JP2608018B2 - 透過型流木発生抑止工 - Google Patents

透過型流木発生抑止工

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JP2608018B2
JP2608018B2 JP14146593A JP14146593A JP2608018B2 JP 2608018 B2 JP2608018 B2 JP 2608018B2 JP 14146593 A JP14146593 A JP 14146593A JP 14146593 A JP14146593 A JP 14146593A JP 2608018 B2 JP2608018 B2 JP 2608018B2
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浩 荒牧
英之 岡田
修司 西川
聖勝 山口
宏 鈴木
宗平 阿部
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川鉄建材株式会社
財団法人砂防・地すべり技術センター
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透過型の流木発生抑止工
に係り、詳しくは、河岸や渓岸の浸蝕を軽減して流木の
発生を抑止すると共に、洪水,強風,地震などにより発
生した倒木を捕捉しかつ土砂災害を防除して、自然環境
や自然景観の保全と調和を実現できるようにした流木発
生抑止工に関するものである。
【0002】
【従来の技術】長年のうちに山腹や渓岸斜面が浸蝕され
たり崩壊をきたすと、土砂や倒木が生じて河道へ流出す
る。流木などが橋梁や河道の狭窄部に詰まると、橋桁を
流出させたり土砂の氾濫を誘発し、家屋や田畑,道路な
どに大きな被害を与え、甚だしい場合には人命までを奪
い、社会的に多大の損害が生じる。それのみならず、自
然環境も破壊され、その回復には長期にわたる修復事業
が余儀なくされる。そのような被害の発生を防止するた
めの流木対策施設として流木発生抑止工や流木捕捉工が
あり、それらは次のように区別される。流木発生抑止工
は斜面安定工や護岸工,床固工などであり、それらを適
宜組み合わせて渓岸や渓床の浸蝕を軽減し、渓岸などの
保護と固定を図って土砂と流木の発生を防止するように
機能する。一方、流木捕捉工は土石流区間に設置される
透過型砂防ダムあるいは部分透過型砂防ダムなどであ
り、掃流区間に配置される場合には流木を捕捉するよう
に機能する。護岸は渓岸斜面を洪水流から直接保護する
ものであり、最近では、玉石などの自然石,コンクリー
トあるいはコンクリートブロックなどのコンクリート製
品が用いられている。なお、屈撓性や景観面から評価の
高い蛇籠は、鉄線が腐食して切断されやすいことと中詰
材としての玉石,栗石の入手が容易でなくなってきてい
ることなどから、現在では災害復旧工事などを除いて用
いられることが少なくなってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】流木対策としての護岸
は災害防除にとどまらず、動植物の生存の確保や自然環
境との調和を配慮することが社会的に要請される。しか
し、護岸を建設する際に従来の工事では、渓岸斜面上の
植生の伐採や地山の掘削を伴うために、地山の強度を弱
め、また、自然環境の喪失などの面で問題がある。ま
た、コンクリートを材料とした護岸は、自然環境との調
和に配慮が欠け、動植物の保護の面でも難点がある。一
方、護岸は集中する流れで基礎部が深掘されて破損する
ことが多く、このため、護岸の根入れを大きくするか、
根固工で基礎部を保護したり流水の集中を緩和するなど
の対策が必要となる。それゆえに、渓岸を自然の状態に
維持し、渓岸浸蝕を軽減して流木の発生を抑止する新た
な工法の開発が望まれる。なお、その開発にあたって
は、渓岸に集中する流れのエネルギを減勢し、間接的に
渓岸を保護することができるように配慮する必要もあ
る。ところで、急流河川において、土石が流れる場所の
水制,根固,破堤箇所の締切に使用されるものとして、
長い丸太を組み合わせた牛枠や川倉、さらには、三対の
合掌木を蛇籠で押さえた中聖牛や大聖牛などが古くから
