JP2515777B2 - 化合物半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

化合物半導体装置およびその製造方法

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JP2515777B2 JP3553087A JP3553087A JP2515777B2 JP 2515777 B2 JP2515777 B2 JP 2515777B2 JP 3553087 A JP3553087 A JP 3553087A JP 3553087 A JP3553087 A JP 3553087A JP 2515777 B2 JP2515777 B2 JP 2515777B2
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    • H01L29/02Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は化合物半導体装置およびその製造方法、たと
えば、ショットキ障壁ゲート形電界効果トランジスタあ
るいはショットキ障壁ゲート形電界効果トランジスタを
有するIC等の化合物半導体装置の製造技術に関する。
〔従来の技術〕
低雑音,高遮断周波数、高出力等の特長を有するマイ
クロ波トランジスタとして、閃亜鉛鉱型結晶構造の基体
を基にして形成された砒化ガリウム電界効果トランジス
タ(GaAs・FETと略す。)が広く知られている。また、
このGaAs・FETの一つとして、ショットキ障壁ゲート形
電界効果トランジスタ(MES・FETとも称する。)が知ら
れている。MES・FETはn導電型の能動領域主面に設けら
れたオーミック接触構造のソース・ドレイン電極と、そ
の中間に一つあるいは二つ設けられたショットキ接合構
造のゲート電極とからなり、シングルゲート構造あるい
はデュアルゲート構造を構成している。
前記GaAs・MES.FETの特性、たとえば、雑音指数(N
F)や電力利得(PG)は、相互コンダクタンス(gm)の
向上によって向上する。前記gmは能動層(動作層)のn
形キャリア濃度が増加する程大きくなる。たとえば、工
業調査会発行「電子材料」1985年7月号、昭和60年7月
1日発行、P71〜P76に記載されているように、前記gmの
増大を図るキャリアプロファイルとしては、動作層表面
からバッファ層界面に向けてキャリア濃度が増加するデ
ルタプロファイルやゲート直下に高抵抗層を設け、その
下に高濃度できわめて薄い動作層を設けたベリッドチャ
ネルプロファイルが有効である旨記載されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
GaAs・MES・FETの特性向上のためのgmの増大を図る方
法としては、前述のようなキャリア濃度を部分的に高く
するプロファイルが知られている。
本発明もこのようなgmの増大を向上させる技術に関す
るものであり、かつ前記後者のキャリアプロファイルに
近似したキャリアプロファイルを有するものである。し
かし、gmの増大を図るべく能動層のキャリア濃度を高く
すると、ショットキー耐圧が低くなる。また、GaAs・ME
S・FETの特性を得るために、GaAs・MES・FET製造時、エ
ピタキシャル層表層部分をエッチングする、いわゆるリ
セスエッチングが行われる。この場合、前記ベリッドチ
ャネルプロファイルの場合は、プロファイルが急峻であ
るため、リセスエッチングの深さのバラツキによってリ
セス底のキャリア濃度が変動するため、ショットキー耐
圧が変動し易い。
本発明は上述のような問題点の解消を図ることにあ
る。
本発明の目的は相互コンダクタンスの向上が達成でき
るGaAs・MES・FETおよびその製造方法を提供することに
ある。
本発明の他の目的はゲート耐圧を向上できるGaAs・ME
S・FETを提供することにある。
本発明の他の目的は容量が低くかつバッファ層内を流
れる漏れ電流の少ないGaAs・MES・FETを提供することに
ある。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴
は、本明細書の記述および添付図面からあきらかになる
であろう。
〔問題点を解決するための手段〕
本願において開示される発明のうち代表的なものの概
要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、本発明によれば、半絶縁性基板の主面に順
次バッファ層,能動層等をエピタキシャル成長によって
連続状態で設ける際、バッファ層としてp-形の低濃度
層,p+形の高濃度層を形成した後、前記p+形の高濃度層
上にシリコンを多量に吸着させ、その後、n-形の能動層
を形成するとともに、この能動層上にn+形のオーミック
