JP2513060Y2 - マニピュレ―タを装備した高所作業車 - Google Patents

マニピュレ―タを装備した高所作業車

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JP2513060Y2
JP2513060Y2 JP9578791U JP9578791U JP2513060Y2 JP 2513060 Y2 JP2513060 Y2 JP 2513060Y2 JP 9578791 U JP9578791 U JP 9578791U JP 9578791 U JP9578791 U JP 9578791U JP 2513060 Y2 JP2513060 Y2 JP 2513060Y2
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manipulator
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boom
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aerial work
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弘明 関
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Aichi Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ブームの先端に装備さ
れたマニピュレータをブームに対して移動可能にしたマ
ニピュレータを装備した高所作業車に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のマニピュレータを装備した高所作
業車は、車体上に起伏自在に装備したブームの先端に操
作キャビンを取り付け、この操作キャビンの前方に取り
付けられた絶縁性を有する材料で形成されたベース上面
にマニピュレータを備えたものである。この高所作業車
では、操作キャビンに搭乗した作業者が操作キャビン内
に設けた操作装置を操作し、ブームを作動させて操作キ
ャビンを任意の高所作業位置に移動させ、この状態でマ
ニピュレータを作動させて架空電線の工事を行ってい
た。また、この高所作業車には、マニピュレータの駆動
部に作動流体を供給するホースがベースの外部に沿って
配設されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マニピュレータを装備した高所作業車は、操作キャビン
の前方に取り付けたベース上面にマニピュレータを備え
たものであるため、操作キャビンの入り込めない作業位
置へマニピュレータを移動させることができず、マニピ
ュレータによる作業範囲が限られてしまうために作業性
が悪いという問題を有していた。また、マニピュレータ
の駆動部に作動流体を供給するホースがベースの外部に
沿って配設されているため、ホースが障害物に絡みつき
易く、非常に危険であるという問題も有していた。
【0004】本考案は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、ブームに対してマニピュレータを移動可
能にしてマニピュレータの作業範囲を拡大するととも
に、ホースを外部に露出しないようにした構成のマニピ
ュレータを装備した高所作業車を提供することを目的と
する。
【0005】
【問題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案では、ブームの先端部にマニピュレータを
装備した高所作業車において、前記ブームの先端部に装
備される固定ビームと、この固定ビームに伸縮自在に嵌
挿され、絶縁性を有する材料で形成されるとともに内部
が絶縁材により密閉された上下2つの空間に仕切られ、
先端にマニピュレータを取り付けたスライドアームと、
このスライドアームの一方の空間内に収納され前記固定
ビームに対してスライドアームを伸縮させる伸縮装置
と、前記スライドアームの他方の空間内に収納され、固
定ビーム側よりスライドアーム先端のマニピュレータに
動力あるいは信号を伝達する配管あるいは配線とを備え
る。
【0006】
【作 用】このようなマニピュレータを装備した高所作
業車では、ブーム等が障害物に干渉するためにブーム先
端に装備したマニピュレータを作業位置へ移動させるこ
とができない場合でも、伸縮装置を作動させてスライド
アームを固定アームに対して伸長させることにより、マ
ニピュレータを移動させることができる。また、マニピ
ュレータに動力あるいは信号を伝達する配管あるいは配
線もスライドアーム内に収納されているので、障害物が
存在する場所でも安全に作業を行うことができ、しか
も、マニピュレータとブーム間の絶縁性を高度に保持す
ることができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の好ましい実施例について図面
を参照しながら説明する。まず、本考案に係るマニピュ
レータを装備した高所作業車について、図2を用いて詳
しく説明する。この高所作業車1の車体2の前方上面に
は、この車体2に対して旋回自在なターンテーブル3が
取り付けられ、このターンテーブル3の上部には、伸縮
自在なブーム4の基端が起伏自在に枢着されている。ブ
ーム4の起伏作動はターンテーブル3とブーム4間に取
り付けられた起伏シリンダ5の作動により行われ、ブー
ム4の伸縮作動は内蔵した伸縮シリンダ(図では省略)
の作動により行われる。車体2の前後左右にはアウトリ
ガ2aがそれぞれ取り付けられ、各アウトリガ2aは作
業時に接地されて車体2を支持する。ブーム4の先端に
は、垂直軸6が垂直面内で揺動自在に枢着され、垂直軸
6は平衡保持装置(図では省略)の作動により、ブーム