使用されている。しかし、これらは伝統的なものであっ
て、大量かつ迅速に製作することができないことなどか
ら、工業製品として製造するに適したものではない。河
川では主流のほかに横断方向に二次流が発生し、これが
主流と合成して螺旋流が形成される。この二次流は湾曲
部で発達が著しく、外湾側で局所的な洗掘を発生させ
る。その局所洗掘深さを低減するために二次流を減勢さ
せるベーン工が提案されている(土木技術資料第25巻
12号1985年)。これは、河道が湾曲している部分
の外湾側に、河水の流れを当てるように配置される板状
の幾つかのベーンを間隔をおいて立設したものである。
しかし、そのベーンを河道に設置する方法に種々の問題
と困難性があり、急流河川においていまだ実用に供され
るに至っていない。本発明は上記の問題に鑑みなされた
もので、その目的は、渓岸などの浸蝕を軽減して流木の
発生を抑止すること、それと同時に、洪水以外の誘因、
例えば強風や地震によって発生した倒木を捕捉できる機
能を兼ねた土砂災害防除のための砂防機能を備えるこ
と、自然環境の保全と創出さらには自然環境や景観との
調和を図ること、を実現した透過型の流木発生抑止工を
提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、櫓状に組み立
てられ、ふとん籠によって固定することにより不動状態
に置かれ、増水時などに倒木や土砂が河道に流出して流
木が発生するのを防止するようになっている流木発生抑
止工に適用される。その特徴とするところは、図1およ
び図5を参照して、渓岸21などの前面に形成された掘
削空間16に、平行して配置されるベースフレーム3,
3と、そのベースフレーム3に直交して載置されてその
ベースフレーム3に固定される複数本のベース部材4,
4と、そのベース部材4の両端部に固定され、各端部か
ら相互に向かいあうように傾斜して立ち上がり、ベース
部材4と共に三角枠体5を形成する柱部材6,6と、ベ
ース部材4上で対向する柱部材6,6の上端部を接続す
ると共に、ベースフレーム3に平行して延び、隣りあう
三角枠体5,5の頂部5a,5aに跨がって取り付けら
れる梁部材7と、柱部材6の中間高さ位置にあって、隣
りあう三角枠体5,5の同一面側に位置する柱部材6,
6に跨がって複数本が取り付けられ、相互間に透水空間
15を形成させる桟部材13,13と、三角枠体5の側
部に位置してベースフレーム3を押さえ、渓岸21など
からの流失を防止するためのふとん籠18とを具備した
ことである。桟部材13,13を相互に密な間隔で柱部
材6,6に取り付け、河水の二次流を減勢させるように
してもよい(図7参照)。隣りあう三角枠体5,5間に
位置するふとん籠18には、樹木23を植栽させること
ができる(図6参照)。梁部材7には、図9に示すよう
に、平板状のベーン22が垂下され、そのベーン22の
下端は両側に配置したふとん籠18,18に挟まれて固
定され、河水の二次流を減勢させるようにすることがで
きる。なお、ベーン22には整流孔15Aを形成させて
おくとよい。ベーン22を、図10のように、三角枠体
5,5間に複数配置することもできる。そして、三角枠
体5,5間に配置されるベーン22A,22Aを、その
下流側端が河道20側へせり出すように配置しておくと
よい。図8に示すように、ベースフレーム3,3を、そ
の下流側端が河道20側へせり出すように配置しておけ
ば、渓岸21に押し寄せる流れを河道20へ戻すことが
できる。
【0005】
【作用】渓岸21にふとん籠18の高さ程度の掘削空間
16を形成する。その渓岸21に流木発生抑止工1を構
成する資材を搬入して、ベースフレーム3,3を掘削空
間16に配置する。ベース部材4,4をベースフレーム
3,3に取り付け、その上に柱部材6,6も載置し固定
する。ベース部材4と柱部材6で形成された三角枠体
5,5間などにふとん籠18を配置する。そして、三角
枠体5,5の頂部5a,5aに梁部材7を渡して固定し
かつ柱部材6,6間に桟部材13,13を取り付ける。
このようにして渓岸21などの前面に透過型の流木発生
抑止工1を河道に沿って配置しておくと、河川が増水し
たとき渓岸21に押し寄せる流水は、柱部材6や桟部材
