JP2512849B2 - デ―タ通信システムのメッセ―ジ制御方式 - Google Patents

デ―タ通信システムのメッセ―ジ制御方式

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JP2512849B2 JP51581591A JP51581591A JP2512849B2 JP 2512849 B2 JP2512849 B2 JP 2512849B2 JP 51581591 A JP51581591 A JP 51581591A JP 51581591 A JP51581591 A JP 51581591A JP 2512849 B2 JP2512849 B2 JP 2512849B2
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博英 菅原
肇 高橋
章 河部本
崇諭 佐々木
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はデータ通信システムのメッセージ制御方式に
係り、特に疎結合多重処理システム(LCMP)を構成する
複数の処理モジュール間のメッセージ制御方式に関す
る。
データ通信システムでは、信頼性の高い高処理能力シ
ステムが最も重要な要件の一つである。この要件を満た
すため、近年マルチプロセッサシステムが用いられるよ
うになってきている。このマルチプロセッサシステムの
一つのシステム形態に、複数の独立したコンピュータを
チャネル間結合装置などによって接続し、ジョブの入力
と実行などをどのコンピュータによっても可能とする、
疎結合多重処理システム(LCMP:loosely coupled multi
processing system)がある。
この疎結合多重処理システムにおいて、メッセージ通
信を実装していく場合には、送信側主体のメッセージ通
信を実現すると共に、その際にデータ処理機能の発行す
る通信途中の様々な制御終了要求に対して適切に対処
し、かつ、論理接続を簡単に設定、解除できるメッセー
ジ制御方式が必要とされる。
背景技術 マルチプロセッサ構成のデータ通信システムとして、
従来は複数のプロセッサが一つの記憶装置を共用するシ
ステム形態の、密結合多重処理システム(TCMP:tightly
coupled multiprocessing system)が広く用いられて
いた。しかし、近年、プロセッサモジュールの台数の増
加の際のシステム性能の向上を図るため、最近はプロセ
ッサ個々に記憶装置を有する前記した疎結合多重処理シ
ステムが多く用いられるようになった。
この疎結合多重処理システムによるメッセージ制御方
式では、従来は送信要求元の処理モジュール内のソフト
ウェアであるデータ処理部が、通信処理を司るハードウ
ェアに介在しながらメッセージ通信を実行するか、又は
送信側処理モジュールのソフトウェアと受信側のソフト
ウェアとがメッセージの送受信処理の発行を確認してか
ら送受信処理に入るようにしている。
また、送信側の処理モジュールと受信側の処理モジュ
ールとの間の論理接続関係の設定処理は、通信対象のメ
ッセージそのもののメッセージ通信に先立って実行する
通信処理に従って実行し、他方、上記論理接続関係の解
除処理は、メッセージ通信の終了後に実行する通信処理
に従って実行している。
しかるに、上記の従来のメッセージ制御方式では、ソ
フトウェアが介在してメッセージ通信を実行するように
した場合は、ソフトウェアがメッセージ通信中には本来
のデータ処理を実行できなくなってしまう。また、送信
側と受信側とでメッセージの送受信処理の発行を確認す
る従来方式の場合は、データ処理の進行が遅れてしま
う。
更に、従来のメッセージ制御方式では、メッセージ通
信の前後に論理接続関係の設定解除のための通信処理を
実行しなくてはならないため、論理接続関係の設定解除
のための制御処理が複雑になってしまう。
また、更に従来方式は送信側の処理モジュールが送り
たいときにメッセージを送信することができず、たとえ
信号処理を司るハードウェアがソフトウェアの介在を全
く必要とせずにメッセージ通信を行なうことで、送信側
処理モジュールが送りたいときにメッセージを送信する
送信側主導のメッセージ通信をしようとしても、その場
合にはソフトウェアの必要とするメッセージ通信の強制
終了要求に対して対処できなくなってしまう。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、疎結合され
た処理モジュール間のメッセージ制御方式にあって、送
信側主導のメッセージ通信ができるようにした、データ
通信システムのメッセージ制御方式を提供することを目
的とする。
また、本発明の他の目的は、送信側主導のメッセージ
制御を行なうときに、データ処理機能が通信途中に発行
する様々な強制終了要求や、送信側と受信側の両処理モ
ジュール間の論理接続関係の設定及び解除に夫々適切に
対処できるデータ通信システムのメッセージ制御方式を
提供することを目的とする。
発明の開示 上記目的を達成するため、本発明のデータ通信システ
ムのメッセージ制御方式は、中央処理装置と、メモリユ
ニットと、メモリユニットとシステムバスとの間のイン
タフェ−スをとる接続ユニットとから構成される処理モ
ジュールが、システムバスを介して複数個互いに接続さ
れた疎結合多重処理システム構成を採るデータ通信シス
テムにおいて、前記処理モジュールのメモリユニット
は、前記中央処理装置上で走行するソフトウェアである
データ処理部と、送信するメッセージが展開して格納さ
れたバッファとを有する構成とし、前記処理モジュール
接続ユニットは少なくとも、前記バッファに展開される
メッセージを順次読み出した論理接続された受信側の処
理モジュールへ送信する論理送信ポートと送信側の処理
モジュールから受信されたメッセージを、自メモリユニ
ット内の前記バッファに順次格納する論理受信ポート
と、論理送信ポートと通信先の処理モジュールとの間の
論理接続を設定又は解除する送信系統接続手段と、論理
受信ポートを通信先の処理モジュールとの間の論理接続
を設定又は解除する受信系統接続手段と、送信側障害発
生監視手段及び受信側障害発生手段とを具備した構成で
ある。
上記の送信側障害発生監視手段は、自処理モジュール
がメッセージ送信側のときに、送信するメッセージに関
する障害又は受信側処理モジュールからのメッセージ受
信結果を示すステータスの受信に関する障害の発生時
に、送信系統接続手段による論理接続を解除すると共に
障害発生を自処理モジュールのデータ処理部に通知す
る。また、受信側障害発生監視手段は、自処理モジュー
ルがメッセージ受信側のときに、受信したメッセージの
処理中又はメッセージ受信結果を示すステータス転送に
関する障害の発生時に、受信系統接続手段による論理接
続を解除すると共に、障害発生を自処理モジュールのデ
ータ処理部に通知する。
本発明によれば、疎結合多重処理システムにおいて、
送信側の処理モジュールのデータ処理部が、メッセージ
の送信要求を発行するだけで、接続ユニットの処理によ
り、送りたいときにメッセージを所望の処理モジュール
へ送信できるという送信側主導のメッセージ通信ができ
る。
また、本発明は更に前記データ処理部からの強制終了
指示を検出する検出手段と、この検出手段が送信処理の
強制終了指示を検出したときに論理送信ポートの送信処
理を強制終了させる送信制御手段と、この検出手段が受
信処理の強制終了指示を検出したときに論理受信ポート
の受信処理を強制終了させる受信強制終了手段とを接続
ユニットに設けたものである。
本発明によれば、処理モジュール間のメッセージ通信
を送信側主体でソフトウェアの介在なしに実現するとき
にあって、通信処理要求元となりソフトウェアの発行す
る通信途中の様々な強制終了要求に対して適切に対処で
きる。このため、疎結合多重処理システム構成を採るデ
ータ通信システムにあって、適切なデータ処理を迅速に
実行できる。
更に、本発明は論理送信ポート、論理受信ポートと夫
々論理接続関係にある処理モジュールの識別子を管理す
る第1及び第2の接続情報管理手段と、送信メッセージ
ブロックのブロック順を識別するためのブロック識別子
をメッセージブロックに付加するブロック識別子付加手
段と、論理受信ポートの受信メッセージのブロック識別
子の期待値を管理する期待ブロック識別子管理手段とを
前記接続ユニットに有する構成としたものである。
本発明によれば、送信側の処理モジュールは、特別な
通信手順を用いなくても、受信側の処理モジュールとの
間の論理接続関係を正確かつ簡単に設定し解除できる。
また、受信側の処理モジュールも、特別な通信手順を用
いなくても、受信側の処理モジュールとの間の論理接続
関係を正確かつ簡単に設定し解除できる。
図面の簡単な説明 第1図は本発明の原理構成図、 第2図は本発明が適用されるマルチプロセッサシステ
ムのシステム構成図、 第3図は処理モジュールの構成図、 第4図は接続ユニットの一実施例の構成図、 第5図は物理送信ポートの一実施例の入出力信号と動
作状態遷移図、 第6図は物理送信ポートの一実施例の入出力信号と動
作状態遷移図、 第7図はメモリアクセス制御ユニットの入出力信号の
説明図、 第8図は主シーケンス制御ユニットの一実施例の構成
図、 第9図はディスクリプタの一実施例を示す図、 第10図はディスクリプタのエントリの管理データの一
実施例を示す図、 第11図は論理送信ポートの制御レジスタに書き込まれ
るデータの一例を示す図、 第12図は論理受信ポートの制御レジスタに書き込まれ
るデータの一例を示す図、 第13図はANYモードのメッセージブロック転送の説明
図、 第14図はSPECIFICモードのメッセージブロック転送の
説明図、 第15図は物理送信ポートの切り換え処理の説明図、 第16図はシステムバス上のメッセージブロックのデー
タ形式の一例を示す図、 第17図はシステムバス上のステータスブロックのデー
タ形式の一例を示す図、 第18図は物理受信ポートの振り分け処理の説明図、 第19図は正常終了時の処理モジュール間のデータ転送
側を示す図、 第20図は異常終了時の処理モジュール間のデータ転送
側を示す図、 第21図は送信側処理モジュールのメッセージブロック
処理中及び転送中の障害発生時の処理動作説明図、 第22図は受信側処理モジュールのメッセージブロック
処理中の障害発生時の処理動作説明図、 第23図は受信側処理モジュールからのステータスブロ
ック転送中の障害発生時の処理動作説明図、 第24図は受信側処理モジュールからのステータスブロ
ック転送後の障害発生時の処理動作説明図、 第25図は処理モジュール全体の障害発生時の処理動作
説明図、 第26図は送信側処理モジュールのソフトウェアによる
障害処理動作の概略説明用フローチャート、 第27図は受信側処理モジュールのソフトウェアによる
障害処理動作の概略説明用フローチャート、 第28A,28B図はコマンド受信時の処理動作説明用フロ
ーチャート、 第29図は第21図中のデータ転送動作を説明するフロー
チャート、 第30図は論理送信ポートの一実施例の状態遷移図、 第31図は論理受信ポートの一実施例の状態遷移図であ
る。
発明を実施するための最良の形態 本発明の原理構成図である第1図(A)において、複
数の処理モジュール10は、システムバス16を介して互い
に接続されており、前記した疎結合多重処理システムを
構築している。各処理モジュール10は、中央処理装置11
と、この中央処理装置11のみによりアクセス可能なメモ
リユニット12と、他処理モジュール10との通信処理を司
るべく備えられる接続ユニット13とから構成される。
メモリユニット12は第1図(A)に示す如くデータ処
理部14及びバッファ15などからなる。
データ処理部14は、メモリユニット12に展開されて中
央処理装置11上で走行するソフトウェアにより構成され
ており、他処理モジュール10との間のメッセージ通信に
より授受されるデータ情報に従って所定のデータ処理を
実行する。バッファ15は送信メッセージや受信メッセー
ジが中央処理装置11により書き込み又は読み出し制御さ
れる。
接続ユニット13は第1図(B)に示す如き構成とされ
ている。同図に示すように接続ユニット13は少なくとも
論理送信ポート21、論理受信ポート22、送信系統接続手
段23、受信系統接続手段24、送信側障害発生監視手段2
5、受信側障害発生監視手段26、物理送信ポート27及び
物理受信ポート28を有する構成とされている。
論理送信ポート21は、データ書部14のための通信ポー
トとして備えられており、バッファ15に展開されるメッ
セージを順次読み出して論理接続された受信側の処理モ
ジュール10へ送信する。論理受信ポート22は、データ処
理部14のための通信ポートとして備えられており、論理
接続された送信側の処理モジュール10から受信されたメ
ッセージを、自メモリユニット12内のバッファ15に順次
格納する。
送信系統接続手段23は、論理送信ポート21と物理送信
ポート27を介して通信先の処理モジュール10との間の論
理接続を設定又は解除する。受信系統接続手段24は、論
理受信ポート22を通信先の処理モジュール10内の物理受
信ポート28との間の論理接続を設定又は解除する。
送信側障害発生監視手段25は自処理モジュール10がメ
ッセージ送信側のときに、送信するメッセージに関する
障害又は受信側処理モジュール10からのメッセージ受信
結果を示すステータスの受信に関する障害の発生時に、
送信系統接続手段23による論理接続を解除すると共に、
障害発生を自処理モジュール10のデータ処理部14に通知
する。
また、受信側障害発生監視手段26は自処理モジュール
10がメッセージ受信側のときに、受信したメッセージの
処理中又はメッセージ受信結果を示すステータス転送に
関する障害の発生時に、受信系統接続手段24による論理
接続を解除すると共に、障害発生を自処理モジュール10
のデータ処理部14に通知する。
また、接続ユニット13には、第1図(B)に示す如
く、データ処理部(第1図(A)の14からの強制終了指
示を検出する検出手段29と、検出手段29が送信処理の強
制終了指示を検出したときに論理送信ポート21の送信処
理を強制終了させる送信強制終了手段30と、検出手段29
が受信処理の強制終了指示を検出したときに論理受信ポ
ート22の受信処理を強制終了させる受信強制終了手段31
とを有する。
また、更に本発明の接続ユニット13は第1図(B)に
示す如く、論理送信ポート21と論理接続関係にある受信
側の処理モジュール10の識別子を管理する第1の接続情
報管理手段32と、論理受信ポート22と論理接続関係にあ
る送信側の処理モジュール10の識別子を管理する第2の
接続情報管理手段33と、論理送信ポート21を介して送信
されるメッセージブロックのブロック値を識別するため
のブロック識別子を該送信されるメッセージブロックに
付加するブロック識別子付加手段34と、論理受信ポート
22の受信メッセージのブロック識別子の期待値を管理す
る期待ブロック識別子管理手段35とを有する。
次に、第1図(A),(B)に示した本発明の原理構
成の作用について説明する。本発明では、送信側の処理
モジュール10のデータ処理部14は、メッセージを送信す
る必要があると、接続ユニット13の論理送信ポート21に
対してメッセージの送信処理を要求する。この要求を受
けて、送信側の処理モジュール10の論理送信ポート21
は、自処理モジュール10のバッファ15から送信対象のメ
ッセージを物理送信ポート27の転送ブロック単位に従っ
て順序よく読み出して物理送信ポート27を介してシステ
ムバス16に送信する。
一方、受信側の処理モジュール10の論理受信ポート22
は、物理受信ポート28を介して受信される送信側の処理
モジュール10からのメッセージブロックの宛先として自
分が指定されていることを検出すると、送られてきたメ
ッセージを自処理モジュール10のバッファ15に順序よく
格納していくことでメッセージ通信の受信処理を実行す
る。
このように、本発明では送信側の処理モジュール10の
データ処理部14は、メッセージの送信要求を発行するだ
けで、接続ユニット13の処理により、送りたいときにメ
ッセージを通信先の処理モジュール10に送れるという送
信側主体のメッセージ通信を実行できる。
このメッセージ通信の実行時に、送信側の処理モジュ
ール10の送信側障害発生監視手段25が、送信メッセージ
の処理に関連した内部障害発生時には、送信系統接続手
段23による論理接続を解除すると共に、その障害発生を
自処理モジュールのデータ処理部14に通知する。これに
より、データ処理部14はプロトコル違反のメッセージブ
ロックを論理送信ポート21により送信させる。
一方、受信側障害発生監視手段26は、このプロトコル
違反のメッセージブロックが論理受信ポート22により受
信されると、受信系統接続手段24による論理接続を解除
すると共に、その受信結果をデータ処理部14に通知す
る。
また、送信側障害発生監視手段25は、送信メッセージ
転送中の前記システムバス16上の障害発生時には、送信
系統接続手段23による論理接続を解除すると共に、障害
発生を自処理モジュール10のデータ処理部14に通知す
る。これにより、データ処理部14は障害発生の通知を受
けてプロトコル違反のメッセージブロックを論理送信ポ
ート21より送信させる。
一方、受信側障害発生監視手段26は、このプロトコル
違反のメッセージブロックが論理受信ポート22により受
信されると、受信系統接続手段24による論理接続を解除
すると共に、その受信結果をデータ処理部14に通知す
る。
また、受信側処理モジュール内の受信側障害発生監視
手段26は、受信したメッセージの処理に関連した内部障
害発生時に、障害発生を自処理モジュール内のデータ処
理部14に通知し、かつ、障害発生を示すステータスを論
理送信ポート21を介してメッセージ送信側処理モジュー
ル10へ送出すると共に、受信系統接続手段24による論理
接続を解除する。これにより、送信側障害発生監視手段
25は上記ステータスの検出結果に従って、送信系統接続
手段23による論理接続を解除する。
また、受信側処理モジュール内の受信側障害発生監視
手段26は、ステータス転送中のシステムバス16上での障
害が発生した時には、受信系統接続手段24による論理接
続を解除すると共に、障害発生を自処理モジュール内の
データ処理部14に通知する。一方、メッセージ送信側の
処理モジュール10内の接続ユニット13はステータスが所
定時間入力されないときは障害発生を自処理モジュール
内のデータ処理部14に通知すると共に、送信系統接続手
段21による論理接続を解除する。
更に、受信側処理モジュール内の受信側障害発生監視
手段26は、受信したメッセージの処理に関連した内部障
害がステータス転送後に発生した時は、自処理モジュー
ル内のデータ処理部14に対して内部障害の発生を通知し
てデータ処理部14の強制終結を要求する。その後に受信
側処理モジュール10で受信するメッセージブロックのプ
ロトコル違反が検出された時に、受信系統接続手段24に
よる論理接続を解除すると共に、プロトコル違反のステ
ータスをメッセージ送信側処理モジュール10に送出す
る。これにより、送信側処理モジュール内の送信側障害
発生監視手段25はステータスの検出結果に従って、送信
系統接続手段23による論理接続を解除すると共に、自処
理モジュール内のデータ処理部14に障害発生を通知す
る。
また更に、受信側処理モジュール内の受信側障害発生
監視手段26は、論理受信ポート22の受信処理状態を監視
し、所定時間経過してメッセージブロックの待ち状態と
なった時に、受信系統接続手段24による論理接続状態を
解除する。
このように、送信側主体でもってメッセージ通信を実
行していく場合の障害発生時において、送信側と受信側
の双方の処理モジュール10が迅速に論理接続関係を解除
できる。
また、本発明では、メッセージ通信の実行時に、受信
側の処理モジュール10の検出手段29は、受信要求元とな
っているデータ処理部14が受信処理の強制終了指示を発
行すると、その指示が即時強制終了指示を表示している
場合には、直ちに論理受信ポート22の受信処理を終了さ
せる処理を実行し、他方、その指示が非即時強制終了指
示を表示している場合には、メッセージの区切り受信処
理の終了時点で論理受信ポート22の受信処理を終了させ
る。この結果、本発明は、通信処理要求元となるソフト
ウェアの発行する通信途中の様々な強制終了要求に対し
て適切に対処できる。
更に、本発明では、このメッセージの送信処理の実行
時に、送信側の処理モジュール10のブロック識別子付加
手段34が、送信されるメッセージの転送ブロックが開始
のものであるときには開始ブロックであることを表示す
るブロック識別子を付加し、中間のものであるときには
中間ブロックであることを表示するブロック識別子を付
加し、終了のものであるときには終了ブロックであるこ
とを表示するブロック識別子付加し、単一のブロックで
あるときには単一ブロックであることを表示するブロッ
ク識別子を付加する。
第1の接続情報管理手段32は、開始ブロックから終了
ブロックのメッセージ送信の間、論理接続関係にある受
信側の処理モジュール10のブロック識別子を管理するこ
とにより、この論理接続関係にある受信側の処理モジュ
ール10へのメッセージの送信処理をサポートしていく。
一方、受信側の処理モジュール10の論理受信ポート22
は、送信側の処理モジュール10から送られてくるメッセ
ージの宛先として自分が指定され、かつ送られてきたメ
ッセージの転送ブロックが開始ブロックであることを検
出すると、メッセージに付加されている送信側の処理モ
ジュール10の識別子を第2の接続情報管理手段33に登録
することで論理接続関係を設定して、以後この論理接続
関係にある送信側の処理モジュール10から送られてくる
メッセージを自処理モジュール10のバッファ15に順序よ
く格納していく。
そして、送信側の処理モジュール10から終了ブロック
が送られてくることを検出すると、第2の接続情報管理
手段33に登録して送信側の処理モジュール10の識別子を
削除し、論理接続関係を解除してメッセージの受信処理
を終了する。
このメッセージの受信処理の実行時に、受信側の処理
モジュール10の期待識別子管理手段35は、次に送られて
くる転送ブロックが中間ブロックか終了ブロックである
ことを管理して表示する。この表示を受けて、論理受信
ポート22は、論理接続関係にある送信側の処理モジュー
ル10から開始ブロックや単一ブロックが送信されてくる
ときには、障害の発生であると認識して論理接続関係を
異常終結させる。
このように、本発明を用いることで、送信側主体で実
行されるメッセージ通信処理にあって、送信側と受信側
との間の論理接続関係の設定解除の制御処理を、異常状
態の発生時も含めて正確かつ簡単に実行できることとな
る。
次に、本発明の実施例について更に詳細に説明する。
第2図は、本発明が適用されるマルチプロセッサシステ
ムのシステム構成図を示す。マルチプロセッサシステム
は、複数個の処理モジュール40(前記処理モジュール10
に相当)がシステムバスハンドラ39によりアービトレー
ションの集中管理される共有システムバス38を介して、
相互に接続される構成が採られる。この図では、共有シ
ステムバス38を1つもので示してあるが、共有システム
バス38を複数備えるよう構成して、各々の処理モジュー
ル40が、独立した複数の共有システムバス38により接続
される構成が採られるものであってもよい。
第3図は、処理モジュール40の詳細な構成図を示す。
処理モジュール40は、中央処理装置41と、疎結合関係を
構成すべく備えられるローカルなメインメモリのローカ
ルストレージユニット(LSU)42と、共有システムバス3
8への接続を処理すべく備えられる接続ユニット43と、
これらのユニット間を接続する内部バス44とよりなる。
中央処理装置41は前記中央処理装置11に相当し、ローカ
ルストレージユニット42は前記メモリユニット12に相当
し、接続ユニット43は前記接続ユニット13に相当する。
処理モジュール40は、自らの備える中央処理装置41及
びローカルストレージユニット42上で動作するソフトウ
ェアが走行して、これらのソフトウェアが通信要求元と
なりながら相互に協調して一連の動作を行うよう構成さ
れる。ここで、処理モジュール40の備える中央処理装置
41は、自処理モジュール内のローカルストレージユニッ
ト42及びROM(図示省略)のみから命令コードをフェッ
チする。また、接続ユニット43は、固有のユニット番号
が割り付けられる。
第4図は、本発明のメッセージ通信処理を実現するた
めに備えられる接続ユニット43の一実施例を示す。同図
中、接続ユニット43は、中央処理装置41上で走行するソ
フトウェアが見える送信ポートである論理送信ポート
(S−OPRT)51と、該ソフトウェアが見える受信ポート
である論理受信ポート(R−PORT)53と、他の処理モジ
ュール40へのメッセージの送信を制御する物理送信ポー
ト(PS-PORT)55と、他の処理モジュール40からのメッ
セージの受信を制御する物理受信ポート(PR-PORT)56
と、内部バス44との間のインタフェ−スを処理するアク
セス制御ユニット(BSC)57と、第3図に図示したロー
カルストレージユニット42をアクセスするメモリアクセ
ス制御ユニット(DMAC)58と、共有システムバス38との
間の送信処理のインタフェ−スを処理する送信制御ユニ
ット(SNDC)59と、共有システムバス38との間の受信処
理のインタフェ−スを処理する受信制御ユニット(RCV
C)60と、双方アクセスを可能とするデュアルポートラ
ンダム・アクセス・メモリ(RAM)61と、これらのユニ
ット全体の制御を司る主シーケンス制御ユニット(MS
C)62とを具備するよう構成される。なお、論理送信ポ
ート51は制御レジスタ52を有し、論理受信ポート53は制
御レジスタ54を有する。これらの制御レジスタ52,54
は、デュアルポートRAM61上に備える構成を採ることも
可能である。
この論理送信ポート(S−PORT)52は、前記論理送信
ポート21に相当し、例えばこの実施例の2個というよう
に好ましくは2個以上備えられる構成が採られる。論理
受信ポート(R−PORT)54は、前記論理受信ポート22に
相当し、例えばこの実施例の4個というように好ましく
は2個以上備えられる構成が採られる。これにより、中
央処理装置41上で走行するソフトウェアが、複数のメッ
セージの同時送信を可能とするとともに、複数のメッセ
ージの同時受信を可能とする構成が採られる。
一方、物理送信ポート(PS-PORT)55は、前記物理送
信ポート27に相当し、その性質上1個を備えることで構
成され、物理受信ポート(PR-PORT)56は、前記物理受
信ポート25に相当し、例えばこの実施例の2個というよ
うに1個以上であって、かつ、論理受信ポート54の個数
よりも少ない個数を備えることで構成される。また、後
述するように複数の論理送信ポート55を共用し、複数の
論理受信ポート54が物理受信ポート56を共用していく制
御方式を採用していくことで、接続ユニット43のハード
ウェア量の削減を図ることもできる。なお、物理送信ポ
ート55より共有システムバス38側に、物理送信ポート55
の処理をシアライズする機能がある場合には、物理送信
ポート55を1個ではなくて複数備えていくことも可能で
ある。
論理送信ポート51と論理受信ポート53には、それぞれ
共有システムバス38上の物理転送ブロックに対応する25
6バイトの保留用緩衝バッファがデュアルポートRAM61上
に備えられる。論理送信ポート51に付属する保留用緩衝
バッファは、物理送信ポート55の個数分備えられ、論理
受信ポート53に付属する保留用緩衝バッファは、物理受
信ポート56の個数分備えられる。
物理送信ポート55は、主シーケンス制御ユニット(MS
C)62の制御処理に従って論理送信ポート51と論理的に
接続され、付属する保留用緩衝バッファ内のメッセージ
ブロックの転送要求MSG-SND-REQを送信制御ユニット(S
NDC)59に発行し、そのメッセージブロックの送信に対
して応答STS-RCV-ACKを受信制御ユニット60より受信し
て、論理送信ポート51に通知していく処理を実行する。
この物理送信ポート(PS-PORT)55の入出力信号を第
5図(a)に、また処理の状態遷移の一実施例を同図
(b)に示す。第5図(a)に示すように、物理送信ポ
ート(PS-PORT)55は主シーケンス制御ユニット(MSC)
62からはキャンセル要求(CANCEL)及びメッセージ送信
要求SND-RQが入力され、また処理再開要求CMPをMSC62に
対して行なう。
PS-PORT55は第5図(b)に示すように、MSC62からの
メッセージ送信要求SND-RQの待ち状態であるA状態にお
いて、該メッセージ送信要求SND-RQが入力されるとSND
状態に遷移する。このSND状態は、メッセージブロック
をSNDC59を介してシステムバス38へ送出する状態であ
る。
このSND状態において、SNDC59からの正常信号SND-ACK
でWAIT状態へ、異常信号SND-ERRでCMP状態へ、また、MS
C62からCANCEL要求がある場合はSNDC59への要求を取り
下げてからA状態へ遷移する。
上記WAIT状態は、受信側処理モジュールからのステー
タス受信待ち状態である。このWAIT状態において、受信
制御ユニット(RCVC)60からステータス受信完了信号ST
S-RCV-ACKが入力されたとき、またはステータス受信の
タイムアウトでCMP状態に遷移する。このCMP状態に遷移
する。このCMP状態はMSC62へ送信完了を伝え、処理再開
を要求する状態である。このCMP状態にあるPS-PORT55に
対してMSC62から認識信号(=送信要求)の取り下げで
A状態へ遷移する。
一方、物理受信ポート(PR-POST)56は、受信制御ユ
ニット(RCVC)60の処理に従って付属する保留用緩衝バ
ッファに送信メッセージブロックが格納されることで受
信開始通知を受け取ると、主シーケンス制御ユニット
(MSC)62の制御処理に従って受信すべき論理受信ポー
ト53と論理的に接続され、その論理受信ポート53の動作
完了後に、受信完了の応答送信要求STS-SND-REQを送信
制御ユニット(SNDC)59に発行していく処理を実行す
る。
この物理受信ポート(PR-PORT)56の入出力信号を第
6図(a)に、また処理の状態遷移の一実施例を同図
(b)に示す。第6図(a)に示すように、物理受信ポ
ート(PR-PORT)56は上記応答送信要求STS-SND-REQ以外
に、受信制御ユニット(RCVC)60からメッセージ受信開
始信号MSG-RCV-ACKが入力されると共に、主シーケンス
制御ユニット(MSC)62からステータス送信要求SND-RQ
が入力され、またMSC62に対してキャンセル要求CANCEL
やFB状態信号FILL・BFを出力する。
また、PR-PORT56は第6図(b)に示すように、メッ
セージ受信待ちのWALT状態にあるとき、RCVC60からメッ
セージ受信開始信号MSG-RCV-ACKが入力されると、FB状
態に遷移する。このFB状態はMSC62へ前記FILL・BFによ
り受信開始を伝え、処理の開始を要求する状態である。
PR-PORT56はRCVC60の受信完了信号の通知後、MSC62のス
テータス送信要求SND-RQでSND状態に遷移する。またRCV
C60からCANCEL要求がある場合はMSC62への要求を取り下
げてからWAIT状態へ遷移する。
上記のSND状態は、ステータスブロックをSNDC59を介
してシステムバス38へ送出する状態である。PR-PORT56
はこのSND状態においてSNDC59からの送信完了信号SND-A
CKでCMP状態へ遷移する。このCMP状態はMSC62へ送信完
了を伝え、処理再開を要求する状態である。PR-PORT56
はこのCMP状態においてMSC62から認識信号(=送信要
求)の取り下げがあると、前記WAIT状態へ遷移する。
再び第4図に戻って説明するに、アクセス制御ユニッ
ト(BSC)57は、制御ユニット43が内部バス44のバスス
レーブとなった場合の制御を行うもので、指定されたレ
ジスタのアドレス情報をデコードするための機能や、内
部バス44との間のタイミングをとるためのコントロール
機能等を備えて、内部バス44側からのデータ情報を論理
送信ポート51又は論理受信ポート53に通知していくとと
もに、論理送信ポート51又は論理受信ポート53側からの
データ情報を内部バス44に通知していく。
メモリアクセス制御ユニット(DMAC)58は、制御ユニ
ット43が内部バス44のバスマスタとなった場合に、主シ
ーケンス制御ユニット(MSC)62からの指示に従って直
接ローカルストレージユニット42をアクセスして、ロー
カルストレージユニット42とデュアルポートRAM61との
間のデータ転送を実行する。
第7図はこのDMAC58の入出力信号の一実施例を示し、
ブロック数カウンタ70等を有し、アクセス用のアドレス
情報を生成するための機能や、内部バス44との間のタイ
ミングをとるためのコントロール機能等を備える。
送信制御ユニット59は、物理送信ポート55及び物理受
信ポート56の要求に従って、共有システムバス38への送
信開始要求及び送信(メッセージブロックの送信/応答
の送信)の各制御を行う。受信制御ユニット60は、共有
システムバス38上を監視して、自ユニット番号に対して
のメッセージブロックや応答である場合には、そのデー
タをデュアルポートRAM61の対応のアドレスに格納して
から、物理送信ポート55あるいは物理受信ポート56を介
して、論理送信ポート51または論理受信ポート53に通知
する処理を行う。
デュアルポートRAM61には、上述した保留緩衝用バッ
ファの他に、論理送信ポート51及び論理受信ポート53の
ための作業領域が備えられている。このデュアルポート
RAM61は主シーケンス制御ユニット(MSC)62により、論
理送信ポート51、論理受信ポート53、アクセス制御ユニ
ット57及びメモリアクセス制御ユニット58から構成れる
PM内部バス44側のバス制御部からアクセスされるととも
に、物理送信ポート55、物理受信ポート56、送信制御ユ
ニット59及び受信制御ユニット60から構成される共有シ
ステムバス38側のバス制御部からアクセスされる。主シ
ーケンス制御ユニット(MSC)62及びデュアルポートRAM
61等は、前記した各手段23〜35を実現する。
第8図は前記主シーケンス制御ユニット(MSC)62の
一実施例の構成図を示す。同図に示すように、MSC62は
アービタ81、モードデコーダ82、フェーズシーケンスカ
ウンタ83、メインデコーダ84、ジェネレータ85、ワーク
バッファ(WBUF)86、アドレスバッファ(ABUF)87、バ
イトカウンタバッファ(BCT)88、終結コードバッファ
(CSC)89、バッファ90、セレクタ91〜95,97,99、比較
器96,、RAMアドレスバッファ98、RAMバッファ100などか
らなる。
セレクタ91〜95,97はバッファ86,90,98の入力側に夫
々対応して設けられ、メインデコーダ84からのセレクト
信号に基づいてRAMバッファ100からのデータを切換出力
する。セレクタ91はBCT88、CSC89からのデータも選択出
力する。またセレクタ94は比較器96の出力信号も選択し
てCSC89へ出力する。更に、セレクタ99はWBUF86、ABUF8
7の各出力データを選択してデュアルポートRAM61に供給
する。このデュアルポートRAM61は前記したようにMSC62
のワークエリアとして使用される。
このMSC62は、S−PORT51又はR−PORT53からの処理
要求PQ、あるいはPS-PORT55又はPR-PORT56からの状態通
知をアービタ81が受け、これらを適当な優先順に従って
選択する。選択した時点からフェーズシーケンスカウン
タ83が動作を開始する。また、選択されたポートとその
ポートの状態に応じて動作モードが決定される。
続いて、MSC62は決定された動作モードとフェーズシ
ーケンスカウンタ83の出力値で決まるフェーズに従っ
て、デュアルポートRAM61から順次情報を選択、加工し
ながらWBUF86、ABUF87、BCT88、CSC89の各バッファ群に
取り出して、再度デュアルポートRAM61に書き込み、ま
た、その途中で必要に応じて第4図に示したDMAC58を起
動する。
MSC62は動作モードによっては、上記フェーズの途中
又は最後にS−PORT51、R−PORT53、PS-PORT55又はPR-
PORT56を起動する。そして、上記のフェーズの最後で、
MSC62はメインデコーダ84からアービタ81へエンド信号
を送出してアービタ81を開放し、またS−PORT51、R−
PORT53へトリガ信号やエラー信号を供給して各ポートの
状態を遷移させる。なお、場合によっては、メインデコ
ーダ84はアービタ81へコントロール信号を出力し、同一
ポートで次処理を継続する場合がある。
次に、ハードウェア/ソフトウェア間の起動時インタ
フェ−スについて説明する。
第3図の中央処理装置41上で走行するソフトウェア
は、S−PORT51又はR−PORT53の起動にあたって、詳細
な制御内容を指示してディスクリプタをローカルストレ
ージユニット42に配置する。第9図は、このディスクリ
プタの構成の一実施例を示す。
ローカルストレージユニット(LSU)42に配置される
ディスクリプタは、S−PORT51用とR−PORT53用とで同
じ構成を採るものであって、16バイトを1エントリとし
て、第9図のようにシーケンシャルの形式で、あるいは
分岐する形式に従って配置される。
このディスクリプタの先頭のエントリは、S−PORT51
/R−PORT53内の制御レジスタ(第4図の52,54)内の領
域「SPDSA」,「RPDSA」にセットされるアドレス情報に
よりポイントされる。各エントリには、ローカルストレ
ージユニット(LSU)42上の論理バッファ(例えば、各
々4Kバイトの容量を持つ)のアドレス情報やサイズ情報
等が既述される。
第10図は、このディスクリプタのエントリの管理デー
タの一実施例を示す。図中のBビット、Cビットは、そ
の組み合わせにより、「BC=01」のときには、本エント
リの処理終了後にシーケンシャルに配置される次エント
リへの継続を指定し、「BC=11」のときには、本エント
リの表示するエントリへの分岐を指定し、「BC=I00」
のときには、本エントリの処理終了後に処理を終結させ
ることを指定し、「BC=10」のときには、本エントリの
処理を実行せずに処理を終結させることを指定する。ま
た、第10図中のDビットは、本エントリの処理完了時点
でのソフトウェアに対しての割り込みの有無を指定す
る。
また、第10図中、「BCT」で示す1バイトの情報フィ
ールドと「BUFA」で示すの情報フィールドと「UID」で
示す情報フィールドはS−PORT51用とR−PORT53用とで
異なる内容を持つ。
S−PORT51用のものはBCT情報フィールドに、本エン
トリで扱うローカルストレージユニット42上の論理場の
バイトサイズ(16バイト単位、最大4Kバイト)が格納さ
れ、BUFA情報フィールドに、該論理バッファの先頭アド
レス(16バイトの境アドレス)が格納され、UID情報フ
ィールドに、送信先の処理モジュールの接続ユニット
(MBC)43のユニット番号が格納される。
一方、R−PORT53用のディスクリプタのエントリ管理
データは、BCT情報フィールドに通信モードに応じた論
理バッファのサイズ情報が格納され、BUFA情報フィール
ドに本エントリで扱うローカルストレージユニット42上
の論理バッファの先頭アドレスが格納され、UID情報フ
ィールドには受信した送信元の処理モジュールの接続ユ
ニット43のユニット番号が格納される。
ここで、上記通信モードにはANYモードとSPECIFICモ
ードとがある。ANYモードは、自分宛に送られてくる任
意のメッセージを受信するモードであって、通常用の通
信処理の際に使われるレベル0と、緊急用の通信処理の
際に使われるレベル1とがある。SPCIFICモードは予め
送信側と受信側との間で合意をとって、送信対象となっ
ている大量のメッセージを汎用バッファでなくて指定の
アドレス領域に直接通信していくモードである。上記の
R−PORT53用のエントリ管理データのBCT情報フィール
ドには、ANYモードのときは受信したメッセージのサイ
ズ情報が格納され、SPECIFICモードでは予め指定される
サイズ情報が格納される。
なお、BCビットがエントリの分岐を指定しているとき
には、BUFA情報フィールドには分岐先のエントリのアド
レス情報が格納されるが、BCT情報フィールドやUID情報
フィールドにも何も指定されない。
中央処理装置41上で走行するソフトウェアは、ローカ
ルストレージユニット42にディスクリプタを配置する
と、次にS−PORT51を起動するときには、S−PORT51の
制御レジスタ52に制御指示を書き込み、また、R−PORT
53を起動するときには、R−PORT53の制御レジスタ54に
制御指示を書き込んでいくよう処理する。
第11図は、S−PORT51の制御レジスタ52に設定される
制御指示データの一実施例、第12図は、R−PORT53の制
御レジスタ54に設定される制御指示データの一実施例を
示す。第11図において、「SPDSA」と「SPODF」と「SPFC
P」とが、中央処理装置41で走行するソフトウェアのラ
イトする領域であり、ソフトウェアは、この「SPDSA」
に、制御を開始する最初のディスクリプタのアドレス情
報DSAを書き込み、「SPODF」に、上述したANYモードの
レベル0、ANYモードのレベル1、SPECIFICモードのい
ずれの通信モードで通信処理を行うのかの指示を書き込
み、「SPFCP」に、動作中の強制終了の指示を書き込
む。
また、第11図中、「SPOPS」と「SPCST」とが、接続ユ
ニット43側で書き込んでソフトウェアがリードしていく
領域であり、接続ユニット43は、この「SPOPS」に、処
理進行中のディスクリプタのエントリのアドレス情報CD
SAを書き込み、「SPCST」に、終了状態情報CSCを書き込
む。ここで説明した「SPODF」へのライトアクセスが実
行されると、S−PORT51は起動される。
一方、第12図において、「RPDSA」と「RPODF」と「RP
FCP」と「RPSSI」とが、中央処理装置41で走行するソフ
トウェアのライトする領域である。ソフトウェアは、こ
の領域「RPDSA」に、制御を開始する最初のディスクリ
プタのアドレス情報を書き込み、「RPODF」に、動作モ
ードの指定を書き込み、「RPFCP」に、動作中の強制終
了の指示を書き込み、「RPSSI」に、起動前にSPECIFIC
モードの場合に指定された送信元の接続ユニット43のユ
ニット番号を書き込む。
また、第12図中、「RPOPS」と「RPCST」とが、接続ユ
ニット43側で書き込んでソフトウェアがリードしていく
領域である。接続ユニット43は、この「RPOPS」に、処
理進行中のディスクリプタのエントリのアドレス情報CD
SAを書き込み、「RPSCT」に、終了状態情報CSCを書き込
む。ここで説明した「RPODF」へのライトアクセスが実
行されると、R−PORT53は起動されることになる。ここ
で、「RPSSI」に書き込まれるユニット番号は、SPECIFI
Cモードでの受信処理の際に、送信元として指定された
接続ユニット43からのメッセージであるのかの判断に用
いられる。
中央処理装置41で走行するソフトウェアは、2個以上
用意されるR−PORT53の内、少なくとも1個について
は、定常の通信処理を実行していくために、ANYモード
のレベル0の通信モードに指定して起動しておく必要が
あるとともに、少なくとも1個については、緊急の通信
処理を実行していくために、ANYモードのレベル1の通
信モードに指定して起動しておく必要がある。このよう
に用意しておくことで、緊急用のメッセージを定常処理
のメッセージを擾乱させることなく通信できるようにな
る。
各処理モジュールのソフトウェアは、このANYモード
での送信処理が必要になったときには、いつでもS−PO
RT51を起動していくことになる。このとき、S−PORT51
用のディスクリプタのエントリのUID情報フィールドに
設定される送信先の接続ユニット43のユニット番号につ
いては、各エントリ毎に独立に設定することが可能であ
り、S−PORT51が複数備えられるときにあっては、各S
−PORT51に対しても独立に設定することが可能である。
これから、ソフトウェアは、同時に複数の処理モジュー
ル40に対して送信処理を行うことができる。
また、SPECIFCモード(以下SPCモードと記す)で通信
処理を行う場合、送信側の処理モジュール40のソフトウ
ェアは、事前にANYモードを用いて受信側の処理モジュ
ール40に対して、SPCモードで通信を行う旨とその通信
のバイト長を通知していく必要がある。受信側の処理モ
ジュール40のソフトウェアは、上記通知を受け取るとデ
ィスクリプタの配置やR−PORT53の起動を含む受信準備
を整えた後、送信側の処理モジュール40に対して応答メ
ッセージを返信する。送信側の処理モジュール40のソフ
トウェアは、この応答メッセージを確認すると、S−PO
RT51をSPCモードで起動し、SPCモードでの通信処理を実
行する。
次に、処理モジュール40間のデータ転送方式について
詳細に説明する。
この実施例では、ディスクリプタの1エントリで指定
できる論理バッファのバイトサイズを最大4Kバイト(16
バイト単位)で想定していることから、ディスクリプタ
の1エントリで指定できるメッセージの最大長は4Kバイ
トである。一方、共有システムバス38で一度に転送でき
るメッセージの単位は例えば256バイトと比較的小さな
ものとなっている。
これから、本実施例の接続ユニット43は、メッセージ
を共有システムバス38の転送単位である256バイトずつ
に分割して転送を行い、端数については、最後のブロッ
クで転送するという構成を採るものである。そして、送
信側の接続ユニット43は、この共有システムバス38上の
転送単位に対して、一連のメッセージの開始ブロックと
中間ブロックと最終ブロックとを識別させるために、F
(First)/M(Middle)/L(Last)/S(Single)という
識別子を付加する。一方、受信側の接続ユニット43は、
この識別子に従って送られてくるメッセージの再組み立
てを処理する。
ここで、送信側の接続ユニット43は、送信メッセージ
に対して、この識別子の他に通信モードと、送信元であ
る自らのユニット番号と、送信元の接続ユニット43のユ
ニット番号と、送信するバイト長と、送信元のS−PORT
51のポート番号(省略することも可能である)とをコマ
ンドに付加して送信する。
ANYモードでは、ディスクリプタの各エントリの指定
する論理バッファ上のメッセージを一転送単位をなすメ
ッセージとして扱って、通信先の処理モジュール40に転
送していく。このANYモードの場合、転送対象のメッセ
ージの長さが256×2バイトを超えると場合には、接続
ユニット43は第13図(a)に示すように、最初の256バ
イト分のメッセージに識別子Fを付加して転送し、以
後、順次256バイトずつ識別子Mを付加して転送し、最
後に、残りの端数のバイト分に識別子Lを付加して転送
する。
転送対象のメッセージの長さが256バイトから256×2
バイトの間にあるときには、接続ユニット43は第13図
(b)に示すように、最初の256バイト分のメッセージ
に識別子Fを付加して転送し、続いて、残りの端数のバ
イト分に識別子Lを付加して転送する。また、転送対象
のメッセージの長さが256バイト以下である場合は、第1
3図(c)に示すように、そのバイト分メッセージに識
別子Sを付加して転送する。
このように、ANYモードでは、送信側/受信側とも、
一連のF〜Lブロックの転送か、1つのSブロックの転
送でもって転送処理が終了する。また、F,Mブロックに
ついては常に256バイトでもって転送され、S,Lブロック
については256バイトかそれ以下でもって転送されるこ
とになる。
これに対して、SPCモードでは、ディスクリプタのチ
ェーンに繋がれるエントリの指定する論理バッファ上の
メッセージ全体を一転送単位をなすメッセージとして扱
って、送信元と処理モジュール40のチェーンで繋がれる
論理バッファに転送していく。
SPCモードがこのような転送方式を採るのは、細切れ
のままで送れるようにすることで、ANYモードのように
汎用的な論理バッファであるために必要となる送信側及
び受信側のローカルストレージユニット42内でのデータ
再転送に要するオーバーヘッドの削減を図るためであ
り、更に、汎用的に用意される論理バッファのサイズに
左右されないで大量のメッセージを送れるようにするた
めである。
このSPCモードの場合、第14図に示すように、最初の
エントリの開始ブロックについてはFブロックであり、
最初エントリの最終ブロックについてはLブロックで、
それ以外の中間エントリについてはMブロックとなる。
そして、送信側の接続ユニット43は、256バイト単位又
はエントリのバッファ境界までを1転送ブロックとして
転送する。また、受信側の接続ユニット43は、転送ブロ
ックの途中でエントリのバッファ境界を検出すると、次
のエントリの論理バッファへのストア処理を行ってい
く。
このように、SPCモードでは、F,Mブロックであっても
256バイトとは限られず、また、送信側と受信側のエン
トリの更新は必ずしも同期しない。但し、送信側の全エ
ントリの論理バッファのサイズの合計と、受信側の全エ
ントリの論理バッファのサイズ合計とは一致することは
言うまでもない。本発明ではこの一致を確認していく手
段を備えることで、SCPモードにおけるメッセージの冗
送・脱送を検出していく構成を採っている。
本発明において、一連のメッセージ通信中、送信側の
S−PORT51と、受信側のR−PORT53との間の論理的接続
は、Fブロックの送受信によって開始し、Lブロックの
送受信によって終結する。ここで、この論理的接続の接
続情報は、送信側のS−PORT51と受信側のR−PORT53と
で保持する。
一般的に、各接続ユニット43の複数のS−PORT51は、
それぞれ同時に、他の接続ユニット43のR−PORT53との
間に論理的接続関係を持つことになる。
各接続ユニット43のMSC62は自接続ユニット43の物理
送信ポート(PS-PORT)55を切り換えていく。この切り
換え処理は、ディスクリプタの1エントリを単位に実行
される。各接続ユニット43の複数のPS-PORT55の処理
は、このMSC62の切り換え処理によりエントリ単位に交
互に実行されシリアライズされる。
これから、ANYモードのときには、エントリ単位毎に
送信側のS−PORT51と受信側のR−PORT53との間の論理
的接続関係が終結していく。これに対して、SPCモード
のときには、複数のエントリで1つのメッセージが構成
されるので、メッセージ単位の間中送信側のS−PORT51
と受信側のR−PORT53との論理的接続が保持されたまま
で、PS-PORT55の切り換えが行われていく。
第15図は、このPS-PORT55の切り換え処理の一例を示
す。すなわち、PS-PORT55は、先ず最初に0番の論理送
信ポート(S−PORT)510のエントリAのメッセージを
送信し、次に1番の論理送信ポート(S−PORT)511
エントリDのメッセージを送信し、続いてS−PORT510
のエントリBのメッセージを送信し、続いて、S−PORT
511のエントリEのメッセージを送信するというよう
に、S−PORT510及び511の出力メッセージを交互に切換
処理していく。
これにより、ソフトウェアは、2つのS−PORT510
び511が起動されているときに、その起動要求のあった
2つのS−PORT510,511の送信処理を実行していくよう
処理する。なお、PS-PORT55は、共有システムバス38の
プロトコルに従って転送ブロック毎に通信先のR−PORT
53と切り離される。MSC62の制御処理により、1エント
リの全メッセージの送信が完了するまでの間、他方のS
−PORT510又は511はPS-PORT55に接続されることのない
ように処理される。
各接続ユニット43のPR-PORT56は、メッセージブロッ
クを受信すると受信開始をMSC62に通知する。この通知
を受け取ると、MSC62は、先ず最初に、送信元となって
いる接続ユニット43を識別し、更に、通信モードがANY
モードであって、いずれのR−PORT53も識別された接続
ユニット43との間に論理的接続関係を有していない場合
には、送られてきたメッセージブロックとレベルが一致
するR−PORTでもってメッセージブロックを受信するよ
う制御する。
このときに受信するメッセージブロックはFブロック
かSブロックでなければならないので、この受信したメ
ッセージブロックがFブロックまたはブロックである場
合には、この論理的接続は正常なものとして継続してい
く。これに対して、受信したメッセージブロックがMブ
ロック又はLブロックである場合には、何らかのプロト
コルエラーであるので、MSC62はPR-PORT56及び送信制御
ユニット(SNDC)59を介してその旨を送信元の接続ユニ
ット43に通知するとともに、いずれのR−PORT53との接
続も行わない。また、受信可能なR−PORT53がない場合
にも、その旨を送信元の接続ユニット43に通知する。
一方、通信モードがANYモードであって、いずれかの
R−PORT53が識別された接続ユニット43との間に論理的
接続関係を有している場合には、MSC62は、そのR−POR
T53でもってメッセージブロックを受信するよう制御す
る。このときに受信するメッセージブロックはMブロッ
クかLブロックでなければならないので、この受信した
メッセージブロックがMブロックである場合には、この
論理的接続は正常なものとして継続し、Lブロックであ
る場合には、正常のものとして論理的接続を終結する。
これに対して、受信したメッセージブロックがFブロ
ック又はSブロックである場合には、何らかのプロトコ
ルエラーであるので、MSC62はPR-PORT56及びSNDC59を介
してその旨を送信元の接続ユニット43に通知するととも
に、受信したR−PORT53を異常終結させる。
通信モードがSPCモードである場合には、いずれかの
R−PORT53が送信元の接続ユニット43からのメッセージ
ブロックを受信すべく準備されているので、MSC62は、
そのR−PORT53でもってメッセージブロックを受信する
よう制御する。SPCモードでも、ANYモードと同様に、開
始ブロックはFブロックかSブロックであり、以後Mブ
ロックの連続の後にLブロックで終結する。SPCモード
の場合、送信側や受信側のエントリの更新、それに伴う
PS-PORT55によるエントリ単位の交互処理に応じて、送
信されるメッセージに一時的な中断が発生する。なお、
SPCモードにおいても、同一の接続ユニット43の複数の
S−PORT51との間に、同時に複数の論理的接続関係を持
つことは許されないことに変わりはない。
通常、各接続ユニット43のPR-PORT56には、他の複数
の接続ユニット43のS−PORT51からのメッセージの転送
ブロックが転送されてくる。このため、各接続ユニット
43のMSC62は転送されてきた転送ブロックを自接続ユニ
ット43のR−PORT53に振り分けていく必要がある。
この振り分け処理は、R−PORT53の管理する論理的接
続情報を参照しながら、入力単位となる転送ブロックを
単位にして実行される各接続ユニット43の複数のR−PO
RT53は、このMSC62の振り分け処理に従って、一連のメ
ッセージを正確に受信していく。
上記の論理的接続情報はコマンドブロック(メッセー
0)のヘッダ部にある。第16図はシステムバス32上で
のメッセージブロックのフォーマットの一例を示す。同
図に示すように、メッセージブロックはヘッダ部110と
データ部111とからなる。データ部111は1ワード当たり
4バイトのデータがNワードからなる。
ヘッダ部110中の#1〜#3の3ビットは転送ブロッ
ク種を示し、“010"のときメッセージブロックであるこ
とを示す。また、SID,DIDはソース識別子、デスチネー
ション識別子で前者は転送ブロック送信バスコントロー
ルのシステムバス上のIDで、転送ブロックがメッセージ
ブロックの場合、送信処理モジュールの接続ユニット43
を示し、後者は転送ブロックの受信バスコントローラの
システムバス上のIDで、転送ブロックがメッセージブロ
ックの場合、受信処理モジュールの接続ユニット43を示
す。また、MDはANYモードかSPCモードかを示す2ビット
の識別子で、“00"のときANY0モード“01"のときANYモ
ード、“10"のときSPCモードであることを示す。SQは2
ビットのブロック識別子で、“00"のときSブロック、
“01"のときはFブロック、“10"のときMブロック、
“11"のときLブロックであることを示す。前記した第
8図のMSC62中のバッファ90はこの識別子MDとSQを格納
し、それをジェネレータ85よりのFブロック待ちかMブ
ロック待ちかを示す信号と比較器96で比較させる。
また、第16図において、DLはメッセージブロックのブ
ロック長(データ部111の長さ)を示す。また、DPMはメ
ッセージの受信処理モジュールIDで、通常は前記DIDと
同一である。また、SPMはメッセージの送信処理モジュ
ールのIDで、通常は前記SIDと同一である。
なお、受信したメッセージの処理結果を示すシステム
バス38上のステータスブロックは第17図に示す如くフォ
ーマットとされている。同図中、#1〜1#3の3ビッ
トは転送ブロック種を示し、“111"のときステータスブ
ロックであることを示す。また、SIDはソース識別子
で、転送ブロックの送信バスコントローラのシステムバ
ス38上のIDで、メッセージブロックに対するステータス
の場合はメッセージブロックのSIDと逆に受信処理モジ
ュールの接続ユニット43を示す。
また、DIDはデスチネーションIDで、転送ブロックの
受信バスコントローラのシステムバス38上のIDで、メッ
セージブロックに対するステータスの場合は送信処理モ
ジュールの接続ユニット43を示す。また、OPCDはどの転
送ブロックに対するステータスであるかを示す3ビット
の識別子で、“010"のときはメッセージブロックに対す
るステータスブロックであることを示す。更にCSCは、
転送されたメッセージブロックに対する受信処理モジュ
ール内での処理結果を示すコードである。
次に、PR-PORT56の振り分け処理の一例について第18
図と共に説明する。0番のPR-PORT560と1番のPR-PORT5
61には交互にメッセージブロックAF,BF,CF,AM1,BM1,C
M1,…が入力される。ここで、アルファベットA,B,C等
はメッセージブロック種すなわちメッセージ送信処理モ
ジュールの接続ユニット43の例を示す、又添字F,M,Lは
前述したFブロック、Mブロック、Fブロックを示す。
MSC62は前記した第16図のSIDやSPMに基づいて、最初
に転送されてきた転送ブロックAFを0番のP−PORT530
に振り分け、次にPR-PORT561から転送されてきた転送ブ
ロックBFを1番のR−PORT531に振り分け、続いてPR-P
ORT560から転送されてきた転送ブロックCFを2番のR
−PORT532に振り分け、続いてPR-PORT561から転送され
てきた転送ブロックAM1を0番のR−PORT530に振り分
けていく。
これにより、第18図に示すようにR−PORT530〜533
はメッセージ制御毎に順番にメッセージが転送されるた
め、正確なメッセージの受信処理を実行できる。
ところで、本実施例における共有システムバス38は、
スプリット形式を採っており、メッセージ通信は、送信
側から受信側に送出される前記した第16図のデータ形式
のメッセージブロックの転送と、受信側が送信側に転送
するメッセージ転送の受付状態を通知する前記した第17
図のデータ形式のステータスブロックの転送とから構成
されている。一連の論理メッセージは、このメッセージ
転送とそれに対してのステータス転送との複数回の繰り
返しにより完了する。
上記のステータス転送は、コマンドを受けた論理受信
ポートがその処理結果を論理送信ポートに通知する為に
行われる動作で、論理送信ポートはステータスを確認し
ながらコマンドの転送を進めて行く。第19図及び第20図
は処理モジュール400と処理モジュール401との間のデー
タ転送例を示す。本例は、4KBのデータをたとえばANY0
モードで転送する場合を示している。この4KBのデータ
はシステムバス38上で16回に別けて(1回256B)転送さ
れる。第19図及び第20図中D1〜D16は256Bのデータブ
ロックを表わし、システムバス38上には識別子(CMD:具
体的には、F/M/L)を付加して送り出される。S1〜S16
はそれぞれのCMDに対するステータスである。
第19図に従って動作の流れを説明する。まず処理モジ
ュール400はD1をDMA転送でデュアルポートRAM61に取り
込み、コマンド(図ではF)を付加してシステムバス38
に送り出す。処理モジュール401はCMDとD1を接続ユニ
ット43内のデュアルポートRAM61内に取込み、MSC62がデ
ュアルポートRAM61内のCMDの内容を調べ論理受信ポート
53を起動する。論理受信ポート53はデータ部分D1をメ
モリDMA転送すると、その結果からS1を生成し、デモア
ルポートRAM61を介してシステムバス38上に転送する。
処理モジュール400は転送されてきたステータスS1
取り込むとその内容をチェックし、正常終了であること
を確認すると、次のデータブロックD2をDMA転送でデュ
アルポートRAM61に取込み、更に論理送信ポート51でCMD
(M)を付加してシステムバス38に送出する。
処理モジュール401はCMD(M)およびD2を取り込む
とCMD(M)の内容をチェックし、D1を受けたのと同じ
論理受信ポートを選択し、コマンド受信処理を開始す
る。
論理受信ポート53がD2をDMA転送するとその結果から
2を作成しデュアルポートRAM61を介してシステムバス
38に転送する。処理モジュール400はステータスS2の内
容が正常終了であることを確認すると次のデータ転送に
移る。以降同様の転送を繰り返しD15のステータスS15
が正常でしれば、エントリ(4KB)最後のブロックD16
をDMA転送でデュアルポートRAM61に転送し、CMD(L)
を付加してシステムバスに送り出す。
処理モジュール401はCMD(L)およびD16を受信する
とコマンドの内容をチェックし、先と同じ論理受信ポー
ト53を選択し、コマンド受信処理を開始する。論理受信
ポート53はCMDが(L)を示しているので今までの転送
データ長の累計が1エントリ(4KB)を超えていないか
をチェックし、OKであればD16をDMA転送する。さらに
1エントリが終わるので、対応するディスクリプタエン
トリ(DESC)を更新(BCTやUIDを格納)し、そこまでの
結果からステータスS16を生成し、デュアルポートRAM6
1を介してシステムバス38に転送する。ステータスの転
送が正常に完了するとその論理受信ポートが正常終了す
る(C状態)。処理モジュール400がステータスS16
取り込むとその内容をチェックし、正常であれば、論理
受信ポート51が正常終了する(C状態)。
次に、異常時の処理例を第20図で説明する。D2の転
送までは正常時と同じで、D3の転送において、処理モ
ジュール401の論理受信ポート53がD3をDMA転送してい
る途中で異常(例えば、アドレスバスパリティエラー
等)が発生したものとすると、DMA転送を直ちに中断
し、その結果から異常を示すステータスを生成し、デュ
アルポートRAM61を介してシステムバス38に送り出す。
論理受信ポート53はステータスS3ERRを転送すると異常
終了(C状態)する。異常を示すS3ERRを取り込んだ処
理モジュール400は、次のデータブロックD4に対する動
作は行わず、直ちに異常終了(C状態)する。
論理受信ポート53がコマンド受信中に検出する異常
(すなわちステータスの種類)は多数ある。いずれの場
合も論理送信ポートと論理受信ポート間のシステムバス
38上でのプロトコル(つまりコマンド→ステータス→チ
ェック→コマンド→ステータス→チェック→コマンド→
…の繰り返しで転送を進めること)は同じである。
次に、本実施例の要部の障害処理について詳細に説明
する。
本発明の一連のメッセージ通信処理中に発生し得る異
常は、大きく別けて、送信側の処理モジュール40内部に
おけるハードウェアエラーと、受信側の処理モジュール
40内部におけるハードウェアエラーと、共有システムバ
ス38での転送中のハードウェアエラーと、フロー制御擾
乱等を含む受信側の処理モジュール40でのソフトウェア
エラーがある。
ここで、このような異常の検出は、送信側の接続ユニ
ット43、共有システムバス38〜受信側の接続ユニット43
の各所で行われる。通常、送信側と受信側との間に論理
的接続が開始する前には、送信側の動作開始をトリガと
して発生した異常は、送信側の処理モジュール40のソフ
トウェアにのみ通知され、また、受信動作に起因する異
常は、受信側の処理モジュール40のソフトウェアにのみ
通知される。
一方、送信側と受信側との間に論理的接続が発生した
後では、何らかの障害が発生した場合には、この論理的
接続状態を速やかに解除する必要がある。例えば、送信
側でのみ論理的接続状態が解除され、受信側で解除され
ないようなことが起こると、受信側のR−PORT53はハン
グアップする可能性があるからである。このような事態
を回避するために、極力双方の論理的接続状態を解除す
るようなハードウェア機能が具備されており、当該ハー
ドウェア機構のみで解除することができないような場合
には、更にソフトウェアとの連携により論理的接続状態
を解除することのできるハードウェア機構が用意されて
いる。
障害発生は発生態様に応じて大別すると、以下の6通
りが考えられる。
送信側処理モジュール40のメッセージブロック処理
中の障害発生 送信側処理モジュール40のメッセージブロック転送
中の障害発生 (システムバス38上の障害含む) 受信側処理モジュール40のメッセージブロック処理
中の障害発生 ステータスブロック転送中のシステムバス38上の障
害発生 ステータスブロック転送後の障害発生 処理モジュール40全体の障害発生 の障害発生は第21図に示す如く、送信側処理モジュ
ール400中のDMAC58によるLSU42の可能範囲外アクセス、
又は処理モジュール400の内部バス上のパリティエラー
により生じる。前者の障害発生は処理モジュール400
のLSU42によって検出され、後者の障害発生は処理モジ
ュール400内のLSU42又はDMAC58が検出する。
この障害発生がDMAC58から送信側の処理モジュール40
0内のMSC62を介してS−PORT51へ通知され、これより更
にオペレーティングシステム(OS)45に通知される。OS
45は中央処理装置(MPU)41上で走行するソフトウェア
であって、前記データ処理部14に相当す。MSC62が上記
通知を受けると、S−PORT51の論理接続状態を解除す
る。またOS45が上記通知を受けると、前記制御レジスタ
52のSPCSTレジスタに書き込まれた終了状態情報を読み
出し、受信側処理モジュール401とはまだ論理接続状態
が継続している場合があるので、同一メッセージの再送
処理を行なう。
なお、送信側ソフトウェアであるOS45の後述の即時の
強制終結要求があるときは、強制終結要求はOS45からS
−PORT51を介してMSC62へ通知される。MSC62は、S−PO
RT51の処理の強制終了を指示し、S−PORT51を介してOS
45にその終了結果を通知する。
上記再送処理を受けて、受信側の処理モジュール401
の接続ユニット43は、論理的接続状態にあることでMブ
ロックかLブロックを待っているところに、処理モジュ
ール400からFブロックのメッセージが送られてくるこ
とで受信側処理モジュール401内のMSC62がプロトコル違
反を検出し、その検出結果をR−PORT53を介してOS45に
通知すると共にR−PORT53の論理的接続状態を解除す
る。そして、処理モジュール400内のOS45はシステムバ
ス38を介して送信側処理モジュール400にステータス転
送し、この旨を通知する。この障害処理により、送信側
と受信側の双方で論理的接続状態が解除される。
の障害の場合、第21図に示す如く、メッセージブロ
ック(MSG-BLK)の転送中のシステムバス38上のエラー
が発生すると、そのエラーを受信側処理モジュール401
内のRCVC60又はシステムバスハンドラ(SBH)39が検出
する。この検出結果は送信側処理モジュール400内のSND
C59→MSC62→S−PORT51→OS45の順でOS45に通知され
る。この通知時点では既にMSC62により送信側の論理的
接続状態は解除されている。
すると、OS45は前記の障害発生時と同様に再送処理
を行ない、Fブロックを送信する。受信側処理モジュー
ル401はそのMSC62に同一モジュール400からプロトコル
違反のブロックが転送されてくるため、異常を検出し、
受信側の論理接続状態を解除すると共に、その旨を送信
側処理モジュール400に通知する。
次にの障害発生の際の処理について説明する。この
場合は、第22図に示す如く、受信側処理モジュール401
内のDMAC58によるLSU42の可能範囲外アクセス、又は内
部バス上のパリティエラーによる障害である。前者の障
害発生は処理モジュール401内のLSU42によって検出さ
れ、後者の障害発生は処理モジュール401内のLSU42又は
DMAC58により検出される。
この障害発生の検出結果は、処理モジュール401内のD
MAC58からMSC62に通知される。MSC62はこの通知を受け
ると、R−PORT53を介して処理モジュール401内のOS45
に上記検出結果を通知すると共に、R−PORT53の論理接
続状態を解除する。更に、MSC62は、ステータス転送に
より、送信側処理モジュール400内のMSC62及びS−PORT
51を夫々介してOS45に上記の検出結果を通知する。
処理モジュール400内では、MSC62への上記検出結果の
通知によりS−PORT51の論理接続状態を解除する。従っ
て、送受信側処理モジュール400及び401の双方のOS45に
の障害発生の検出が通知された時点では、送受信双方
の論理接続状態から解除されていることとなる。
次にの障害発生の際の処理について説明する。この
場合は、第23図に示す如く、システムバス38上のステー
タスブロック転送名のエラーによる障害である。この障
害は送信側処理モジュール400内のRCVC60又はSBH39によ
り検出される。
この障害発生の検出結果は、処理モジュール401内のS
NDC59からMSC62へ通知される。この通知を受け取ると、
受信側のMSC62はR−PORT53の論理的接続状態を解除す
るとともに、MPU41で走行するソフトウェアであるOS45
に対して、外部割り込みによりこの旨を通知する。この
とき、送信側の処理モジュール400は論理接続状態が引
き続き接続し、ステータスブロック転送待ちの状態にあ
り、また接続ユニット43は、ステータス転送を期待して
いてステータス転送期待のタイムを稼動させている。
そして、ステータス転送が所定の一定時間経過しても
受けられないと、送信側処理モジュール400のPS-PORT55
がタイムアウトを検出して送信側MSC62に通知する。す
ると、MSC62はS−PORT51の論理的接続状態を解除し、
またOS45に対して、外部割り込みによりこの旨を通知す
る。この障害処理により、送信側と受信側の双方で論理
的接続状態を解除できることになる。
次に、の障害発生の際の処理について説明する。こ
の場合は、受信側処理モジュール401内のOS45による即
時強制終結要求による事象である。 第24図に示す如
く、受信処理モジュール401内のOS45が、R−PORT53を
介してMSC62へ受信側ソフトウェアの強制終結要求を通
知する。これにより、受信側のMSC62はR−PORT53の論
理接続状態を解除すると共に、その旨をR−PORT53を介
して受信側のOS45に外部割り込みにより通知する。
この通知を受け取ったOS45は必要に応じて受信側の処
理モジュール401の接続ユニット43の再受信処理を行
う。再受信処理を行うと、受信側の処理モジュール401
の接続ユニットはFブロック又はSブロックの待ち状態
になる。
一方、送信側の処理モジュール401はこの時点ではま
だ論理接続状態にあると認識しているから、引続きMブ
ロックかLブロックを送信する。従って、いずれの場合
もMブロック及びLブロックの待ち状態にない処理モジ
ュール401にMブロックかLブロックが送信されるた
め、受信側のMSC62は異常を検出し、ステータス転送に
より送信側の処理モジュール400に障害発生を通知す
る。
この通知を受け取ると、送信側の処理モジュール400
の接続ユニット43は、論理接続状態を解除するととも
に、自処理モジュール内のOS45に対して、外部割り込み
によりこの旨を通知する。この障害処理により、送信側
と受信側の双方で論理的接続状態を解除できる。
次にの障害発生の際の処理について説明する。この
場合は送信側の処理モジュール400は第25図に示す如く
再送不能な状態で、例えば処理モジュール400全体のダ
ウン(ハードウェア又はソフトウェア)、接続ユニット
(MBC)43のダウンなどがある。この場合、送信側処理
モジュール400の状態は不定である。
この障害発生時には、受信側処理モジュール401内の
R−PORT53は次転送メッセージブロック(Mブロック又
はLブロック)の待ち状態であるが、いくら待っても次
転送メッセージが到着しないので、ハングアップ状態に
なる。受信側のOS45はR−PORT53の稼動状態を、第12図
で説明した制御レジスタ54のRPOPSレジスタの表示情報
を周期的にポーリングして、所定の一定時間以上論理的
接続状態が継続しているか否か監視している。
そして、所定の一定時間以上、次転送ブロック(Mブ
ロック又はLブロック)の待ち状態が継続すると、受信
側のOS45は第12図で説明した制御レジスタ54のRPFCPレ
ジスタに、動作中の即時強制終了の指示を書き込むこと
で論理接続状態の解除を指示する。この障害処理によ
り、受信側処理モジュール401内において、MSC62により
R−PORT53の論理接続状態が解除され、送信側の処理モ
ジュール400の重度障害に起因する受信側の処理モジュ
ール401の論理的接続状態のハングアップが解消され、
受信側OS45はそれを認識する。
次に上記の障害発生通知を受けた送信側処理モジュー
ル400内のOS45の処理動作について、第26図のフローチ
ャートと共に説明する。同図中、OS45はまず起動後(ス
テップ401)、S−PORT51の終結要求があるか否か制御
レジスタ52の内容から判定し(ステップ402)、終結要
求があるときは割り込み又はポーリングで制御レジスタ
52の終結コードを読み取り、障害の種類を判別する(ス
テップ403)。
正常な場合は処理を直ちに終了し(ステップ410)、
前記した〜のうちいずれかの障害発生が検出されて
いるときはログをとり(ステップ404)、処理を終了す
る(ステップ410)。一方、ステップ403で前記した又
はの障害発生を検出したときは、ログをとった後(ス
テップ405)、再送処理を行ない(ステップ406)、その
後S−PORT51の終結要求があるか否か再度制御レジスタ
52の内容から判定する(ステップ407)。
終結要求があるときは割り込み又はポーリングで制御
レジスタ52の終結コードを読み取り、プロトコル違反か
否か判定する(ステップ408)。プロトコル違反と判定
されたときはこの処理を終了し(ステップ410)、プロ
トコル違反以外と判定されたときはログをとり(ステッ
プ409)、処理を終了する(ステップ410)。
次に受信側処理モジュール401内のOS45の処理動作の
概要について第27図のフローチャートと共に説明する。
同図中、OS45はまず起動後(ステップ501)、メッセー
ジブロックの受信が開始されるか否か判定し(ステップ
502)、受信開始と判定されたときはタイマをオンとす
る(ステップ503)。またOS45は起動後、終結又はタイ
ムアウトかをチェックしており(ステップ504)、終結
要求又はタイムアウトがあると、割り込み又はポーリン
グによりR−PORT53内の制御レジスタ54の終結コードを
読みとり、障害の種類を判別する(ステップ505)。
終結コードが正常を示しているときは直ちに処理を終
了し(ステップ513)、終結コードが前記〜の障害
のいずれかの発生を示しているときはログをとり(ステ
ップ506)、処理を終了する。また、終結コードが前記
の障害の発生を示しているときは、受信側処理モジュ
ール400はこの時点では送信側処理モジュールの状態が
わからないので、送信側処理モジュール40に無関係に受
信側処理モジュール401の都合で処理終了(ステップ51
3)か、再起動(ステップ507)を行なう。
また、の障害により前記タイマがタイムアウトした
場合は、OS45はログをとり(ステップ508)、後述の強
制終結要求を行なった後(ステップ509)、終結か否か
判定する(ステップ510)。終結のときは割り込み又は
ポリーングにより制御レジスタ54の終結コードの内容を
みて(ステップ511)、強制終結のときは処理を終了し
(ステップ513)、強制終結以外のときはログをとって
から(ステップ512)、処理を終了する(ステップ51
3)。
次に論理受信ポート53がコマンドを受信したときのコ
マンド処理動作について第28A,28B図及び第29図と共に
説明する。第28A図において、処理モジュール40内の論
理受信ポート53がコマンドを受信すると(ステップ20
1)、MSC62は受信コマンド内のブロック識別子、送信側
処理モジュールの識別子を夫々読み出す(ステップ20
2)。
MSC62は読み出したブロック識別子がF及びSのいず
れかの場合は、ステップ205〜212の処理により論理受信
ポート53の論理接続関係をチェックする。すなわち、ま
ず受信ポート番号Nを最初の値“1"とした後(ステップ
205)、全論理受信ポート53をチェックしたか否か判定
する(ステップ206)。MSC62はすべての論理受信ポート
53のチェックが終っていないときは、論理受信ポートの
状態が後述するA状態及びC状態のいずれかであるか、
又はそれ以外の状態であるかを判定し(ステップ20
7)、A状態及びC状態のいずれでもないときは論理受
信ポート53が後述のRDY1状態とRDY2状態のいずれである
か判定する(ステップ208)。
RDY1状態のときは続いて論理受信ポート53のモードが
前記したANYモードかSPCモードかを判定し(ステップ20
9)、ANYモードならばその論理受信ポート53のデータを
後述の如くデュアルポートRAM61に転送する(ステップ2
19)。
一方、ステップ208で受信ポート状態がRDY2状態で判
定されたとき、及びステップ209でSPCモードと判定され
たときは処理モジュール識別子が自己のものと一致する
か否か判定し(ステップ210,211)、不一致の場合は前
記ステップ207でA状態又はC状態と判定されたときと
同時に、ステップ212へ進み、受信ポート番号Nを1つ
インクリメントしてステップ206へ戻る。
また、ステップ203でブロック識別子がM又はLと判
定されたときは、MSC62はステップ214〜217の処理によ
り論理受信ポート53との論理接続関係をチェックする。
すなわち、まず受信ポート番号Nを初期値“1"にセット
し(ステップ214)、更に全論理受信ポートをチェック
したか否か判定する(ステップ215)。すべての論理受
信ポートのチェックが済んでいない場合は、受信ポート
番号Nの論理受信ポート53の状態がRDY2状態であるか否
か判定され(ステップ216)、RDY2状態のときはモジュ
ール識別子が自己のものと一致するか否か判定する(ス
テップ217)。受信ポート番号Nの論理受信ポート53がR
DY2状態以外の状態のとき(ステップ216)、又はモジュ
ール識別子が不一致のとき(ステップ217)は、受信ポ
ート番号Nを“1"だけインクリメントして次の論理受信
ポート53を指定し(ステップ218)、その後ステップ215
へ戻る。
他方、ブロック識別子がF又はSのデータブロックを
受信している論理受信ポート53のすべてのチェックが終
了したときは(ステップ206)、第28B図のステップ220
へ進み、全ての論理受信ポート53で受けることができな
いステータスを生成する。また、ブロック識別子がF又
はSのデータブロックを受信している論理受信ポート53
のうちRDY2状態にある論理受信ポートのモジュール識別
子がコマンドのそれと一致する場合は第28B図のステッ
プ221へ進み、ブロック識別子M又はLを期待している
ときに、ブロック識別子F又はSが受信されたことを示
すステータスを生成し、その後ステップ222で現在の受
信ポート番号Nをキャンセルし、論理受信ポート53を後
述のC状態へ遷移させる(ただし、この時点ではOSへの
通知はしない)。
また、ブロック識別子がM又はLのデータブロックを
受信している論理受信ポート53のすべてのチェックが終
了したときは(ステップ215)、第28B図のステップ223
へ進み、ブロック識別子F又はSを期待しているとき
に、ブロック識別子M又はLが受信されたことを示すス
テータスを生成する。
また、ステップ209で論理受信ポート53の受信データ
ブロックがANYモードのものであると判定されたとき、
又はステップ211や217でモジュール識別子が一致すると
判定されたときにはステップ219へ進み、後述の第22図
のサブルーチンに従ってデータ転送が行なわれる。この
データ転送終了後又は、前記したステップ220,222又は2
23のいずれかの処理が終了すると、第28B図のステップ2
24へ進み、MSC62は物理受信ポート(PR-PORT)56に対し
て、生成したステータスの送信を要求する(ステップ22
4)。
上記の要求により物理受信ポート56からのステータス
送信が行なわれ、そのステータス送信が完了すると(ス
テップ225)、コマンド処理を完了する(ステップ22
9)。一方、物理受信ポート56からのステータス送信が
完了せずに待ち時間を越えた場合には(ステップ225,22
6)一定時間内にステータスの転送が完了しなかったこ
とを示すステータスを生成した後(ステップ227)、受
信ポート番号Nの論理受信ポート53をC状態に遷移して
(ステップ228)、コマンド処理を完了する(ステップ2
29)。なお、ステップ228において受信ポート番号Nの
論理受信ポート53が既にC状態であるときはそのままC
状態とする(この時点でOSへの通知をする)。
次に前記したステップ219における論理受信ポート53
