JP2515234Y2 - 鋼管杭構造体 - Google Patents

鋼管杭構造体

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JP2515234Y2
JP2515234Y2 JP1990107215U JP10721590U JP2515234Y2 JP 2515234 Y2 JP2515234 Y2 JP 2515234Y2 JP 1990107215 U JP1990107215 U JP 1990107215U JP 10721590 U JP10721590 U JP 10721590U JP 2515234 Y2 JP2515234 Y2 JP 2515234Y2
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steel pipe
pipe pile
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pile structure
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JP1990107215U
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信秀 浅井
修司 西川
浩 荒牧
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川鉄建材株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、地滑り対策工や砂防構造物等の基礎工、
あるいは流木止め工として用いられる鋼管杭構造体に関
する。
(従来の技術) 通常、構造物の基礎工としては鋼管杭がよく用いられ
ているが、地滑り対策工や砂防構造物ではこれらを山間
部に構築することが多く、かかる山間部においては鋼管
杭の打ち込みが一般に困難で、所定の深さまで打ち込め
ず、所望強さの基礎を形成できないことがあり、従来は
コンクリート基礎が用いられていた。
また、最近、豪雨時における流木を元凶とする河川の
氾濫、家屋の倒壊、あるいは橋梁の流出等の災害が大き
くクローズアップされており、かかる災害の元凶である
流木を山間部谷間の河川上流側で捕捉する流木止め工が
提案されているが、この流木止め工においても河床がれ
き層となっていることが多く、鋼管杭の打ち込みが困難
なことから、別途、コンクリート基礎を形成していた。
(考案が解決しようとする課題) しかるに、従来のコンクリート基礎では構築現場であ
る山間部等への材料や設備の運搬が煩雑で、しかもコン
クリートの打設作業が困難であることから、地滑り対策
工、砂防構造物あるいは流木止め工の施工性が悪いとい
う問題があった。
この考案は、かかる従来の問題点に鑑み、所定の強度
を確保しつつ地滑り対策工、砂防構造物あるいは流木止
め工の施工性を向上できる鋼管杭構造体を提供すること
を課題とする。
(課題を解決するための手段) そこで、本考案に係る鋼管杭構造体は、土中に埋め込
まれる鋼管本体の下端部両側には受働土圧を増大させる
受圧板部を固定しかつ鋼管本体の先端部には上載土砂を
自重とする底面板を取付けて鋼管杭となし、複数の鋼管
杭が所定の配列に配置され、各鋼管本体はその受圧板部
が土圧に対して略直角になるように土中に埋め込まれ、
複数の鋼管本体の隣接する頭部が連結部材によって相互
に連結されてなることを特徴とする。
本考案に係る鋼管杭構造体は流木止め工に適用すれば
その効果が大きいが、勿論、地滑り対策工や砂防構造物
の基礎工に適用できる。例えば、流木止め工に利用する
場合、複数の鋼管本体を土中にその上方部分を露出させ
て埋め込み、複数の鋼管本体の隣接する頭部を連結部材
によって相互に連結するのがよい。
(作用及び考案の効果) 本考案においては、鋼管本体の下端部両側に受圧板部
を形成し、これで土圧を受けるようにしたので、受圧板
部によって抵抗力、即ち受働土圧が増大し、又底面板に
より外力に抵抗する構造物の自重を増大させることによ
り、根入れをそれほど深くすることなく所定の強さが確
保され、又鋼管杭を使用していることから、従来のコン
クリート基礎に比して施工性が向上される。
また、鋼管杭を所定の配列に配置し、隣接する鋼管本
体の頭部を連結部材で相互に連結するようにしたので、
群杭としての強度が向上し、受圧板部及び底面板の作用
と相まって強固な構造体として耐久性を確保できる。
その結果、少ない根入れでもって所定の強度を確保で
き、地滑り対策工、砂防構造物あるいは流木止め工等の
現場施工性を大幅に向上できる効果がある。
(実施例) 以下、本考案を図面に示す具体例に基づいて詳細に説
明する。第1図ないし第5図は本考案の一実施例による