13などにより減勢されて透水空間15を流過するが、
渓岸21や渓床の浸蝕は軽減される。一方、洪水のみな
らず強風や地震などによって土砂流や倒木が発生して
も、流木発生抑止工1によって河道への流失が防止さ
れ、流木の発生が少なくなって橋桁を流出させるといっ
たことが可及的に回避される。柱部材6,6間に取り付
けられる桟部材13,13の相互の間隔を密にして透水
空間15を小さくしておくと、渓岸21などに向かう流
水の勢いは著しく減少する。とりわけ、湾曲した河道の
外湾側に幾つかを並べて配置すれば、外湾側の渓岸21
の浸蝕をくい止め、河道の蛇行が進行するのを抑えるこ
とができる。なお、三角枠体5,5間に位置するふとん
籠18に柳などの樹木23を植栽しておくと、洪水時な
どに成長した柳の枝葉によって流水の勢いを弱めること
ができる。
【0006】上記した梁部材7に平板状のベーン22を
垂下させ、そのベーン22の下端をふとん籠18,18
で挟んで固定しておけば、河水の二次流がベーン22に
よって減勢され、流れの集中による渓岸21の浸蝕が軽
減される。そのベーン22に整流孔15Aを形成してお
けば透過性も得られ、ベーン22に作用する力の低減も
なされる。したがって、流木発生抑止工1Aは長期にわ
たり、その機能を発揮することができる。ベーン22を
短冊状にしておき、三角枠体5,5間に多数配置した場
合も、透過性を備えた流木発生抑止工1Aとなる。三角
枠体5,5間に複数配置されるベーン22A,22A
を、その下流側端が河道20側へせり出すように配置し
ておくと、ベーン22に当たる流水が河道20へ戻され
るように作用し、渓岸21などの浸蝕を少なくできる。
以上のいずれの流木発生抑止工1,1Aにおいても、ベ
ースフレーム3,3をその下流側端が河道20側へせり
出すように配置すれば、渓岸21などに向かう流れを少
なくしたり減勢することができる。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、流水のエネルギを減勢
して渓岸浸蝕を軽減し、流木の発生を抑止すると同時
に、強風,地震などによって発生した倒木を捕捉できる
機能を兼ねた土砂災害防除のための砂防施設とすること
ができる。また、植生の伐採や地山の掘削が回避され、
景観の維持と動植物が生存できる環境の保全も図られ、
自然との調和が実現される。柱部材に多数の桟部材を密
な間隔で取り付けた場合には、ベーン工としての二次流
の抑制機能をも兼ね備えた流木発生抑止工となる。流木
発生抑止工の中に樹木を植生しておくと、渓岸の緑化が
なされ、また、その枝葉が流水を減勢させるようにも機
能させることができる。流木発生抑止工にベーンを取り
付ければ、河道が湾曲する外湾側に押し寄せる流水の減
勢が図られ、渓岸などの浸蝕を軽減するベーン工として
作用させることができる。そのベーンの河道内への配置
も流木発生抑止工としての設置形態によって容易になさ
れ、その流失も回避される。ベーンに整流孔を形成して
おけば透過性も発揮され、ベーンに作用する力を軽減し
て、流木発生抑止工の大型化や剛性の増大化を抑え、投
入鋼材量の節減も図られる。ベーンを短冊状にするなど
して多数を流木発生抑止工に取り付けておくと、透水空
間がおのずと得られ、整流孔を備えた場合と同様な効果
が発揮される。その多数のベーンを河道に対して傾斜さ
せると、渓岸へ向かう流水を河道へ戻す作用が得られ、
渓岸の浸蝕が軽減される。流木発生抑止工自体を河道に
対して傾斜させた場合も同様である。
【0008】
【実施例】以下に、本発明に係る透過型の流木発生抑止
工の実施例を、図面をもとにして詳細に説明する。図1
は流木発生抑止工の正面図、図2はその平面図、図3は
その側面図、図4は図1のIV−IV線断面図、図5は渓岸
に設置された状態を示す模式図である。これは、鋼材を
櫓状に組み立ててふとん籠により河岸や渓岸に固定した
不動状態にあって、増水時や地震時などに流木が発生す
るのを防止することができるようになっている。図6に
示すように渓岸21に沿って設置される流木発生抑止工
1を構成する抑止工本体2は、図1ないし図4に示すよ
うに、複数のベースフレーム3と、それぞれのベースフ
