JP2513512Y2 - Vtrのテンションレギュレ―タ - Google Patents

Vtrのテンションレギュレ―タ

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JP2513512Y2
JP2513512Y2 JP12374689U JP12374689U JP2513512Y2 JP 2513512 Y2 JP2513512 Y2 JP 2513512Y2 JP 12374689 U JP12374689 U JP 12374689U JP 12374689 U JP12374689 U JP 12374689U JP 2513512 Y2 JP2513512 Y2 JP 2513512Y2
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tension
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、テープのテンションを一定に保持するビデ
オテープレコーダ(以下「VTR」という。)のテンショ
ンレギュレータに関し、特に、テンションガイドの傾斜
位置を調整する技術に係わる。
[考案の概要] 本考案は、テンションガイドのガイド支持部とテンシ
ョンアームとをロッドに挿入し、ガイド支持部を前記テ
ンションアームに対し間隔を有して重ね合う位置に設
け、前記ガイド支持部又は前記テンションアームに先端
が他方に当接する間隔調整部材を三点以上に設け、前記
ロッドには前記ガイド支持部と前記テンションアームと
のいずれか一方に当接する締結部材を設けると共に他方
に当接して互いの間隔を縮める方向に付勢するバネを設
けたビデオテープレコーダのテンションレギュレータに
おいて、 前記締結部材で締結した際に、前記バネのバネ力に抗
して前記ガイド支持部と前記テンションアームが変位し
ないように規制する位置規制面を前記ロッド部に設ける
ことにより、 テープ又はテンションアームからの外力(振動)によ
ってガイド支持部がバネのバネ力に抗して変位すること
が位置規制手段によって規制されるためテープパスが安
定する。
[従来の技術] VTRのテープパス系にはテープのテンションを一定に
維持するためにテンションレギュレータが設けられる。
このテンションレギュレータはテープを案内するテンシ
ョンガイドを有し、このテンションガイドの位置を変位
させテープパス系の実質長を可変することによってテー
プのテンションを一定とするよう構成される。そして、
テープを案内するテンションガイドは位置変位するた
め、この位置変位によってもテープパスが安定するよう
にテンションガイドは垂直方向ではなく一定の傾斜をも
って位置調整される。第4図には従来のテンションレギ
ュレータが示されている。第4図において、テープを案
内するテンションガイド2がガイド支持部3に支持さ
れ、このガイド支持部3がテンションアーム4の先端側
に重ね合うように配置されている。ガイド支持部3の二
箇所には押ネジ6、(図示せず)が螺入され、その各先
端がテンションアーム4に当接している。テンションア
ーム4にはピボット部5が設けられ、この先端がガイド
支持部3の凹部8に嵌り込んだ状態で当接している。二
個の押ネジ6、(図示せず)を回転することによってテ
ンションガイド2の傾斜位置を自由に変えることがで
き、二個の押ネジ6、(図示せず)とピボット部5は間
隔調整部材として構成されている。又、ガイド支持部3
とテンションアーム4にはロッド12が挿通され、このロ
ッド12の一端にはガイド支持部3に当接したナット15が
螺入されている。ロッド12の他端にはバネ受け部14が設
けられ、このバネ受け部14とテンションアーム4との間
にはバネ16が介在されている。このバネ16のバネ力にて
ガイド支持部3とテンションアーム4との間を縮める方
向に付勢している。而して、二個の押ネジ6、(図示せ
ず)を回転すると、各ポイントにおけるガイド支持部3
とテンションアーム4の間隔が変位してテンションガイ
ド2の位置が変位するため、各押ネジ6、(図示せず)
の螺入量を可変してテンションガイド2を所定の傾斜位
置になるよう調整する。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記テンションレギュレータにおいて
は、テープ1やテンションアーム4から予期以上の大き
な外力(振動)がガイド支持部3に作用すると、この外
力によりガイド支持部3がバネ16のバネ力に抗して変動
