JP2514822Y2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JP2514822Y2
JP2514822Y2 JP1990111175U JP11117590U JP2514822Y2 JP 2514822 Y2 JP2514822 Y2 JP 2514822Y2 JP 1990111175 U JP1990111175 U JP 1990111175U JP 11117590 U JP11117590 U JP 11117590U JP 2514822 Y2 JP2514822 Y2 JP 2514822Y2
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oil seal
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義昭 大野
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エヌオーケー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は密封装置に関し、特に、エンジン本体等の
固定体とクランクシャフト等の回転体との間をシールす
る密封装置に関するものである。
〔従来技術およびその問題点〕
一般に、エンジン本体等の固定体とクランクシャフト
等の回転体との間をシールする密封装置にあっては、第
3図に示すように構成されている。
すなわち、第3図に示す密封装置は、エンジン本体等
の固定体51側に取り付けられるリテーナ55と、クランク
シャフト等の回転体52側に嵌合取り付けされる環状のス
リーブ63と、前記リテーナ55に一体に取り付けられると
ともに、前記スリーブ63に当接する環状のシールリップ
部59を有する環状のオイルシール58とから構成され、前
記リテーナ55によって前記固定体51との間をシールする
とともに、前記オイルシール58のシールリップ部59を前
記スリーブ63に摺動接触させることによって、リテーナ
55と回転体52との間をシールするようになっている。
しかしながら、上記のように構成される従来の密封装
置にあっては、スリーブ63を回転体52の外周面に嵌合取
り付けしていたために、取り付け取り外し等の作業性が
悪く、したがって、メンテナンス等の作業性も悪くなっ
てしまう。
また、スリーブ63とリテーナ55との間に設けられてい
るオイルシール58は直接エンジン本体等の固定体51内の
油等の潤滑材に接触しているために、固定体51内で発生
するスラッジ等の異物が潤滑材と一緒にオイルシール58
のシールリップ部59に作用してしまい、そのため、シー
ルリップ部59とスリーブ63との間にそれらの異物が入り
込んでしまって、シールリップ部59に傷を生じさせたり
して、シールリップ部59が磨耗してしまってシール性が
低下してしまうとともに、シールリップ部59の磨耗によ
ってオイルシール58の耐久性が著しく低下してしまい、
したがって、密封装置全体としての耐久性も著しく低下
してしまうという問題点を有していた。
この考案は、上記のような従来のもののもつ問題点を
解決したものであって、スリーブの取り付け、取り外し
等の作業性を向上させることによって、全体としての取
り付け、取り外し等の作業性を向上させ、さらに、オイ
ルシールの耐久性を向上させることによって、全体とし
ての耐久性を著しく向上させることのできる密封装置を
提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するためにこの考案は、エンジン
本体等の固定体とクランクシャフト等の回転体との間を
密封する密封装置であって、該密封装置は、前記固定体
に取り付けられるリテーナと、前記回転体に取り付けら
れるスリーブとを有し、前記リテーナに一体に取り付け
られると共に前記スリーブに当接するシールリップ部を
有するオイルシールとを備える密封装置において、前記
スリーブは、前記回転体に遊嵌される円筒部を有すると
共に、該円筒部の一端から径方向外方に延出する鍔部及
び前記円筒部の他端から径方向外方及び軸線方向外方に
延出する係止部を有し、かつ、前記鍔部と係止部とを、
前記回転体に設けられた段部の径方向面と回転体に取り
付けられるフライホィール等の被回転部材の径方向面と
の間で挟持固定され、かつ、前記スリーブの外周面に、
環状をなすとともに切欠部を有する振り切り板を取り付
けた手段を採用したものである。また、エンジン本体等
の固定体とクランクシャフト等の回転体との間を密封す
る密封装置であって、該密封装置は、前記固定体に取り
