JP2515703Y2 - コ−ドの引き抜き防止構造 - Google Patents

コ−ドの引き抜き防止構造

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JP2515703Y2
JP2515703Y2 JP1986167754U JP16775486U JP2515703Y2 JP 2515703 Y2 JP2515703 Y2 JP 2515703Y2 JP 1986167754 U JP1986167754 U JP 1986167754U JP 16775486 U JP16775486 U JP 16775486U JP 2515703 Y2 JP2515703 Y2 JP 2515703Y2
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synthetic resin
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博一 松本
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三和電工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、イアホン本体やヘッドホン本体等の回路収
容部材から引き出されたコードの引き抜き防止構造に関
するものである。
(従来の技術) 従来、このような分野の技術としては、例えば第2図
のようなものがあった。以下、その構成を説明する。
第2図は従来のコード引き抜き防止構造を示す要部断
面図である。図において、1は回路収容部材、例えばイ
アホン本体であり、このイアホン本体1はコード引き出
し用の開口部1aを有するケース1b内に回路部品1cを収容
したもので、その開口部1aには軟質性樹脂等からなる屈
曲性のあるコード保護部材2が取付けられている。コー
ド保護部材2はその内部にコード3を挿入するための貫
通孔2aを有すると共に、その一端部外周に環状凹部2bを
有し、その環状凹部2bが開口部1aに係合している。貫通
孔2a内に挿入されたコード3は、塩化ビニル等の合成樹
脂製の外皮3aを有し、その外皮3a内に合成樹脂で絶縁被
覆された複数のコード芯線3bが挿入され、該コード3の
端末部3cから露出して回路部品1cに接続されている。コ
ード端末部3cの外周には、固定部材、例えば金属製リン
グ部材4が圧着工具等で圧着されている。
以上の構成において、ケース1bから引き出されたコー
ド3はコード保護部材2で被覆されているため、開口部
1aにおける該コード3の断線が防止できる。さらに、コ
ード端末部3c外周にリング部材4が圧着されているた
め、コード3に引張力が働くと、そのリング部材4がコ
ード保護部材2に係止し、該コード3の引き抜きが防止
できる。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記構成のコード引き抜き防止構造で
は、リング部材4でコード3の引き抜きを防止している
が、圧着工具等でそのリング部材4をコード端末部3cに
圧着する際に、該コード3が細いとそのコード芯線3bが
切断するおそれがあった。それを避けるために圧着力を
弱くすると、引張力によってリング部材4が抜けてしま
い、コード芯線3bと回路部品1cの接続箇所で断線するお
それが生じる。
その解決方法として、リング部材4の幅を大きくして
端末部3aとの圧着面積を広くすることにより、圧着力密
度を小さくしてコード芯線3bの断線等を防止することも
可能である。ところが、イアホン本体1を小形化する
と、充分なスペースがとれないためにリング部材4の幅
を大きくできず、満足のいく方法ではなかった。
他の解決方法として、リング部材4を用いる代りに、
コード保護部材2のケース1b内端面とコード端末部3c表
面との間を接着剤で接着すると共に、コード端末部3cの
コード芯線露出箇所を接着剤で固定する方法も提案され
ている。コード芯線露出箇所を接着剤で固定する理由
は、コード3の外皮3aとその中に挿入されたコード芯線
3bとの間の結合力が弱いコード3の場合、そのコード3
に引張力が加わると、コード心線3b自体に大きな力が加
わって断線するおそれがあるため、外皮3aとコード心線
3bを接着剤で接着することにより、前記引張力をコード
