JP2513212B2 - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置

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JP2513212B2
JP2513212B2 JP62059239A JP5923987A JP2513212B2 JP 2513212 B2 JP2513212 B2 JP 2513212B2 JP 62059239 A JP62059239 A JP 62059239A JP 5923987 A JP5923987 A JP 5923987A JP 2513212 B2 JP2513212 B2 JP 2513212B2
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勘治 森嶋
誠一朗 宮本
清 牛島
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、遮断器,断路器,接地開閉器,電力需給
用計器用変成器等を備え,導電部を密閉容器内に収納し
かつ容器内にSF6ガス等の絶縁ガスを封入してなるガス
絶縁開閉装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、ガス絶縁開閉装置は、常用・予備2回線受電,1
電力需給用計器用変成器,変圧器2バンク構成の場合、
第7図に示すようになつている。
同図において、(1A)および(1B)は常用および予備
の遮断器室であり、それぞれ常用回線および予備回線の
線路用接地開閉器(ES1),遮断器(CB),遮断器用接
地開閉器(ES2),(ES3),主回路断路器(DS1),(D
S2)等の線路側機器と、変圧器1次側の断路器(DS3
および接地開閉器(ES4)とを、絶縁ガスが封入された
密閉容器内に収納して構成されている。
(2)は電力需給用計器用変成器(以下MOFとい
う)、(3)は両遮断器室(1A),(1B)とMOF(2)
とを連結した管路であり、該管路(3)内には絶縁ガス
(または絶縁油)が封入されている。
そして、両遮断器室(1A),(1B)よりブツシングを
介して管路(3)内に引き出された断路器(DS2)の負
荷側端子は、ブツシング(2B)を介して管路(3)内に
引き出されたMOF(2)の入力側端子に接続されてい
る。同様にして、断路器(DS3)の電源側端子がMOF
(2)の出力側端子に接続されている。
さらに、前記MOF(2)は、管路(3)から切り離す
ことができ、このとき、ブツシング(2B)はMOF(2)
に固定されたままである。
(Tr1),(Tr2)は第1バンク,第2バンク変圧器で
あり、それぞれの1次側が両遮断器室(1A),(1B)よ
りブツシングを介して引き出された断路器(DS3)の負
荷側端子にそれぞれ接続されており、この接続導体がそ
れぞれ、遮断器室(1A),(1B)と変圧器(Tr1),(T
r2)とをそれぞれ連結し内部に絶縁ガス(または絶縁
油)が封入された管路(4A),(4B)内に収納されてい
る。
そして、常用回線または予備回線により、2台の変圧
器(Tr1),(Tr2)が並列もしくは単独運転される。
なお、従来の他の例としては、両遮断器室(1A),
(1B)と両変圧器(Tr1),(Tr2)とのそれぞれの接続
をケーブルによつて行なうようにしたものもある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、前述のようなガス絶縁開閉装置において
は、MOF(2)の事故時、遮断器(CB)を切にし、断路
器(DS1),(DS2)オフ,接地開閉器(ES2),(ES3
オンにしたのち、MOF(2)を一旦管路(3)より取り
外す必要があり、この間,停電を余儀なくされ、停電復
旧に非常に多くの時間を要する欠点がある。
さらに、この停電時間を極力少なくするために、MOF
(2)を短時間で恒久復旧しなければならず、作業時に
管路(3)内にごみ等が入りやすく、品質管理が困難な
欠点を有している。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、前記従来欠点を解消するためになされた
ものであり、遮断器に接続された線路側機器を収納した
遮断器室と、該遮断器室より外部に引き出され前記遮断
器の負荷側の接地開閉器の接地側端子に接続された接地
ブツシングと、前記遮断器の負荷側に接続されたMOF
と、MOFの負荷側に接続された断路器を収納した変圧器
1次断路器室と、該断路器室より外部に引き出され前記
断路器の負荷側端子に接続された断路器ブツシングと、
変圧器の1次側にケーブルを介して接続され前記断路器
ブツシング前記接地ブツシングに接続されたコネクタと
を備えたことを特徴とするガス絶縁開閉装置を提供する