レーム3に乗載されて直交するベース部材4A〜4C
と、それに固定される柱部材6A〜6Cと、その柱部材
6の上端部を接続する梁部材7などとより構成される。
【0009】図5に示すように、この抑止工本体2の基
礎部分は、渓岸21などの前面に形成した掘削空間に配
置される平行な二本のベースフレーム3,3である。こ
れには、全長L1 (図1参照)が例えば7m、高さH1
が200mm、幅W1 (図2参照)が200mmのH形
鋼を採用しており、ベース部材4A〜4Cが乗載される
箇所には、図3にあるように、フランジとウェブ面とに
溶接された補強部材3aが内外各一枚ずつ取り付けられ
ている。そして、各補強部材3aを挟んでフランジ面に
は各四つのボルト孔が設けられる。柱部材6と共に三角
枠体5A〜5Cを形成し、ベースフレーム3,3に直交
して載置される底辺部のベース部材4A〜4Cは、ベー
スフレーム3,3と同一寸法のH形鋼が採用され、その
全長L2 (図2参照)は約4.5mである。このベース
部材4A〜4Cがベースフレーム3の上面に当接する箇
所には、各二枚の補強部材4a(図1参照)がウェブの
左右に取り付けられている。各補強部材4aを挟んだ下
フランジには各四つのボルト孔が設けられ、ボルト8に
よってベース部材4がベースフレーム3に固定されるよ
うになっている。図3に示すように、ベース部材4A〜
4Cのそれぞれの両端部から相互に向かいあうように傾
斜して立ち上がり、ベース部材4A〜4Cと共に三角枠
体5A〜5Cを形成する複数本の柱部材6A〜6Cは2
00mm弱の角パイプである。その下端面にはフランジ
9が溶接などで取り付けられ、上端面にもフランジ10
が一体化されている。そして、フランジ9に設けたボル
ト孔とベース部材4の上フランジに設けたボルト孔とに
挿通されるボルト11によって、柱部材6の基部がベー
ス部材4に固定される。なお、フランジ10には、梁部
材7とボルト結合させると共に、爾後的な微調整を可能
にするため長孔などの余裕のあるボルト孔が設けられて
いる。
【0010】一方、ベース部材4A〜4C上で対向する
柱部材6A,6A〜6C,6Cの上端部を接続すると共
に、ベースフレーム3に平行して延びる梁部材7が、図
1に示すように、隣りあう三角枠体5A〜5Cの頂部5
a,5aに跨がって取り付けられる。この梁部材7は、
長い二本の主梁材7Aと、三本の補助梁材7Bとからな
る。その主梁材7Aおよび補助梁材7Bにはともに20
0mm弱の角パイプが用いられ、それぞれの両端は水や
塵埃の侵入を防止するカバー7aによって閉止されてい
る。主梁材7Aは、隣りあう三角枠材5,5の柱部材
6,6を接続できる長さであり、補助梁材7Bは、フラ
ンジ10の幅に等しい短かいパイプである。なお、中央
に位置する柱部材6Bにおける補助梁材7Bは、二本の
主梁材7A,7Aに跨がって一体化されている。二本の
主梁材7Aと三つの補助梁材7Bとが一体となるように
工場で予め製作された梁部材7は、施工現場において、
柱部材6A〜6Cの対向するフランジ10,10(図3
参照)に挟み込まれた恰好で、フランジ10のボルト孔
や主梁材7Aおよび補助梁材7Bに設けたボルト孔に挿
通される各八本のボルト12を介して、柱部材6に固定
される。図6の仮想線で示すように河川が著しく増水し
たとき、土砂や倒木が河道20に流れ込まないようにす
るため、図1にあるように、桟部材13が三角枠体5,
5を形成する柱部材6,6に設けられる。すなわち、柱
部材6A〜6Cの上部側から略中央部にわたり外面寄り
に取付板14が溶接され、この取付板14,14に跨が
るようにして、断面がコ字状に形成した桟部材13が、
隣りあう三角枠体5,5の同一面側で、ボルト止めされ
る。このように柱部材6の中間高さ位置にあって、桟部
材13,13は図4に示した粗いピッチpで配置され、
その相互間に透水空間15,15が形成される。したが
って、透水空間15,15を通過できない倒木は河道2
0へ流出するのが阻止される一方、渓岸21に押し寄せ
る流水を桟部材13,13によって減勢させることがで
きる。
【0011】このような透過型の流木発生抑止工1は、
後述する手順でもって渓岸21の前面に配置されるが、
河川が増水していないときには河水に浸ることがない位