付けられるオイルシールと、前記回転体に取り付けられ
るスリーブとを有し、前記オイルシールに一体に取り付
けられると共に前記スリーブに当接するシールリップ部
を有する密封装置において、前記スリーブは、前記回転
体に遊嵌される円筒部を有すると共に、該円筒部の一端
から径方向外方に延出する鍔部及び前記円筒部の他端か
ら径方向外方及び軸線方向外方に延出する係止部を有
し、かつ、前記鍔部と係止部とを、前記回転体に設けら
れた段部の径方向面と回転体に取り付けられるフライホ
ィール等の被回転部材の径方向面との間で挟持固定さ
れ、かつ、前記スリーブの外周面に、環状をなすととも
に切欠部を有する振り切り板を取り付けた手段を採用し
たものである。さらに、前記振り切り板のオイルシール
側の面にはファブリック部材が設けられている手段を採
用したものであり、前記スリーブの係止部と前記回転体
の段部との間にはシール部材が設けられている手段を採
用したものである。
〔作用〕
この考案は前記の手段を採用したことにより、エンジ
ン本体等の固定体内の油等の潤滑材は、振り切り板の回
転によって振り切られることになり、したがって、固定
体内の潤滑材がオイルシールのシールリップ部に直接作
用することがなくなる。
また、スリーブはその鍔部と係止部との間を回転体の
段部と回転体に取り付けられる被回転部材との間で挟持
固定されることによって回転体に取り付けられるので、
スリーブの取り付け、取り外しが容易にできることにな
る。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明す
る。
第1図にはこの考案による密封装置の第1の実施例が
示されていて、この実施例に示す密封装置は、エンジン
本体等の固定体1側に取り付けられるリテーナ5と、ク
ランクシャフト等の回転体2側に取り付けられるスリー
ブ13と、前記リテーナ5に取り付けられるとともに、前
記スリーブ13に当接するシールリップ部9を有するオイ
ルシール8と、前記スリーブ13の外周面に設けられる振
り切り板17と、この振り切り板17の下面側に一体に設け
られるファブリック部材19とから構成されている。
前記リテーナ5は、板状をなすとともに、その中心部
には円筒部6が設けられ、この円筒部6の先端部には径
方向内側に環状に張り出す突出部7が一体に設けられ、
この突出部7に前記オイルシール8が取り付けられるよ
うになっている。
前記スリーブ13は、前記回転体2の外周面に遊嵌され
る円筒状の円筒部14と、この円筒部14の一端、すなわち
図中上側に一体に設けられ、径方向外方に延出するとと
もに、先端部が軸線方向外方に広がる環状の係止部15
と、円筒部14の他端、すなわち図中下側に一体に設けら
れ、径方向外方に延出するとともに、根本部が軸線方向
外方にやや湾曲している鍔部16とを有している。
前記オイルシール8は、環状をなすとともに、その内
周側には環状のシールリップ部9および環状のダストリ
ップ部10がそれぞれ一体に設けられ、外周側には前記リ
テーナ5の円筒部6の先端部の突出部7に取り付けるた
めの環状の溝11が設けられ、さらに、前記シールリップ
部9の外周側には環状のスプリング12が設けられてい
る。
前記振り切り板17は、環状をなすとともに、周方向に
向かって適宜の位置に上面側から下面側に貫通する切欠
部18が複数設けられ、さらに、周縁部は図中上方に湾曲
するようになっている。
前記ファブリック部材19は、環状をなすとともに、前
記振り切り板17の下面側に一体に設けられ、このファブ
リック部材19には油等の潤滑材が吸収されるようになっ
ている。
そして、上記のように構成される密封装置を用いて固
定体1と回転体2との間をシールするには、まず、前記
リテーナ5の円筒部6の先端部の突出部7に前記オイル
シール8の溝11を加硫接着等により一体に取り付けると
ともに、この状態でリテーナ5を前記固定体1にボルト
等により固定する。
次に、前記スリーブ13の円筒部14を前記回転体2の外
周面に遊嵌させるとともに、円筒部14の上端側の係止部
15を回転体2に設けた段部3の側面に当接させ、この状
態でスリーブ13の下方から回転体2にフライホイール等
の被回転部材4を取り付け、この被回転部材4の側面と
前記段部3の側面との間で、前記スリーブ13の係止部15
と鍔部16との間を軸線方向内方にやや縮めた状態に挟持
固定する。
これによって、スリーブ13の係止部15と鍔部16との間
には軸線方向外方へのばね力が生じることになり、この
ばね力によってスリーブ13の係止部16は回転体2の段部
3の側面に、スリーブ13の鍔部16は回転体2に取り付け
られる被回転部材4の側面に強く押圧されることにな
