JP2515159Y2 - チョークコイル - Google Patents
チョークコイルInfo
- Publication number
- JP2515159Y2 JP2515159Y2 JP1989005099U JP509989U JP2515159Y2 JP 2515159 Y2 JP2515159 Y2 JP 2515159Y2 JP 1989005099 U JP1989005099 U JP 1989005099U JP 509989 U JP509989 U JP 509989U JP 2515159 Y2 JP2515159 Y2 JP 2515159Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- magnetic circuit
- closed magnetic
- shaped
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 イ．考案の目的 〔産業上の利用分野〕 電子機器の電源回路等に設けるノイズフィルタに用い
るチョークコイルの構成に関する。
るチョークコイルの構成に関する。
電子機器の、例えば電源回路に設けるノイズフィルタ
は、インダクタとしてコモンモードチョークコイル（以
下コモンコイル）だけを含むものと、コモンコイルとノ
ーマルモードチョークコイル（以下ノーマルコイル）の
両者を含むものとがある。
は、インダクタとしてコモンモードチョークコイル（以
下コモンコイル）だけを含むものと、コモンコイルとノ
ーマルモードチョークコイル（以下ノーマルコイル）の
両者を含むものとがある。
コモンコイルは閉磁路コアをコアと巻線間、及び巻線
同士間を絶縁するコア絶縁ケースに収納して、ケースの
上から２個の巻線を入力信号に対し磁束が互いに打ち消
し合うように、かつ分離して巻き回したものと、巻枠に
２個の巻線を施し、コア分割片を巻枠に組み付けて閉磁
路にしたものとがある。又ノーマルコイルの多くは、閉
磁路コアに１個の巻線を巻き回したものである。
同士間を絶縁するコア絶縁ケースに収納して、ケースの
上から２個の巻線を入力信号に対し磁束が互いに打ち消
し合うように、かつ分離して巻き回したものと、巻枠に
２個の巻線を施し、コア分割片を巻枠に組み付けて閉磁
路にしたものとがある。又ノーマルコイルの多くは、閉
磁路コアに１個の巻線を巻き回したものである。
以上のごとく従来はコモンコイル、ノーマルコイル何
れもそれぞれ独立した形で用いられていた。
れもそれぞれ独立した形で用いられていた。
コモンコイルだけで、ノイズ防止性能が不足する場
合、独立した別個のノーマルコイルの２個をノイズフィ
ルタ回路に追加していた。
合、独立した別個のノーマルコイルの２個をノイズフィ
ルタ回路に追加していた。
しかし、このような構成であると、部品点数が多いた
め、回路への組み込みがしにくく、組み立て時等の取扱
いが不便であり、また、スペースを多くとらなければな
らず、小型化の妨げとなっていた。
め、回路への組み込みがしにくく、組み立て時等の取扱
いが不便であり、また、スペースを多くとらなければな
らず、小型化の妨げとなっていた。
本考案の目的は、このようにノーマルコイルの追加を
必要とせず１個のチョークコイルで適用できる、小型
で、かつ、安価な新規なチョークコイルを提供すること
にある。
必要とせず１個のチョークコイルで適用できる、小型
で、かつ、安価な新規なチョークコイルを提供すること
にある。
ロ．考案の構成 〔課題を解決するための手段〕 本考案は、コア絶縁ケースに、２つの巻線を区分する
仕切りと、閉磁路コアを収納する空間と、該空間の側面
に、該空間に沿って、絶縁の仕切りを介して、棒状また
は板状のコアを収納する２個の空間とを設け、前記空間
の各々に、前記閉磁路コアと、前記棒状または板状のコ
アとを収納し、前記閉磁路コアと棒状または板状のコア
が同一の巻線内に存在し、入力信号に対して閉磁路コア
に生じる磁束が互いに逆方向になるように２つの同数の
巻線を施したことを特徴とするチョークコイルである。
仕切りと、閉磁路コアを収納する空間と、該空間の側面
に、該空間に沿って、絶縁の仕切りを介して、棒状また
は板状のコアを収納する２個の空間とを設け、前記空間
の各々に、前記閉磁路コアと、前記棒状または板状のコ
アとを収納し、前記閉磁路コアと棒状または板状のコア
が同一の巻線内に存在し、入力信号に対して閉磁路コア
に生じる磁束が互いに逆方向になるように２つの同数の
巻線を施したことを特徴とするチョークコイルである。
閉磁路コアは２個の巻線でコモンコイルを構成し、棒
状又は板状のコアは２個の巻線に対し２個のノーマルコ
イルを構成する。従って１個のチョークコイルで１個の
コモンコイルと２個のノーマルコイルの機能を併せて構
成したものと等価となる。
状又は板状のコアは２個の巻線に対し２個のノーマルコ
イルを構成する。従って１個のチョークコイルで１個の
コモンコイルと２個のノーマルコイルの機能を併せて構
成したものと等価となる。
第１図、第２図及び第３図はそれぞれ本考案の一実施
例の外観斜視図、第１図におけるＡ−Ａ線縦断正面図及
び第１図における分解斜視図である。
例の外観斜視図、第１図におけるＡ−Ａ線縦断正面図及
び第１図における分解斜視図である。
即ち同一巻き回数の巻線N1、N2、ケース本体２と蓋板
３からなるコア絶縁ケース1、及びこれに収納する枠形
