JP2512854Y2 - 穀稈引起し装置 - Google Patents
穀稈引起し装置Info
- Publication number
- JP2512854Y2 JP2512854Y2 JP1990079072U JP7907290U JP2512854Y2 JP 2512854 Y2 JP2512854 Y2 JP 2512854Y2 JP 1990079072 U JP1990079072 U JP 1990079072U JP 7907290 U JP7907290 U JP 7907290U JP 2512854 Y2 JP2512854 Y2 JP 2512854Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- raising
- claw
- case
- nail
- grain culm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Outside Dividers And Delivering Mechanisms For Harvesters (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、収穫機の穀稈引起し装置に係わるものであ
る。
る。
多数の引起し爪を起伏自在に取り付けた無端チェンを
ケース内の駆動輪と遊動輪とに巻き掛け、引起し爪をケ
ースの一側で起立突出させて穀稈を引起すように構成す
る穀稈引起し装置においては、前記起立移動する引起し
爪が金属板製ケースの開口部の端縁に摺接して案内され
るのでケースの開口の端縁に成形加工上からカエリ（微
細な立ち上がり）が生じていると、ナイロン等の合成樹
脂製の引起し爪の基部が磨耗損傷し、延いては、引起し
爪が穀稈の引起し作用をするときに折損して穀稈の引起
しができなくなるという問題があった。また、この改善
策として、ケースの開口端縁を引起し爪の外方に折り返
し、端縁が直接引起し爪に当たらないように形成するこ
とも行われているが、加工工数が増すと共に、ケースの
重量が大となる欠点があった。
ケース内の駆動輪と遊動輪とに巻き掛け、引起し爪をケ
ースの一側で起立突出させて穀稈を引起すように構成す
る穀稈引起し装置においては、前記起立移動する引起し
爪が金属板製ケースの開口部の端縁に摺接して案内され
るのでケースの開口の端縁に成形加工上からカエリ（微
細な立ち上がり）が生じていると、ナイロン等の合成樹
脂製の引起し爪の基部が磨耗損傷し、延いては、引起し
爪が穀稈の引起し作用をするときに折損して穀稈の引起
しができなくなるという問題があった。また、この改善
策として、ケースの開口端縁を引起し爪の外方に折り返
し、端縁が直接引起し爪に当たらないように形成するこ
とも行われているが、加工工数が増すと共に、ケースの
重量が大となる欠点があった。
本考案は、上記の課題を解消することを目的とするも
ので、その技術的手段は、 多数の引起し爪を起伏自在に取り付けた無端チェンを
ケース内の駆動輪と遊動輪とに巻き掛け、引起し爪をケ
ースの一側で起立突出させて穀稈を引起すように構成す
る穀稈引起し装置において、前記引起し爪が起立移動す
るケース部分であって、該ケースの引起し爪の基端部を
収納する立上がり部から引起し爪の突出する方向に延長
した開口端縁の少なくとも引起し爪と対向する面に樹脂
製の移送案内体を装着し、該移送案内体は通常、引起し
爪と所定の間隙をもって対向し、また穀稈の引起し等に
より引起し爪に倒れを生ずると当該引起し爪と当接し、
以て引起し爪のそれ以上の倒れを阻止して引起し爪を摺
接案内することを特徴とするものである。
ので、その技術的手段は、 多数の引起し爪を起伏自在に取り付けた無端チェンを
ケース内の駆動輪と遊動輪とに巻き掛け、引起し爪をケ
ースの一側で起立突出させて穀稈を引起すように構成す
る穀稈引起し装置において、前記引起し爪が起立移動す
るケース部分であって、該ケースの引起し爪の基端部を
収納する立上がり部から引起し爪の突出する方向に延長
した開口端縁の少なくとも引起し爪と対向する面に樹脂
製の移送案内体を装着し、該移送案内体は通常、引起し
爪と所定の間隙をもって対向し、また穀稈の引起し等に
より引起し爪に倒れを生ずると当該引起し爪と当接し、
以て引起し爪のそれ以上の倒れを阻止して引起し爪を摺
接案内することを特徴とするものである。
本考案によれば、ケース内に駆動輪と遊動輪とを設
け、多数の引起し爪を起伏自在に取付けた無端チェンを
巻き掛け、前記ケースの開口部から前記引起し爪が起立
移動するように無端チェンを駆動輪で駆動する。この
時、ケースの開口部分の端縁は合成樹脂又は硬質ゴム製
の移送案内体で被覆されているので、起立移動するナイ
ロン等の合成樹脂製の引起し爪はケースの端縁に直接摺
接することがなく、移送案内体と摺接することになり、
引起し爪の基部は磨耗等の損傷を生じることなく円滑に
引起し作用を行い得る。
け、多数の引起し爪を起伏自在に取付けた無端チェンを
巻き掛け、前記ケースの開口部から前記引起し爪が起立
移動するように無端チェンを駆動輪で駆動する。この
時、ケースの開口部分の端縁は合成樹脂又は硬質ゴム製
の移送案内体で被覆されているので、起立移動するナイ
ロン等の合成樹脂製の引起し爪はケースの端縁に直接摺
接することがなく、移送案内体と摺接することになり、
引起し爪の基部は磨耗等の損傷を生じることなく円滑に
引起し作用を行い得る。
本考案の一実施例を図面によって説明をする。
第１図は前部ケースを取り外した状態の穀稈引起し装
置の正面図であり、第２図は第１図のＡ−Ａ断面を示し
ている。穀稈引起し装置１は多数のナイロン等の合成樹
脂製の引起し爪２を起伏自在に取付けた無端チェン３
を、金属板製の引起しケース４内の駆動輪（スプロケッ
ト）５と遊動輪６とに巻き掛けた構造になっている。
置の正面図であり、第２図は第１図のＡ−Ａ断面を示し
ている。穀稈引起し装置１は多数のナイロン等の合成樹
脂製の引起し爪２を起伏自在に取付けた無端チェン３
を、金属板製の引起しケース４内の駆動輪（スプロケッ
ト）５と遊動輪６とに巻き掛けた構造になっている。
そして、起立状態で穀稈の引起しをする前記引起し爪
２はその作用を終えると、引起しケース４内の引起し作
用終端部に設けられた爪倒伏具７に接当して倒伏状態と
なって引起しケース４内部を移動する。引起しケース４
は、前部ケース4aが後部ケース4bに着脱自在に取り付け
られており、更に、側部カバー９が着脱自在にこれらの
側部を覆っている。また、引起しケース４の前部及び後
部ケース4a,4bの引起し作用面側には、それぞれレール1
0,11が固設されており、これらレール10,11により引起
し爪２はケース開口部より起立突出して穀稈を引き起
す。
２はその作用を終えると、引起しケース４内の引起し作
用終端部に設けられた爪倒伏具７に接当して倒伏状態と
なって引起しケース４内部を移動する。引起しケース４
は、前部ケース4aが後部ケース4bに着脱自在に取り付け
られており、更に、側部カバー９が着脱自在にこれらの
側部を覆っている。また、引起しケース４の前部及び後
部ケース4a,4bの引起し作用面側には、それぞれレール1
0,11が固設されており、これらレール10,11により引起
し爪２はケース開口部より起立突出して穀稈を引き起
す。
そして、引起しケース4a,4bの引起し爪２が突出する
開口部分（第１図Ｌ−Ｌの範囲）には、第３図に示すよ
うに引起し爪２の基端部を収納する引起しケース4a,4b
の立上がり部14に孔15・・を設け、該孔15・・に合成樹
脂又は硬質ゴム製の移送案内体12の突起12bを嵌込み、
移送案内体12の外端部12aが引起し爪２の突出する方向
に延長した引起しケース4a,4bの開口端縁13の引起し爪
２と対向する内面を覆うように装着されている。
開口部分（第１図Ｌ−Ｌの範囲）には、第３図に示すよ
うに引起し爪２の基端部を収納する引起しケース4a,4b
の立上がり部14に孔15・・を設け、該孔15・・に合成樹
脂又は硬質ゴム製の移送案内体12の突起12bを嵌込み、
移送案内体12の外端部12aが引起し爪２の突出する方向
に延長した引起しケース4a,4bの開口端縁13の引起し爪
２と対向する内面を覆うように装着されている。
第４図は、引起し爪２が穀稈引起しにより倒れを生ず
る負荷状態を示し、移送案内体12の外端部12aと引起し
爪２の基部は接当し、それ以上倒れないように規制す
る。仮に、移送案内体12が装着されない場合には引起し
爪２の負荷状態で引起しケース４の開口端縁13が引起し
爪２と直接接当し、その成形加工上からのカエリによっ
て引起し爪２に磨耗損傷が生ずるけれど移送案内体12で
引起しケース4a,4bの開口端縁13を被覆することにより
直接接当させることなく引起し爪２の磨耗損傷の発生を
防止する。更に、穀稈引起し装置１の駆動中の振動等に
より引起し爪２と金属製の引起しケース4a,4bが当接し
騒音を発生するが、合成樹脂又は硬質ゴム製の移送案内
体12で開口端縁13を被覆することにより、移送案内体12
で緩衝され騒音を低減することができる。また、移送案
内体12が磨耗した場合には、移送案内体12のみを交換す
ることができ、従って、引起しケース4a,4bの板厚を厚
くしておく必要がなく、板厚を薄くし軽量化することが
できる。
る負荷状態を示し、移送案内体12の外端部12aと引起し
爪２の基部は接当し、それ以上倒れないように規制す
る。仮に、移送案内体12が装着されない場合には引起し
爪２の負荷状態で引起しケース４の開口端縁13が引起し
爪２と直接接当し、その成形加工上からのカエリによっ
て引起し爪２に磨耗損傷が生ずるけれど移送案内体12で
引起しケース4a,4bの開口端縁13を被覆することにより
直接接当させることなく引起し爪２の磨耗損傷の発生を
防止する。更に、穀稈引起し装置１の駆動中の振動等に
より引起し爪２と金属製の引起しケース4a,4bが当接し
騒音を発生するが、合成樹脂又は硬質ゴム製の移送案内
体12で開口端縁13を被覆することにより、移送案内体12
で緩衝され騒音を低減することができる。また、移送案
内体12が磨耗した場合には、移送案内体12のみを交換す
ることができ、従って、引起しケース4a,4bの板厚を厚
くしておく必要がなく、板厚を薄くし軽量化することが
できる。
なお、本実施例は穀稈引起し装置について述べたがコ
ンバインの前処理を構成する穀稈横搬送装置等にも適用
することもできるものである。
ンバインの前処理を構成する穀稈横搬送装置等にも適用
することもできるものである。
本考案は前述のように構成するものであるから、穀稈
の引起し等により引起し爪２に倒れを生ずると、引起し
爪２の基部はその引起し爪２と対向する移送案内体12と
当接し、また、移送案内体12は、引起しケース4a,4bの
引起し爪の基端部を収納する立上がり部から引起し爪の
突出する方向に延長した開口端縁13を介して引起し爪２
のそれ以上の倒れを阻止するので、引起し爪２はその倒
れが少なく円滑に穀稈を引起すことができる。
の引起し等により引起し爪２に倒れを生ずると、引起し
爪２の基部はその引起し爪２と対向する移送案内体12と
当接し、また、移送案内体12は、引起しケース4a,4bの
引起し爪の基端部を収納する立上がり部から引起し爪の
突出する方向に延長した開口端縁13を介して引起し爪２
のそれ以上の倒れを阻止するので、引起し爪２はその倒
れが少なく円滑に穀稈を引起すことができる。
また、引起し爪２が起立移動するケース部分Ｌの前記
した開口端縁13には、その引起し爪と対向する面に樹脂
製の移送案内体12が装着してあるから、起立移動する引
起し爪２の基部が金属板製の開口端縁13に直接摺接する
ことがなく、引起し爪２の基部の磨耗や折損等の損傷を
防止することができる。
した開口端縁13には、その引起し爪と対向する面に樹脂
製の移送案内体12が装着してあるから、起立移動する引
起し爪２の基部が金属板製の開口端縁13に直接摺接する
ことがなく、引起し爪２の基部の磨耗や折損等の損傷を
防止することができる。
しかも、前記移送案内体12は通常、引起し爪２と所定
の間隙をもって対向し、引起し爪２に常時、弾性的に当
接するものではないから、引起し爪２の移動に殊更、ブ
レーキをかけて引起し装置の駆動負荷を増大させること
がなく、必要な時のみ引起し爪２を摺接案内して、所期
の目的を確実に達成することができる。
の間隙をもって対向し、引起し爪２に常時、弾性的に当
接するものではないから、引起し爪２の移動に殊更、ブ
レーキをかけて引起し装置の駆動負荷を増大させること
がなく、必要な時のみ引起し爪２を摺接案内して、所期
の目的を確実に達成することができる。
図面は本考案の一実施例を示すものであって、 第１図は穀稈引起し装置の正面図、 第２図は穀稈引起し装置の要部横断面図、 第３図は移送案内体の装着詳細図、 第４図は引起し爪の負荷作用図である。 図中1:穀稈引起し装置、2:引起し爪、4:引起しケース、
12:移送案内体、13:端縁
12:移送案内体、13:端縁
Claims (1)
- 【請求項１】多数の引起し爪を起伏自在に取り付けた無
端チェンをケース内の駆動輪と遊動輪とに巻き掛け、引
起し爪をケースの一側で起立突出させて穀稈を引起すよ
うに構成する穀稈引起し装置において、前記引起し爪が
起立移動するケース部分であって、該ケースの引起し爪
の基端部を収納する立上がり部から引起し爪の突出する
方向に延長した開口端縁の少なくとも引起し爪と対向す
る面に樹脂製の移送案内体を装着し、該移送案内体は通
常、引起し爪と所定の間隙をもって対向し、また穀稈の
引起し等により引起し爪に倒れを生ずると当該引起し爪
と当接し、以て引起し爪のそれ以上の倒れを阻止して引
起し爪を摺接案内することを特徴とする穀稈引起し装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990079072U JP2512854Y2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | 穀稈引起し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990079072U JP2512854Y2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | 穀稈引起し装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0438225U JPH0438225U (ja) | 1992-03-31 |
| JP2512854Y2 true JP2512854Y2 (ja) | 1996-10-02 |
Family
ID=31622908
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990079072U Expired - Lifetime JP2512854Y2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | 穀稈引起し装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2512854Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS50429Y2 (ja) * | 1971-04-14 | 1975-01-08 | ||
| JPS55131629U (ja) * | 1979-03-14 | 1980-09-18 |
-
1990
- 1990-07-25 JP JP1990079072U patent/JP2512854Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0438225U (ja) | 1992-03-31 |
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