コンタクト層を形成する。この結果、バッファ層と能動
層との界面部分に不純物濃度の高い領域が生じる。そこ
で、この高不純物濃度領域をFETのチャネル層として使
用するとともに、ゲート電極はこの不純物濃度の高い領
域の上方の不純物濃度の低い領域上に設ける。また、バ
ッファ層はp形の低濃度層とこの低濃度層上の高濃度層
とからなっていることから、動作時、pn接合部分に拡が
る空乏層は、前記高濃度層を越えて低濃度層にまで拡が
る。
〔作用〕
上記した手段によれば、本発明のGaAs・MES・FETにあ
っては、前記バッファ層とキャリア濃度の低い能動層と
の界面部分に不純物濃度の高い高不純物濃度領域が生
じ、この高不純物濃度領域がFETのチャネル層として使
用されることから、gmが増大し、FETの雑音指数や電力
利得等のFET特性が向上する。また、ゲート電極は前記
不純物濃度の高い領域の上方に一定厚さで拡がる不純物
濃度の低い領域上に設けられるようになっていることか
ら、リセスエッチングがばらついても、ゲート電極は一
定のキャリア濃度領域に接するため、常に安定して所定
のショットキー耐圧が得られる。また、このGaAs・MES
・FETにあっては、バッファ層と能動層はpn接合とな
り、動作時にはこのpn接合部分は逆バイアスされるた
め、前記バッファ層内を流れる漏れ電流の発生は少なく
なり、遮断周波数や相互コンダクタンス等のFET特性が
向上する。さらに、このGaAs・MES・FETにあっては、空
乏層は高濃度層の厚さ全長を越えて拡がるとともに、低
濃度層内にも拡がり、かつ低濃度層ではその厚さ方向
に、低濃度故に深く拡がるため、空乏層の厚さが従来に
比較して厚くなり、容量Cgsが低くなる。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の一実施例について説明す
る。
第1図は本発明の一実施例によるGaAs・MES・FETの要
部を示す模式的断面図、第2図〜第5図は同じくGaAs・
MES・FETチップ製造を示す図であって、第2図はエピタ
キシャル成長およびメサエッチングが施されたウエハの
断面図、第3図はソース電極およびドレイン電極形成後
のウエハの断面図、第4図はゲート電極が形成されたウ
エハを示す断面図、第5図は製造されたGaAs・MES・FET
チップを示す断面図、第6図は同じくエピタキシャル層
のキャリアプロファイルを示すグラフ、第7図は同じく
pn接合における空乏層の拡がり状態を示す模式図であ
る。
この実施例のGaAs・MES・FETチップ(以下、単にチッ
プと称す。)1は、第1図および第5図に示されるよう
に、ソース電極2とドレイン電極3との間に一本のゲー
ト電極4を設けたシングル・ゲート構造となっている。
チップ1は半絶縁性GaAs基板5と、この主面に形成され
た二層構造のp形のバッファ層6と、このバッファ層6
上に形成された厚さ0.2μmのn形の能動層7と、この
能動層7の両側部上にそれぞれ設けられた厚さ0.25μm
のn+形のオーミックコンタクト層8とからなっている。
前記オーミックコンタクト層8上には別々にソース電極
2およびドレイン電極3が設けられている。また、これ
らソース電極2とドレイン電極3との間の能動層7上、
厳密に言えば、リセスエッチングされて形成されたリセ
ス9の底には、ゲート電極4が設けられている。
また、このチップ1にあっては、これが本発明の特徴
の一つであるが、前記バッファ層6と能動層7との界面
能動層側に、説明の便宜上破線で示すように、高不純物
濃度領域10が設けられている。前記能動層7はそのキャ
リア濃度が、4×1017cm-3程度となっているが、この高
不純物濃度領域10は最高値で6〜8×1017cm-3となって
いる。したがって、能動層7のキャリア濃度向上によっ
て、相互コンダクタンス(gm)が高くなる。
また、前記高不純物濃度領域10の厚さは0.05μmにも
満たない薄い層である。したがって、前記ゲート電極4
はキャリア濃度の低い領域に接しているため、所望のシ
ョットキー接合が得られる。
また、前記オーミックコンタクト層8のキャリア濃度
は、2×1018cm-3となるため、ソース電極2およびドレ
イン電極3とのオーミックコンタクト性も向上する。
なお、前記各層のキャリアプロファイルは、第6図に
示されるようになる。
一方、前記バッファ層6は、下層が不純物濃度が、た
とえば1〜5×10-5cm-3以下と低い低濃度層6aとなると
ともに、上層が不純物濃度が〜1×10-6cm-3以上となる
高濃度層6bとからなっている。また、このFETにあって
は、前記バッファ層6がp形,能動層7がn形となって
いることから、両者間にはpn接合が形成されることにな
る。したがって、FET動作時には、このpn接合部分は逆
バイアスされるため、第7図に示されるように、その界
面部分には、空乏層11が拡がる。この空乏層11は、これ