するおそれがあった。ガイド支持部3がテンションアー
ム4に対して変動すると、テープパスが不安定となりト
ラッキングずれ等の不具合が生じる。
そこで、本考案はガイド支持部がテンションアームに
対し変位しないようにしてテープパスが安定化するVTR
のテンションレギュレータを提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本考案に係るVTRのテンシ
ョンレギュレータは、テンションガイドを支持するガイ
ド支持部とテンションアームとをロッドに挿入し、前記
ガイド支持部を前記テンションアームに対し間隔を有し
て重ね合う位置に設け、前記ガイド支持部及び/又は前
記テンションアームに先端が他方に当接する間隔調整部
材を三点以上に設け、前記ロッドには前記ガイド支持部
と前記テンションアームとのいずれか一方に当接する締
結部材を設けると共に他方に当接して互いの間隔を縮め
る方向に付勢するバネを設けたビデオテープレコーダの
テンションレギュレータにおいて、前記締結部材で締結
した際に、前記バネのバネ力に抗して前記ガイド支持部
と前記テンションアームが変位しないように規制する位
置規制面を前記ロッド部に設けたものである。
[作用] 各間隔調整部材により各点におけるガイド支持部とテ
ンションアームの間隔を変位してテンションガイドを所
定の傾斜位置になるよう調整し、この調整後に締結部材
で締結した際に、ガイド支持部とテンションアームがバ
ネのバネ力に抗して変位しないように位置規制面にて位
置規制する。従って、テープ又はテンションアームから
ガイド支持部に外力が作用してもガイド支持部がバネの
バネ力に抗して変動することがない。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面を用いて説明する。
第1図乃至第3図には本考案の一実施例が示されてい
る。
第1図には第2図のA−A線断面図が、第2図にはVT
Rのテンションレギュレータの平面図が、第3図にはガ
イド支持部とテンションアームの配置状態を示す分解斜
視図がそれぞれ示されている。
第1図乃至第3図において、テープ1がテンションガ
イド2に案内され、このテンションガイド2がガイド支
持部3に立設されている。このガイド支持部3はテンシ
ョンアーム4の先端側で、且つ、このテンションアーム
4に対し間隔を有して重ね合う位置に配置されている。
このテンションアーム4の基部は図示しないシャーシに
対し回転自在に支持されており、このテンションアーム
4の回転位置が図示しない制御手段によって可変されて
テープのテンションが一定に調整される。又、ガイド支
持部3とテンションアーム4の重ね合う面で、且つ、三
角形を構成する三点位置に間隔調整部材であるピボット
部5と二個の押ネジ6,7とがそれぞれ設けられている。
ピボット部5はテンションアーム4に固定され、その先
端がスペーサ19を介してガイド支持部3の凹部8に嵌り
込んだ状態で当接している。二個の押ネジ6,7はガイド
支持部3のネジ孔9に螺入され、その各先端がスペーサ
19を介してテンションアーム4に当接している。本明細
書においては間隔調整部材とはピボット部5の如く間隔
を可変しない部材をも含む。尚、この実施例では、ピボ
ット部5をテンションアーム4に設け、押ネジ6,7をガ
イド支持部3に設けたが、ピボット部5や押ネジ6,7を
設ける部材はいずれでもよく、又、三点全てを押ネジに
て構成してもよく、さらに、四点以上に間隔調整部材を
設けてもよい。しかし、この実施例の如く、一点をピボ
ット部5とし二点を押ネジ6,7として二点で調整可能に
構成する方が調整上便宜である。
スペーサ19は剛性材で略く字状に形成され、ガイド支
持部3とテンションアーム4との間に配置されている。
このスペーサ19はテンションアーム4がマグネシウム材
にて形成され、押ネジ6,7の先端を直接テンションアー
ム4に当接させると、変形により適正な間隔を維持でき
ないために介在されている。スペーサ19の中央には円錐
折曲部19aが上方に向かって形成され、この円錐折曲部1
9aがピボット部5と凹部8との間に介在されている。ス
ペーサ19の一端にはV折曲部19bが下方に向かって形成
され、このV折曲部19bがテンションアーム4のV溝4a
内に配置されている。このV折曲部19bにてスペーサ19
の回転による位置ずれを防止している。
また、ガイド支持部3とテンションアーム4の同一箇
所には孔10,11がそれぞれ形成され、この孔10,11にロッ
ド12が挿入されている。このロッド12の上端にはネジ部