置に設置される。一方、増水したり洪水が発生したとき
には大部分が水没するので、流失しないように、図1に
示すごとく、三角枠体5,5の内外部に位置してベース
フレーム3,3を押さえるふとん籠18が多数載せられ
る。その周囲の土は、河床石17を中詰した後にふとん
籠18の上面と同じ程度まで埋め戻される。本例におい
ては、ふとん籠18として高さH3 が略1m,幅W
3 (図2参照)が1.2m,長さL3 (図3参照)が2
mの直方体のものを採用している。もちろん、幅が略2
mのものや長さが3mのものなども、適宜選択して使用
される。
【0012】以上のように構成した流木発生抑止工1
は、次のようにして、河川19(図6参照)の渓岸21
に設置され、渓岸の浸蝕を軽減して流木の発生を抑止す
ると共に、洪水,強風,地震などにより発生した倒木を
捕捉しかつ土砂災害を防除し、自然環境の保全や自然景
観の維持と調和を図ることができる。まず、工場におい
て、抑止工本体2を構成するベースフレーム3、三角枠
体を形成するベース部材4と柱部材6、さらには、梁部
材7と桟部材13が、それぞれ所定長さに切断された鋼
材や角パイプなどから製作され、組み立て時に必要とな
る接続部分のフランジが溶接などで取り付けられる。図
6に示す渓岸21に資材が運搬される一方、渓岸21の
前面においては、ふとん籠18の高さにほぼ等しい深さ
であって、流木発生抑止工1を設置するに十分な広さの
掘削空間16が形成される。その掘削空間16の底土は
平に均され、そこに二本のベースフレーム3,3が河道
20にほぼ平行するようにして、三角枠体5の幅にほぼ
等しい間隔で配置される。そのベースフレーム3,3に
直交して跨がるように三本のベース部材4,4が図3の
ようにボルト8,8を用いて固定され、そのベース部材
4の両端部に、クレーンで吊り下げられた柱部材6の下
端部がボルト11,11によって取り付けられる。この
状態で、ベースフレーム3,3の上にふとん籠18,1
8が載せられるが、その作業の際に柱部材6の揺れや振
れが生じないように、各柱部材6が別途支持される。ク
レーンを退避させた後に、ふとん籠18のための鋼製篭
をベースフレーム3上に載せる。隣りあう二つの三角枠
体5,5間には、図2に示すように、六つの鋼製篭を平
面的に見て長方形となるように、3m長さであれば四つ
の鋼製篭を配置する。図示のように、ベースフレーム
3,3がベース部材4,4からはみだしていれば、三角
枠体5の外側にも三つもしくは二つが配置される。そし
て、各鋼製篭には栗石や河床石17などの中詰材が投入
され、一杯になれば、鋼製篭は蓋されるかもしくはその
ままとされる。この状態で、それぞれの三角枠体5,5
の頂部5a,5aへ梁部材7がクレーンによって運ば
れ、柱部材6の上端部のフランジ10にボルト12,1
2により固定される。補助梁材7Bが主梁材7Aの下に
取り付けられているので、各フランジ10と補助梁材7
Bともボルト止めされる。柱部材6を支える仮支持材が
取り除かれ、柱部材6の存在によってふとん籠18,1
8の相互間に生じる空隙部に川床石17などが間詰めさ
れる。最後に、隣りあう三角枠体5,5の同一面側の柱
部材6,6間に桟部材13,13が取り付けられる。こ
のようにして一つの流木発生抑止工1は構築されるが、
それに連続するようにもしくは間隔をあけて他の流木発
生抑止工が、渓岸21に沿って必要に応じた数だけ並べ
られる。そして、掘削空間16の周囲が埋め戻される。
【0013】このようにして築かれた流木発生抑止工1
は、河川に増水がなければ、ふとん籠18の上面から上
の部分は渓岸21から露出した恰好となる。一方、河川
が増水して渓岸21が冠水すると、流木発生抑止工1は
半没もしくは全没した恰好となる。図6に示すように、
主流Nに対して横方向の渓岸21へ押し寄せる流水Qは
流木発生抑止工1の透水空間15,15を通過するが、
その勢いは著しく減じられる。この透過型護岸による減
勢効果によって渓岸21の浸蝕は軽減され、渓岸の崩壊
や倒木の発生が可及的に少なくなる。そして、渓岸21
に沿った渓床の変化も少なく、渓岸21と流木発生抑止
工1との間のスペースには植生の進入が可能となる。年
月の経過する間に植生が進むと、渓岸21や渓床の保護