3の全体で受けて断線防止を図っている。このような接
着剤を用いる方法は、リング部材4を用いたものよりも
小ペースで済むという利点を有するものの、接着剤の固
化時間が必要になると共に、人手により作業するために
塗布量が不均一になって接着力にばらつきが生じ、作業
性が悪い。さらに、接着剤が他の箇所へ付着して汚れ等
の問題を生じたり、使用時の屈曲等によってコード保護
部材2内でコード3が断線した場合には修復が困難とい
う欠点があった。
本考案は前記従来技術が持っていた問題点として、コ
ードの断線、大形化、低作業性、およびコード断線時の
修復の困難性等の点について解決したコードの引き抜き
防止構造を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、前記問題点を解決するために、コード引き
出し用の開口部を有する回路収容部材と、内部に貫通孔
を有し一端部が前記開口部に取付けられた屈曲性のある
コード保護部材と、合成樹脂製の外皮内に合成樹脂で被
覆された複数のコード芯線が挿入されたコードとを備
え、前記コードの端末部を前記貫通孔に挿入して前記回
路収容部に接続する際に該コードの端末部を固定部材に
よって前記コード保護部材の一端部で固定するコードの
引き抜き防止構造において、前記固定部材を次のように
構成している。
すなわち、前記固定部材は、前記コードの端末部の外
皮およびコード芯線に加圧溶着され前記貫通孔内に着脱
自在に圧入される溶着部と、前記溶着部に延設され前記
コード保護部材の一端部と係合する鍔部とを有する合成
樹脂部材で構成している。
(作用) 本考案によれば、以上のようにコードの引き抜き防止
構造を構成したので、合成樹脂部材からなる固定部材の
溶着部はコード端末部の外皮およびコード芯線に固着し
てその箇所がコード保護部材の貫通孔内に着脱自在に圧
入されるため、取付けスペースを縮小するように働くと
共に、鍔部がコード保護部材の一端部と係合してコード
の外方向への移動を阻止するように働く。これにより、
コードの引き抜きの防止が図れると共に、断線時の修復
の容易化が図れる。従って、前記問題点を除去できるの
である。
(実施例) 第1図は本考案の実施例を示すコード引き抜き防止構
造の要部断面図であり、従来の第2図中の要素と同一の
要素には同一の符号が付されている。
このコード引き抜き防止構造では、熱可塑性樹脂等か
らなる合成樹脂製の固定部材14により、コード端末部3c
が固定されている。すなわち、固定部材14はピン状の溶
着部14aとその溶着部14aに延設された鍔部14bとで構成
され、その溶着部14aがコード端末部3cの外皮3a内に圧
入され、その外皮3a及びコード芯線3bと溶着されてお
り、さらに鍔部14bがコード保護部材2のケース1b内端
面と係合している。コード端末部3cで溶着されたコード
芯線3bは、鍔部14bの外側に引き出され、イアホン本体
1の回路部品1cと接続されている。
第3図は第1図の組立図であり、コード3の接続方法
の一例が示されている。
コード3をイアホン本体1に接続するには、ケース開
口部1aに取付けられたコード保護部材2の貫通孔2a内に
コード3を通す。コード端末部3cの外皮3aが剥離されコ
ード芯線3bが露出している箇所に、固定部材14の溶着部
14aを当てがい、その溶着部14aを第3図の矢印Aで示す
ように外皮3a内に圧入する。次に、第3図の矢印Bで示
すようにコード端末部3cの外側から超音波加熱等を加
え、そのコード端末部3cを加圧状態で加熱溶融して外皮
3b、溶着部14a及びコード芯線3bを溶着する。溶着後、
第3図の矢印Cで示すようにコード3を外方向へ引っ張
れば、コード端末部3cがコード保護部材14の貫通孔2a内
に圧入され、固定部材14の鍔部14bがコード保護部材2
の端面に係合する。
その後、鍔部14bの外側から引き出されているコード
芯線3bを回路部品1cに半田付け等で接続すれば、コード
3の接続が終了する。
本実施例は次のような利点を有する。
コード端末部3cが固定部材14によりコード保護部材2
に係止されるため、コード3に引張力が加わっても、そ
のコード3の引き抜きを的確に防止できる。しかも、固
定部材14はその溶着部14aがコード端末部3cの外皮3aお
よびコード芯線3bに溶着されるため、その溶着時に該コ
ード芯線3bの断線が生じない。さらにその溶着箇所はコ
ード保護部材2の貫通孔2a内に着脱自在に圧入されるた