が本発明の特徴の他の一つであるが、前記能動層7と接
する高濃度層6bを越えて、下層の低濃度層6aにまで延在
する。すなわち、前記高濃度層6bは、第7図に示される
ように、前記FET動作時高濃度層6bが本来拡がる深さ
(厚さ)lよりも薄い厚さbにあらかじめ設定される。
したがって、同図のハッチングで示される空乏層11は、
前記高濃度層6bを越えて下層の厚さaとなる低濃度層6a
の途中にまで拡がる。この場合、低濃度層6aの不純物濃
度は前記高濃度層6bよりも一桁も低いことから、低濃度
層6a内での空乏層11の拡がる率、すなわち、拡がる長さ
は、高濃度層6bのcに対応する長さ以上に長くeとな
り、同図で示すように、lを越えてdと深くなる。この
結果、ゲートとソース間の容量Cgsは、空乏層11の厚さ
が厚くなることから小さくなる。また、前記バッファ層
6の厚さは、薄すぎると結晶性が悪くなり、電子のモビ
リティが低下することから少なくとも0.5μm以上は必
要である。たとえば、前記低濃度層6aの厚さは0.3μ
m、前記高濃度層6bの厚さは0.2μmとなっている。
なお、第5図における12,13は絶縁膜である。
つぎに、このようなチップ1の製造について説明す
る。
最初に第2図に示されるように、化合物半導体薄板
(ウエハ)14が用意される。このウエハ14は半絶縁性Ga
As基板5からなっているとともに、ウエハ14の主面に
は、厚さが0.3μmのp-形の低濃度層6aおよびこの低濃
度層6a上に積層された0.2μmの厚さのp+形の高濃度層6
bとからなるバッファ層6と、このバッファ層6上に設
けられた厚さが0.2μmのn形の能動層7と、この能動
層7上に設けられた厚さが0.25μmのn+形のオーミック
コンタクト層8がそれぞれ設けられている。
前記各層は、エピタキシャル成長によって連続的に形
成される。すなわち、ウエハ14は、エピタキシャル装置
の処理室内において、たとえば、水素(H2),アルシン
(AsH3),トリメチルガリウム(TMG),ジシラン(Si2
H6)等からなる処理ガスの供給を受けて各層が形成され
る。
前記低濃度層6aおよび高濃度層6bの形成の処理は、処
理ガスとしてH2,AsH3,TMGが用いられ、V族とIII族との
比(V/III)を変形させることにより、p-層,p+層が形成
されることとなる。一般には、コントロール性の良好な
V族のアルシンの量を制御する。前記低濃度層6aの場合
には、AsH3の供給量を多くして、V/IIIを大とし、キャ
リア濃度が1〜5×1015cm-3程度となる厚さ0.3μmのp
-層の低濃度層6aを形成する。また、前記高濃度層6bの
場合には、AsH3の供給量を少なくして、V/IIIを小と
し、キャリア濃度が〜1×10-6cm-3程度となる厚さ0.2
μmのp+層の高濃度層6bを形成する。なお、この際、低
濃度層6aと高濃度層6bとの厚さ関係は容量低減のため
に、前述のように、第7図に示される関係とする。すな
わち、前記高濃度層6bの厚さは、第7図に示されるよう
に、FET動作時、pn接合部分に発生する空乏層11の高濃
度層6b状態の拡がり長さlよりもcだけ薄いbと設定さ
れる。これは、空乏層11が拡がった際、空乏層11が高濃
度層6bを越えて低濃度層6a内に迄拡がるようにするため
である。低濃度層6a内での空乏層11の拡がりは、低濃度
層6aの不純物濃度が低いことから、高濃度層6bの拡がり
率よりも遥かに大きく拡がるため、結果として、空乏層
11の厚さは厚くなる。
つぎに、TMGの供給を停止してSi2H6を供給して、前記
高濃度層6bの表面にシリコンを吸着させる。
その後、TMGを追加供給してn-形の能動層7を形成す
る。この際、Si2H6の供給量は、前記バッファ層6を形
成するときに比較して少なくする。
つぎに、Si2H6の供給量を、前記バッファ層6を形成
するときよりも多くして、n+形のオーミックコンタクト
層8を形成する。
このような方法によれば、前記高濃度層6b上に多量に
シリコンを吸着させた後TMGを供給することにより、能
動層7形成時に、高濃度層6bと能動層7との界面部分に
厚さが0.05μmに満たない極めて薄いキャリア濃度が高
い高不純物濃度領域10が形成されることとなり、第6図
に示すようなキャリアプロファイルを得ることができる
ようになる。
前述のようなキャリアプロファイルを形成する他の方
法としては、前記方法における高濃度層6b形成後、H2,A
sH3,Si2H6を供給する際、Si2H6を短時間多量に供給し、
その後、Si2H6を小量にするとともにTMGを供給して能動
層7を形成するようにすれば、高濃度層6bとの界面に高
不純物濃度領域10を形成することができ、第6図に示さ
れるようなキャリアプロファイルを得ることができる。
この場合は、前記高不純物濃度領域10は層状となるが、
その厚さは0.05μmにも満たなく薄い。したがって、い
ずれの場合でも、後述するゲート電極4はキャリア濃度
が一定となる領域に接するように形成されることとな
る。
一方、前記ウエハ14の主面には、各MES・FETが形成さ
れる各領域の周縁に対応される部分にメサエッチ溝15が
設けられる。
つぎに、第3図で示されるように、このウエハ14の主
面は、常用のホトリソグラフィによって、ソース電極2
およびドレイン電極3の形成領域を除いてSiO2膜のよう
な絶縁膜10が設けられるとともに、蒸着,リフトオフ法
によってソース電極2およびドレイン電極3が形成され
る。この両電極は共に同一構成となり、たとえば、下層
が厚さ1300ÅのAuGe層,そのAuGe層上に形成された厚さ
300ÅのNi層,Ni層上に形成された厚さ4500Åの最上層の
Au層と、からなっている。
つぎに、ウエハ14の主面のゲート電極4を形成する領
域を除いて図示しないホトレジスト膜が常用のホトリソ
グラフィによって形成されるとともに、このホトレジス
ト膜をマスクとして前記絶縁膜12がエッチングされる。
また、このホトレジスト膜をマスクとして、第4図に示
されるように、露出したオーミックコンタクト層8は除
去されるとともに、下層の能動層7は所望深さまでリセ
スエッチングされる。この結果、能動層7には底が平坦
な溝(リセス)9が形成される。さらに、前記ウエハ14
の主面全域には、たとえば、アルミニウムが蒸着される
とともに、前記ホトレジスト膜が除去される。このアル
ミニウムの蒸着およびホトレジスト膜の除去によるリフ
トオフ法によって、ゲート電極4がリセス9上に形成さ
れる。
つぎに、ウエハ14の主面にはパッシベーション膜が設
けられる。すなわち、ウエハ14の主面全域にはナイトラ
イド膜(SiN)のような絶縁膜13が形成されるととも
に、常用のホトリソグラフィによって、第5図に示され
るように、ソース電極2及びドレイン電極3ならびに図
示しないゲート電極4の給電点(ボンディングパッド)
を形成する部分の絶縁膜11が除去され、各電極のボンデ
ィングパッド16が形成される。また、ウエハ14は格子状
に分断され、第5図に示すようなチップ1が製造され
る。
このようなチップ1は支持板に固定されるとともに、
各ボンディングパッド16と外部端子となるリードの内端
とがワイヤによって接続され、さらにレジンパッケージ
又はセラミックパッケージに封止されて電界効果トラン
ジスタ単体として使用される。
このような実施例によれば、つぎのような効果が得ら
れる。
(1)本発明によって製造されたGaAs・MES・FETは、能
動層の下部はキャリア濃度が高いことから、相互コンダ
クタンス(gm)が高くなり、雑音指数(NF)や電力利得
(PG)等のFET特性の向上が達成できるという効果が得
られる。
(2)本発明の製造方法によれば、前記高不純物濃度領
域はエピタキシャル成長時の反応ガスの供給調整で高精
度にかつ再現性良く形成できるという効果が得られる。
(3)上記(1)により、本発明のGaAs・MES・FETにあ
っては、キャリア濃度はバッファ層との界面部分であ
り、ゲート電極に接触する能動層部分は、キャリア濃度
が低いため、ショットキー耐圧が高いという効果が得ら
れる。
(4)上記(3)により、本発明にあっては、ゲート電
極が載置形成される能動層部分は、一定の深さ(厚さ)
に亘って、一定の低濃度層となっているため、リセスエ
ッチングバラツキがあっても、ショットキー耐圧は常に
一定領域値となるという効果が得られる。
(5)本発明のGaAs・MES・FETにあっては、能動層とバ
ッファ層との界面にはpn接合が形成されるため、逆バイ
アス時、バッファ層内を流れる漏れ電流の発生は少ない
という効果が得られる。
(6)上記(5)により、本発明のGaAs・MES・FETは、
遮断周波数が大きくなることから相互コンダクタンス,
ドレインコンダクタンス等が高くなり、FET特性が向上
するという効果が得られる。
(7)本発明のGaAs・MES・FETにあっては、バッファ層
と能動層とは相互に逆導電型となるとともに、バッファ
層は低濃度層と高濃度層とからなっていて、pn接合に逆
バイアスが掛かって空乏層が拡がった際、空乏層は高濃
度層は勿論のこと低濃度層に亘って拡がるため、空乏層
の厚さが従来よりも厚くなり、容量Cgsが小さくなると
いう効果が得られる。
(8)上記(1)〜(7)により、本発明によれば、FE
T特性が優れかつ信頼度が高いFETを安価に提供すること
ができるという相乗効果が得られる。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき
具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可
能であることはいうまでもない。たとえば、バッファ層
は2層以上の多層あるいは単層構造でもよい。
以上の説明では主として本発明によってなされた発明