に有効に作用する。また、動植物の生息などに適した自
然環境も創出される。なお、抑止工本体はふとん籠18
を用いて固定するようにしているので、基礎部の掘削は
整地程度の最小限度にとどめておくことができる。一
方、強風や地震の発生で渓岸21の樹木が倒れたり土砂
が崩れた場合には、流木発生抑止工1の柱部材6,梁部
材7,桟部材13などによって捕捉され、大量の倒木や
土砂が河道20へ流出するのが防止される。このように
して災害の拡大が回避されるが、それだけでなく、コン
クリート製の護岸などで生じる大規模な工事が必要とさ
れず、渓岸斜面上での樹木の伐採や地山の大掛かりな掘
削も回避され、自然景観を維持させることができる。ま
た、コンクリート護岸の場合には流水によって基礎部の
深掘現象が生じるが、渓岸21に埋設しているので深掘
がなく、根固工の設置も不要であり、基礎部を浅くする
ことができる。したがって、これによっても渓岸21に
おける動植物の生息環境を大きく変えることがなく、自
然環境の維持が図られる。流木発生抑止工1を構成する
抑止工本体2を形成する各部材は、予め工場で一貫して
正規の寸法精度で製作することができ、工期の短縮が図
られる。また、現場での組立作業の能率化が図られ、緊
急時においても迅速に災害復旧工事用の工法として採用
できる。さらには、規格化して量産することにより、製
作コストの低減も実現される。
【0014】上記の流木発生抑止工1の例において述べ
た組み立て手順は、それに限られるものではない。例え
ば、柱部材6をベース部材4に載せたときに、仮止め程
度の固定をしておき、ふとん籠18を配置した後に梁部
材7を取り付ける際に、柱部材6の下端部を固定するよ
うにしてもよい。この場合には、フランジ10に設けら
れるボルト孔に余裕を持たせておく必要がない。上記し
た流木発生抑止工1を構成する三角枠体5,5は、一対
のベースフレーム3,3に対して三つ固定しているが、
二つであってもまた四つとなっていてもよい。さらに、
ベース部材4の側方にベースフレーム3が張り出してい
るが、ベース部材4,4をベースフレーム3,3の端部
に固定するようにしてもよい。ベース部材4には予め柱
部材6を固定しておき、それをベースフレーム3,3に
載せ、ふとん籠18を配置してから梁部材7を接続して
もよいし、梁部材7に柱部材6を予め固定しておき、そ
れをベースフレーム3,3に載せてから鋼製篭を配置す
るようにしてもよい。いずれにしても、工事における作
業手順として円滑となる要領で構築することができる。
【0015】ところで、隣りあう三角枠体5,5間に位
置するふとん籠18に、図6に示すように、柳などの樹
木23を植栽しておくことができる。その場合、いずれ
は朽ちる木製の箱に柳を植えておき、その箱を鋼製篭内
に入れた後に中詰材を投入するといったようにすればよ
い。年月の経過に伴い中詰材の間にも土が侵入し、抑止
工本体によって保護された状態の育成環境が得られるよ
うになる。このようにすれば、緑化が図られるだけでな
く、成長した柳の枝葉は洪水時に粗度係数を増加させて
河水の流速を弱めるように作用し、透過型護岸としての
機能を一段と促進させることになる。なお、桟部材1
3,13の相互の間隔を図7のように密にしたり、個々
の上下幅を大きくしておくと、後述するベーン22,2
2A(図9および図10参照)と同様の効果を発揮し
て、河水の二次流を減勢する効果を増長させることがで
きる。すなわち、渓岸21などに向かう流水の勢いが著
しく減殺され、湾曲した河道の外湾側に並べて配置すれ
ば、外湾側の渓岸21の浸蝕を軽減することができる。
ちなみに、流木発生抑止工1,1を並べて渓岸21に配
置する場合、例えば河道が直線的な場合には、図8のよ
うに、ベースフレーム3,3を、その下流側端が河道側
へせり出すように配置しておくことができる。例えば、
図8では誇張した角度で表され、しかも連続して設置さ
れている例であるが、河道20に対して例えば10度程
度の傾斜をつけておくと、流木発生抑止工1に向かって
きた河水を矢印Mのように河道20の主流Nへ戻すこと
ができ、渓岸21の浸蝕や崩壊の軽減が助長される。な
お、流木発生抑止工1,1を不連続に配置してもよい
