JP2514332Y2 - カラ−ビデオカメラ等におけるホワイトバランス調整装置 - Google Patents

カラ−ビデオカメラ等におけるホワイトバランス調整装置

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JP2514332Y2 JP1986093104U JP9310486U JP2514332Y2 JP 2514332 Y2 JP2514332 Y2 JP 2514332Y2 JP 1986093104 U JP1986093104 U JP 1986093104U JP 9310486 U JP9310486 U JP 9310486U JP 2514332 Y2 JP2514332 Y2 JP 2514332Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、カラービデオカメラ等におけるホワイト
バランス調整装置、詳しくは被写体像を光電変換して電
気信号に変換する撮像素子を有するカラービデオカメ
ラ,カラー電子カメラ等の電子撮像装置において白バラ
ンスを合せるためのオートホワイトバランス調整装置に
関するものである。
[従来の技術] 一般に、カラービデオカメラ等における電子撮像装置
においては、被写体を照射する光の色温度に対応してホ
ワイトバランスを調整しなければ色再現性の良好な画像
を得ることができない。
このために、あらかじめ、撮像すべき画面と同一の環
境下で白色紙を画面全面に撮影し、その状態でホワイト
バランスの調節を行っていた。
しかし、上述のような白色紙を用いてホワイトバラン
スを調節する場合には、白色紙を常に準備しなければな
らず、また、そのセット操作が繁雑であった。
そこで、一般的な被写体では非常に広い被写体面全体
を考えればすべての色成分を含んでいると考えることが
できるので実際の撮影に先立って撮影レンズの前方にレ
ンズキャップ機能を兼用させた拡散板を装着し、この状
態でホワイトバランスを調整することが行なわれてい
る。
しかし、この手段は、上述のような白色紙を用いる方
法に比べて操作性が向上するものの、いぜんとしてホワ
イトバランス調整の操作が繁雑であった。
これを解消するために、例えば特公昭54-16697号公報
に開示されているように撮像素子への入射光路中に拡散
板を選択的に嵌挿することが行なわれている。即ち、第
8図に示されるように被写体像1を撮像管5の光電変換
面に結像させるための撮影レンズ2の後方の絞り3の後
方に、支軸4aによって約90度の範囲を回動自在に支持さ
れた拡散板4を設けている。そして、この拡散板4を撮
影時においては、破線で示すように撮像管5への光路中
から完全に退避させ、ホワイトバランス調整時には、実
線で示すように撮像管5への光路中に介挿することによ
って被写体像1の光像を略白色化した状態で撮像管5に
導き、適正な調整をするようにしている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、このような従来のホワイトバランス調
整装置においては、拡散板を物理的に移動させることに
よってホワイトバランス調節モードと撮影モードとを選
択的に切り替えているので素早い動作ができず、カラー
ビデオカメラの場合のように撮影環境によって光の色温
度が時々刻々と変化する撮影に対応させることができな
かった。
また、拡散板を移動するための駆動力が必要となり、
更に、拡散板を撮影時に退避させるスペースが必要にな
るので全体形状の大型化を生じてしまう。
従って、本考案の目的は、撮影環境によって色温度が
時々刻々変化する撮影に対応できるよう常時ホワイトバ
ランス調整を行うことが可能なカラービデオカメラ等に
おけるホワイトバランス調整装置を提供するにある。
[問題点を解決するための手段および作用] 本考案のホワイトバランス調整装置は、 物性的に透明状態又は拡散状態となるように駆動され
る光拡散手段と、 この光拡散手段が上記拡散状態に駆動された後、供給
されたタイミング信号に同期して撮像素子の出力信号に
関するホワイトバランス調整状態の設定を行うホワイト
バランス手段と、 このホワイトバランス手段へ供給する上記タイミング
信号を垂直同期信号に基づいて形成するためのタイミン
グ信号形成手段と、 上記垂直同期信号を自己の動作タイミングを制御する
ためのタイミング制御信号として用いて上記拡散手段を
駆動することによりフェード効果を得るためのフェード
コントロール回路と、 を具備し、上記タイミング信号形成手段によって形成
されたタイミング信号が供給されることによって規定さ