によるデータ転送について第29図と共に更に詳細に説明
する。MSC62はコマンド内の転送データ長を読み出し
(ステップ301)、受信ポート番号Nの論理受信ポート5
3内の制御レジスタ54に保持されているディスクリプタ
情報の中から前記したBCT情報フィールド及びBUFA情報
フィールドの各内容を読み出す(ステップ302)。
続いて、データ転送長エラーが発生したか無いか判定
し(ステップ313)、エラーが発生していないときはLSU
42へデータをダイレクト・メモリ・アクセス(DMA)転
送した後(ステップ304)、そのDMA転送時のデータ転送
エラー発生の有無をチェックする(ステップ305)。デ
ータ転送エラーが無いときには、転送したデータがディ
スクリプタ・エントリの境界のものかどうか判定し(ス
テップ306)、境界のときにはLSU42内のディスクリプタ
をソフトウェアにより更新する(ステップ307)。
そして、このディスクリプタの更新時にデータ転送エ
ラーが発生したかどうかをチェックした後(ステップ30
8)、受信ポート番号Nの論理受信ポート53の受信デー
タブロックのモードがANYモードかSPCモードか判定する
(ステップ309)。SPCモードのときには前記したように
任意形態バッファを用いてメッセージを受信するべく次
のディスクリプタを取り込んでから(ステップ310)、
データ転送エラー発生の有無をチェックする(ステップ
311)。このときもデータ転送エラーが無い場合には、
ディスクリプタフォーマットをチェックし(ステップ31
2)、指示ミスがないときは全受信データをLSUへ格納し
たか判定し(ステップ319)、格納しているときは正常
終了したことを示すステータスを生成し(ステップ31
3)、データ転送終了する(ステップ320)。全データを
LSUに格納していないときは、ステップ319からステップ
302へ戻る。
一方、前記ステップ303でデータ転送長エラーの発生
が検出されたときは、受信データの総和がBCT情報フィ
ールドで与えられた論理バッファのサイズを越えたり、
SPCモード時にBCT情報フィールドからのサイズ情報と一
致しないことを示すステータスを生成し(ステップ31
4)、その後受信ポート番号Nの論理受信ポート53をC
状態へ遷移させる(ステップ315)。
また、前記ステップ305でデータ転送エラーが検出さ
れたときは、受信データの転送中に転送エラーが発生し
たことを示すステータスを生成して(ステップ316)、
前記ステップ315へ進む。また、前記ステップ308又は31
1でデータ転送エラーが発生したときは、ディスクリプ
タの転送時に転送エラーが発生したことを示すステータ
スを生成し(ステップ317)、ステップ315へ進む。更
に、ステップ312において指示が検出されたときは、デ
ィスクリプタの内容は指示ミスがあることを示すステー
タスを生成して(ステップ318)、ステップ315へ進む。
なお、ステップ306で転送データがディスクリプタ・
エントリ境界でないと判定されたとき、及びステップ30
9でANYモードと判定されたときには正常終了したことを
示すステータスを生成し(ステップ313)、その後デー
タ転送を終了する(ステップ320)。ステップ315で論理
受信ポート53をC状態へ遷移させた後も、データ転送を
終了する(ステップ320)。
次に、S−PORT51の動作処理について詳述する。
中央処理装置41上で走行するソフトウェアの指示に従
う一連の送信動作は、S−PORT51が管理する。このS−
PORT51は、MSC62への動作指示や、MSC62を介したDMAC58
及びPS-PORT55への動作指示に従って、メッセージの送
信処理を実行する。第30図は、このS−PORT51が実行す
る処理の状態遷移図を示す。以下に、このS−PORT51の
各状態の動作条件を示す。
〔A状態〕
ソフトウェアからの動作指示待ち状態である。制御レ
ジスタ52のSPODFレジスタに対しての通信モードのライ
トアクセスによりDF1状態に遷移する。
〔DF1状態〕 ディスクリプタフェッチ動作状態である。MSC62及びD
MAC58により、制御レジスタ52のSPCSAレジスタの指示す
るアドレス状態に従って、ローカルストレージユニット
42からデュアルポートRAM61内の論理送信ポート用作業
領域に、ディスクリプタチェーンの1エントリをロード
してSND1状態に遷移する。ここで、ロードしたエントリ
のBCビットが分岐を表示しているときには、DF1状態の
ままであり、制御レジスタ52のSPDSAレジスタを分岐ア
ドレスに書き換えていく。
〔SND1状態〕 ロードされたエントリの指定する論理バッファからの
最初のメッセージの転送ブロックをフェッチして、PS-P
ORT55に送信要求を発行する。フェッチされる転送ブロ
ックは、デュアルポートRAM61内に設けられる論理送信
ポート用の保留用緩衝バッファに格納される。このと
き、転送されるブロックには、そのブロックサイズに応
じて、FかSの識別子が割り付けられる。Fの識別子が
割り付けられるときには、SND2状態に遷移するととも
に、Sの識別子が割り付けられるときには、STS状態に
遷移する。
〔SND2状態〕 スプリットバス形式を採る共有システムバス38に対応
して、転送したブロックに対しての応答を待つと同時
に、応答の受信後に、次の転送ブロックをフェッチし
て、PS-PORT55に送信要求を発行する。このとき、転送
されるブロックには、MかLの識別子が割り付けられ
る。Mの識別子が割り付けられるときには、SND2状態に
留まるとともに、Lの識別子が割り付けられるときに
は、STS状態に遷移する。
〔STS状態〕
最終の転送したブロックに対しての応答を待っている
状態である。応答を受信後に、DC状態に遷移する。
〔DC状態〕
処理エントリを次に移すために、制御レジスタ52のSP
DSAレジスタを更新(16バイト加算)する。処理の完了
したエントリのBCビットにより、ディスクリプタの継続
が指示されるときに、通信モードがANYモードの場合に
はDF1状態に遷移し、SPCモードのときにはDF2状態に遷
移する。一方、BCビットにより継続が指示されないとき
にはC状態に遷移する。
〔DF2状態〕 完了後のSND3状態への遷移を除いて、DF1状態と同じ
である。
〔SND3状態〕 ロードされたエントリの指定する論理バッファから最
初の転送ブロックをフェッチしてPS-PORT55に送信要求
を発行する。フェッチされる転送ブロックは、デュアル
ポートRAM61内に設けられる論理送信ポート用の保留用
緩衝バッファに格納される。このとき転送されるブロッ
クには、エントリが変更されたのにもかかわらず、SPC
モードであることに対応して、MかLの識別子が割り付
けられる。Mの識別子が割り付けられるときには、SND2
状態に遷移するとともに、Lの識別子が割り付けられる
ときには、STS状態に遷移する。
〔C状態〕
S−PORT51における一連の転送動作が終結した状態で
ある。この状態へは、各状態での各種の異常検出による
異常終結時においても遷移する。ソフトウェアによる制
御レジスタ52のSPCSTレジスタ(終了情報か書き込まれ
ている)に対してのフェッチ動作が実行されるとA状態
に遷移する。
次に、R−PORT53の動作処理について詳述する。
中央処理装置41上で走行するソフトウェアの指示に従
う一連の受信動作は、R−PORT53が管理する。このR−
PORT53はMSC62への動作指示や、MSC62を介してDMAC58や
PR-PORT56への動作指示に従って、メッセージの送信処
理を実行する。
第31図は、このR−PORT53の実行する処理の状態遷移
図を示す。以下に、このR−PORT53の各状態の動作条件
を示す。
〔A状態〕
ソフトウェアからの動作指示待ち状態である。制御レ
ジスタ54のRPODFレジスタに対しての動作モードのライ
トアクセスによりDF1状態に遷移する。
〔DF1状態〕 ディスクリプタフェッチ動作状態である。MSC62及びD
MAC58により、制御レジスタ54のRPDSAレジスタの指定す
るアドレス情報に従って、ローカルストレージユニット
42からデュアルポートRAM61内の論理受信ポート用作業
領域に、ディスクリプタチェーンの1エントリをロード
してRDY1状態に遷移する。
ここで、ロードしたエントリのBCビットが分岐を表示
しているときには、DF1状態のままであり、制御レジス
タ54のRPDSAレジスタを分岐アドレスに書き換えてい
く。
〔RDY1状態〕 ロードされたエントリへの最初のメッセージの転送ブ
ロックの受信待ち状態である。PS-PORT56は、受信した
転送ブロックの識別子がFまたはSの場合、このRDY1状
態にあるR−PORT53の内の通信モードの一致するR−PO
RTを特定して、その特定したR−PORTとの間の論理的接
続を実行する。
この論理的接続が実現されると、そのR−PORTは、デ
ュアルポートRAM16内に設けられる論理受信ポート用の
保留用緩衝バッファに格納された転送ブロックを、ロー
ドされたエントリの指定する論理バッファにストアす
る。
そして、ストア処理の完了後に、受信した転送ブロッ
クの識別子がFのときには、共有システムバス38への応
答送信要求を発行してRDY2状態に遷移するとともに、受
信した転送ブロックの識別子がSのときには、共有シス
テムバス38への応答送信要求を保留してDS状態に遷移す
る。ここで、通信モードがSPCモードの場合であって、
指定された論理バッファに収まらないときにはストア動
作の途中でDS状態に遷移し、このときには、共有システ
ムバス38への応答送信要求も保留する。
〔RDY1状態〕 R−PORT53が既に他の処理モジュール30のS−PORT51
と論理的接続関係を持っていて、次の転送ブロック受信
待ちの状態である。PR-PORT56は、受信した転送ブロッ
クの識別子がMかLの場合、このRDY2状態にあるR−PO
RT53の内から受信すべきR−PORTを特定して、その特定
したR−PORTとの間の論理的接続を実行する。
この論理的接続が実現されると、そのR−PORTは、デ
ュアルポートRAM61内に設けられる論理受信ポート用の
保留用緩衝バッファに格納された転送ブロックを、ロー
ドされたエントリの指定する論理バッファにストアす
る。そして、ストア処理の完了後に、受信した転送ブロ
ックの識別子がMのときには、共有システムバス38への
応答送信要求を発行してRDY2状態に留まるとともに、受
信した転送ブロックの識別子がLのときには、共有シス
テムバス38への応答送信要求を保留してDS状態に遷移す
る。
ここで、通信モードがSPCモードの場合にあって、指
定された論理バッファに収まらないときにはストア動作
の途中でDS状態に遷移することになり、このときには、
共有システムバス38への応答送信要求も保留することに
なる。
〔DS状態〕
ロードされたエントリの処理完了後に、処理状況をエ
ントリに書き込む状態である。エントリのBCT情報フィ
ールドUID情報フィールド等に書き込まれる。更に、処
理エントリを次に移すべく制御レジスタ54のRPDSAレジ
スタを更新(16バイト加算)する。通信モードがANYモ
ードの場合には、RDY1状態やRDY2状態で保留した共有シ
ステムバス38への応答送信要求を発行する。
そして、処理の完了したエントリのBCビットによりデ
ィスクリプタの継続が指示されるときに、通信モードが
ANYモードの場合にはDF1状態に遷移し、SPCモードの時
にはDF2状態に遷移する。一方、BCビットにより継続が
指示されないときにはC状態に遷移する。
〔DF2状態〕 通信モードがSPCモードの場合に、2つ目以降のエン
トリのフェッチを行い、更に必要に応じて、RSY1状態や
RDY2状態で保留した共有システムバス32への応答送信要
求を発行する。その他の動作はDF1状態と同じである。
〔C状態〕
R−PORT53における一連の転送動作が終結した状態で
ある。この状態へは、各状態での各種の異常検出による
異常終結時においても遷移する。例えば、MSC62は、R
−PORT53がRDY2状態にあるときにFブロックのメッセー
ジが転送されてくることを検出すると、R−PORT53をこ
のC状態に遷移させていくのである。ソフトウェアによ
る制御レジスタ54のRPCSTレジスタ(終了情報が書き込
まれている)に対してのフェッチ動作が実行されるとA
状態に遷移する。
なお、接続ユニット43のその他の構成ユニットである
物理送信ポート(PS-PORT)55、物理受信ポート(PR-PO
RT)56、アクセス制御ユニット(BSC)57、メモリアク
セス制御ユニット(DMAC)58、送信制御ユニット(SND
C)59、受信制御ユニット(RCVC)60及び主シーケンス
制御ユニット(MSC)62の構成動作は、実際に使用され
るPM内部バス44や共有システムバス32により異なる。こ
のうちBSC57及びDMAC58はPM内部バス44に依存し、PS-PO
RT55及びPR-PORT56は共有システムバス32に依存し、MSC
62はインプリメントに依存する。
次に、ハードウェア/ソフトウェア間の終結時インタ
フェ−スについて説明する。
中央処理装置41上で走行するソフトウェアは、ディス
クリプタチェーンの各エントリの処理進行状況を以下の
3つの手段により認識していくことができる。
すなわち、第1の手段としては、各S−PORT51に属す
る制御レジスタ52の表示データを観測し、各R−PORT53
に属する制御レジスタ54の表示データを観測していく方
法である。これらの制御レジスタ52,53のSPOPSレジスタ
やRPOPSレジスタには、上述したように、処理進行中の
ディスクリプタのエントリのローカルストレージユニッ
ト42上のアドレス情報が書き込まれるので、ソフトウェ
アは、これらを観測していくことで処理の進行状況を把
握できる。
第2図の手段としては、ディスクリプタのエントリの
Dビットに“1"を設定していく方法である。Dビットに
“1"をセットしておとくと、上述したように、そのディ
スクリプタの処理完了時点でソフトウェアに対して外部
割り込みがかかるので、ソフトウェアは、この外部割り
込みにより処理の進行状況を把握できる。
この2つの方法は、ディスクリプタチェーンの各エン
トリの処理が正常に進行しているときに用いられる。こ
の場合、S−PORT51のディスクリプタのエントリはその
ままであるのに対し、R−PORT53のディスクリプタのエ
ントリには、受信したメッセージに応じたものが書き込
まれていく。
すなわち、ANYモードでは、各エントリのBCT情報フィ
ールドには、受信したメッセージサイズが書き込まれ、
BUFA情報フィールドには、最終データの次アドレスが書
き込まれ、UID情報フィールドには、送信元の処理モジ
ュール40の接続ユニット43のユニット番号が書き込まれ
る。これに対して、SPCモードでは、BUFA情報フィール
ドとUID情報フィールドのみが書き替えられる。受信側
の処理モジュール40のソフトウェアは、これらの情報に
より、メッセージサイズと送信元を確認できる。なお、
接続ユニット43は、ディスクリプタチェーンの最終エン
トリが完了すると、Dビットに関係なくソフトウェアに
対して外部割り込みを発生する。
処理進行状況を把握するための第3の手段としては、
処理に異常が発生した場合である。接続ユニット43は、
処理の異常を検出すると、ソフトウェアに対して外部割
り込みを発生するとともに、異常の内容を記述した終了
情報を制御レジスタ52,54のSPCSTレジスタやRPCSTレジ
スタに書き込んでいくので、ソフトウェアはこの外部割
り込みにより処理の進行状況を把握するとともに、この
終了情報を参照することで異常内容の詳細を把握するこ
とができるのである。ここで、ソフトウェアは、制御レ
ジスタ52,54のSPOPSレジスタやRPOPSレジスタに従っ
て、異常の発生したエントリを認識する。
なお、予め用意されたディスクリプタの全エントリの
処理が正常に終結した場合にも、同様にソフトウェアに
対して外部割り込みが発生する。この場合には、SPCST
レジスタやRPCSTレジスタには、正常に終結した旨の終
了情報が表示される。
また、本実施例では、ディスクリプタチェーンの処理
途中において、中央処理装置41上で走行するソフトウェ
アが、各S−PORT51と各R−PORT53の処理の終結を指示
する手段を有する。
すなわち、ソフトウェアは、S−PORT51の制御レジス
タ52のSPFCPレジスタに強制終了の指示を書き込むこと
で、そのS−PORT51の処理の強制終了を指示し、一方、
R−PORT53の制御レジスタ54のRPFCPレジスタに強制終
了の指示を書き込むことで、そのS−PORT51の処理の強
制終了を指示できるのである。
この終結の指示には、2種類の強制終結モードがあ
り、その1つは現在処理中のエントリの処理完了後に強
制終結を指示するモードである。もう1つはエントリ処
理状態に関係なく、直ちに強制終結(但し、転送ブロッ
クの受信中であるならばその完了後に強制終結)を指定
するモードである。
ソフトウェアは、S−PORT51の処理の強制終了を指示
するときに、前者のモードに従って強制終結を実行する
場合には、第11図に示した制御レジスタ52のSPFCPレジ
スタの「N」領域にフラグを設定する。一方、後者のモ
ードに従って強制終結を実行する場合には、このSPFCP
レジスタの「I」領域にフラグを設定する。
また、R−PORT53の処理の強制終了を指示するとき
に、前者のモードに従って強制終結を実行する場合に
は、第12図に示した制御レジスタ54のSPFCPレジスタの
「N」領域にフラグを設定する。一方、後者のモードに
従って強制終結を実行する場合には、このRPFCPレジス
タの「I」領域にフラグを設定する。
このようにして、ソフトウェアにより制御レジスタ5
2,53のSPFCPレジスタやRPFCPレジスタに前者のモードに
従う強制終結の指示が書き込まれると、MSC62は、S−P
ORT51やR−PORT53の処理の進行状況の監視により処理
中のエントリの処理が完了することを確認した時点で、
強制終了処理を実行する。
一方、後者のモードに従う強制終結の指示が書き込ま
れると、MSC62はS−PORT51やR−PORT53の処理の進行
状況を監視することなく、送受信中ならばその完了後直
ちに強制終了処理を実行するよう処理していく。すなわ
ち、S−PORT51の処理状態を前記した「C状態」に強制
的に設定し、R−PORT53の処理状態を前記した「C状
態」に強制的に設定する。
産業上の利用可能性 以上のように、本発明に係るデータ通信システムのメ
ッセージ制御方式は疎結合多重処理システムを構成する
複数の処理モジュール間のメッセージ通信に際して、送
信側が希望するときについてもメッセージを受信できる
送信側主導のメッセージ通信制御ができることから、デ
ータ通信システムにおいて効率的なデータ処理を実行す
るのに適している。
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 崇諭 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−159142(JP,A) 特開 昭61−11867(JP,A) 特開 昭62−125455(JP,A) 特開 昭61−95643(JP,A) 特開 昭58−158732(JP,A) 特開 昭55−37642(JP,A)

Claims (34)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央処理装置(11,41)と、該中央処理装
    置(11,41)のみによりアクセスされるメモリユニット
    (12,42)と、該メモリユニット(12,42)とシステムバ
    ス(16,38)との間のインタフェースをとる接続ユニッ
    ト(13,43)とから構成される処理モジュール(10,40)
    が、該システムバス(16,38)を開始複数個互いに接続
    されたシステム構成を採るデータ通信システムにおい
    て、 前記処理モジュール(10,40)のメモリユニット(12,4
    2)は、 前記中央処理装置(11,41)上で走行するソフトウェア
    であるデータ処理部(14)と、 送信するメッセージが展開して格納されたバッファ(1
    5)と を有し、 前記処理モジュール(10,40)の接続ユニット(13,43)
    は少なくとも、 前記データ処理部(14)のための通信ポートとして備え
    られており、前記バッファ(15)に展開されるメッセー
    ジを順次読み出して論理接続された受信側の処理モジュ
    ール(10,40)へ送信する論理送信ポート(21,51)と、 該データ処理部(14)のための通信ポートとして備えら
    れており、論理接続された送信側の処理モジュール(1
    0,40)から受信されたメッセージを、自メモリユニット
    (12,42)内の前記バッファ(15)に順次格納する論理
    受信ポート(22,53)と、 該論理送信ポート(21,51)と通信先の処理モジュール
    (10,40)との間の論理接続を設定又は解除する送信系
    統接続手段(23)と、 該論理受信ポート(22,53)を通信先の処理モジュール
    (10,40)との間の論理接続を設定又は解除する受信系
    統接続手段(24)と、 自処理モジュール(10,40)がメッセージ送信側のとき
    に、送信するメッセージに関する障害又は受信側処理モ
    ジュール(10,40)からのメッセージ受信結果を示すス
    テータスの受信に関する障害の発生時に、該送信系統接
    続手段(23)による論理接続を解除すると共に、該障害
    発生を自処理モジュール(10,40)のデータ処理部(1
    4)に通知する送信側障害発生監視手段(25)と、 自処理モジュール(10,40)がメッセージ受信側のとき
    に、受信したメッセージの処理中又はメッセージ受信結
    果を示すステータス転送に関する障害の発生時に、該受
    信系統接続手段(24)による論理接続を解除すると共
    に、該障害発生を自処理モジュール(10,40)のデータ
    処理部(14)に通知する受信側障害発生監視手段(26) とを有することを特徴とするデータ通信システムのメッ
    セージ制御方式。
  2. 【請求項2】前記送信側障害発生監視手段(25)は、送
    信メッセージの処理に関連した内部障害発生時に、前記
    送信系統接続手段(23)による論理接続を解除すると共
    に、該障害発生を自処理モジュール(10,40)のデータ
    処理部(14)に通知する手段であり、該データ処理部
    (14)は該障害発生の通知によりプロトコル違反のメッ
    セージブロックを前記論理送信ポート(21)より送信さ
    せ、 前記受信側障害発生監視手段(26)は、該プロトコル違
    反のメッセージブロックが前記論理受信ポート(22)に
    より受信されると、該受信系統接続手段(24)による論
    理接続を解除すると共に、その受信結果を前記データ処
    理部(14)に通知することを特徴とする請求項1記載の
    メッセージ制御方式。
  3. 【請求項3】前記送信側障害発生監視手段(25)は、送
    信メッセージ転送中の前記システムバス(16,38)上の
    障害発生時に、前記送信系統接続手段(23)による論理
    接続を解除すると共に、該障害発生を自処理モジュール
    (10,40)のデータ処理部(14)に通知する手段であ
    り、該データ処理部(14)は該障害発生の通知によりプ
    ロトコル違反のメッセージブロックを前記論理送信ポー
    ト(21)により送信させ、 前記受信側障害発生監視手段(26)は、該プロトコル違
    反のメッセージブロックが前記論理受信ポート(22)に
    より受信されると、該受信系統接続手段(24)による論
    理接続を解除すると共に、その受信結果を前記データ処
    理部(14)に通知することを特徴とする請求項1記載の
    メッセージ制御方式。
  4. 【請求項4】前記受信側障害発生監視手段(26)は、受
    信したメッセージの処理に関連した内部障害発生時に、
    該障害発生を自処理モジュール内のデータ処理部(14)
    に通知し、かつ、該障害発生を示すステータスを前記論
    理送信ポート(21)を介して前記メッセージ送信側処理
    モジュール(10,40)へ送出するときに、前記受信系統
    接続手段(24)による論理接続を解除し、前記送信側障
    害発生監視手段(25)は該ステータスの検出結果に従っ
    て前記送信系統接続手段(23)による論理接続を解除す
    ることを特徴とする請求項1記載のメッセージ制御方
    式。
  5. 【請求項5】前記受信側障害発生監視手段(26)は、前
    記ステータス転送中の前記システムバス(16,38)上で
    の障害が発生した時には、前記受信系統接続手段(24)
    による論理接続を解除すると共に、該障害発生を自処理
    モジュール内のデータ処理部(14)に通知し、メッセー
    ジ送信側の処理モジュール(10,40)内の接続ユニット
    (13)はステータスが所定時間入力されないときは障害
    発生を自処理モジュール内のデータ処理部(14)に通知
    すると共に、前記送信系統接続手段(21)による論理接
    続を解除することを特徴とする請求項1記載のメッセー
    ジ制御方式。
  6. 【請求項6】前記受信側障害発生監視手段(26)は、受
    信たメッセージの処理に関連した内部障害がステータス
    転送後に発生した時は、自処理モジュール内のデータ処
    理部(14)に対して該内部障害の発生を通知し、前記受
    信系統接続手段(24)による論理接続を解除すると共
    に、その後に受信されるメッセージブロックのプロトコ
    ル違反を検出した時に、プロトコル違反のステータスを
    メッセージ送信側処理モジュール(10,40)に送出する
    手段であり、前記送信側障害発生監視手段(25)は該ス
    テータスの検出結果に従って、前記送信系統接続手段
    (23)による論理接続を解除すると共に、自処理モジュ
    ール内のデータ処理部(14)に障害発生を通知すること
    を特徴とする請求項1記載のメッセージ制御方式。
  7. 【請求項7】前記受信側データ処理部(14)は、前記論
    理受信ポート(22)の受信処理状態を監視し、所定時間
    継続してメッセージブロックの待ち状態となった時に、
    前記論理受信ポートに強制終結を要求し、前記受信系統
    接続手段(24)による論理接続状態を解除することを特
    徴とする請求項1記載のメッセージ制御方式。
  8. 【請求項8】前記接続ユニット(13)は前記システムバ
    ス(16)への送信プロトコルを司る一又は二以上の物理
    送信ポート(27)と、前記システムバス(16)からの受
    信プロトコルを司る一又は二以上の物理受信ポート(2
    8)とを有し、前記送信系統接続手段(23)は前記論理
    送信ポート(21)と該物理送信ポート(27)との間を論
    理接続し、前記受信系統接続手段(24)は前記論理受信
    ポート(22)と該物理受信ポート(28)との間を論理接
    続することを特徴とする請求項1記載のメッセージ制御
    方式。
  9. 【請求項9】前記接続ユニット(13,43)は、前記論理
    送信ポート(17,51)及び論理受信ポート(18,53)と、
    メッセージの送信及び受信を夫々制御する物理送信ポー
    ト(27,55)及び物理受信ポート(28,56)と、内部バス
    (44)との間のインタフェースを処理するアクセス処理
    ユニット(57)と、前記メモリユニット(12,42)をア
    クセスするメモリアクセス制御ユニット(58)と、前記
    システムバス(20,32)との間の送信処理のインタフェ
    ースを処理する送信制御ユニット(59)と、該システム
    バス(16,38)との間の受信処理のインタフェースを処
    理する受信制御ユニット(60)と、接続ユニット全体の
    制御を司る主シーケンス制御ユニット(62)と、該主シ
    ーケンス制御ユニット(62)のワークエリアとして使用
    されるメモリ(61)とよりなることを特徴とする請求項
    1記載のメッセージ制御方式。
  10. 【請求項10】中央処理装置(11,41)と、該中央処理
    装置(11,41)のみによりアクセスされるメモリユニッ
    ト(12,42)と、該メモリユニット(12,42)とシステム
    バス(16,38)との間のインタフェースをとる接続ユニ
    ット(13,43)とから構成される処理モジュール(10,4
    0)が、該システムバス(16,38)を介して複数個互いに
    接続されたシステム構成を採るデータ通信システムにお
    いて、 前記処理モジュール(10,40)のメモリユニット(12,4
    2)は、 前記中央処理装置(11,41)上で走行するソフトウェア
    であるデータ処理部(14)と、 送信するメッセージが展開して格納されたバッファ(1
    5)と を有し、 前記処理モジュール(10,40)の接続ユニット(13,43)
    は少なくとも、 前記データ処理部(14)のための通信ポートとして備え
    られており、前記バッファ(15)に展開されるメッセー
    ジを順次読み出して論理接続された受信側の処理モジュ
    ール(10,40)へ送信する論理送信ポート(21)と、 該データ処理部(14)のための通信ポートとして備えら
    れており、論理接続された送信側の処理モジュール(1
    0,40)から受信されたメッセージを、自メモリユニット
    (12,42)内の前記バッファ(15)に順次格納する論理
    受信ポート(22)と、 該論理送信ポート(21)と通信先の処理モジュール(1
    0,40)との間の論理接続を設定又は解除する送信系統接
    続手段(23)と、 該論理受信ポート(22)を通信先の処理モジュール(1
    0,40)との間の論理接続を設定又は解除する受信系統接
    続手段(24)と、 自処理モジュール(10,40)がメッセージ送信側のとき
    に、送信するメッセージに関する障害又は受信側処理モ
    ジュール(10,40)からのメッセージ受信結果を示すス
    テータスの受信に関する障害の発生時に、該送信系統接
    続手段(23)による論理接続を解除すると共に、該障害
    発生を自処理モジュール(10,40)のデータ処理部(1
    4)に通知する送信側障害発生監視手段(25)と、 自処理モジュール(10,40)がメッセージ受信側のとき
    に、受信したメッセージの処理中又はメッセージ受信結
    果を示すステータス転送に関する障害の発生時に、該受
    信系統接続手段(24)による論理接続を解除すると共
    に、該障害発生を自処理モジュール(10,40)のデータ
    処理部(14)に通知する受信側障害発生監視手段(26)
    と、 前記データ処理部(14)からの強制終了指示を検出する
    検出手段(29)と、 該検出手段(29)が送信処理の強制終了指示を検出した
    ときに前記論理送信ポート(21)の送信処理を強制終了
    させる送信強制終了手段(30)と、 該検出手段(29)が受信処理の強制終了指示を検出した
    ときに前記論理受信ポート(22)の受信処理を強制終了
    させる受信強制終了手段(31)とを有することを特徴と
    するデータ通信システムのメッセージ制御方式。
  11. 【請求項11】前記検出手段(29)は送信処理の強制終
    了指示として即時強制終了指示に非即時強制終了指示を
    検出できる構成であり、前記送信強制終了手段(30)は
    該検出手段(29)が該送信処理の即時強制終了指示を検
    出したときは直ちに送信処理を終了し、該検出手段(2
    9)が該送信処理の非即時強制終了指示を検出したとき
    はメッセージの区切りの送信処理の終了時点で送信処理
    を終了させる手段であることを特徴とする請求項10記載
    のメッセージ制御方式。
  12. 【請求項12】前記検出手段(29)は受信処理の強制終
    了指示として即時強制終了指示に非即時強制終了指示を
    検出できる構成であり、前記受信強制終了手段(31)は
    該検出手段(29)が該受信処理の即時強制終了指示を検
    出したときは直ちに受信処理を終了し、該検出手段(2
    9)が該受信処理の非即時強制終了指示を検出したとき
    はメッセージの区切りの受信処理の終了時点で受信処理
    を終了させる手段であることを特徴とする請求項10記載
    のメッセージ制御方式。
  13. 【請求項13】前記送信側障害発生監視手段(25)は、
    送信メッセージの処理に関連した内部障害発生時に、前
    記送信系統接続手段(23)による論理接続を解除すると
    共に、該障害発生を自処理モジュール(10,40)のデー
    タ処理部(14)に通知する手段であり、該データ処理部
    (14)は該障害発生の通知によりプロトコル違反のメッ
    セージブロックを前記論理送信ポート(21)より送信さ
    せ、 前記受信側障害発生監視手段(26)は、該プロトコル違
    反のメッセージブロックが前記論理受信ポート(22)に
    より受信されると、該受信系統接続手段(24)による論
    理接続を解除すると共に、その受信結果を前記データ処
    理部(14)に通知することを特徴とする請求項10記載の
    メッセージ制御方式。
  14. 【請求項14】前記送信側障害発生監視手段(25)は、
    送信メッセージ転送中の前記システムバス(16,38)上
    の障害発生時に、前記送信系統接続手段(23)による論
    理接続を解除すると共に、該障害発生を自処理モジュー
    ル(10,40)のデータ処理部(14)に通知する手段であ
    り、該データ処理部(14)は該障害発生の通知によりプ
    ロトコル違反のメッセージブロックを前記論理送信ポー
    ト(21)により送信させ、 前記受信側障害発生監視手段(26)は、該プロトコル違
    反のメッセージブロックが前記論理受信ポート(22)に
    より自身されると、該受信系統接続手段(24)による論
    理接続を解除すると共に、その受信結果を前記データ処
    理部(14)に通知することを特徴とする請求項10記載の
    メッセージ制御方式。
  15. 【請求項15】前記受信側障害発生監視手段(26)は、
    受信したメッセージの処理に関連した内部障害発生時
    に、該障害発生を自処理モジュール内のデータ処理部
    (14)に通知し、かつ、該障害発生を示すステータスを
    前記論理送信ポート(21)を介して前記メッセージ送信
    側処理モジュール(10,40)へ送出するときに、前記受
    信系統接続手段(24)による論理接続を解除し、前記送
    信側障害発生監視手段(25)は該ステータスの検出結果
    に従って前記送信系統接続手段(23)による論理接続を
    解除することを特徴とする請求項10記載のメッセージ制
    御方式。
  16. 【請求項16】前記受信側障害発生監視手段(26)は、
    前記ステータス転送中の前記システムバス(16,38)上
    での障害が発生した時には、前記受信系統接続手段(2
    4)による論理接続を解除すると共に、該障害発生を自
    処理モジュール内のデータ処理部(14)に通知し、メッ
    セージ送信側の処理モジュール(10,40)内の接続ユニ
    ット(13)はステータスが所定時間入力されないときは
    障害発生を自処理モジュール内のデータ処理部(14)に
    通知すると共に、前記送信系統接続手段(21)による論
    理接続を解除することを特徴とする請求項10記載のメッ
    セージ制御方式。
  17. 【請求項17】前記受信側障害発生監視手段(26)は、
    受信したメッセージの処理に関連した内部障害がステー
    タス転送後に発生した時は、自処理モジュール内のデー
    タ処理部(14)に対して該内部障害の発生を通知し、前
    記受信系統接続手段(24)による論理接続を解除すると
    共に、その後に受信されるメッセージブロックのプロト
    コル違反を検出した時に、プロトコル違反のステータス
    をメッセージ送信側処理モジュール(10,40)に送出す
    る手段であり、前記送信側障害発生監視手段(25)は該
    ステータスの検出結果に従って、前記送信系統接続手段
    (23)による論理接続を解除すると共に、自処理モジュ
    ール内のデータ処理部(14)に障害発生を通知すること
    を特徴とする請求項10記載のメッセージ制御方式。
  18. 【請求項18】前記受信側データ処理部(14)は、前記
    論理受信ポート(22)の受信処理状態を監視し、所定時
    間継続してメッセージブロックの待ち状態となった時
    に、前記論理受信ポートに強制終結を要求し、前記受信
    系統接続手段(24)による論理接続状態を解除すること
    を特徴とする請求項10記載のメッセージ制御方式。
  19. 【請求項19】前記データ通信システムは疎結合多重処
    理システムであることを特徴とする請求項10記載のメッ
    セージ制御方式。
  20. 【請求項20】中央処理装置(11,41)と、該中央処理
    装置(11,41)のみによりアクセスされるメモリユニッ
    ト(12,42)と、該メモリユニット(12,42)とシステム
    バス(16,38)との間のインタフェースをとる接続ユニ
    ット(13,43)とから構成される処理モジュール(10,4
    0)が、該システムバス(16,38)を介して複数個互いに
    接続されたシステム構成を採るデータ通信システムにお
    いて、 前記処理モジュール(10,40)のメモリユニット(12,4
    2)は、 前記中央処理装置(11,41)上で走行するソフトウェア
    であるデータ処理部(14)と、 送信するメッセージが展開して格納されたバッファ(1
    5)と を有し、 前記処理モジュール(10,40)の接続ユニット(13,43)
    は、 前記データ処理部(14)のための通信ポートとして備え
    られており、前記バッファ(15)に展開されるメッセー
    ジを順次前記システムバス(16,38)の転送単位に従っ
    て分割して読み出して論理接続された受信側の処理モジ
    ュール(10,40)へ送信する論理送信ポート(21)と、 該データ処理部(14)のための通信ポートとして備えら
    れており、論理接続された送信側の処理モジュール(1
    0,40)から受信されたメッセージを、自メモリユニット
    (12,42)内の前記バッファ(15)に順次格納する論理
    受信ポート(22)と、 該論理送信ポート(21)と通信先の処理モジュール(1
    0,40)との間の論理接続を設定又は解除する送信系統接
    続手段(23)と、 該論理受信ポート(22)を通信先の処理モジュール(1
    0,40)との間の論理接続を設定又は解除する受信系統接
    続手段(24)と、 自処理モジュール(10,40)がメッセージ送信側のとき
    に、送信するメッセージに関する障害又は受信側処理モ
    ジュール(10,40)からのメッセージ受信結果を示すス
    テータスの受信に関する障害の発生時に、該送信系統接
    続手段(23)による論理接続を解除すると共に、該障害
    発生を自処理モジュール(10,40)のデータ処理部(1
    4)に通知する送信側障害発生監視手段(25)と、 自処理モジュール(10,40)がメッセージ受信側のとき
    に、受信したメッセージの処理中又はメッセージ受信結
    果を示すステータス転送に関する障害の発生時に、該受
    信系統接続手段(24)による論理接続を解除すると共
    に、該障害発生を自処理モジュール(10,40)のデータ
    処理部(14)に通知する受信側障害発生監視手段(26)
    と、 前記論理送信ポート(21)と論理接続関係にある受信側
    の処理モジュール(10,40)の識別子を管理する第1の
    接続情報管理手段(32)と、 前記論理受信ポート(22)と論理接続関係にある送信側
    の処理モジュール(10,40)の識別子を管理する第2の
    接続情報管理手段(33)と、 前記論理送信ポート(21)を介して送信されるメッセー
    ジブロックのブロック値を識別するためのブロック識別
    子を該送信されるメッセージブロックに付加するブロッ
    ク識別子付加手段(34)と、 前記論理受信ポート(22)の受信メッセージのブロック
    の識別子の期待値を管理する期待ブロック識別子管理手
    段(35)と を有することを特徴とするデータ通信システムのメッセ
    ージ制御方式。
  21. 【請求項21】前記ブロック識別子付加手段(34)は、
    送信するメッセージブロックが前記システムバス(16,3
    8)の転送単位より大なるときは、前記システムバス(1
    6,38)の転送単位にしたがって分割されて送信されるメ
    ッセージブロックの夫々に、メッセージの開始を示す識
    別子(F)、中間メッセージブロックであることを示す
    識別子(M)及び最後のメッセージブロックであること
    を示す識別子(L)を順次付加することを特徴とする請
    求項20記載のメッセージ制御方式。
  22. 【請求項22】前記ブロック識別子付加手段(34)は、
    送信するメッセージブロックが前記システムバス(16,3
    8)の転送単位より小なるときは、そのメッセージブロ
    ックに単一ブロックであることを示すブロック識別子
    (S)を付加することを特徴とする請求項20記載のメッ
    セージ制御方式。
  23. 【請求項23】前記ブロック識別子付加手段(34)は、
    送信するメッセージを前記システムバス(16,38)の転
    送単位に従って分割された各分割メッセージブロックの
    うち最後の分割メッセージブロックが該転送単位より小
    でも、そのまま該最後の分割メッセージブロックに最後
    のブロックであることを示すブロック識別子(L)を付
    加することを特徴とする請求項20記載のメッセージ制御
    方式。
  24. 【請求項24】前記ブロック識別子付加手段(34)は障
    害発生時の前記データ処理部(14)によるメッセージブ
    ロックの再送時には、再送開始メッセージブロックに対
    して最初のブロックであることを示す識別子(F)を付
    加し、受信側の処理モジュール(10,40)に対してプロ
    トコル違反のメッセージブロックとして送出することを
    特徴とする請求項21記載のメッセージ制御方式。
  25. 【請求項25】前記メッセージが複数の前記バッファ
    (15)に分散して格納され、かつ、前記システムバス
    (16,38)の転送単位に従って分割されて送信されるメ
    ッセージブロックが、上記各バッファ(15)の最終領域
    に対するときには、前記接続ユニット(13,43)は分割
    されたメッセージブロックが前記転送単位よりも小さい
    ものでもそのまま送信することを特徴とする請求項21記
    載のメッセージ制御方式。
  26. 【請求項26】前記期待ブロック識別子管理手段(35)
    は、前記論理接続関係にある送信側処理モジュールか
    ら、期待するブロック識別子以外のブロック識別子が付
    加されたメッセージブロックの受信時は、障害発生とし
    て検出することを特徴とする請求項20記載のメッセージ
    制御方式。
  27. 【請求項27】前記期待ブロック識別子管理手段(35)
    は、受信側処理モジュール(10,40)の障害発生時のデ
    ータ処理部(14)による再受信処理により、メッセージ
    ブロックの最初のブロック識別子(F又はS)を期待値
    として待つことを特徴とする請求項20記載のメッセージ
    制御方式。
  28. 【請求項28】前記送信側障害発生監視手段(25)は、
    送信メッセージの処理に関連した内部障害発生時に、前
    記送信系統接続手段(23)による論理接続を解除すると
    共に、該障害発生を自処理モジュール(10,40)のデー
    タ処理部(14)に通知する手段であり、該データ処理部
    (14)は該障害発生の通知により前記ブロック識別子付
    加手段(34)によりプロトコル違反とされたメッセージ
    ブロックを前記論理送信ポート(21)より送信させ、 前記受信側障害発生監視手段(26)は、該プロトコル違
    反のメッセージブロックが前記論理受信ポート(22)に
    より受信されると、該受信系統接続手段(24)による論
    理接続を解除すると共に、その受信結果を前記データ処
    理部(14)に通知することを特徴とする請求項20記載の
    メッセージ制御方式。
  29. 【請求項29】前記送信側障害発生監視手段(25)は、
    送信メッセージ転送中の前記システムバス(16,38)上
    の障害発生時に、前記送信系統接続手段(23)による論
    理接続を解除すると共に、該障害発生を自処理モジュー
    ル(10,40)のデータ処理部(14)に通知する手段であ
    り、該データ処理部(14)は該障害発生の通知により前
    記ブロック識別子付加手段(34)によりプロトコル違反
    とされたメッセージブロックを前記論理送信ポート(2
    1)により送信させ、 前記受信側障害発生監視手段(26)は、該プロトコル違
    反のメッセージブロックが前記論理受信ポート(22)に
    より受信されると、該受信系統接続手段(24)による論
    理接続を解除すると共に、その受信結果を前記データ処
    理部(14)に通知することを特徴とする請求項20記載の
    メッセージ制御方式。
  30. 【請求項30】前記受信側障害発生監視手段(26)は、
    受信したメッセージの処理に関連した内部障害発生時
    に、該障害発生を自処理モジュール内のデータ処理部
    (14)に通知し、かつ、該障害発生を示すステータスを
    前記論理送信ポート(21)を介して前記メッセージ送信
    側処理モジュール(10,40)へ送出すると共に、前記受
    信系統接続手段(24)による論理接続を解除し、前記送
    信側障害発生監視手段(25)は該ステータスの検出結果
    に従って前記送信系統接続手段(23)による論理接続を
    解除することを特徴とする請求項20記載のメッセージ制
    御方式。
  31. 【請求項31】前記受信側障害発生監視手段(26)は、
    前記ステータス転送中の前記システムバス(16,38)上
    での障害が発生した時には、前記受信系統接続手段(2
    4)による論理接続を解除すると共に、該障害発生を自
    処理モジュール内のデータ処理部(14)に通知し、メッ
    セージ送信側の処理モジュール(10,40)内の接続ユニ
    ット(13)はステータスが所定時間入力されないときは
    障害発生を自処理モジュール内のデータ処理部(14)に
    通知すると共に、前記送信系統接続手段(21)による論
    理接続を解除することを特徴とする請求項20記載のメッ
    セージ制御方式。
  32. 【請求項32】前記受信側障害発生監視手段(26)は、
    受信したメッセージの処理に関連した内部障害がステー
    タス転送後に発生した時は、自処理モジュール内のデー
    タ処理部(14)に対して該内部障害の発生を通知し前記
    受信系統接続手段(24)による論理接続を解除すると共
    に、その後に受信されるメッセージブロックのプロトコ
    ル違反を前記期待ブロック識別子管理手段(35)より検
    出された時に、前記ブロック識別子付加手段(34)を制
    御してプロトコル違反のステータスをメッセージ送信側
    処理モジュール(10,40)に送出する手段であり、前記
    送信側障害発生監視手段(25)は該ステータスの検出結
    果に従って、前記送信系統接続手段(23)による論理接
    続を解除すると共に、自処理モジュール内のデータ処理
    部(14)に障害発生を通知することを特徴とする請求項
    20記載のメッセージ制御方式。
  33. 【請求項33】前記受信側データ処理部(14)は、前記
    論理受信ポート(22)の受信処理状態を監視し、所定時
    間継続してメッセージブロックの待ち状態となった時
    に、前記論理受信ポートに強制終結を要求し、前記受信
    系統接続手段(24)による論理接続状態を解除すること
    を特徴とする請求項20記載のメッセージ制御方式。
  34. 【請求項34】前記データ通信システムは、疎結合多重
    処理システムであることを特徴とする請求項20記載のメ
    ッセージ制御方式。
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