ものである。
〔作用〕
したがつて、この発明によれば、MOFまたは変圧器1
次断路器室内の事故時、遮断器室の接地ブツシングのア
ースを外し、断路器室の断路器ブツシングに接続されて
いたコネクタを接地ブツシングに接続することにより、
応急的に停電復旧することができる。
〔実施例〕
つぎに、この発明を、その1実施例を示した第1図な
いし第6図とともに詳細に説明する。
実施例は、前記従来例と同様、常用・予備2回線受
電,1MOF,変圧器2バンク構成の場合である。
まず、第2図および第3図は装置の外観を示してお
り、(5)はベース、(6A),(6B)はベース(5)上
の左右側部にそれぞれ設置された常用,予備の遮断器室
であり、それぞれたとえばSF6ガスが封入されており、
両遮断器室の前面にはそれぞれ遮断器(CB)が一体的に
設けられている。
この遮断器室(6A),(6B)内には、第1図および第
4図に示すように、遮断器(CB)に接続された線路側機
器となる断路器(DS1),(DS2),接地開閉器(E
S1),(ES2),(ES3)および変流器(CT)が収納さ
れ、遮断器室(6A),(6B)のそれぞれの上面に断路器
(DS1)の電源側端子に接続された3相の受電ブツシン
グ(7A),(7B)が設けられ、これにそれぞれ常用回
線,予備回線の給電用L形コネクタ(8A),(8B)が接
続されている。
(9A),(9B)はそれぞれ遮断器(CB)の負荷側に設
けられた接地開閉器(ES3)の接地側端子に接続された
スリツプオンタイプの3相の接地ブツシングであり、そ
れぞれ遮断器室(6A),(6B)の上面の左右内側部に前
後方向に配列されており、通常は、第5図および第6図
に示すような仮蓋(10A),(10B)で覆われるととも
に、仮蓋(10A),(10B)より導出したブツシング導体
がアースバー(11A),(11B)により3相短絡され、遮
断器室(6A),(6B)を構成する金属ケースにアースさ
れている。
(12)は両遮断器室(6A),(6B)間の上部に位置し
両遮断器室(6A),(6B)間を連結した管路よりなる変
圧器1次断路器室であり、たとえばSF6ガスが封入され
ており、両遮断器室(6A),(6B)と断路器室(12)と
が絶縁スペーサによりガス区分されている。
また、ベース(5)上の中央部にはMOF(2)が設置
され、たとえばSF6ガスが封入されたMOF容器の上面と前
記断路器室(12)とが連結され、両者間が絶縁スペーサ
によりガス区分されている。
そして、この断路器室(12)内には、変圧器1次側の
断路器(DS3),接地開閉器(ES4)が収納される以外
に、両遮断器室(6A),(6B)のそれぞれの断路器(DS
2)の負荷側端子に絶縁スペーサの貫通ブツシングを介
して接続されたジヤンクシヨン(J)が収納されてお
り、両ジヤンクシヨン(J)がMOF(2)の入力側に接
続されるとともに、MOF(2)の出力側が両断路器(D
S3)の電源側端子に接続されている。
(13A),(13B)は断路器室(12)の上面の左右側部
にそれぞれ貫設され3相が前後方向に配列されたスリツ
プオンタイプの断路器ブツシングであり、それぞれ断路
器(DS3)の負荷側端子に接続されている。(14A),
(14B)は断路器室(12)と両変圧器(Tr1),(Tr2
とのそれぞれの間を接続するケーブルであり、それぞれ
の両端にスリツプオンタイプのコネクタ(15A),(15
B),(16A),(16B)が設けられており、一端のコネ
クタ(15A),(15B)が断路器ブツシング(13A),(1
3B)にそれぞれ着脱自在に接続されるとともに、他端の
コネクタ(16A),(16B)が変圧器(Tr1),(Tr2)の
1次側にそれぞれ接続されている。
このケーブル(14A),(14B)の一端のコネクタ(15
A),(15B)は、前記接地ブツシング(9A),(9B)に
も接続可能である。
なお、第1図および第4図において、(17)はそれぞ
れ接地開閉器(ES1),(ES2),(ES4)の接地側端子
に接続された接地ブツシングを示し、それぞれアースさ
れている。
つぎに、前記実施例の作用について説明する。
通常、両変圧器(Tr1),(Tr2)に接続されたケーブ
ル(14A),(14B)のコネクタ(15A),(15B)は、断
路器室(12)の断路器ブツシング(13A),(13B)にそ
れぞれ接続され、常用回線または予備回線により、両変
圧器(Tr1),(Tr2)が並列運転もしくは単独運転され
る。
そして、今、MOF(2)に事故が発生した場合、仮復
旧のために、まず、遮断器(CB)を切にし、遮断器(C
B)の両側の両断路器(DS1),(DS2)を切にするとと
もに、接地開閉器(ES1),(ES2),(ES3)を入にし
てアースする。
その後、接地ブツシング(9A),(9B)のアースバー
