JP2512598Y2 - エンジンのシリンダブロック構造 - Google Patents
エンジンのシリンダブロック構造Info
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- JP2512598Y2 JP2512598Y2 JP11595989U JP11595989U JP2512598Y2 JP 2512598 Y2 JP2512598 Y2 JP 2512598Y2 JP 11595989 U JP11595989 U JP 11595989U JP 11595989 U JP11595989 U JP 11595989U JP 2512598 Y2 JP2512598 Y2 JP 2512598Y2
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- Japan
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- cylinder block
- mold
- cylinder
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (考案の属する技術分野) この考案は、例えば、シリンダブロックのトップデッ
キにシリンダヘッド連結用の複数のヘッドボルト孔を備
えたV型6気筒エンジンのシリンダブロックのようなア
ルミダイキャスト製のエンジンのシリンダブロック構造
に関する。
キにシリンダヘッド連結用の複数のヘッドボルト孔を備
えたV型6気筒エンジンのシリンダブロックのようなア
ルミダイキャスト製のエンジンのシリンダブロック構造
に関する。
(従来の技術) 従来、上述例のエンジンのシリンダブロック構造とし
ては、例えば、実開昭62-66244号公報に記載の構造があ
る。
ては、例えば、実開昭62-66244号公報に記載の構造があ
る。
すなわち、クランク軸に沿って直列に連設された一対
のシリンダ列を、上述のクランク軸を中心としてV字形
に形成してなるV型エンジンのシリンダブロック構造に
おいて、一方側バンクおよび他方側バンクのトップデッ
キからシリンダブロック内にシリンダボア軸芯線と平行
な複数のヘッドボルト孔を形成したV型6気筒エンジン
のシリンダブロック構造である。
のシリンダ列を、上述のクランク軸を中心としてV字形
に形成してなるV型エンジンのシリンダブロック構造に
おいて、一方側バンクおよび他方側バンクのトップデッ
キからシリンダブロック内にシリンダボア軸芯線と平行
な複数のヘッドボルト孔を形成したV型6気筒エンジン
のシリンダブロック構造である。
上述のシリンダブロックを鋳物により形成する場合に
は何等問題が生じないが、上述のシリンダブロックをア
ルミニウム合金により形成した場合には次の如き問題点
があった。
は何等問題が生じないが、上述のシリンダブロックをア
ルミニウム合金により形成した場合には次の如き問題点
があった。
つまり、上述のV型エンジンのシリンダブロックにお
ける両バンクのトップデッキにそれぞれ対応するシリン
ダヘッドを取付ける時、ヘッドボルトを上述のヘッドボ
ルト孔に高軸力で締付けるので、アルミダイキャスト製
のシリンダブロックではこのヘッドボルト孔周縁のボル
トボス部が破損する問題点があった。
ける両バンクのトップデッキにそれぞれ対応するシリン
ダヘッドを取付ける時、ヘッドボルトを上述のヘッドボ
ルト孔に高軸力で締付けるので、アルミダイキャスト製
のシリンダブロックではこのヘッドボルト孔周縁のボル
トボス部が破損する問題点があった。
(考案が解決しようとする課題) この考案は、金型の少しの変更だけで、補強リブを設
定することができ、容易にボルトボス部の剛性を向上さ
せることができ、また金型を変更するにあたり、補強リ
ブを突出状のリブとすることで、金型を面取りするよう
に変更するだけでよく、生産性の向上と生産コストダウ
ンとを図ることができるエンジンのシリンダブロック構
造の提供を目的とする。
定することができ、容易にボルトボス部の剛性を向上さ
せることができ、また金型を変更するにあたり、補強リ
ブを突出状のリブとすることで、金型を面取りするよう
に変更するだけでよく、生産性の向上と生産コストダウ
ンとを図ることができるエンジンのシリンダブロック構
造の提供を目的とする。
(課題を解決するための手段) この考案は、シリンダブロック外壁を形成する金型を
備え、シリンダブロックに形成されるヘッドボルト孔に
対応して該シリンダブロックの外壁にシリンダブロック
外方へ突出する補強リブを形成し、上記突出状の補強リ
ブを2つの金型の合わせ部にて形成できるよう金型を設
定したエンジンのシリンダブロック構造であることを特
徴とする。
備え、シリンダブロックに形成されるヘッドボルト孔に
対応して該シリンダブロックの外壁にシリンダブロック