の閉磁路コア４、さらに閉磁路コア４の内周の一辺（図
では長辺）とほぼ同じ長さの形の棒状のコア５が用意さ
れる。
３からなるコア絶縁ケース1、及びこれに収納する枠形
の閉磁路コア４、さらに閉磁路コア４の内周の一辺（図
では長辺）とほぼ同じ長さの形の棒状のコア５が用意さ
れる。
ケース本体２は、角形内筒６と角形外筒７と両筒間の
底８とによる閉磁路コア４の収容凹部９と、角形内筒６
の対向する両面の縁から所要長上下に突出し、且つ角形
内筒６の直方体状内部空間（閉磁路コア４の内部空間に
相当）を２個の直方体空間に等分割する仕切り板10と、
仕切り板10に対応する角形外筒７の側面に外方へ張り出
して設けた２個の棒状のコア５の収容凹部11とを有して
いる。
底８とによる閉磁路コア４の収容凹部９と、角形内筒６
の対向する両面の縁から所要長上下に突出し、且つ角形
内筒６の直方体状内部空間（閉磁路コア４の内部空間に
相当）を２個の直方体空間に等分割する仕切り板10と、
仕切り板10に対応する角形外筒７の側面に外方へ張り出
して設けた２個の棒状のコア５の収容凹部11とを有して
いる。
仕切り板10の上方突出部の両側端には仕切り板10の厚
さより狭い巾の係合切り込み12が形成され、下方突出部
は両筒間の底８と一体の底部仕切り13（片方は図示しな
い）と繋がっている。
さより狭い巾の係合切り込み12が形成され、下方突出部
は両筒間の底８と一体の底部仕切り13（片方は図示しな
い）と繋がっている。
収容凹部11に対応する角形外筒７の上部辺縁は蓋板３
の厚さ分だけ切り欠かれている。
の厚さ分だけ切り欠かれている。
収容凹部11の両端には角形外筒７より外方、及び下方
へ張り出した鍔14が設けられている。
へ張り出した鍔14が設けられている。
蓋板３はケース本体２に嵌合して収容凹部９、11を同
時に閉塞する形状の板で、その上面の２個所に仕切り板
10に対応する上部仕切り15が一体に設けられている。上
部仕切り15は蓋板３の内周面より僅かに内側へ突出され
て仕切り板10の係合切り込み12に係合する突片16が形成
されている。
時に閉塞する形状の板で、その上面の２個所に仕切り板
10に対応する上部仕切り15が一体に設けられている。上
部仕切り15は蓋板３の内周面より僅かに内側へ突出され
て仕切り板10の係合切り込み12に係合する突片16が形成
されている。
収容凹部９に閉磁路コア４を収納し、閉磁路コア４に
沿う角形外筒７で仕切られ一定間隔離れた収容凹部11に
棒状のコア５を収納し、係合切り込み12に突片16を係合
して蓋板３をケース本体２に組み付けた後、角形内筒６
の分割空間を通して鍔14の間に巻線N1、N2を入力信号に
対して閉磁路コア４に生ずる磁束が互いに逆向きに巻き
回される。かくして本考案のチョークコイルが構成され
る。
沿う角形外筒７で仕切られ一定間隔離れた収容凹部11に
棒状のコア５を収納し、係合切り込み12に突片16を係合
して蓋板３をケース本体２に組み付けた後、角形内筒６
の分割空間を通して鍔14の間に巻線N1、N2を入力信号に
対して閉磁路コア４に生ずる磁束が互いに逆向きに巻き
回される。かくして本考案のチョークコイルが構成され
る。
以上の如く構成したチョークコイルは第４図に示す等
価回路をもつ。即ち閉磁路コア４と巻線N1、N2による１
個のコモンコイル22、及び２個の棒状のコア５と巻線
N1、N2による２個のノーマルコイル23の機能を併せ持つ
１個のチョークコイルに構成される。
価回路をもつ。即ち閉磁路コア４と巻線N1、N2による１
個のコモンコイル22、及び２個の棒状のコア５と巻線
N1、N2による２個のノーマルコイル23の機能を併せ持つ
１個のチョークコイルに構成される。
第５図は本考案の他の実施例を示す分解図である。環
状の閉磁路コア17と円弧状で板状のコア18を用い、収納
凹部19に収納凹部20を沿わせて設けたケース本体21及び
蓋板24にそれぞれ収納する場合を示している。巻線は収
納凹部20の両端に張り出した鍔25の間のケース本体21及
び蓋板24の上に２個それぞれ施される。この場合も第４
図に括弧で示すの如く、板状のコア17と閉磁路コア18に
より、１個のチョークコイルに、１個のコモンコイル22
と２個のノーマルコイル23の機能を併せて構成される。
状の閉磁路コア17と円弧状で板状のコア18を用い、収納
凹部19に収納凹部20を沿わせて設けたケース本体21及び
蓋板24にそれぞれ収納する場合を示している。巻線は収
納凹部20の両端に張り出した鍔25の間のケース本体21及
び蓋板24の上に２個それぞれ施される。この場合も第４
図に括弧で示すの如く、板状のコア17と閉磁路コア18に
より、１個のチョークコイルに、１個のコモンコイル22
と２個のノーマルコイル23の機能を併せて構成される。
尚、第１の実施例では収納凹部11を角形外筒７に沿っ
て設ける場合を示したが、巻線N1、N2の角形内筒６の内
部空間への挿通作業が困難にならない場合には角形内筒
６に沿って設けてもよい。
て設ける場合を示したが、巻線N1、N2の角形内筒６の内
部空間への挿通作業が困難にならない場合には角形内筒
６に沿って設けてもよい。
ハ．考案の効果 〔考案の効果〕 本考案による１個のチョークコイルは、１個のコモン
コイルと２個のノーマルコイルの機能を等価的にもつコ
イルであるから、従来の３個の独立したコイルの場合よ
り取扱い（保管、運搬、回路への組み込みなど）が容易