り、したがって、スリーブ13と回転体2との間がシール
されることになる。
そして、上記のようにして取り付けたスリーブ13の円
筒部14の外周面に前記リテーナ5に取り付けたオイルシ
ール8のシールリップ部9がその外周面のスプリング12
の付勢力によって強く押圧されることになり、これによ
って、スリーブ13とリテーナ5との間、すなわち、回転
体2と固定体1との間がシールされることになる。
そして、上記のように回転体2に取り付けたスリーブ
13の外周面に、前記振り切り板17を、その下面側に前記
ファブリック部材19を取り付けた状態で取り付けること
によって、この実施例による密封装置が組み立てられる
ことになる。
そして、上記のように構成されるこの実施例に示す密
封装置にあっては、まず、回転体2が回転すると、回転
体2と一体に、回転体2に取り付けられているスリーブ
13、スリーブ13の外周面に設けられている振り切り板17
およびファブリック部材19が回転する。
そして、固定体1内に充満されている油等の潤滑材に
は回転体2の回転によって前記オイルシール8の方向に
向かう流れが発生することになるが、この場合、オイル
シール8の上方、すなわち、固定体1の内部側に設けら
れている振り切り板17には回転体2の回転による遠心力
が作用することになるので、この振り切り板17による遠
心力によって、オイルシール8の方向に向かう潤滑材が
振り切られることになる。
したがって、潤滑材がオイルシール8に直接作用する
ことがなくなり、潤滑材内のスラッジ等の異物がオイル
シール8のシールリップ部9とスリーブ13の円筒部14の
外周面との間にかみ込むことがなくなることになり、シ
ールリップ部9にスラッジ等の異物による傷が発生して
シール性が低下したり、磨耗したりすることがなくなる
ことになり、これによって、オイルシール8の耐久性を
著しく向上させることができることになる。
また、上記の場合、振り切り板17によってオイルシー
ル8に作用する潤滑材を振り切っても、振り切り板17の
オイルシール8側の面には吸油性の優れるファブリック
部材19が設けられており、しかも、振り切り板17の適宜
の位置には前記ファブリック部材19側に通じる切欠部18
が複数設けられているので、この切欠部18を介して油等
の潤滑材がファブリック部材19に吸収されるとともに、
吸収された潤滑材が適時にオイルシール8側に供給され
ることになる。
したがって、潤滑材内に混入しているスラッジ等の異
物をこのファブリック部材19によって確実に濾過できる
とともに、オイルシール8への潤滑材の供給も同時に行
えることになる。
したがって、オイルシール8のシールリップ部9とス
リーブ13との間の潤滑性を維持できることになる。
第2図にはこの考案による密封装置の第2の実施例が
示されていて、この実施例に示す密封装置は、エンジン
本体等の固定体21側に取り付けられるオイルシール28
と、クランクシャフト等の回転体22側に取り付けられる
スリーブ34と、スリーブ34の外周面に設けられる振り切
り板38と、この振り切り板38の下面側に一体に設けられ
るファブリック部材40とから構成されている。
前記スリーブ34は、前記回転体22の外周面に遊嵌され
る円筒状の円筒部35と、この円筒部35の一端、すなわち
図中上側に一体に設けられ、径方向外方に延出するとと
もに、先端部が軸線方向外方に広がる環状の係止部36
と、円筒部35の他端、すなわち図中下側に一体に設けら
れ、径方向外方に延出するとともに、根本部が軸線方向
外方にやや湾曲している鍔部37とを有している。
前記オイルシール28は、断面が略L字状で環状をなす
とともに、その内周側には環状のシールリップ部29およ
び環状のダストリップ部30がそれぞれ一体に設けられ、
内部には断面が略L字状で環状をなす補強部材33が埋没
され、さらに、前記シールリップ部29の外周側には環状
のスプリング32が設けられている。
前記振り切り板38は、環状をなすとともに、周方向に
向かって複数箇所に上面側から下面側に貫通する切欠部
39が設けられ、さらに、周縁部は図中上方に湾曲するよ
うになっている。
前記ファブリック部材40は、環状をなすとともに、前
記振り切り板38の下面側に一体に設けられ、このファブ
リック部材40には油等の潤滑材が吸収されるようになっ
ている。
そして、上記のように構成される密封装置を用いて固
定体21と回転体22との間をシールするには、まず、前記
スリーブ34の円筒部35を前記回転体22の外周面に遊嵌さ
せるとともに、円筒部35の上端側の係止部36を回転体22
に設けた段部23の側面に当接させ、この状態でスリーブ
34の下方から回転体22にフライホイール等の被回転部材
