JP2515292Y2 - 倍力装置の取付け構造 - Google Patents

倍力装置の取付け構造

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JP2515292Y2
JP2515292Y2 JP1989134498U JP13449889U JP2515292Y2 JP 2515292 Y2 JP2515292 Y2 JP 2515292Y2 JP 1989134498 U JP1989134498 U JP 1989134498U JP 13449889 U JP13449889 U JP 13449889U JP 2515292 Y2 JP2515292 Y2 JP 2515292Y2
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茂 荒木
英文 井上
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自動車機器 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、倍力装置の取付け構造に関し、より詳しく
は、倍力装置をトーボードに取付ける取付け構造に関す
る。
「従来の技術」 従来一般に、ブレーキ倍力装置やクラッチ倍力装置
は、そのシェルのリヤ側端面をトーボードの外面に当接
させるとともに、該シェルにカシメ付け又は溶接した複
数の固定ボルトを上記トーボードの取付け孔内にそれぞ
れ貫通させ、トーボードの内面側から上記各固定ボルト
にナットを螺着することにより、シェルをトーボードに
取付けていた。
「考案が解決しようとする課題」 しかしながら上記倍力装置の取付け構造においては、
各固定ボルトにナットを螺着させる必要があるので、そ
の取付け作業に時間がかかるという欠点があった。
「課題を解決するための手段」 本考案は、従来一般に、倍力装置のシェルのリヤ側端
面にリヤ側に突出する筒状突出部を形成し、この筒状突
出部を車両のトーボードに穿設した貫通孔内に嵌合して
いる点に着目し、これを利用してナットを螺着すること
なく、きわめて容易かつ短時間にシェルをトーボードに
取付けられるようにしたものである。
すなわち本考案は、倍力装置のシェルのリヤ側端面に
リヤ側に突出する筒状突出部を形成し、この筒状突出部
を車両のトーボードに穿設した貫通孔内に嵌合するとと
もに、上記シェルのリヤ側端面をトーボードの外面に当
接させて該シェルをトーボードに取付けるようにした倍
力装置の取付け構造において、 上記シェルのリヤ側端面にリヤ側に突出する位置決め
突起を設けるとともに、上記トーボードに上記位置決め
突起が係合される位置決め孔を形成し、また上記筒状突
出部に係合段部を形成し、上記位置決め突起を位置決め
孔に係合させた状態で上記係合段部とトーボードの内面
との間にリテーナを配設してシェルをトーボードに取付
けるようにしたものである。
「作用」 上記構成によれば、倍力装置をトーボードに取付ける
際には、上記位置決め突起を位置決め孔内に係合させる
とともに、上記貫通孔にシェルの筒状突出部を嵌合し、
かつこの筒状突出部の係合段部とトーボードの内面との
間にリテーナを介在させればよい。
したがって、従来は複数本の固定ボルトのそれぞれに
ナットを螺着させる必要があるのに対し、本考案におい
ては筒状突出部の係合段部とトーボードの内面との間に
リテーナを介在させるだけでよいので、その取付け作業
をきわめて容易に、かつ短時間で終了することができ
る。また、上記位置決め突起を位置決め孔内に係合させ
ているので、倍力装置の取付け方向の位置決めと回転止
めができる。
「実施例」 以下図示実施例について本考案を説明すると、第1図
において、ブレーキ倍力装置のシェル1は、フロントシ
ェル2とリヤシェル3とから構成してあり、上記リヤシ
ェル3のリヤ側端面の軸部に、リヤ側に突出する筒状突
出部4を形成している。
上記シェル1内は、パワーピストン5とこのパワーピ
ストン5の背面に張設したダイアフラム6とによってフ
ロント側の定圧室7とリヤ側の変圧室8とに区画してあ
り、また上記パワーピストン5の軸部に連結したバルブ
ボデイ9は、通常はリターンスプリング10によって上記
パワーピストン5とともに図示非作動位置に保持され、
この状態ではバルブボデイ9のリヤ側端部は上記シェル
3に形成した筒状突出部4を貫通して外部に突出してい
る。
上記バルブボデイ9内には流路を切換える弁機構12を
設けてあり、この弁機構12は図示しないブレーキペダル
に連動させた入力軸13によって作動され、ブレーキペダ
ルの踏込み時に上記変圧室8内に大気圧を導入できるよ
うになっている。また上記弁機構12を構成する弁プラン
ジャ14の先端部はリアクションディスク15を介してプッ
シュロッド16に連動し、このプッシュロッド16の先端部
は図示しないマスターシリンダのピストンに連動してい
る。
さらに、上記筒状突出部4内に変圧室8内の気密を保
持するシール部材17と、バルブボディ9の摺動を案内す
るベアリング18とを設けてあり、さらにこの筒状突出部
4の開口部と入力軸13との間に伸縮自在のカバー部材19
を設けている。
然して、上記ブレーキ倍力装置を取付ける車両のトー
ボード20に貫通孔20aを穿設してあり、上記シェル1の
筒状突出部4を貫通孔20aに嵌合してトーボード20の外
側から車内側に突出させるとともに、上記シェル1のリ
ヤ側端面をシール部材21を介してトーボード20の外面に
当接させている。
そして上記筒状突出部4の外周面に環状溝4aを形成し
て該環状溝4aのトーボード20に対向する側の端面を係合
段部4bとし、かつこの係合段部4bとトーボード20の内面
との間にリテーナ22を配設して、シェル1をトーボード
20に取付けている。
上記リテーナ22は、第1図、第2図に示すように、ば
ね鋼によって環状に成形してあり、その内周部は弾性変
形し易いように歯形状に切欠き22aが設けられ、その内
周部を軸方向に断面く字形に湾曲させて軸方向に突出さ
せ、その内周部を上記係合段部4bに弾接させるととも
に、外周部をトーボード20の内面に弾接させている。
また、上記シェル3には、シェル1の内部から外部に
突出させて位置決めピン23を取付けてあり、上記シェル
1をトーボード20に取付ける際に、上記位置決めピン23
をトーボード20に穿設した位置決め孔20bに嵌合させる
ことにより、シェル1がトーボード20に対して回転する
ことがないようにしている。
以上の構成において、上記ブレーキ倍力装置のシェル
1をトーボード20に取付ける際には、シェル3の筒状突
出部4の開口部からカバー部材19の一端部を取外した状
態で、上記貫通孔20aに筒状突出部4を嵌合するととも
に、上記位置決めピン23を位置決め孔20bに嵌合する。
次に、上記シェル1のリヤ側端面をシール部材21を介
してトーボード20の外面に当接させた状態で、リテーナ
22を筒状突出部4の外周に弾性変形させながら嵌装し、
かつリテーナ22をトーボード20側に移動させて、その外
周部をトーボード20に弾接させるとともに、内周部を環
状溝4a内に押込む。これによりリテーナ22は自己の弾性
でトーボード20と環状溝4aの係合段部4bとの間に弾装さ
れるので、上記シェル1を上記トーボード20に固定する
ことができる。
そしてこの後に、カバー部材19の一端部を筒状突出部
4の開口部に取付ければよい。
第3図、第4図はリテーナ30の他の実施例を示したも
ので、本実施例ではリテーナ30をばね鋼から概略C字形
に形成して、該リテーナ30を上記筒状突出部4の環状溝
4a内に挿入できるようにしている。
上記リテーナ30は、C字形の中央部から外側に突出す
る当接部30aと、C字形の両端部に形成した当接部30b
と、さらに両当接部30a、30bの中央部に位置する2つの
屈曲部30cとを備えており、各屈曲部30cをシェル1の軸
方向に突出させて、第4図に示すように、リテーナ30を
くの字型に成形している。
そして本実施例では、上記屈曲部30cの突出方向を上
記筒状突出部4の係合段部4b側としてリテーナ30を筒状
突出部4の環状溝4a内に挿入すれば、各屈曲部30cを上
記係合段部4bに、また両端部の当接部30a、30bをトーボ
ード20の内面に弾接させることができるため、上述の実
施例と同様に、シェル1をトーボード20に回転不能に取
付けることができる。
なお、上記実施例では位置決めピン23を用いている
が、必ずしもピンに限定されるものではなく、突起であ
ればよいことは明らかである。
「考案の効果」 以上のように、本考案によれば、シェルの筒状突出部
に形成した係合段部とトーボードの内面との間にリテー
ナを介在させるだけでシェルをトーボードに取付けるこ
とができ、したがって従来の複数本の固定ボルトのそれ
ぞれにナットを螺着させる場合に比較して、取付け作業
をきわめて容易かつ迅速に行なうことができるという効
果が得られる。また、上記位置決め突起を位置決め孔内
に係合させているので、倍力装置の取付け方向の位置決
めと回転止めができるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図はリテ
ーナ22の正面図、第3図は本考案の他の実施例を示す正
面図、第4図は第3図の平面図である。 1……シェル、2……フロントシェル 3……リヤシェル、4……筒状突出部 4a……環状溝、4b……係合段部 20……トーボード、20a……貫通孔 20b……位置決め孔、22、30……リテーナ 23……位置決めピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−20257(JP,A) 実開 昭63−72275(JP,U) 実開 昭62−102762(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】倍力装置のシェルのリヤ側端面にリヤ側に
    突出する筒状突出部を形成し、この筒状突出部を車両の
    トーボードに穿設した貫通孔内に嵌合するとともに、上
    記シェルのリヤ側端面をトーボードの外面に当接させて
    該シェルをトーボードに取付けるようにした倍力装置の
    取付け構造において、 上記シェルのリヤ側端面にリヤ側に突出する位置決め突
    起を設けるとともに、上記トーボードに上記位置決め突
    起が係合される位置決め孔を形成し、また上記筒状突出
    部に係合段部を形成し、上記位置決め突起を位置決め孔
    に係合させた状態で上記係合段部とトーボードの内面と
    の間にリテーナを配設してシェルをトーボードに取付け
    たことを特徴とする倍力装置の取付け構造。
JP1989134498U 1989-11-20 1989-11-20 倍力装置の取付け構造 Expired - Lifetime JP2515292Y2 (ja)

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