JP2512581Y2

JP2512581Y2 - 新聞等綴込み具

Info

Publication number: JP2512581Y2
Application number: JP892791U
Authority: JP
Inventors: 六郎三原
Original assignee: 六郎三原
Priority date: 1991-02-26
Filing date: 1991-02-26
Publication date: 1996-10-02
Anticipated expiration: 2006-02-26
Also published as: JPH0516375U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、新聞に装着した状態
で、新聞を容易に折り畳みんで、持ち運ぶことができる
新聞等綴込み具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、新聞の折返し部分を簡単な器具で
綴込むものとして、本考案者は、特に手間をかけずに容
易に綴込みことができる新聞挟持具を開発し、実願昭60
-180565 号 (実開昭62-87878号) として出願した。

【０００３】この器具は、両端を開口した収納筒体の周
壁に長手方向に沿って割溝を形成し、収納筒体中に同筒
体と略同じ長さの折り返し保持杆を抜差し自在に挿貫で
きるべく構成したものである。

【０００４】そして、新聞挟持具の使用に際しては、予
め折り返し保持杆を新聞の折り返し部分の内側に挟み、
割溝を利用して保持杆と共に新聞の折り返し部分を収納
筒体中に端部開口部より挿貫させて、保持杆と収納筒体
との間に折り返し部分を挟持して綴込みを行うようにし
ている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】しかし、上記の新聞挟
持具は、以下のような課題を有していた。

【０００６】即ち、新聞挟持具は、新聞の縦方向の長さ
一杯に折り返し保持杆を形成している為に、新聞等の折
り返し部分の縦長さ全体を一体的に綴込んでしまい、新
聞をコンパクトに折り畳むことができず、持ち運びに不
便であった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本考案は、筒状の周壁に
長手方向に沿って縦スリットを形成した短尺の外筒と、
同外筒中に一定の間隙を保持して挿入し、かつ外筒より
やや長尺の支持棒とよりなる新聞等綴込み具において、
外筒中に支持棒を挿入した状態で、同外筒と支持棒との
一端部を、伸縮性連結具によって連結したことを特徴と
する新聞等綴込み具を提供するものである。

【０００８】また、本考案は、支持棒の一端部に、外筒
の一側開口部に係合する係合体を取付け、同係合体と外
筒の一端部を、伸縮性連結具によって連結したことを特
徴としている。

【０００９】また、本考案は、伸縮性連結具として、一
定の長さのゴム紐を利用したことを特徴としている。

【００１０】

【考案の効果】本考案では、綴込み具に新聞を綴じ込む
場合には、まず、外筒中に支持棒を挿入した状態とし、
同外筒より突出した支持棒の先端部に、２つ折りの新聞
の折り返し部を挿入しながら同外筒の縦スリット中に、
新聞を挿入し、綴込み具に新聞を綴じ込み、新聞を保持
し、しかも、綴込み具に新聞を綴じ込んだ状態におい
て、外筒を短尺としている為に、新聞を縦方向に折り畳
み、新聞をコンパクトとして、新聞を容易に持ち運ぶこ
とができる。

【００１１】一方、新聞を拡げる際には、支持棒に対し
て、外筒を摺動させて、新聞の中央部の折り返し部分に
位置させて、この折り返し部からの新聞の折れを防止す
ることができる。さらに、外筒を摺動させる際に、伸縮
性連結具によって、外筒と支持棒との間隔を調節して、
外筒の摺動位置を任意に選択することができる。また、
外筒と支持棒との連結を、伸縮性連結具としたゴム紐で
行っているために、外筒を元の位置に戻す際に、伸びた
伸縮性連結具の応力を利用して外筒の戻し操作を容易に
行うことができる。

【００１２】また、外筒を摺動する際に、支持棒の上端
部に設けた係合体によって、新聞に係合して、支持棒を
固定し、外筒の摺動操作を円滑に行い、綴込み具を新聞
から外す際には、係合体を外筒の開口部に係合して、支
持棒と外筒とを一体に取り外すことができ、非常に簡単
な操作で行うことができる。

【００１３】

【実施例】本考案の実施例を図面にもとずき詳説すれ
ば、図１の斜視図において、１は綴込み具を示し、同綴
込み具１は、短尺の外筒２と、同外筒２中に一定の間隙
を保持して挿入する支持棒３とより構成している。

【００１４】また、かかる外筒２は、新聞Ｐの縦長さの
略半分とし、両端を開口した筒状体であり、その周壁に
長手方向に沿って、新聞を挿入する縦スリット４を設け
るとともに、同スリット４の両端部に、Ｖ字カットの挿
入部５を設けて、縦スリット４への挿入を容易に行うよ
うにしている。

【００１５】さらに、縦スリット４の反対側の周壁に
は、二本のリブ６を突設して、同リブ６によって外筒２
の補強を行うとともに、後述する伸縮性連結具との連結
を行ううよにしている。

【００１６】本実施例では、弾性素材によって外筒２を
形成し、同外筒２を拡開自在とし、綴じ込む新聞Ｐの厚
みによって縦スリット４の幅を調節することができる。

【００１７】また、支持棒３は、外筒２よりやや長尺状
としたものであり、その一端部に、外筒２の開口部に係
合する係合体７を取付けている。さらに、綴込み具１
は、図１〜図３に示すように、支持棒３を外筒２に挿入
した状態において、外筒２と係合体７とを、所定の長さ
を有する伸縮性連結具８によって連結している。本実施
例では、伸縮性連結具８として、ゴム紐９を利用してお
り、係合体７に連結したゴム紐９の他端部を、外筒２の
リブ６の間に嵌着し、さらに、そのリブ６上にシール10
を貼り付けて、同係合体７とゴム紐９との連結を行って
いる。

【００１８】また、かかる係合体７は、弾性素材、例え
ば、ゴム素材等で形成され、外筒２の開口部にその弾性
力と外筒２の拡開力とを利用して、密着状に嵌入固定す
ることもでき、必要に応じて容易に離脱できるものであ
る。

【００１９】次いで、上記のように構成された綴込み具
１の使用方法を、図３及び図４を参照して詳説する。即
ち、綴込み具１に新聞Ｐを綴じ込む場合には、まず、外
筒２中に支持棒３を挿入した状態とし、同外筒２より突
出した支持棒３の先端部に、２つ折りの新聞Ｐの折り返
し部を挿入しながら、同外筒２の挿入部５より縦スリッ
ト４中に、新聞Ｐを挿入して、新聞Ｐがバラバラになら
ないように綴じ込むものである。

【００２０】そして、綴込み具１に新聞Ｐを綴じ込んだ
際に、外筒２を短尺としている為に、新聞Ｐを縦方向に
折り畳み、新聞Ｐをコンパクトにすることができる。

【００２１】一方、新聞Ｐを拡げて読む際には、支持棒
３に対して、外筒２を摺動させて、新聞Ｐの中央部に形
成される折り返し部分に位置させて、この折り返し部か
らの新聞Ｐの折れを防止して容易に拡げることができ
る。

【００２２】従って、本考案の綴込み具１は、外筒２を
摺動させる際に、ゴム紐９によって、外筒２と支持棒３
との間隔を調節して、外筒２の摺動位置を任意に選択す
ることができる。また、摺動させた外筒２を元の位置に
戻す際に、伸びたゴム紐９の伸びた応力を利用して外筒
２の操作を容易に行うことができる。

【００２３】また、支持棒３の一端部に設けた係合体７
によって、新聞Ｐに係合して、支持棒３を新聞Ｐに固定
し、外筒２の摺動操作を円滑に行い、さらに、綴込み具
１に新聞Ｐから外す際には、係合体７を外筒２の開口部
に係合して、支持棒３と外筒２とを一体に取り外すこと
かでき、非常に簡単な操作で行うことができる。

【００２４】本考案では、伸縮性連結具８として、ゴム
紐９を利用したことにより、ゴム紐９が捩じれた際に、
その復元力によってゴム紐９を復元するとともに、急に
外筒２を摺動させた際に生じる衝撃を吸収し、外筒２と
支持棒３との切断を可及的に防止することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る新聞等綴込み具の斜視図である。

【図２】新聞等綴込み具の断面図である。

【図３】新聞等綴込み具の使用状態を示す説明図であ
る。

【図４】新聞等綴込み具の使用状態を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

Ｐ新聞１綴込み具２外筒３支持棒４縦スリット５挿入部６リブ８伸縮性連結具

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】筒状の周壁に長手方向に沿って縦スリッ
トを形成した短尺の外筒と、同外筒中に一定の間隙を保
持して挿入し、かつ外筒よりやや長尺の支持棒とよりな
る新聞等綴込み具において、外筒中に支持棒を挿入した
状態で、同外筒と支持棒との一端部を、伸縮性連結具に
よって連結したことを特徴とする新聞等綴込み具。
【請求項２】支持棒の一端部に、外筒の開口部に係合
する係合体を取付け、同係合体と外筒の一端部を、伸縮
性連結具によって連結したことを特徴とする請求項１に
記載の新聞等綴込み具。
【請求項３】伸縮性連結具として、所定の長さのゴム
紐を利用したことを特徴とする請求項１又は請求項２に
記載の新聞等綴込み具。