れる時間間隔で上記ホワイトバランス手段により設定さ
れるホワイトバランス調整状態を更新すると共に、必要
に応じてフェードコントロールを行うように構成したこ
とを特徴とするものである。
[実施例] 以下、図示の実施例により本考案を説明する。
第1図は、本案の一実施例を示したものであって、例
えば、カラーテレビカメラに適用した場合を示す。本実
施例では光拡散手段として、液晶からなる物性的光拡散
部材14が用いられる。この光拡散部材14が撮像素子15へ
の入射光路中、例えば、絞り13の後方に配設される。上
記撮像素子15の結像面へは被写体11からの光が撮影レン
ズ12を通り絞り13によって光量を制限されたのち、結像
するようになっている。
また、上記光拡散部材14への駆動信号S1は第2図に示
すように、例えばカウンター回路等を含んでなるタイミ
ング調整手段としてのタイミング信号発生回路24から発
せられるようなっている。即ち、第2図において、撮像
素子15からの出力信号は映像信号処理回路17に入力せら
れる。
映像信号処理回路17のR系信号の出力ラインには可変
利得アンプ18が介挿され、同アンプよりR信号が出力さ
れるようになされている。また、このR信号が白バラン
ス制御回路19及びサンプルホールド回路20を介して信号
変換を受け可変利得アンプ18に対する利得制御信号とし
てフィードバックされるよう構成されている。同様に、
映像信号処理回路17のB系信号の出力ラインには可変利
得アンプ21が介挿され、同アンプよりB信号が出力され
るようになされている。更に、このB信号が白バランス
制御回路22及びサンプルホールド回路23を介して信号変
換を受け可変利得アンプ21に対する利得制御信号とし
て、フィードバックされるように構成されている。上記
両サンプルホールド回路20及び23にはタイミング信号発
生回路24からホワイトバランス(以下、WBと称す)調整
のタイミングを制御するWB調整タイミング信号がそれぞ
れ供給されるようになされている。タイミング信号発生
回路24からはまた、上述の光拡散部材14への駆動信号S1
がOR回路25を介して供給されるようになされている。本
例では特に、後述のフェードコントロール回路26からの
駆動信号S2も上記OR回路25を介して光拡散部材14に与え
られ得るように構成されている。上記構成において、タ
イミング信号発生回路24から出力される駆動信号S1に同
期して物性的光拡散部材14は拡散状態となる。更にWB調
整タイミング信号により、光拡散部材14が拡散状態とな
る時点より所定時間(例えば1フィールド時間)遅延し
たタイミングで上記両サンプルホールド回路20,23は各
対応する白バランス制御回路19,22からの信号をサンプ
ルホールドし、これを利得制御信号としてそれぞれ可変
利得アンプ18及び21に与える。従って、物性的光拡散部
材14が拡散状態に転じてより所定時間遅延したタイミン
グでWB調整がなされる。光拡散部材14が拡散状態になっ
た直後には撮像素子15からはまだ拡散状態以前に対応す
る信号が順次読み出されているものの、上記遅延時間が
設けられているため、このような信号が全て読み出され
てしまった後に正規に上記拡散状態に対応する撮像素子
出力信号に基づいて正確なWB調整がとれることになる。
本例におけるタイミング信号発生回路24の構成例を第
3図に示す。第3図において、垂直同期信号VSYNCを計
数する6桁の2進カウンタ100は、図示のとおり最小桁Q
0ないし最大桁Q5までの各桁毎の出力端子Q0,Q1,Q2,Q3,Q
4,Q5を有する。これらのうち最小桁のQ0はAND回路101の
一方の入力端子に接続されている。また残りの各桁Q1
いしQ5の出力は全てNOR回路102に入力されるとともに、
比較回路103に5桁の比較入力信号として供給されるよ
うになされている。この比較回路103の5桁の基準入力
として各桁毎に対応するプルアップ抵抗104,104と設定
スイッチ105,105とでなる設定回路106で生成された信号
が供給されるようになされている。また比較回路103の
一致出力信号が上記カウンター100のリセット信号とし
て供給されるようになされている。一方上記NOR回路102
の出力はAND回路101の他方の入力端に供給されるが、こ
の信号が本タイミング信号発生回路24の一方の出力であ
るところの上述の駆動信号S1である。また上記AND回路1
01の出力信号が、本タイミング信号発生回路24の他方の
出力であるところの上述のWB調整タイミング信号であ
る。上記構成のタイミング信号発生回路24における各回
路部がリセット状態にされたときは、カウンター100の