4の起伏作動に関係なく常に鉛直状態に保持される。垂
直軸6には、FRP(繊維強化プラスチック)等の高絶
縁性を有する材料により形成された操作キャビン7が水
平面内で揺動自在に水平に取り付けられ、この操作キャ
ビン7の前方には、左右に平行に一対のマニピュレータ
8、8が備えられている。操作キャビン7内には、ター
ンテーブル3の旋回作動、ブーム4の起伏作動及び伸縮
作動、及びマニピュレータ8、8の作動を操作する操作
装置(図では省略)が備えられている。
【0008】次に、操作キャビン7へのマニピュレータ
8、8の取り付けについて、図1を用いて詳しく説明す
る。操作キャビン7の下面左右には、操作キャビン7の
前後方向に延びるように一対の固定ビーム9、9が平行
に取り付けられている。(図1においてはその左側のみ
を示している)この各固定ビーム9、9には、FRP等
の高絶縁性を有する材料により形成された中空のスライ
ドアーム10、10がそれぞれ前方に伸縮自在に嵌挿さ
れ、各スライドアーム10、10の先端上面にはそれぞ
れマニピュレータ8、8が取り付けられている。
【0009】このスライドアーム10、10は、内部が
FRP等の高絶縁性を有する材料により形成された仕切
板10aにより、それぞれ上下2つの空間10b、10
cに仕切られ、各空間10b、10cは、スライドアー
ム10、10の先端近傍内部に発砲ウレタン等の絶縁性
を有する材料により形成された絶縁材であるシール材1
1により内部が密閉されている。各スライドアーム1
0、10内部の下側空間10c内には、固定ビーム9、
9とスライドアーム10、10間に取り付けられる伸縮
装置であるスライドシリンダ12、12が収納され、ス
ライドアーム10、10はスライドシリンダ12、12
の作動により固定ビーム9、9に対して前方に伸縮す
る。各スライドアーム10、10内部の上側空間10b
内には、マニピュレータ8、8を駆動する各アクチュエ
ータ(図では省略)に作動油(動力)を供給する絶縁性
を有する複数の送油ホース13(配管)と、マニピュレ
ータ8、8の位置を検出する検出器(図では省略)から
の検出信号を操作キャビン7内の操作装置等に伝達する
光ファイバケーブル14(配線)とが、図3に示すよう
に、並列に配設され、この送油ホース13及び光ファイ
バケーブル14は、シール材11を貫通してマニピュレ
ータ8、8の各アクチュエータ及び検出器に接続されて
いる。
【0010】以上のように構成されたマニピュレータを
装備した高所作業車1では、通常操作キャビン7内に搭
乗した作業者が操作装置を操作して、ターンテーブル2
の旋回作動、ブーム4の起伏作動及び伸縮作動、及び操
作キャビン7の左右揺動を行わせ、操作キャビン7及び
マニピュレータ8、8を任意の高所作業位置へ移動さ
せ、この状態でマニピュレータ8、8を作動させて架空
電線工事等を行う。ブーム4あるいは操作キャビン7が
電柱15あるいは電線16等の障害物と干渉する等し
て、マニピュレータ8、8を作業位置へ移動させること
ができない場合には、スライドシリンダ12、12をそ
れぞれ伸長作動させて作業位置に移動させる。また、作
業中にマニピュレータ8、8のみを移動させたい場合
や、両マニピュレータ8、8のどちらか一方だけを移動
させたい場合にも、移動させたいマニピュレータ8が取
り付けられたスライドアーム10のスライドシリンダ1
2を伸縮作動させ、固定ビーム9に対してスライドアー
ム10を伸縮させることにより、ブーム4及び操作キャ
ビン7を移動させることなく、マニピュレータ8を移動
させることができる。また、両マニピュレータ8、8の
各アクチュエータに作動油を供給する送油ホース13
と、両マニピュレータ8、8の位置を検出する検出器の
検出信号を伝送する光ファイバケーブル14をそれぞれ
スライドアーム10、10内に配設したので、障害物に
送油ホース13等が絡み付くことがなくなり、しかも、
スライドアーム10内を上下2つの空間に仕切り、送油
ホース13等とスライドシリンダ12とを別の空間内に
配設したので、スライドシリンダ12と送油ホース13
等とが干渉することもなくなる。また、スライドアーム
12の先端近傍内部をシール材11により密閉したの
で、雨水や埃等が内部に進入するのを防止でき、スライ
ドアーム10の絶縁性能を維持することができる。
【0011】
【考案の効果】以上のように、本考案のマニピュレータ
を装備した高所作業車では、ブーム等が障害物に干渉す
るために、ブーム先端に装備したマニピュレータを作業
位置へ移動させることができない場合でも、スライドア
ームを固定ビームに対して伸長させることにより、マニ
ピュレータを作業位置へ移動させることができるので、
マニピュレータの作業範囲を拡大することができる。ま
た、マニピュレータに動力あるいは信号を伝達する配管
あるいは配線をスライドアーム内に収納したので、障害
物にホースが絡みつくのを防止でき、しかも、スライド
アーム内部を上下に仕切り、それぞれの空間内に配管あ
るいは配線と伸縮装置を分けて収納したので、配管ある
いは配線と伸縮装置との干渉を防止することができる。
さらにスライドアーム内への雨水や埃等の進入を防止で
きるので、スライドアームの絶縁性能を維持することも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るマニピュレータと操作キャビンの
取り付けを示す要部断面図である。
【図2】上記マニピュレータを装備した高所作業車の全
体斜視図である。
【図3】上記図1のD−D線断面図である。
【符号の説明】
4 ブーム 8 マニピュレータ 9 固定ビーム 10 スライドアーム 10a 仕切板 11 シール材 12 スライドシリンダ 13 送油ホース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02G 1/02 317 H02G 1/02 317J

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブームの先端部にマニピュレータを装備
    した高所作業車において、 前記ブームの先端部に装備された固定ビームと、この固
    定ビームに伸縮自在に嵌挿され、絶縁性を有する材料で
    形成されるとともに、内部が絶縁材により密閉された上
    下2つの空間に仕切られ、先端にマニピュレータを取り
    付けたスライドアームと、このスライドアームの一方の
    空間内に収納され前記固定ビームに対してスライドアー
    ムを伸縮させる伸縮装置と、前記スライドアームの他方
    の空間内に収納され固定ビーム側よりスライドアーム先
    端のマニピュレータに動力あるいは信号を伝達する配管
    あるいは配線とを備えたことを特徴とするマニピュレー
    タを装備した高所作業車。
JP9578791U 1991-10-25 1991-10-25 マニピュレ―タを装備した高所作業車 Expired - Lifetime JP2513060Y2 (ja)

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JPH0537897U JPH0537897U (ja) 1993-05-21
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103661651B (zh) * 2013-12-23 2016-02-03 哈尔滨工业大学 一种具有切断障碍物功能的小型搜救机器人
US10675769B2 (en) * 2017-01-27 2020-06-09 The Boeing Company Cable carrier crossover supplying four non-static locations
ES2958827T3 (es) * 2017-01-27 2024-02-15 Boeing Co Cruzamiento portador de cable que suministra cuatro ubicaciones no estáticas

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