた開閉蓋により通常閉
    じられている格納室内にテレスコピック構造により伸縮
    動作可能な多重管を設け、前記多重管には前記多重管内
    に連通する洗浄液供給口を設けるとともに、前記多重管
    における伸張先端管には、前記多重管内に連通し前記貨
    物倉内に向け洗浄液の噴射を可能とする噴射ノズルを設
    け、かつ伸張管の側壁には前記格納室の開口を閉塞可能
    な中間フランジを設けたことを特徴とする自動昇降式貨
    物倉洗浄装置。
JP5284990U 1990-05-21 1990-05-21 自動昇降式貨物倉洗浄装置 Expired - Lifetime JP2515794Y2 (ja)

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