各桁の出力は全て0であるため、AND回路101の出力、即
ちWB調整タイミング信号は「0」、NOR回路102の出力、
即ち駆動信号S1は「1」となる。従ってこの時点では駆
動信号S1により物性的光拡散部材14(第2図)が拡散状
態となるが、サンプルホールド回路20及び23(第2図)
はまだ動作しない。
次に、リセット後、最初のVSYNCの到来によりカウン
ター100のQ0が「1」となり、Q1ないしQ5が「0」のま
まの状態となると、NOR回路102の出力は「1」のままで
変化せず、従ってAND回路101の出力が「1」となる。即
ちこのタイミングでは駆動信号S1及びWB調整タイミング
信号はともに「1」となり、物性的光拡散部材14が拡散
状態を維持し、且つ両サンプルホールド回路20及び23は
それぞれに対する入力信号をサンプリングホールドす
る。従ってこのタイミングにおいて上述したとおりのWB
調整動作がなされる。更に次の2発目のVSYNCが到来す
るとカウンター100のQ0の出力は「0」,Q1出力は
「1」,Q2ないしQ5出力は「0」となって、AND回路101
の出力は「0」、NOR回路102の出力も「0」となる。従
ってリセット後2発目のVSYNCがカウントされた後のタ
イミングにおいて、物性的光拡散部材14の拡散状態は解
除されるとともに、WB調整状態は前段階の状態が維持さ
れる。これ以降カウンター100において順次VSYNCがカウ
ントアップされても、AND回路及びNOR回路の出力はとも
に「0」を維持するが、Q1ないしQ5に出力されるカウン
ト値が比較回路103に与えられている設定回路106による
設定値に等しくなると、比較回路103からの一致出力に
よりカウンター100はリセットされ、本タイミング信号
発生回路24は上述のリセット状態に復帰し、光拡散部材
14が再び拡散状態にされる。VSYNCの順次の到来により
上述の動作が繰り返される。タイミング信号発生回路24
はこのように動作するため、あるVSYNCの到来時点でカ
ウンター100がリセットされて駆動信号S1が「1」とな
り光拡散部材14が拡散状態となってから、次のVSYNC
到来でWB調整タイミング信号が出力されるまでは、V
SYNCの間隔、即ち1フィールド時間だけ遅延することに
なる。この遅延時間が設けられているため既述のとおり
適切なWB調整がなされ得る。
尚、設定回路106による設定値如何によってWB調整動
作の繰り返しレート、即ち、WB調整状態更新のレートを
選択できることは言うまでもない。例えば第4図に示す
ように毎秒1回2フィールド分だけWB調整を行なうこと
ができ、これにより、撮影中も光源光の色温度に常時追
従するWB調整が可能となる。
このように本実施例の装置では、機械的な移動をとも
なわずに拡散板を光路内に介挿した場合と等価な効果を
得ることができ、また撮影時に拡散板を収納しておくス
ペースを別途特設する必要がない。また秒単位の間隔で
白バランスをとることを制御することが可能であり、こ
のことにより数フレームごとに数回に分けて白バランス
を採り、どこに向けて撮っているのかが画面に写るので
確認することが可能である。そしてモニターテレビ等を
用いることによって正しく調整が取れたかを確認しなが
ら白バランスを取ることができる等の効果を発揮する。
また、上記実施例においては物性的光拡散部材14とし
て液晶を用いたが、この液晶に代えて周知の電気光学セ
ラミック素子を物性的光拡散部材として使用してもよ
い。電気光学セラミック素子は代表的な材料がPLZT(ラ
ンタン添加ジルコニウム酸チタン酸鉛)で、電圧を加え
ると光の屈折率が変化する透明セラミックである。
しかも、液晶は応答速度が遅く、0.1秒単位でしか動
作しないが、このPLZTを用いれば、百万分の1秒程度の
動作をさせることができる。
また、液晶はその名の通り液体によって構成されている
がPLZTは固体のセラミックスであるので、急激な移動や
振動に弱いなど液晶につきものの欠点が改善される。
ところで、上記実施例においては液晶またはPLZTから
なる物性的光拡散部材14を、撮像光学系における絞り13
と撮像素子15との間に配設したが、これは第5図に示す
通り、撮影レンズ系12の前方であって、被写体11と撮影
レンズ系12との間にこの物性的光拡散部材14を配設して
もよい。
かくすれば、第2の状態である拡散モードにあると
き、撮像素子15へは画角より広い範囲の光線の平均光が
入る。
このように光拡散部材14を撮影レンズ系12の前へ配置
することにより画角外の光線も取り込むことが可能なの
で、外部センサー方式のホワイトバランスに見られるよ
うに単一の色の付いた被写体を画角いっぱいに写したと