め、そのコード保護部材2の端面からの固定部材14の突
出距離が小さくなってそのためのスペースが少なくて済
み、イアホン本体1の小形化が図れる。
また、使用時の屈曲等よってコード保護部材2内でコ
ード3が断線した場合、該コード端末部3cをコード保護
部材2から引き抜き、断線箇所を修理した後、該コード
端末部3cに新たな固定部材14を装着すれば、簡単に修復
できる。
第4図は固定部材の変形例を示す図である。この固定
部材24は筒状の溶着部24aと、貫通孔を有する鍔部24bと
で構成され、それらが熱可塑性樹脂等の合成樹脂材で一
体的に形成されている。この固定部材24はその溶着部24
a内にコード端末部3cが挿入され、そのコード端末部3c
から露出するコード芯線3bが鍔部24bの貫通孔から突出
しており、該溶着部24aが第4図の矢印B方向から加圧
溶融されて外皮3a及びコード芯線3bと溶着している。そ
してその溶着箇所はコード保護部材2の貫通孔2a内に着
脱自在に圧入され、鍔部24bがそのコード保護部材2の
端面に係合することにより、第1図と同様にコード3の
引き抜きが的確に防止されると共に、断線時の修復が容
易に行える。
なお、本考案は図示の実施例に限定されず、種々の変
形が可能である。例えば、固定部材14,24の形状は図示
以外のものに変形でき、さらにそれと係合するコード保
護部材2に鍔部14b,24bの収容凹部を設けたり、あるい
はイアホン本体1を図示以外の形状、構造、材質等に変
形することも可能である。さらに、本考案はイアホン本
体1以外に、ヘッドホン本体等の他の回路収容部材に適
用できる。
(考案の効果) 以上詳細に説明したように、本考案によれば、固定部
材の溶着部をコード端末部の外皮およびコード芯線に溶
着させ、鍔部をコード保護部材の一端部に係合させてそ
のコード端末部を固定するようにしたので、コードの引
き抜きを的確に防止できる。さらに、固定部材はコード
端末部の外皮およびコード芯線に溶着されるので、その
溶着時における断線を防止できると共に、溶着箇所がコ
ード保護部材の貫通孔内に着脱自在に圧入されるので、
そのコード保護部材の一端部からの固定部材の突出距離
を小さくでき、それにより回路収容部材の小形化が図れ
る。
また、使用時の屈曲等によってコード保護部材内でコ
ードが断線した場合、該コード端末部をコード保護部材
から引き抜き、断線箇所を修理した後、該コード端末部
に新たな固定部材を装着すれば、簡単に修復できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示すコード引き抜き防止構造
の要部断面図、第2図は従来のコード引き抜き防止構造
の要部断面図、第3図は第1図の組立図、第4図は第1
図における固定部材の変形例を示す図である。 1……回路収容部材(イアホン本体)、1a……開口部、
1b……ケース、2……コード保護部材、2a……貫通孔、
3……コード、3a……外皮、3b……コード芯線、3c……
端末部、14,24……固定部材、14a,24a……溶着部、14b,
24b……鍔部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コード引き出し用の開口部を有する回路収
    容部材と、内部に貫通孔を有し一端部が前記開口部に取
    付けられた屈曲性のあるコード保護部材と、合成樹脂製
    の外皮内に合成樹脂で被覆された複数のコード芯線が挿
    入されたコードとを備え、前記コードの端末部を前記貫
    通孔に挿入して前記回路収容部に接続する際に該コード
    の端末部を固定部材によって前記コード保護部材の一端
    部で固定するコードの引き抜き防止構造において、 前記固定部材は、前記コードの端末部の外皮およびコー
    ド芯線に加圧溶着され前記貫通孔内に着脱自在に圧入さ
    れる溶着部と、前記溶着部に延設され前記コード保護部
    材の一端部と係合する鍔部とを有する合成樹脂部材で構
    成したことを特徴とするコードの引き抜き防止構造。
JP1986167754U 1986-10-31 1986-10-31 コ−ドの引き抜き防止構造 Expired - Lifetime JP2515703Y2 (ja)

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