24を取り付け、この被回転部材24の側面と前記段部23の
側面との間で、前記スリーブ34の係止部36と鍔部37との
間を軸線方向内方にやや縮めた状態に挟持固定する。
これによって、スリーブ34の係止部36と鍔部37との間
には軸線方向外方へのばね力が生じることになり、この
ばね力によってスリーブ34の係止部36は回転体22の段部
23の側面に、スリーブ34の鍔部37は回転体22に取り付け
られる被回転部材24の側面に強く押圧されることにな
り、したがって、スリーブ34と回転体22との間がシール
されることになる。
次に、前記固定体21に前記オイルシール28の外周側を
嵌合取り付けして、オイルシール28の内周側のシールリ
ップ部29を前記スリーブ34の円筒部35の外周面に当接さ
せ、その外周側からスプリング32で締め付ける。
これによって、回転体22と固定体21との間がシールさ
れることになる。
そして、上記のように回転体22に取り付けたスリーブ
34の外周面に、前記振り切り板38をその下面側に前記フ
ァブリック部材40を取り付けた状態で取り付けることに
よって、この実施例による密封装置が組み立てられるこ
とになる。
そして、上記のように構成されるこの実施例に示す密
封装置にあっては、まず、回転体22が回転すると、回転
体22と一体に、回転体22に取り付けられているスリーブ
34、スリーブ34の外周面に設けられている振り切り板38
およびファブリック部材40が回転する。
そして、固定体21内に充満されている油等の潤滑材に
は回転体22の回転によってオイルシール28の方向に向か
う流れが発生することになるが、この場合、オイルシー
ル28の上方、すなわち、固定体21の内部側に設けられて
いる振り切り板38には回転体22の回転による遠心力が作
用することになるので、この振り切り板38による遠心力
によって、オイルシール28の方向に向かう潤滑材の流れ
が振り切られることになる。
したがって、潤滑材がオイルシール28に直接作用する
ことがなくなり、潤滑材内のスラッジ等の異物がオイル
シール28のシールリップ部29とスリーブ34の円筒部35の
外周面との間にかみ込むことがなくなることになり、シ
ールリップ部29にスラッジ等の異物による傷が発生して
シール性が低下したり、磨耗したりすることがなくなる
ことになり、これによって、オイルシール28の耐久性を
著しく向上させることができることになる。
また、上記の場合、振り切り板38によってオイルシー
ル28に作用する潤滑材を振り切っても、振り切り板38の
オイルシール28側の面には吸油性の優れるファブリック
部材40が設けられており、しかも、振り切り板38の適宜
の位置には前記ファブリック部材40側に通じる切欠部39
が複数設けられているので、この切欠部39を介して油等
の潤滑材がファブリック部材40に吸収されるとともに、
吸収された潤滑材が適時にオイルシール28側に供給され
ることになる。
したがって、潤滑材内に混入しているスラッジ等の異
物をこのファブリック部材40によって確実に濾過できる
とともに、オイルシール28への潤滑材の供給も同時に行
えることになる。
したがって、オイルシール28のシールリップ部29とス
リーブ34との間の潤滑性を維持できることになる。
〔考案の効果〕
この考案は前記のように構成したことにより、スリー
ブは回転体へ遊嵌取り付けされるので、スリーブと回転
体の嵌め合いをきつくする必要がなくなり、スリーブ及
び回転体の仕上げ精度を高くする必要がなくなる。した
がって、スリーブ及び回転体の加工が容易となり、加工
費を低減することができる。また、スリーブは、その鍔
部と係止部とを回転体の段部と回転体に取り付けられる
被回転部材との間で挟持固定した際のスリーブ内に生じ
るばね力によって確実に固定されるので、スリーブと回
転体との間を完全にシールすることができる。さらに、
スリーブの回転体への取り付け、取り外し等の作用が容
易となるので、全体としての取り付け、取り外し等の作
業性を著しく向上させることができることになる。そし
て、スリーブの外周面に切欠部を有する振り切り板を取
り付けたことにより、回転体の回転時に振り切り板によ
ってオイルシールに作用しようとする潤滑材を振り切る
ことができることになる。したがって、オイルシールに
スラッジ等の異物が混入した潤滑材が直接作用すること
がなくなるので、オイルシールのシールリップ部にスラ
ッジ等の異物によって傷等が発生することがなくなり、
オイルシールの耐久性が大幅に向上することになる。そ
して、振り切り板の切欠部を介してオイルシール側に適
時潤滑材を供給することができるので、オイルシールの