きに生じる退色が少ない利点がそのまま得られる。また
外部センサー方式がオープンループであるのに対しクロ
ーズループになるので、回路が簡単になり精度が非常に
上る。そして撮像素子をセンサーに使う形になるので、
分光感度の相違が無くなりこれによっても精度が上る。
本例におけるオートホワイトバランス調整装置では、
第2図につき説明した物性的光拡散部材14をフェードコ
ントロール回路26により駆動することによって、WB調整
とは別に白フェード効果を得ることができる。即ち、例
えば第6図に示すように、毎フィールド期間における光
拡散部材が拡散状態にある時間(図中“OFF"の区間)の
割合を順次減少させていくことによりフェードインの効
果が得られる。
物性的光拡散部材14をこのように駆動するためのフェ
ードコントロール回路26の構成例を第7図に示す。第7
図においてカウンター200には水平同期信号HSYNCがクロ
ック入力として供給されるとともに、リセット端子には
垂直同期信号VSYNCが与えられるようになされている。V
SYNCはまた、カウンター201にクロック入力として供給
される。カウンター201には同カウンターがアップカウ
ンタとして動作するか或いはダウンカウンタとして動作
するかを選択的に設定するためのモード切換えスイッチ
202及びリセット(即ちフェードスタート)スイッチ203
が付設されている。本例の場合モード切換えスイッチ20
2がOFF時にアップカウントモードとなる。カウンター20
0および201はともに9桁の出力端子Q0ないしQ8を有して
いる。上記9桁の各出力は比較回路204の一方の入力端
子A0ないしA8(A入力)および他方の入力端子B0ないし
B8(B入力)にそれぞれ供給されるように構成されてい
る。比較回路204は上記A入力とB入力とを比較し、A
≧B時に端子Oより比較出力信号である正パルス信号を
フリップフロップ回路205のクロック入力端子CKに供給
するようになっている。このような比較回路は周知のI
C、例えば日立製作所製HD7485マグニチュードコンパレ
ータ(IC)をカスケード接続することにより構成でき
る。また上記フリップフロップ回路205としては、周知
のIC、日立製作所製D型フリップフロップ回路(IC)HD
74LS74Aを適用できる。図示のとおりフリップフロップ
回路205のプリセット端子PRにはVSYNCが供給され、デー
タ入力端子Dは接地され、クリアー端子CLRは正電位に
保持され、端子より物性的光拡散部材を駆動するため
の駆動信号S2を出力するように構成されている。上記構
成において、カウンター200はVSYNCの到来毎にリセット
されながらHSYNCをカウントアップしている。またフリ
ップフロップ回路205もVSYNCの到来毎にリセット状態に
なる。一方カウンター201においてモード切換えスイッ
チ202がOFFで同カウンター201がアップカウントモード
にあるとき、フェードスタートスイッチ203をONにする
と、カウント内容は一旦リセットされ、その後VSYNC
到来毎にカウントアップ動作を行なうことになる。リセ
ット(フェードスタート)後、最初のVSYNCの到来でカ
ウンター201のカウント値が「1」となっているとき
は、カウンター200がこのVSYNC後の最初のHSYNCをカウ
ントすることにより、比較回路204においてはA≧Bな
る状態に至り、出力端子Oより比較出力信号である正パ
ルスがフリップフロップ205の端子CKに与えられる。こ
のためフリップフロップ回路205の出力は「H」とな
る。この「H」の信号、即ち、駆動信号S2により光拡散
部材が駆動されて拡散状態に転じ、これ以降駆動信号S2
が「L」に転じるまではこの拡散状態が継続する。次の
VSYNCの到来によりカウンター200はリセットされ、カウ
ンター201のカウント値は「2(十進換算値)」とな
る。従って、この状態ではカウンター200におけるHSYNC
のカウント値も「2」になったときに比較回路204にお
いてA≧Bに至り、O端子より前述同様の比較出力が発
せられる。VSYNCの到来で一旦リセットされたフリップ
フロップ回路205は、この比較出力パルスを受けて出
力を「L」に転じる。このように最初のVSYNCの到来以
後、駆動信号S2(即ちフリップフロップ回路205の出
力)が「L」に転じるまでの時間に比較し、2番目のV
SYNCの到来以後、駆動信号S2が「L」に転じるまでの時
間は、HSYNCのカウント値の1つ分、即ち1H時間だけ遅
延することになる。即ち、物性的光拡散部材が拡散状態
となるタイミングが遅延する。毎回のVSYNCの到来によ