をその背景となった利用分野であるGaAs・MES・FETの製
造技術に適用した場合について説明したが、それに限定
されるものではなく、たとえば、GaAsIC等の製造技術な
どに適用できる。
本発明は少なくともGaAs等の化合物半導体装置の製造
技術には適用できる。
〔発明の効果〕
本願において開示される発明のうち代表的なものによ
って得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりで
ある。
すなわち、本発明のGaAs・MES・FETにあっては、バッ
ファ層とキャリア濃度が低い能動層との界面部分に不純
物濃度の高い領域を設けて、この高不純物濃度領域をFE
Tのチャネル層として使用することから、gmが増大し、F
ETの雑音指数や電力利得等のFET特性が向上する。ま
た、このFETにあっては、ゲート電極はキャリア濃度の
低い領域上に設けられ、リセスエッチングがばらついて
も、常に安定して所定のショットキー耐圧が得られる。
また、このFETにあっては、バッファ層と能動層はpn接
合となり、動作時にはこのpn接合部分は逆バイアスされ
るため、前記バッファ層内を流れる漏れ電流の発生は少
なく、遮断周波数や相互コンダクタンス等のFET特性が
向上する。さらに、このFETにあっては、空乏層は高濃
度層の厚さ全長を越えて拡がるとともに、低濃度層内に
も拡がり、かつ低濃度層ではその厚さ方向に、低濃度故
に深く拡がるため、空乏層の厚さが従来に比較して厚く
なることから、容量Cgsが低くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるGaAs・MES・FETの要部
を示す模式的断面図、 第2図は同じくGaAs・MES・FETチップの製造におけるエ
ピタキシャル成長等が施されたウエハの断面図、 第3図は同じくソース電極およびドレイン電極形成後の
ウエハの断面図、 第4図は同じくゲート電極が形成されたウエハを示す断
面図、 第5図は同じく製造されたGaAs・MES・FETチップを示す
断面図、 第6図は同じくエピタキシャル層のキャリアプロファイ
ルを示すグラフ、 第7図は同じくpn接合における空乏層の拡がり状態を示
す模式図である。 1……チップ(GaAs・MES・FETチップ)、2……ソース
電極、3……ドレイン電極、4……ゲート電極、5……
半絶縁性GaAs基板、6……バッファ層、6a……低濃度
層、6b……高濃度層、7……能動層、8……オーミック
コンタクト層、9……リセス、10……高不純物濃度領
域、11……空乏層、12,13……絶縁膜、14……ウエハ
(化合物半導体基板)、15……メサエッチ溝、16……ボ
ンディングパッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 譲 高崎市西横手町111番地 株式会社日立 製作所高崎工場内 (72)発明者 栃久保 浩夫 高崎市西横手町111番地 株式会社日立 製作所高崎工場内

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半絶縁性基板と、この半絶縁性基板の主面
    に形成されたバッファ層と、このバッファ層上に形成さ
    れた能動層と、を有しかつこの能動層に電界効果トラン
    ジスタが形成されてなる化合物半導体装置であって、前
    記バッファ層と前記能動層との界面には、高不純物濃度
    領域が設けられていることを特徴とする化合物半導体装
    置。
  2. 【請求項2】前記バッファ層と能動層とは相互に逆導電
    型となっていることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の化合物半導体装置。
  3. 【請求項3】前記バッファ層は下層がp-形層となるとと
    もに、上層がp+形層となっていることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の化合物半導体装置。
  4. 【請求項4】半絶縁性基板の主面にバッファ層を形成す
    る工程と、前記バッファ層上に能動層を形成する工程と
    を有する化合物半導体装置の製造方法であって、前記バ
    ッファ層の表面に不純物を高濃度に吸着させる工程と、
    前記バッファ層上に能動層を成長させる工程と、を有す
    ることを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
JP3553087A 1987-02-20 1987-02-20 化合物半導体装置およびその製造方法 Expired - Fee Related JP2515777B2 (ja)

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