JP2513133Y2 - 温度検出回路 - Google Patents

温度検出回路

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JP2513133Y2
JP2513133Y2 JP11332090U JP11332090U JP2513133Y2 JP 2513133 Y2 JP2513133 Y2 JP 2513133Y2 JP 11332090 U JP11332090 U JP 11332090U JP 11332090 U JP11332090 U JP 11332090U JP 2513133 Y2 JP2513133 Y2 JP 2513133Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は温度検出回路に関し、特にダイオードを用い
た温度検出回路に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の温度検出回路では、２個のダイオード
が用いられ、相対的な検出方法がとられている。
以下に、図面を参照して従来例を説明する。第２図に
示す温度検出回路では、ダイオード22及び23に定電流源
21が接続され、ダイオード22は常温部に、ダイオード23
は温度検出部にそれぞれ設置される。そして、ダイオー
ド22及び23のアノード側を二つの入力の差分を増幅する
誤差増幅器24の入力へそれぞれ接続する。ダイオード22
の順方向電圧降下V2は常温状態で温度変化が無いため電
圧変化は無いが、ダイオード23の順方向電圧降下V3は温
度上昇と共に低下するので、この差分を誤差増幅器24に
より増幅する。そして、誤差増幅器24の出力は二つの入
力を比較する比較器26の片方の入力に接続し、他の片方
の入力には、予め温度上昇値の基準として設定された基
準電圧源25が接続される。この状態で誤差増幅器24の出
力が基準電圧源25を越えると比較器26はその出力を反転
させ出力端子27に出力する。これによって、所定の温度
が上昇したことを検出する。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述したように従来の温度検出回路では、相対的な変
化により温度検出しているため、二つのダイオードを用
い常温部及び検出部の離れた場所に設置しなければなら
ず且つこのうちの一つのダイオードの電圧を一定に保た
ねばならないという欠点がある。
本考案の目的は、構成部品点数を削減すると共に一つ
のダイオードによる温度検出が可能な温度検出回路を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の温度検出回路は、ダイオードを用いた温度検
出回路において、温度検出を行う部分に設置されるダイ
オードと、前記ダイオードの順方向電圧降下の初期バラ
ツキを補正するように予めビット設定を行うD/Aコンバ
ータと、前記ダイオード及び前記D/Aコンバータの出力
電圧比較を行い結果を出力する比較器とを備え、前記比
較器の一方の入力へ前記ダイオードのアノード側を接続
し、前記比較器の他の一方の入力へビット設定された前
記D/Aコンバータの出力を接続し、前記ダイオードの順
方向電圧降下が前記D/Aコンバータの出力電圧より低下
したとき、前記比較器の出力を反転させる構成である。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
本考案の一実施例を示す第１図を参照すると、温度検
出回路は、温度検出を行う部分に設置されるダイオード
12と、ダイオード12に定電流を供給する定電流源11と、
このダイオード12の順方向電圧降下の初期バラツキを補
正するように予めビット設定を行うビット設定端子16を
有する２ビットのD/Aコンバータ13と、ダイオード12及
びD/Aコンバータ13の出力電圧比較を行い結果を出力端
子15へ出力する比較器14とを備える。
以下に、動作を説明する。定電流源11がダイオード12
に接続され、比較器14の一方の入力へダイオード12のア
ノード側を接続し、更に比較器14の他の一方の入力へビ
ット設定端子16によってダイオード12の順方向電圧降下
V1の初期バラツキを補正するように予めビット設定され
たD/Aコンバータ13の出力を接続する。このような状態
で、ダイオード12の順方向電圧降下V1は温度上昇と共に
低下するが、予め設定された基準となるD/Aコンバータ1
3の出力電圧より低下したとき、比較器14の出力は反転
し、これによって温度上昇を検出する。そして、検出信
号が出力端子15に出力される。
〔考案の効果〕
本考案は以上説明したように、ダイオードの順方向電
圧降下の初期バラツキを補正するように予めビット設定
を行うD/Aコンバータと、これらダイオード及びコンバ
ータの出力電圧比較を行い結果を出力する比較器とを備
え、ダイオードの順方向電圧降下がD/Aコンバータの出
力電圧より低下したとき、この比較器の出力を反転させ
るように構成することにより、構成部品点数を削減する
と共に一つのダイオードによる温度検出が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第１図は本考案の一実施例を示す構成図、第２図は従来
の温度検出回路を示す構成図である。 11,21……定電流源、12,22,23……ダイオード、13……D
/Aコンバータ、14,26……比較器、15,27……出力端子、
16……ビット設定端子、24……誤差増幅器、25……基準
電圧源。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】ダイオードを用いた温度検出回路におい
    て、温度検出を行う部分に設置されるダイオードと、前
    記ダイオードの順方向電圧降下の初期バラツキを補正す
    るように予めビット設定を行うD/Aコンバータと、前記
    ダイオード及び前記D/Aコンバータの出力電圧比較を行
    い結果を出力する比較器とを備え、前記比較器の一方の
    入力へ前記ダイオードのアノード側を接続し、前記比較
    器の他の一方の入力へビット設定された前記D/Aコンバ
    ータの出力を接続し、前記ダイオードの順方向電圧降下
    が前記D/Aコンバータの出力電圧より低下したとき、前
    記比較器の出力を反転させることを特徴とする温度検出
    回路。
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