ってこのタイミングは順次遅延していく。換言すれば、
第1フィールド目,第2フィールド目,……,第n−1
フィールド目,第nフィールド目と時間が経過するに従
って、毎フィールド期間において光拡散部材が透明状態
になっている時間区間の割合が徐々に増えていき、これ
につれて得られる画像は全体に白くボケた状態から徐々
に鮮明なものとなる。上記過程を経て、最終的には光拡
散部材が常時透明状態である通常の撮影モードに到る。
即ちフェードインの効果を奏することになる。尚上記に
おいて、カウンター201のモード切換えスイッチ202をON
にすれば、カウンター201はダウンカウンターとなり、
上述のフェードインとは正反対のフェードアウトの効果
が得られることになる。フェードイン及びフェードアウ
ト動作の切換えは上記のように、スイッチ202のON,OFF
により行なう態様のほか、比較回路204における比較出
力の取出しを、上記例のようにA≧B出力とするか或い
はA<B出力とするかを切換えたり、または、フリップ
フロップ回路205の出力取出しをとするかQとするか
を切換えるように構成してもよく、このほか種々の変
形,変更が可能である。要するに、フェードコントロー
ル回路26としては、第6図に示されたように毎フィール
ド期間中の物性的光拡部材が拡散状態にある時間の割合
を徐々に変化させる駆動信号S2を出力できるものであれ
ば如何なる態様のものであってもよく、必ずしもHSYNC
をカウントするカウンターを含んで構成する必要はな
い。従ってVSYNCに同期して所定期間中動作するランプ
状電圧発生回路とコンパレータ等を組み合わせて構成し
てもよい。
[考案の効果] 以上述べたように本考案によれば、 撮影中も光源光の色温度の経時変化に追従するホワイ
トバランス調整が可能なため、撮影環境によって色温度
が時々刻々変化する撮影に対応でき、従って、常に良好
な画像を得ることができる。また、ホワイトバランス調
整のために用いている光拡散手段をフェード動作にも兼
用することでフェード効果を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示すホワイトバランス調
整装置の撮像光学系の要部概略線図、 第2図は、上記第1図のホワイトバランス調整装置にお
ける電気回路を示すブロック構成図、 第3図は、上記第2図の電気回路中のタイミング信号発
生回路の詳細を示す電気回路線図、 第4図は、毎秒1回2フィールド分だけホワイトバラン
ス調整が行なわれる状態を示す線図、 第5図は、本考案の他の実施例を示すホワイトバランス
調整装置の撮像光学系の要部概略線図、 第6図は、白フェードを行なう際の時間的割合の一例を
示す線図、 第7図は、フェードコントロール回路の構成の一例を示
すブロック線図、 第8図は、従来のホワイトバランス調整装置の一例を示
す要部概略線図である。 14……光拡散部材 15……撮像素子 18,21……可変利得アンプ 19,22……白バランス制御回路 20,23……サンプルホールド回路 24……タイミング信号発生回路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】物性的に透明状態又は拡散状態となるよう
    に駆動される光拡散手段と、 この光拡散手段が上記拡散状態に駆動された後、供給さ
    れたタイミング信号に同期して撮像素子の出力信号に関
    するホワイトバランス調整状態の設定を行うホワイトバ
    ランス手段と、 このホワイトバランス手段へ供給する上記タイミング信
    号を垂直同期信号に基づいて形成するためのタイミング
    信号形成手段と、 上記垂直同期信号を自己の動作タイミングを制御するた
    めのタイミング制御信号として用いて上記拡散手段を駆
    動することによりフェード効果を得るためのフェードコ
    ントロール回路と、 を具備し、上記タイミング信号形成手段によって形成さ
    れたタイミング信号が供給されることによって規定され
    る時間間隔で上記ホワイトバランス手段により設定され
    るホワイトバランス調整状態を更新すると共に、必要に
    応じてフェードコントロールを行うように構成したこと
    を特徴とするカラービデオカメラ等におけるホワイトバ
    ランス調整装置。
JP1986093104U 1986-06-18 1986-06-18 カラ−ビデオカメラ等におけるホワイトバランス調整装置 Expired - Lifetime JP2514332Y2 (ja)

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