鋼管杭構造体を示す。図において、山間部である河川1
上流側には本例の鋼管杭構造体を用いた流木止め工2が
設けられる。
この流木止め工2において、河床10中には複数の鋼管
本体20が上方部分を露出させて相互に千鳥状に埋め込ま
れ、該複数の鋼管本体20は流木3を捕捉するようになっ
ている。この複数の各鋼管本体20の上端及び下端には各
々円形板部21が溶接等によって固着され、又複数の各鋼
管本体20の下端部両側には受圧板部22がこれも溶接等に
よって固定され、該受圧板部22は土圧に対して略直角に
なるようにその全部又は大部分が河床10内に埋設されて
受働土圧を増大させるようになっている。
また上記複数の鋼管本体20の隣接する上端円形板部21
間又は上端部間にはH型鋼(連結部材)23がボルト等に
よって固定され、これによって鋼管本体20の隣接する頭
部間は相互に連結されている。
次に作用効果について説明する。
集中豪雨等によって山腹の樹木が河川1上流側に流れ
込んだ場合、該流木3は河川流にのって河川1中を流木
止め工2まで流れ、鋼管本体20の露出部分によって捕捉
され、河川流から分離される。
その際、各鋼管本体20は下端部受圧板部22によって受
働土圧が増大されるとともに、下端底面板21によって構
造物の自重が増大され、又その頭部がH型鋼23によって
群杭に連結されて構造物としての強度が確保されてお
り、流木止め工2は破壊されることなく流木3のエネル
ギを吸収し、又各鋼管本体20が千鳥状に配列されて流木
3を確実に捕捉する。
以上のような本実施例の鋼管杭構造体では、鋼管本体
20に受圧板部22を設けて受働土圧を増大させ、しかも下
端に設けた底面板21によって構造体の自重を増大させる
ようにしたので、少ない根入れでも高い強度を確保で
き、杭の打ち込みが困難なれき層河床部10においても強
固な鋼管杭をその杭のみ床掘して埋め込むことができる
結果、コンクリート基礎を不要とでき、現場施工性を大
幅に向上できる。
また、鋼管本体20の頭部をH型鋼23で相互に連結する
ようにしたので、群杭としての強度を向上でき、受圧板
部22及び底面板21の作用と相まって強固な構造体として
耐久性を確保しつつ流木3のエネルギを吸収して流木3
を確実に捕捉できる。
さらに、鋼管本体20を千鳥状に配列するようにしたの
で、河川1全幅にわたってバラバラに流れる流木3を確
実に捕捉でき、その結果流木4に起因する災害を未然に
防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例による鋼管杭構造体を用いた
流木止め工を示す概略平面図、第2図(a)(b)は各
々上記流木止め工を示す背面図及び正面図、第3図
(a)(b)は各々上記流木止め工を示す平面図及び底
面図、第4図(a)(b)は各々上記流木止め工を示す
左側面図及び右側面図、第5図は第4図(b)のA−A
線断面図である。 1……河川、10……河床部、2……流木止め工、20……
鋼管本体、21……底面板、22……受圧板部、23……H型
鋼(連結部材)、3……流木。
フロントページの続き (72)考案者 荒牧 浩 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3丁目6番 24号 川鉄建材工業株式会社技術研究所 内 (56)参考文献 実開 昭55−118046(JP,U) 実開 昭55−50142(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】土中に埋め込まれる鋼管本体20の下端部両
    側には受働土圧を増大させる受圧板部22を固定しかつ鋼
    管本体20の先端部には上載土砂を自重とする底面板21を
    取付けて鋼管杭となし、 複数の鋼管杭が所定の配列に配置され、各鋼管杭の鋼管
    本体20は土中にその受圧板部22が土圧に対して略直角に
    なるように埋め込まれ、複数の鋼管本体20の隣接する頭
    部が連結部材23によって相互に連結されてなることを特
    徴とする鋼管杭構造体。
  2. 【請求項2】複数の鋼管本体20が土中にその上方部分を
    露出させて埋め込まれてなる請求項(1)記載の鋼管杭
    構造体。
JP1990107215U 1990-10-12 1990-10-12 鋼管杭構造体 Expired - Lifetime JP2515234Y2 (ja)

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JPH0465831U JPH0465831U (ja) 1992-06-09
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