シールリップ部が潤滑材不足によって過剰に摩耗するよ
うなことはなく、オイルシールの耐久性を大幅に向上さ
せることができることになる。そして、振り切り板のオ
イルシール側にファブリック部材を設けたことにより、
振り切り板の切欠部を介してオイルシール側に供給され
る潤滑材を濾過することができることになる。したがっ
て、異物の混入していない潤滑材をオイルシール側に供
給することができることになるので、オイルシールのシ
ールリップ部に異物によって傷等が発生するのを阻止で
きることになり、長期的に良好な潤滑性が得られること
になる等の優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による密封装置の第1の実施例を示す
概略図、第2図はこの考案による密封装置の第2の実施
例を示す概略図、第3図は従来の密封装置を示す概略図
である。 1、21、51……固定体 2、22、52……回転体 3、23……段部 4、24……被回転部材 5、55……リテーナ 6……円筒部 7……突出部 8、28、58……オイルシール 9、29、59……シールリップ部 10、30……ダストリップ部 11……溝 12、32……スプリング 13、34、63……スリーブ 14、35……円筒部 15、36……係止部 16、37……鍔部 17、38……振り切り板 18、39……切欠部 19、40……ファブリック部材 20、41……シール部材 33……補強部材

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン本体等の固定体(1)とクランク
    シャフト等の回転体(2)との間を密封する密封装置で
    あって、該密封装置は、前記固定体(1)に取り付けら
    れるリテーナ(5)と、前記回転体(2)に取り付けら
    れるスリーブ(13)とを有し、前記リテーナ(5)に一
    体に取り付けられると共に前記スリーブ(13)に当接す
    るシールリップ部(9)を有するオイルシール(8)と
    を備える密封装置において、 前記スリーブ(13)は、前記回転体(2)に遊嵌される
    円筒部(14)を有すると共に、該円筒部(14)の一端か
    ら径方向外方に延出する鍔部(16)及び前記円筒部(1
    4)の他端から径方向外方及び軸線方向外方に延出する
    係止部(15)を有し、かつ、前記鍔部(16)と係止部
    (15)とを、前記回転体(2)に設けられた段部(3)
    の径方向面と回転体(2)に取り付けられるフライホィ
    ール等の被回転部材(4)の径方向面との間で挟持固定
    され、かつ、前記スリーブ(13)の外周面に、環状をな
    すとともに切欠部(18)を有する振り切り板(17)を取
    り付けたことを特徴とする密封装置。
  2. 【請求項2】エンジン本体等の固定体(21)とクランク
    シャフト等の回転体(22)との間を密封する密封装置で
    あって、該密封装置は、前記固定体(21)に取付けられ
    るオイルシール(28)と、前記回転体(22)に取り付け
    られるスリーブ(34)とを有し、前記オイルシール(2
    8)に一体に取り付けられると共に前記スリーブ(34)
    に当接するシールリップ部(29)を有する密封装置にお
    いて、 前記スリーブ(13)は、前記回転体(22)に遊嵌される
    円筒部(35)を有すると共に、該円筒部(35)の一端か
    ら径方向外方に延出する鍔部(37)及び前記円筒部(3
    5)の他端から径方向外方及び軸線方向外方に延出する
    係止部(36)を有し、かつ、前記鍔部(37)と係止部
    (36)とを、前記回転体(22)に設けられた段部(23)
    の径方向面と回転体(22)に取り付けられるフライホィ
    ール等の被回転部材(24)の径方向面との間で挟持固定
    され、かつ、前記スリーブ(34)の外周面に、環状をな
    すとともに切欠部(39)を有する振り切り板(38)を取
    り付けたことを特徴とする密封装置。
  3. 【請求項3】前記振り切り板(17、38)のオイルシール
    側(8、28)の面にはファブリック部材(19、40)が設
    けられている請求項1及び2記載の密封装置。
  4. 【請求項4】前記スリーブ(13、34)の係止部(15、3
    6)と前記回転体(2、22)の段部(3、23)との間に
    はシール部材(20、41)が設けられている請求項1〜3
    記載の密封装置。
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