13が形成され、下端にはバネ受け部14が設けられてい
る。ネジ部13にはナット15が螺入され、このナット15が
ガイド支持部3に当接している。バネ受け部14とテンシ
ョンアーム4の下面との間にはバネ16が介在され、この
バネ力にてガイド支持部3とテンションアーム4との間
隔を縮める方向に付勢している。又、ロッド12の下端側
は前記孔11よりも大径に形成され、小径から大径に変化
する段面が位置規制面17として構成されている。
上記構成において、テンションガイド2の傾斜調整は
各押ネジ6,7を回転し、そのポイントにおけるガイド支
持部3とテンションアーム4間の間隔を可変してテンシ
ョンガイド2の傾斜を所定の傾斜に設定する。次に、ナ
ット15をバネ16のバネ力に抗して回転し、第1図の二点
鎖線で示すように、ロック面17をテンションアーム4の
下面に当接させれば完了する。而して、VTRを駆動し再
生・記録モード時にテープ1からの外力(振動)又はテ
ンションアーム4からの外力(振動)がガイド支持部3
に作用してもガイド支持部3とテンションガイド2間は
ナット15とロッド12の位置規制面17とにより変位不能に
規制されているため、ガイド支持部3がテンションアー
ム4に対して変動することがない。そのため、テンショ
ンガイド2も揺動せずテープパスが安定する。
尚、この実施例においては、バネ16を保持するロッド
12に位置規制面17を設けてロッド12にバネ保持機能と位
置規制機能を持たせたので、部品点数が従来と同じでよ
い。又、従来と比較してロッド12の形状が異なるだけな
ので、従来品にロッド12を交換するだけで本考案を適用
できるため実用性に優れている。
[考案の効果] 以上述べたように本考案によれば、テンションガイド
を支持するガイド支持部とテンションアームとをロッド
に挿入し、前記ガイド支持部を前記テンションアームに
対し間隔を有して重ね合う位置に設け、前記ガイド支持
部及び/又は前記テンションアームに先端が他方に当接
する間隔調整部材を三点以上に設け、前記ロッドには前
記ガイド支持部と前記テンションアームとのいずれか一
方に当接する締結部材を設けると共に他方に当接して互
いの間隔を縮める方向に付勢するバネを設けたビデオテ
ープレコーダのテンションレギュレータにおいて、前記
締結部材で締結した際に、前記バネのバネ力に抗して前
記ガイド支持部と前記テンションアームが変位しないよ
うに規制する位置規制面を前記ロッド部に設けたので、
傾斜調整後に締結部材で締結し、位置規制面にてガイド
支持部を位置規制すれば、テープ又はテンションアーム
からの外力(振動)によってガイド支持部がバネのバネ
力に抗して変位することが位置規制面によって規制され
るためテープパスが安定するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案の一実施例を示し、第1図は
第2図のA−A線拡大断面図、第2図はVTRのテンショ
ンレギュレータの平面図、第3図はガイド支持部とテン
ションアームの配置状態を示す分解斜視図であり、第4
図は従来例を示すVTRのテンションレギュレータの断面
図である。 2……テンションガイド、3……ガイド支持部、4……
テンションアーム、5……ピボット部(間隔調整部
材)、6,7……押ネジ(間隔調整部材)、16……バネ、1
7……位置規制面。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】テンションガイドを支持するガイド支持部
    とテンションアームとをロッドに挿入し、前記ガイド支
    持部を前記テンションアームに対し間隔を有して重ね合
    う位置に設け、 前記ガイド支持部及び/又は前記テンションアームに先
    端が他方に当接する間隔調整部材を三点以上に設け、前
    記ロッドには前記ガイド支持部と前記テンションアーム
    とのいずれか一方に当接する締結部材を設けると共に他
    方に当接して互いの間隔を縮める方向に付勢するバネを
    設けたビデオテープレコーダのテンションレギュレータ
    において、 前記締結部材で締結した際に、前記バネのバネ力に抗し
    て前記ガイド支持部と前記テンションアームが変位しな
    いように規制する位置規制面を前記ロッド部に設けたこ
    とを特徴とするビデオテープレコーダのテンションレギ
    ュレータ。
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