(11A),(11B)および仮蓋(10A),(10B)を取り外
し、ケーブル(14A),(14B)のコネクタ(15A),(1
5B)を断路器ブツシング(13A),(13B)より取り外す
とともに、これをそれぞれ接地ブツシング(9A),(9
B)に接続する。
この場合、断路器ブツシング(13A),(13B)と接地
ブツシング(9A),(9B)とがそれぞれ3相隣接して配
置されるため、ケーブルがほぼ同じ長さでもコネクタ
(15A),(15B)の移動接続が簡単にでき、復旧作業が
容易かつ短時間で行なえる。
さらに、遮断器(CB)の負荷側の断路器(DS2)を
切,接地開閉器(ES3)を入にそれぞれロツクし、両ジ
ヤンクシヨン(J)を切にロツクする。
そして、遮断器(CB)の電源側の接地開閉器(E
S1),(ES2)を切,断路器(DS1)を入にしたのち、遮
断器(CB)を投入し、常用回線および予備回線により両
変圧器(Tr1),(Tr2)をそれぞれ運転し、応急的に停
電復旧する。
このとき、第1図に1点鎖線で示すように、MOF
(2)および断路器室(12)がケーブル(14A),(14
B)にてバイパスされるので、応急的な停電復旧後、ジ
ヤンクシヨン(J)以降のMOF(2)の恒久的な事故復
旧を行なう。
なお、断路器室(12)内の断路器(DS3),接地開閉
器(ES4)の事故時も、前述と同様にして、応急的な停
電復旧および恒久的な事故復旧を行なう。
また、この発明は、前記実施例に限らず、1回線受電
変圧器1バンク構成等,他の構成のガス絶縁開閉装置に
も同様に適用できる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明のガス絶縁開閉装置による
と、電力需給用計器用変成器または変圧器1次断路器室
内の事故時、変圧器の1次側に接続されたケーブルのコ
ネクタを、断路器室の断路器ブツシングからアースを外
した遮断器室の接地ブツシングに接続替えすることによ
り、短時間で応急的な停電復旧が可能となり、したがつ
て、この応急的な停電復旧後、計器用変成器または断路
器室内の事故復旧が行なえるため、恒久復旧のための緊
急性が緩和され、変成器内部,断路器室内部の品質管理
を十分に行なうことができる効果が得られる。
さらに、実施例のように、接地ブツシングと断路器ブ
ツシングとを隣接配置すれば、前記事故時のコネクタの
移動が簡単になり、復旧作業がより容易かつ短時間に行
なえることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図はこの発明のガス絶縁開閉装置の1
実施例を示し、第1図は単線接続図、第2図および第3
図は平面図および正面図、第4図はブロツク構成単線
図、第5図および第6図は接地ブツシング部分を示す斜
視図および断面図、第7図は従来のガス絶縁開閉装置の
ブロツク構成単線図である。 (CB)……遮断器、(ES3)……接地開閉器、(DS3)…
…断路器、(Tr1),(Tr2)……変圧器、(2)……電
力需給用計器用変成器(MOF)、(6A),(6B)……遮
断器室、(9A),(9B)……接地ブツシング、(12)…
…変圧器1次断路器室、(13A),(13B)……断路器ブ
ツシング、(14A),(14B)……ケーブル、(15A),
(15B)……コネクタ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遮断器に接続された線路側機器を収納した
    遮断器室と、該遮断器室より外部に引き出され前記遮断
    器の負荷側の接地開閉器の接地側端子に接続された接地
    ブツシングと、前記遮断器の負荷側に接続された電力需
    給用計器用変成器と、該変成器の負荷側に接続された断
    路器を収納した変圧器1次断路器室と、該断路器室より
    外部に引き出され前記断路器の負荷側端子に接続された
    断路器ブツシングと、変圧器の1次側にケーブルを介し
    て接続され前記断路器ブツシングまたは前記接地ブツシ
    ングに接続されたコネクタとを備えたことを特徴とする
    ガス絶縁開閉装置。
  2. 【請求項2】遮断器室の接地ブツシングと変圧器1次断
    路器室の断路器ブツシングとガ隣接して配置された特許
    請求ノ範囲第1項に記載のガス絶縁開閉装置。
JP62059239A 1987-03-14 1987-03-14 ガス絶縁開閉装置 Expired - Lifetime JP2513212B2 (ja)

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JPS63224611A JPS63224611A (ja) 1988-09-19
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