である効果があり、本来は４個の巻線が必要なのに対
し、単にコモンコイル相当の２個の巻線だけでよく、製
作工数もほぼ半減し、総合的に従来より安価で、且つ小
型化簡素化された効果的チョークコイルを提供すること
が出来る。
コイルと２個のノーマルコイルの機能を等価的にもつコ
イルであるから、従来の３個の独立したコイルの場合よ
り取扱い（保管、運搬、回路への組み込みなど）が容易
である効果があり、本来は４個の巻線が必要なのに対
し、単にコモンコイル相当の２個の巻線だけでよく、製
作工数もほぼ半減し、総合的に従来より安価で、且つ小
型化簡素化された効果的チョークコイルを提供すること
が出来る。
第１図は本考案の一実施例を示すチョークコイルの外観
斜視図。 第２図は第１図におけるチョークコイルのＡ−Ａ線によ
る縦断正面図。 第３図は第１図におけるチョークコイルの分解斜視図。 第４図は本考案によるチョークコイルの等価回路図。 第５図は本考案の他の実施例を示す分解斜視図である。1 ……コア絶縁ケース、2,21……ケース本体、3,24……
蓋板、4,17……閉磁路コア、５……棒状のコア、６……
角形内筒、７……角形外筒、８……両筒間の底、9,19…
…（閉磁路コアの）収納凹部、10……仕切り板、11,20
……（棒状又は板状のコアの）収納凹部、12……係合切
り込み、13……底部仕切り、14,25……鍔、15……上部
仕切り、16……突片、18……板状のコア、22……コモン
モードチョークコイル（コモンコイル）、23……ノーマ
ルモードチョークコイル（ノーマルコイル）。
斜視図。 第２図は第１図におけるチョークコイルのＡ−Ａ線によ
る縦断正面図。 第３図は第１図におけるチョークコイルの分解斜視図。 第４図は本考案によるチョークコイルの等価回路図。 第５図は本考案の他の実施例を示す分解斜視図である。1 ……コア絶縁ケース、2,21……ケース本体、3,24……
蓋板、4,17……閉磁路コア、５……棒状のコア、６……
角形内筒、７……角形外筒、８……両筒間の底、9,19…
…（閉磁路コアの）収納凹部、10……仕切り板、11,20
……（棒状又は板状のコアの）収納凹部、12……係合切
り込み、13……底部仕切り、14,25……鍔、15……上部
仕切り、16……突片、18……板状のコア、22……コモン
モードチョークコイル（コモンコイル）、23……ノーマ
ルモードチョークコイル（ノーマルコイル）。
Claims (1)
- 【請求項１】コア絶縁ケースに、２つの巻線を区分する
仕切りと、閉磁路コアを収納する空間と、該空間の側面
に、該空間に沿って、絶縁の仕切りを介して、棒状また
は板状のコアを収納する２個の空間とを設け、前記空間
の各々に、前記閉磁路コアと、前記棒状または板状のコ
アとを収納し、前記閉磁路コアと棒状または板状のコア
が同一の巻線内に存在し、入力信号に対して閉磁路コア
に生じる磁束が互いに逆方向になるように２つの同数の
巻線を施したことを特徴とするチョークコイル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989005099U JP2515159Y2 (ja) | 1989-01-19 | 1989-01-19 | チョークコイル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989005099U JP2515159Y2 (ja) | 1989-01-19 | 1989-01-19 | チョークコイル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0296718U JPH0296718U (ja) | 1990-08-01 |
| JP2515159Y2 true JP2515159Y2 (ja) | 1996-10-30 |
Family
ID=31208177
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989005099U Expired - Lifetime JP2515159Y2 (ja) | 1989-01-19 | 1989-01-19 | チョークコイル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2515159Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014036157A (ja) * | 2012-08-09 | 2014-02-24 | Aisin Seiki Co Ltd | コイルボビン |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61140617U (ja) * | 1985-02-22 | 1986-08-30 |
-
1989
- 1989-01-19 JP JP1989005099U patent/JP2515159Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0296718U (ja) | 1990-08-01 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040525 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |