JP2513824Y2 - 紡機のクリ―ル駆動装置 - Google Patents

紡機のクリ―ル駆動装置

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JP2513824Y2
JP2513824Y2 JP1989116512U JP11651289U JP2513824Y2 JP 2513824 Y2 JP2513824 Y2 JP 2513824Y2 JP 1989116512 U JP1989116512 U JP 1989116512U JP 11651289 U JP11651289 U JP 11651289U JP 2513824 Y2 JP2513824 Y2 JP 2513824Y2
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roller
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pulleys
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芳春 戸本
幸敬 野村
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豊和工業 株式会社
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は練条機、ラップホーマー、スライバーラッ
プマシン、粗紡機等の紡機におけるクリールのリフチン
グローラを回転駆動させる紡機のクリール駆動装置に関
するものである。
従来の技術 従来のクラール駆動装置は、実公昭59−40452号公報
や特開昭60−24824号公報に示されているようにクリー
ルビームに各リフチングローラと交差する前後方向のラ
インシャフトを回転自在に配設し、そのラインシャフト
と各リフチングローラに夫々互いに噛み合うヘリカルギ
アを固着し、ラインシャフトを練条機のメインモータで
回転させて各リフチングローラを回転駆動するようにし
たものや、各リフチングローラに鎖車を夫々固着し、こ
れらの鎖車にチェーンを懸回し、そのチェーンをメイン
モータで回転させて各リフチングローラを回転駆動する
ようにしたものがある。
考案が解決しようとする課題 一般にクリールビームは長くて撓みを発生し易いの
で、特に練条機における高速紡出時(例えば500m/min〜
1000m/min)にはクリールビームの撓みが大きくなり、
ヘリカルギアやチェーンの噛み合い精度が悪くなって振
動や騒音を発生している。従来はこの撓みによる問題点
は当然のこととして放置されてきた。
ところが本願考案者による研究によれば、従来の前者
のクリール駆動装置では、ヘリカルギアの噛み合い精度
が悪くなって振動や騒音を発生すると共にギアの摩耗量
が多くなる上に、上記振動によってリフチングローラが
振動し、リフチングローラとスライバ間の接圧が変化し
てスライバにテンション斑を生じると共に、リフチング
ローラ上のスライバが周期的に振動してスライバに伸び
を発生して小斑を生じ、スライバの品質低下を招いてい
ることが明らかになた。また後者のクリール駆動装置で
も、鎖車とチェーンの噛み合い精度が悪くなって脈動や
騒音を発生するとともに鎖車の摩耗量が多くなる上に、
前者と同じくリフチングローラが振動し、スライバにテ
ンション斑を生じると共にスライバに小斑を発生し、ス
ライバの品質低下を招いていることが明らかになった。
近年は高いスライバ品質が要求されてきており、高速化
に伴って斑が大きくなり、無視できないものであること
が判ってきた。
課題を解決するための手段 本考案は、上記従来装置の問題点に着目し、新たな課
題を解決するために、各リフチングローラには、夫々歯
付ローラプーリを固着してリフチングローラと直交する
方向に列をなす歯付ローラプーリ列を構成し、クリール
ビームには上記歯付ローラプーリ列の上下何れかの側で
かつ歯付ローラプーリ列の前後側に夫々歯付懸回プーリ
を回動自在に軸支すると共に歯付ローラプーリ列の中間
部に歯付テンションプーリを回動自在に支軸し、上記歯
付懸回プーリの一方を駆動モータの駆動軸に連繋し、上
記前後の歯付懸回プーリには内外周に歯を有する両歯ベ
ルトを懸回し、この両歯ベルトの外周の歯を上記各歯付
ローラプーリの歯に噛み合せると共に内周の歯を歯付テ
ンションプーリに噛み合せて成ることを特徴としてい
る。
作用 駆動モータが歯付懸回プーリを回転させると、両歯ベ
ルトが正確に回動して各歯付ローラプーリを正確に回転
させ、各リフチングローラが正確に回転してスライバを
正確に安定供給する。クリールビームが撓んでも、両歯
ベルトの外周の歯と各リフチングローラの歯付ローラプ
ーリとの噛み合いを歯付テンションプーリによって確実
に維持でき、両歯ベルトの回動を歯付ローラプーリに正
確にかつ静かに伝達でき、各リフチングローラを正確に
安定回転できてスライバの品質低下を防止できる。各リ
フチングローラの歯付ローラプーリを両歯ベルトの外周
の歯に噛み合わせてあるので、クリールビームに対して
各リフチングローラを上下方向へ移動させることで簡単
に着脱できる。
実施例 第1図、第2図は2ヘッドの練条機を示し、1はフレ
ーム、2はクリールを示している。クリール2におい
て、3は前後方向に長居クリールビームで、第3図に示
す断面形状の長いビーム枠4とそのビーム枠4に止着し
たカバー5と両端部を塞いでいる蓋板6とで構成してあ
る。ビーム枠4の前端部はフレーム1に止着され、中間
部及び後端部は複数本の支柱7によって支持されてい
る。ビーム枠4の下板4aには、前後に所定の間隔をあけ
て配置した多数個所(図面では9個所)に、リフチング
ローラ8のローラ軸8aの中間部を一対のベアリング9aに
よって回転自在に支承している軸受9を取付ボルト10に
よって止着してある。上記リフチングローラ8は軸受9
の両側に設けて練条機の2ヘッドに対応させてあり、各
リフチングローラ8は周知のように互いに平行に並設さ
れている。
12は上記リフチングローラ8を回転駆動する為のクリ
ール駆動装置を示し、次にこのクリール駆動装置12につ
いて説明する。13はビーム枠4の下枠4aに設けた開口
で、各軸受9と対向する位置に夫々設けてあり、各軸受
9の内部とクリールビーム3の内部を連通させている。
14は軸受9の内部のローラ軸8aに楔着した歯付ローラプ
ーリで、その上部は第4図に示すように開口13からクリ
ールビーム3内に臨んでおり、各歯付ローラプーリ14に
より、リフチングローラ8の長手方向と直交する方向
(前後方向)に歯付ローラプーリ列が構成されている。
15、15はビーム枠4の下枠4a上に固着してある一対の
支持枠で、上記開口13の左右両外側に位置されている。
16、17は両端部を支持枠15、15の前後端部に夫々固定的
に取付けてあるプーリ軸、18、19はプーリ軸16、17に夫
々回転自在に取付けてある一対の歯付懸回プーリで、歯
付ローラプーリ14列の上側でかつ歯付ローラプーリ14列
の前後側に夫々配置されている。
20は歯付懸回プーリ18、19に懸回してある無端状の両
歯ベルト(タイミングベルト)で、その内周と外周に歯
20a、20bを夫々形成してある。この両歯ベルト20の下側
移行部は歯付ローラプーリ14列の上に位置され、その下
側移行部の外周側の歯20bが各歯付ローラプーリ14の歯1
4aに噛み合っている。21は両端部を支持枠15、15の所要
の位置に夫々固定的に取付けてあるプーリ軸で、これら
のプーリ軸21には歯付テンションプーリ22を回転自在に
取付けてある。各歯付テンションプーリ22は第1図に示
すように歯付ローラプーリ14、14間の所要位置に配置さ
れ、第4図に示すように上記下側移行部の内周側の歯20
aに噛み合って下側移行部を押し下げ、その下側移行部
の外周側の歯20bを歯付ローラプーリ14の歯14aに確実に
噛み合わせている。
23は上記前側の歯付懸回プーリ18に一体的に設けてあ
る歯付伝動プーリで、フレーム1内に配設されているフ
イードローラ24の回転によって歯付ベルト25を介して矢
印方向へ回転されるようにしてある。フイードローラ24
は周知のように駆動モータとして例示するメインモータ
26の駆動軸によって回転されるギア列27によって回転さ
れるようにしてある。なお上記歯付懸回プーリ18の回転
はメインモータ26とは別個に設けた単独の駆動モータに
よって行なうようにしても良い。29は各リフチングロー
ラ8の下方に設置したケンス、30はスライバを示してい
る。
次に、練条機を運転させたときのクリール駆動装置12
の作動について説明する。メインモータ26が回転駆動し
てギア列27を回転させると、フイードローラ24が矢印方
向へ回転して歯付伝動プーリ23、歯付懸回プーリ18を矢
印方向へ正確に回転させる。この歯付懸回プーリ18の回
転によって両歯ベルト20を正確に回動させ、この両歯ベ
ルト20の下側移行部の移動によって下側移行部の歯20b
に噛み合っている各歯付ローラプーリ14を第1図におい
て反時計方向へ正確に回転させ、各リフチングローラ8
を正確に回転させる。各リフチングローラ8は自体の回
転によってケンス29内のスライバ30を引き上げて前方へ
移送する。上記下側移行部の歯20bと歯付ローラプーリ1
4の歯14aは歯付テンションプーリ22によって確実に噛み
合わされており、この状態はクリールビーム3が撓んで
も変わらない。従って、特に練条機の高速運転によって
クリールビーム3の撓みが大きくなったときでも、両歯
ベルト20は各歯付ローラプーリ14を正確にかつ静かに回
転させることができる。その結果、各リフチングローラ
8は振動することなく正確に安定回転され、ケンス29内
のスライバ30を一定の接圧で引き上げて移送でき、スラ
イバ30のテンション斑を少なくできる。また、各リフチ
ングローラ8が正確に安定回転してスライバ30をスムー
ズに移送するので、移送中のスライバ30の振動を少なく
でき、スライバ30の伸びによる小斑発生を防止できる。
次に、上記クリール2を組立てる場合には、先ず支持
枠15、15に歯付懸回プーリ18、19や歯付伝動プーリ23や
歯付テンションプーリ22を軸支すると共にそれらの歯付
懸回プーリ18、19や歯付テンションプーリ22に両歯ベル
ト20を懸回し、次に支持枠15、15をビーム枠4に固着す
る。その後、リフチングローラ8のローラ軸5aを支承し
ている軸受9をビーム枠4に止着し、各歯付ローラプー
リ14の歯14aを両歯ベルト20の外周の歯20bに噛み合わせ
る。このように軸受9を端にビーム枠4に止着すること
で、歯付ローラプーリ14と両歯ベルト20を噛み合わせる
ことができ、また軸受9をビーム枠4から下方へ離脱す
ることで、歯付ローラプーリ14と両者ベルト20の噛み合
いを外すことができ、各リフチングローラの着脱を簡単
にできて組付や保全を容易にできる。
第5図はクリール駆動装置の異なる実施例を示すもの
で、リフチングローラ8の全体を夫々3本のリフチング
ローラ8から成る3つのリフチングローラ8列に分割
し、各リフチングローラ8列の間に歯付懸回プーリ40、
41を回転自在に軸支し、歯付懸回プーリ18、40間と歯付
懸回プーリ40、41間と歯付懸回プーリ41、19間に夫々短
い両歯ベルト20A、20B、20Cを夫々懸回して成るもの
で、機能は前記実施例と全く同じであり、前記実施例と
同じ部分には同じ符号を付して重複説明する省略する。
また、本願にあっては両歯ベルト20、20A、20B、20Cを
歯付ローラプーリ14の下側に配設しても良く、その実施
例は第3図、第4図は上下逆さにした構成によって容易
に理解できる。
考案の効果 以上のように本考案にあっては、歯付懸回プーリの回
転による両歯ベルトの回動によって各リフチングローラ
の歯付ローラプーリを回転させるようにしたので、高速
紡出時等にクリールビームに撓みが発生しても、両歯ベ
ルトの外周の歯と各リフチングローラの歯付ローラプー
リとの噛み合い精度を高く維持でき、スライバの接圧を
一定に保つことができてスライバのテンション斑を減少
できる。また各リフチングローラ上を移動されるスライ
バの振動を少なくしてスライバの小斑を減少でき、スラ
イバ品質を良くできる。しかも各歯付ローラプーリを両
歯ベルトの外周の歯に噛み合わせて回動させているの
で、クリールビームに対して各リフチングローラを上下
方向へ移動させのみで簡単に着脱でき、保全作業を容易
にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は練条機のクリール駆動装置を示す側面図、第2
図は第1図の一部を切り欠いて示す平面図、第3図は第
2図のIII−III線拡大断面図、第4図は第3図のIV−IV
線断面図、第5図は異なる実施例を一部を切り欠いて示
す練条機のクリール駆動装置の平面図である。 2…クリール、3…クリールビーム、8…リフチングロ
ーラ、12…クリール駆動装置、14…歯付ローラプーリ、
18、19、40、41…歯付懸回プーリ、20、20A、20B、20C
…両歯ベルト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クリールビームに並設した多数のリフチン
    グローラを回転駆動する紡機のクリール駆動装置におい
    て、各リフチングローラには、夫々歯付ローラプーリを
    固着してリフチングローラと直交する方向に列をなす歯
    付ローラプーリ列を構成し、クリールビームには上記歯
    付ローラプーリ列の上下何れかの側でかつ歯付ローラプ
    ーリ列の前後側に夫々歯付懸回プーリを回動自在軸支す
    ると共に歯付ローラプーリ列の中間部に歯付テンション
    プーリを回動自在に軸支し、上記歯付懸回プーリの一方
    を駆動モータの駆動軸に連繋し、上記前後の歯付懸回プ
    ーリには内外周に歯を有する両歯ベルトを懸回し、この
    両歯ベルトの外周の歯を上記各歯付ローラプーリの歯に
    噛み合せると共に内周の歯を歯付テンションプーリに噛
    み合せて成ることを特徴とする紡機のクリール駆動装
    置。
JP1989116512U 1989-10-03 1989-10-03 紡機のクリ―ル駆動装置 Expired - Lifetime JP2513824Y2 (ja)

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