JP2513927Y2 - 管腔拡張留置用具 - Google Patents

管腔拡張留置用具

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JP2513927Y2
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stainless steel
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尚生 中村
武明 太田
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Zeon Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は尿道,食道,胆道等の管腔狭搾部を拡張留置
するのに使用される管腔拡張留置用具に関するものであ
る。
[従来の技術] 前立腺肥大等による尿道狭搾、あるいは悪性.良性の
腫瘍による食道狭搾、または胆道狭搾等、体内の管状組
織の狭搾がある場合、これを一時的にまたは長期的に防
止できるか、どうかは患者にとっては、命に関わる重大
事である。特に大きな外科手術に耐えられない患者ある
いは外科的手術の効果が期待できない患者にとっては、
従来内服的な処置しか行われず、その効果も期待出来な
い場合が多い。
[考案が解決しようとする課題] 考案者は前記狭搾部分を導通拡張し、かつ、管腔内壁
面を傷めず、留置できる留置用具があれば、上記問題が
解決できることを着想し、留置用具の材質,形状等に研
究を重ね、本考案を完成した。
[課題を解決するための手段] 本考案によれば、シリコンゴムで被覆されたステンレ
ス鋼線が捲回され先端部を先細として丸頭状とした筒状
螺旋管または先端部を先細として丸頭状とした網目管に
形成された管腔拡張留置用具が提供される。
即ち、管腔内壁に対し不活性な材料で作られた螺旋管
または網管により、内腔周囲壁からの圧力により押しつ
ぶされることなく、管腔の導通を確保するものである。
本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、第1図
は、主として前立腺肥大部拡張用に使用されるもので、
線径0.3〜0.8mmのステンレス鋼線にシリコンゴムを被覆
したシリコンゴム被覆線(1)が螺旋管に捲回成形さ
れ、先端部(2)は挿入しやすいように先細に丸みが付
けられている。螺旋管の径は3〜8mm,長さは30〜100mm
の範囲で患者の狭搾部位の状態に応じて適宜のものが選
ばれる。
第2図は他の実施例を示し、主として食道拡張用,胆
道用に使用するもので、シリコンゴム被覆線(1)を編
織して網管に成形したもので、挿入を容易にするため先
端部(2)は径を細く丸められ、前実施例に比較して径
も3〜20mm,長さも30〜500mmと大型となっている。
[作用] 本考案に係る管腔拡張留置用具は、外科手術により、
狭搾部位に挿入される。なお、網管の場合には軸方向に
引っ張ることにより、網の弾性により伸びて径がやや細
くなり、挿入の助けとなる。
螺旋管または網管はステンレス鋼を素線としているの
で、周囲から押しつぶされることが無く、狭搾部を拡張
保持する。また、表面がシリコンゴムで被覆されている
ので管腔組織に対して不活性であり、管腔組織は螺旋間
の隙間または網目を通して管腔と導通し、異物の沈着析
出が防止される。
また、シリコンゴムで被覆されたステンレス鋼線を用
いているので、金属線で成形後、シリコンゴムでコーテ
ィングするのと異なり、被覆が強固で剥脱するおそれが
なく、その性能を保持する。
[考案の効果] 本考案によれば、従来内服的処置に委ねられていた場
合に対して、確実効果的に狭搾部を拡張保持できるの
で、医療上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る管腔拡張留置用具実施例の斜視図
で、第2図は他の実施例の斜視図である。 (1)……シリコンゴム被覆線、(2)……先端部。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコンゴムで被覆されたステンレス鋼線
    が捲回され先端部を先細として丸頭状とした筒状螺旋管
    に形成されてなる管腔拡張留置用具。
  2. 【請求項2】シリコンゴムで被覆されたステンレス鋼線
    が編織され先端部を先細として丸頭状とした網目管に形
    成されてなる管腔拡張留置用具。
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