し、個々の流木発生抑止工1を傾斜させながらも、流木
発生抑止工の列は河道20に平行となるようにしてもよ
い。
【0016】図9は、流木発生抑止工1Aの内部にベー
ン22を取り付けた例である。そのベーン22は一枚の
平らな鋼板であり、梁部材7の下面にブラケットを介し
て垂下される。そのベーン22の下端は両側に配置した
ふとん籠18,18に挟まれて固定され、上端部はボル
トなどで固定される。このようなベーン22が取り付け
られる場合には、前述した桟部材13は必要とされない
か大きい透水空間15を形成する桟部材13が使用され
る。このようなベーン22を備えた流木発生抑止工1A
は、河道20が湾曲している箇所の外湾側の河道内に設
置される。すなわち、増水時に、主流に対して横断方向
へ二次流が発生するが、これが主流と合成されて螺旋流
を形成させる。この二次流は湾曲部で発達が著しく、外
湾側で局所的な洗掘を生じさせる。しかし、流木発生抑
止工1Aのベーン22が二次流を大きく減勢するので、
外湾側に位置する渓岸21の浸蝕は軽減される。このよ
うに、流木発生抑止工1Aにベーン22を設けておけ
ば、単純な板構造のみのベーン工を河道に設置する場合
に比べて極めて安定した状態に保つことができる。すな
わち、流木発生抑止工1Aの基礎の深掘れが軽減される
ので、通常の護岸に比べて基礎部を浅くすることができ
る。図示したように、ベーン22に整流孔15Aを形成
しておけば、透過型護岸となり、出水中に大礫の衝突を
受けることも少なくなる。流水の勢いで流木発生抑止工
1Aが大きな力を受けることも抑えられ、過剰に高い剛
性を有した流木発生抑止工とする必要もなくなる。上記
のベーン22は一つの流木発生抑止工1Aに一枚もしく
は二枚程度採用されるが、図10に示すように、短冊形
のベーン22Aとすることもできる。このような流木発
生抑止工1Aにおいては、三角枠体5,5間に複数配置
され、そのベーン22A,22Aの相互間に透水空間1
5A,15Aがおのずと形成されることになる。なお、
図示しないが、個々のベーン22Aを、その下流側端が
河道側へせり出すように取り付けておけば、すなわち、
多数のベーン22A,22Aで翼列を形成させるような
恰好にすれば、前述した図8の場合と同様に作用させる
ことができる。もちろん、このような流木発生抑止工1
Aを多数用いて、図8のように配置することもできる。
いずれの場合にもベーン22Aの傾斜角度は、渓岸21
や河道20の形状,増水時の流水の傾向を予測して、適
宜決定しておけばよい。
【0017】以上詳細に述べたように、渓岸の前面や湾
曲した河道内に透過型護岸としての流木発生抑止工を設
置することにより、従来の護岸工事で行われる渓岸斜面
上の植生の伐採,地山の掘削が回避され、地山の強度を
保って自然環境の維持が図られる。また、透過型抑止工
は、土砂の河道への流出と流木の発生を抑止するだけで
なく、従来の護岸工では不可能であった風,地震などに
よる土砂流や倒木をも捕捉することができる。このよう
に、本発明に係る透過型流木発生抑止工は、流木発生の
抑止にとどまらず、土石流分散樹林等で常水路を固定し
たり、導流堤,樹林の保育や保護工法としても、また、
流路工で動植物の生息や景観の維持に配慮した低水路護
岸としても採用することができ、適用範囲の広いものと
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 透過型の流木発生抑止工の正面図。
【図2】 流木発生抑止工の平面図。
【図3】 流木発生抑止工の側面図。
【図4】 図1のIV−IV線矢視断面図。
【図5】 渓岸に配置された流木発生抑止工の設置図。
【図6】 増水時の状態を説明し、かつ、流木発生抑止
工内に樹木を植生させた場合の模式図。
【図7】 桟部材を密に取り付けた例の流木発生抑止工
の正面図。
【図8】 河道に対して傾斜して並べられた多数の流木
発生抑止工の設置状態平面図。
【図9】 平板状のベーンを備えた流木発生抑止工の側
面図。
【図10】 短冊状の多数のベーンを備えた流木発生抑
止工の正面図。
【符号の説明】
1,1A…流木発生抑止工、3…ベースフレーム、4,
4A〜4C…ベース部材、5,5A〜5C…三角枠体、
