JP2514960Y2 - 口糸固定可能なボビン - Google Patents

口糸固定可能なボビン

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JP2514960Y2
JP2514960Y2 JP1990028916U JP2891690U JP2514960Y2 JP 2514960 Y2 JP2514960 Y2 JP 2514960Y2 JP 1990028916 U JP1990028916 U JP 1990028916U JP 2891690 U JP2891690 U JP 2891690U JP 2514960 Y2 JP2514960 Y2 JP 2514960Y2
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JP
Japan
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bobbin
seal
yarn
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strength
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JP1990028916U
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正 蒲原
中村  勉
照雄 樋口
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Nippon Ester Co Ltd
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Nippon Ester Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は,糸条巻取りボビンにおいて,太繊度糸,高
強力糸でも口糸の捕捉,固定,切断が確実にでき,かつ
何度でも繰り返して使用することができる口糸固定可能
なボビンに関する。
(従来の技術) 従来より,シールを用いて口糸固定を可能としたボビ
ンについては種々の提案がなされてきた。例えば,実開
昭57−199253号公報には,粘着部と非粘着部とを有する
特定形状の口糸固定用シールが提案されており,また,
実公昭56−36851号公報には,粘着シールがあらかじめ
貼り付けてあって,玉揚げ時に口糸を切断固定させるこ
とにより,口糸の後処理工程が不要なボビンが提案され
ている。しかしながら,従来の技術では,前述の目的を
充分満足させるに到っていない。
すなわち,従来,使用されている粘着シールは高々20
〜100μの厚さの合成樹脂フィルム,または紙に粘着剤
を塗布したものであり,さらにこれらのシールは1回の
みの使用を前提としており,粘着シールを剥がしたあと
の糊残りを考慮して弱粘性の粘着剤を用いているため,
引き剥がし接着強力が200〜1000g/10mm幅程度しかな
い,きわめて剥がれやすいものである。したがって,太
繊度糸や高強力糸の巻取りボビンにこれらのシールを用
いた場合,玉揚げ時に口糸を切断固定させる際,シール
の折れ曲がり,ちぎれ,剥離が頻発する。
つまり,太繊度糸や高強力糸の巻取りボビンに,これ
らのシールを用いたとしても,口糸を捕捉,切断,固定
するというシール本来の機能を十分に果たせないため,
工業的に実用化されていないのが現状である。また,比
較的繊度の細い一般糸の巻取りボビンに用いたとして
も,これらの粘着シールは,再び使用することを目的と
していないため,2回目以降の使用においてはシール本来
の機能を有しておらず,複数回の使用は不可能である。
したがって,ユーザーから回収されたボビンをメーカ
ーで再使用するための処理工程を考えた場合,ユーザー
が粘着シールを除去していないボビンに関しては,ボビ
ンからのシール剥がし,ボビンに残っている粘着剤の除
去,および新しいシールの貼り付けといった無駄な工程
を必要としており,回収ボビンを再使用するための処理
作業に手間がかかり過ぎていた。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は,このような従来技術の欠点を解消し,太繊
度糸や高強力糸でも安定して口糸をボビンに固定するこ
とができ,何度でも繰り返して使用することができる口
糸固定可能なボビンを提供することを技術的課題とする
ものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は,かかる課題を解決するためになされたもの
であって,その要旨は次のとおりである。
延伸撚糸機等に用いられる合成樹脂製のスリーブを有
する糸条巻取りボビンであって,前記ボビンの端部に,
下記(a)〜(d)を満足するシールが融着により一体
化されていることを特徴とする口糸固定可能なボビン。
(a)厚みが200μ以上の合成樹脂からなること。
(b)口糸を捕捉固定する部分は,融着されておらず,
かつ丸みを帯びた形状を有していること。
(c)シール面積の95%以下が融着されていること。
(d)引き剥がし強力が2kg/10mm幅以上であること。
以下に,本考案を図面に基づいて詳細に説明する。
第1図は,本考案のボビンの一例を示す図であり,1は
ボビン,2はシールである。
第2〜4図は,本考案のボビンに融着されたシールを
例示した図である。Aは融着部でシールがボビンに一体
化される部分,Bは非融着開口部で口糸が捕捉,固定され
る部分である。
本考案におけるシールは,楕円形(第2図),半楕円