外方へ突出する補強リブを形成し、上記突出状の補強リ
ブを2つの金型の合わせ部にて形成できるよう金型を設
定したエンジンのシリンダブロック構造であることを特
徴とする。
(考案の効果) この考案によれば、上述の金型の少しの変更だけで突
出状の補強リブを設定することができるため、ヘッドボ
ルト孔周縁のボルトボス部の剛性を容易に向上させるこ
とができる効果があり、この結果、ヘッドボルトを高軸
力で締付けてもボルトボス部の破損がなくなくなくな
る。
出状の補強リブを設定することができるため、ヘッドボ
ルト孔周縁のボルトボス部の剛性を容易に向上させるこ
とができる効果があり、この結果、ヘッドボルトを高軸
力で締付けてもボルトボス部の破損がなくなくなくな
る。
また金型を変更するにあたり、補強リブを突出状と成
したので、金型を面取りするように変更するだけでよい
ことにより、このため生産性の向上、生産コストダウン
を達成することができる効果がある。
したので、金型を面取りするように変更するだけでよい
ことにより、このため生産性の向上、生産コストダウン
を達成することができる効果がある。
(実施例) この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面はV型6気筒エンジンのシリンダブロック構造を
示し、第1図、第2図において、このシリンダブロック
1はボトムデッキ2の略中央部にクランク軸用の軸受部
3を形成すると共に、バルブ挟角を60度になしたV字形
配置の一方側バンク4と他方側バンク5には、第2図に
示すようにクランク軸の軸線方向に沿って各3つのシリ
ンダボア6…を直列状に形成し、これらの各シリンダボ
ア6…を囲繞するシリンダチューブ7…の外周部にはウ
ォータジャケット8を形成している。
示し、第1図、第2図において、このシリンダブロック
1はボトムデッキ2の略中央部にクランク軸用の軸受部
3を形成すると共に、バルブ挟角を60度になしたV字形
配置の一方側バンク4と他方側バンク5には、第2図に
示すようにクランク軸の軸線方向に沿って各3つのシリ
ンダボア6…を直列状に形成し、これらの各シリンダボ
ア6…を囲繞するシリンダチューブ7…の外周部にはウ
ォータジャケット8を形成している。
なお、第2図では一方側バンク4の平面のみを示す。
また、上述のシリンダボア6…の周囲4箇所には両バ
ンク4,5のトップデッキ4a,5aからシリンダブロック1内
にシリンダボア6…の軸芯線と平行な片バンク当り合計
8個のヘッドボルト孔9…を形成している。
ンク4,5のトップデッキ4a,5aからシリンダブロック1内
にシリンダボア6…の軸芯線と平行な片バンク当り合計
8個のヘッドボルト孔9…を形成している。
これらの各ヘッドボルト孔9…はその周縁のボルトボ
ス部9a…で囲繞されると共に、これらの各ヘッドボルト
孔9…のうちの気筒端部の片バンク当り合計4個のヘッ
ドボルト孔9に対応してシリンダブロック1の外壁、詳
しくは対応するボルトボス部9aの外壁には、同ボルト孔
9の軸芯線と平行な金型見切用(パーティング用)の補
強リブ10を一体形成している。この補強リブ10は第2図
に示すようにシリンダブロックの外壁から外方へ突出す
る突出状のリブである。
ス部9a…で囲繞されると共に、これらの各ヘッドボルト
孔9…のうちの気筒端部の片バンク当り合計4個のヘッ
ドボルト孔9に対応してシリンダブロック1の外壁、詳
しくは対応するボルトボス部9aの外壁には、同ボルト孔
9の軸芯線と平行な金型見切用(パーティング用)の補
強リブ10を一体形成している。この補強リブ10は第2図
に示すようにシリンダブロックの外壁から外方へ突出す
る突出状のリブである。
ところで、上述のV型6気筒エンジンのシリンダブロ
ック1は第3図、第4図に示すように複数の耐熱鋼製の
金型で形成されたキャビティ11内にアルミニウム合金の
溶着を大気圧以上の圧力で加圧注入して鋳造される。
ック1は第3図、第4図に示すように複数の耐熱鋼製の
金型で形成されたキャビティ11内にアルミニウム合金の
溶着を大気圧以上の圧力で加圧注入して鋳造される。
上述のキャビティ11を形成する複数の金型は、固定構
造または可動構造の下型12と、左右の側型13,14、前後
の側型15,16と、上型17と、斜め方向に駆動する可動型1
8,19とにより構成され、これらの各金型を型取付け板を
介して型駆動装置に連結して、それぞれの各金型を第3
図、第4図の矢印方向に型締め、型ばらしすべく構成し
ている。
造または可動構造の下型12と、左右の側型13,14、前後
の側型15,16と、上型17と、斜め方向に駆動する可動型1
8,19とにより構成され、これらの各金型を型取付け板を
介して型駆動装置に連結して、それぞれの各金型を第3
図、第4図の矢印方向に型締め、型ばらしすべく構成し
ている。
また、上述の各金型の必要箇所には中子および押出し
装置を配設している。
装置を配設している。