5a…頂部、6,6A〜6C…柱部材、7…梁部材、1
3…桟部材、15…透水空間、15A…整流孔、16…
掘削空間、18…ふとん籠、20…河道、21…渓岸、
22,22A…ベーン、23…樹木(柳)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 修司 兵庫県神戸市中央区小野柄通7丁目1番 1号 川鉄建材工業株式会社内 (72)発明者 山口 聖勝 兵庫県神戸市中央区小野柄通7丁目1番 1号 川鉄建材工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 宏 東京都新宿区市谷砂土原町3丁目4番地 財団法人砂防・地すべり技術センター 内 (72)発明者 阿部 宗平 東京都新宿区市谷砂土原町3丁目4番地 財団法人砂防・地すべり技術センター 内

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 櫓状に組み立てられ、ふとん籠によって
    固定することにより不動状態に置かれ、増水時などに倒
    木や土砂が河道に流出して流木が発生するのを防止する
    ようになっている流木発生抑止工において、 渓岸などの前面に形成された掘削空間に、平行して配置
    されるベースフレームと、 該ベースフレームに直交して載置され、そのベースフレ
    ームに固定される複数本のベース部材と、 該ベース部材の両端部に固定され、各端部から相互に向
    かいあうように傾斜して立ち上がり、前記ベース部材と
    共に三角枠体を形成する柱部材と、 前記ベース部材上で対向する柱部材の上端部を接続する
    と共に、前記ベースフレームに平行して延び、隣りあう
    三角枠体の頂部に跨がって取り付けられる梁部材と、 前記柱部材の中間高さ位置にあって、隣りあう三角枠体
    の同一面側に位置する柱部材に跨がって複数本が取り付
    けられ、相互間に透水空間を形成させる桟部材と、 前記三角枠体の側部に位置してベースフレームを押さ
    え、渓岸などからの流失を防止するためのふとん籠とを
    具備し、渓岸などに向かう流水のエネルギを減勢するこ
    とによって渓岸の浸蝕を軽減し、土砂などと共に発生す
    る倒木を一時的に捕捉しかつ堆積させて河道への流出を
    防ぐことができるようにしたことを特徴とする透過型流
    木発生抑止工。
  2. 【請求項2】 前記桟部材は相互に密な間隔で前記柱部
    材に取り付けられ、河水の二次流を減勢させることがで
    きるようにしたことを特徴とする請求項1に記載された
    透過型流木発生抑止工。
  3. 【請求項3】 隣りあう前記三角枠体間に位置するふと
    ん籠には、樹木が植栽されていることを特徴とする請求
    項1に記載された透過型流木発生抑止工。
  4. 【請求項4】 前記梁部材には平板状のベーンが垂下さ
    れ、該ベーンの下端は両側に配置したふとん籠に挟まれ
    て固定され、河水の二次流を減勢させることができるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1に記載された透過型
    流木発生抑止工。
  5. 【請求項5】 前記ベーンには整流孔が形成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載された透過型流木発生
    抑止工。
  6. 【請求項6】 前記ベーンは前記三角枠体間に複数配置
    されていることを特徴とする請求項4に記載された透過
    型流木発生抑止工。
  7. 【請求項7】 前記三角枠体間に複数配置されるベーン
    は、その下流側端が河道側へせり出すように配置された
    ことを特徴とする請求項6に記載された透過型流木発生
    抑止工。
  8. 【請求項8】 前記ベースフレームは、その下流側端が
    河道側へせり出すように配置されたことを特徴とする請
    求項1ないし請求項7のいずれかに記載された透過型流
    木発生抑止工。
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