形(第3図),または小判形(第4図)などのように,
口糸をスムースに捕捉できるように口糸を捕捉,固定す
る側が,丸みを帯びた形状を有している必要があるが,
第2〜4図の形状に限定されることはなく,これらの変
形,たとえばそれぞれの組み合わせや長軸および短軸を
中心とする左右非対称型でもよい。
また,本考案におけるボビンに融着されたシールは,
折れ曲がり,ちぎれに対する強度を有している必要があ
り,本考案におけるシール材質は合成樹脂である必要が
ある。その中でも,好ましい例としてABS樹脂,ポリエ
ステル樹脂,塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂をあげる
ことができるが,ボビン表層に装着されたスリーブと同
材質の合成樹脂が最も好ましい。
また,本考案のボビンに融着されるシールは,太繊度
糸や高強力糸等の玉揚げ時に口糸を切断固定させる際,
シールの折れ曲がり,ちぎれが発生しないように200μ
以上の厚みがなければならない。しかし,あまり厚くな
ると糸の引っ掛かりが起こりやすくなる。
そして,非融着開口部での口糸の捕捉,切断,固定を
確実にするため,ボビン上への融着部の面積比率は95%
以下とする必要があり,さらには,シールの厚みにもよ
るが,より強い引き剥がし強力及び口糸の捕捉,切断,
固定能力を得るためには,30〜90%とすることが好まし
い。
なお,シールをボビンに融着により一体化させる手段
としては,ボビンを汚したり,傷つけたりすることな
く,隙間のない接合部と,十分な引き剥がし強力が得ら
れる超音波での融着が好ましいが,ホットプレス等の加
熱,加圧による熱接着での融着でも可能である。
このようにしてボビンに融着されたシールは,2kg/10m
m幅以上の引き剥がし強力を有している必要がある。引
き剥がし強力が2kg未満であるとき,太繊度糸や高強力
糸の捲取りボビンに用いた場合,シール本来の機能を十
分に果たすことができないのである。
本考案でいう引き剥がし強力とは,オリエンテック
(株)製テンシロンUTM−4−100型引張試験機を用い
て,5cm四方に切断したスリーブ上に融着されたシールの
非融着部Bと,前記正方形スリーブのB側端部をチャッ
クで把持し,100mm/分の引張速度で引張試験を行い,シ
ールが剥離あるいは破断するときの強力を,シール幅10
mmに換算したときの強力をいう。
第5図は下口糸が固定された状態を示したもので,シ
ール長軸方向の上辺弧は融着部と非融着開口部を通じて
滑らかな曲線で形成されており,下口糸Cがボビン壁面
上を滑り落ちて,シールの非融着開口部Bに捕捉される
際,シール上辺弧において,下口糸Cがシールを剥いだ
り,折り曲げたりすることなく弧の形状に沿って非融着
開口部Bへの導入が補助され,かつその上辺部ではボビ
ン壁面へ下口糸の抱きつきが保たれ,非融着開口部での
糸捕捉後は,下口糸が非融着部を折り曲げたり,ちぎっ
たりすることもなく,下口糸の切断固定が確実に行われ
る。
(考案の効果) 以上のように,本考案のボビンは,太繊度糸や高強力
糸でも安定して口糸をボビンに固定することができ,か
つシールを剥ぐことなく,何度でも繰り返して使用する
ことができるボビンを実用化したものであり,省力化,
コストダウンに大きく寄与することが可能となる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案のボビンの一例を示す正面図,第2〜4
図はボビンに融着されたシールを示す正面図,第5図は
融着されたシールにより下口糸が固定された状態の一例
を示す説明図である。 1:ボビン,2:シール A:融着部,B:非融着開口部,C:下口糸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】延伸撚糸機等に用いられる合成樹脂製のス
    リーブを有する糸条巻取りボビンであって,前記ボビン
    の端部に,下記(a)〜(d)を満足するシールが融着
    により一体化されていることを特徴とする口糸固定可能
    なボビン。 (a)厚みが200μ以上の合成樹脂からなること。 (b)口糸を捕捉固定する部分は,融着されておらず,
    かつ丸みを帯びた形状を有していること。 (c)シール面積の95%以下が融着されていること。 (d)引き剥がし強力が2kg/10mm幅以上であること。
JP1990028916U 1990-03-20 1990-03-20 口糸固定可能なボビン Expired - Lifetime JP2514960Y2 (ja)

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JPH03118980U JPH03118980U (ja) 1991-12-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1025197B (it) * 1974-10-25 1978-08-10 Snia Viscosa Metodo e dispositivo per il fissag gio terminale della coda die trasferimento di bobine di filati avvolte su stiro trcitoi e similari apparecchiature tessili
JPS54172035U (ja) * 1978-04-28 1979-12-05

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