そして、上述の各補強リブ10…は第4図に示すように
側型13,15,16および上型17の各合わせ部分にそれぞれ対
応する。
側型13,15,16および上型17の各合わせ部分にそれぞれ対
応する。
このように上述のヘッドボルト孔9に対応するシリン
ダブロック1外壁、詳しくはボルトボス部9aの外壁に金
型見切用の突出状の補強リブ10を一体形成しているの
で、金型の少しの変更だけで、上述の補強リブ10を設定
することができ、容易に、ヘッドボルト孔9周縁のボル
トボス部9aの剛性を向上させることができて、エンジン
組立時においてヘッドボルトを高軸力で締付けても、ボ
ルトボス部9aの破損を確実に防止することができる効果
がある。
ダブロック1外壁、詳しくはボルトボス部9aの外壁に金
型見切用の突出状の補強リブ10を一体形成しているの
で、金型の少しの変更だけで、上述の補強リブ10を設定
することができ、容易に、ヘッドボルト孔9周縁のボル
トボス部9aの剛性を向上させることができて、エンジン
組立時においてヘッドボルトを高軸力で締付けても、ボ
ルトボス部9aの破損を確実に防止することができる効果
がある。
また金型を変更するにあたり、補強リブ10を突出状と
成したので、金型を面取りするように変更するだけでよ
いことになり、このため、生産性の向上、生産コストダ
ウンを達成することができる効果がある。
成したので、金型を面取りするように変更するだけでよ
いことになり、このため、生産性の向上、生産コストダ
ウンを達成することができる効果がある。
なお、上記実施例においてはV型6気筒エンジンのシ
リンダブロック構造を例示したが、直列4気筒エンジン
等の他のシリンダブロック構造に上記構成を適用しても
よい。
リンダブロック構造を例示したが、直列4気筒エンジン
等の他のシリンダブロック構造に上記構成を適用しても
よい。
第1図は本考案のV型6気筒エンジンのシリンダブロッ
ク構造を示す側面図、 第2図は一方側バンクの平面図、 第3図はシリンダブロックのダイ鋳造時の説明図、 第4図は第3図のA−A線矢視断面図である。 1……シリンダブロック、9……ヘッドボルト孔 10……補強リブ、12〜19……金型
ク構造を示す側面図、 第2図は一方側バンクの平面図、 第3図はシリンダブロックのダイ鋳造時の説明図、 第4図は第3図のA−A線矢視断面図である。 1……シリンダブロック、9……ヘッドボルト孔 10……補強リブ、12〜19……金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02F 1/00 F02F 1/00 P
Claims (1)
- 【請求項1】シリンダブロック外壁を形成する金型を備
え、 シリンダブロックに形成されるヘッドボルト孔に対応し
て該シリンダブロックの外壁にシリンダブロック外方へ
突出する補強リブを形成し、 上記突出状の補強リブを2つの金型の合わせ部にて形成
できる用金型を設定した エンジンのシリンダブロック構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11595989U JP2512598Y2 (ja) | 1989-10-02 | 1989-10-02 | エンジンのシリンダブロック構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11595989U JP2512598Y2 (ja) | 1989-10-02 | 1989-10-02 | エンジンのシリンダブロック構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0354262U JPH0354262U (ja) | 1991-05-24 |
JP2512598Y2 true JP2512598Y2 (ja) | 1996-10-02 |
Family
ID=31664269
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11595989U Expired - Fee Related JP2512598Y2 (ja) | 1989-10-02 | 1989-10-02 | エンジンのシリンダブロック構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2512598Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-10-02 JP JP11595989U patent/JP2512598Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0354262U (ja) | 1991-05-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |