JP2512549Y2 - 容 器 - Google Patents

容 器

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JP2512549Y2
JP2512549Y2 JP9140189U JP9140189U JP2512549Y2 JP 2512549 Y2 JP2512549 Y2 JP 2512549Y2 JP 9140189 U JP9140189 U JP 9140189U JP 9140189 U JP9140189 U JP 9140189U JP 2512549 Y2 JP2512549 Y2 JP 2512549Y2
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rubber elastic
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正人 小池
英昭 天野
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、一時的に流体を貯留する伸縮可能なゴム弾
性袋体にバリア性を付与した容器に関する。
〔従来の技術〕
従来、ゴムの伸縮性を利用したゴム弾性袋体を備えた
容器は、取扱いの簡便性、特殊な用途への応用ができる
という観点から、多方面に種々用いられている。
その具体的一例として、例えば、フロンガスの代替品
として、ゴムの収縮力を利用してゴム弾性袋体内の内容
物を押し出すことを意図した新しいスプレー容器等があ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、ゴム弾性袋体は、用いるゴム材質の特
質上、一般に、いわゆるバリア性がなく、通常、以下の
ような不都合が生じる。
すなわち、内容物が香料等を含む場合には、香料が
ゴム弾性袋体の外に拡散して出てしまう。内容物が酸
素等の影響を受けやすい場合には、ゴム弾性袋体は使用
できない等の問題がある。
しかも、このような問題は、内容物を充填し、その充
填圧によってゴム弾性袋体を伸長させた状態で保存する
場合にはさらに顕著になり、この場合の改善策が特に、
要望される。
一方、バリア性の比較的良好なゴム材質としてブチル
ゴムがあるが、このものは、機械的強度が弱く実用に耐
えない。これとは逆に、機械的強度の強い天然ゴムもあ
るが、このものは、そのままではオゾンや紫外線により
酸化・劣化しやすいという問題ある。
本考案は、上述の事情に鑑み創案されたもので、その
目的とする処は、上記問題点を解消し、いわゆるバリア
性、特に、ゴム弾性袋体が伸びきった状態で内容物を収
納し、内容物を長期保存する場合のバリア性に優れ、し
かもゴム弾性袋体の材質劣化の抑制に優れた容器を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上述した目的を達成するため、本考案は、内容物を収
納する伸縮可能なゴム弾性袋体を有する容器において、
該ゴム弾性袋体の外周面に、熱収縮性の基板フィルムに
バリア層を設層したバリアフィルム体を被着させるよう
に構成した。また、前記ゴム弾性袋体の外周面とバリア
フィルム体との間に密着層を介在させるように構成し
た。
〔作用〕
上記のように構成した本考案によれば、ゴム弾性袋体
は、その外周面にバリアフィルム体を備えているので、
容器のバリア性は極めて優れ、特に、ゴム弾性袋体を膨
ませた状態での、長期の保存が可能である。また、これ
により、酸素に変性しやすい内容物でも、保存しておく
ことができる。さらに、ゴム弾性袋体の紫外線やオゾン
による老化も抑えられる。
〔実施例〕
以下、本考案に係る容器の実施例として、いわゆるフ
ロンを用いたスプレー容器の代替品として用いられ得る
ゴム弾性袋体を備えた容器を例にとって説明する。
第1図は、本考案に係る容器1の縦断面図を示してい
る。
第1図において、本考案の容器1は、内容物である、
例えば流体を貯留する伸縮可能な横断面略円形状のゴム
弾性袋体2を有し、該ゴム弾性袋体2の開口部には、圧
着蓋6を介して、バルブ部4と、保護容器5の口部が固
定されている。
ゴム弾性袋体2は開口部を有する袋状形状をなす各種
のゴム材質からなっている。そして、このものは、ある
程度の強度と弾性を有し、このなかに流体を貯留し、こ
のものの弾性により流体を常に押圧するようになってい
る。
ゴム弾性袋体2の厚さは、通常、原形時において1〜
5mm程度である。
用いるゴム材料としては、天然ゴム、合成ゴム等の一
般汎用ゴム、例えばポリイソプレンゴム、ポリブタジエ
ンゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、
アクリロニトリルブタジエンゴム等やこれらを組み合わ
せたものが用いられる。
このゴム弾性袋体2の外周面上には、第2図に示され
るようにバリアフィルム体3が被着される。
このバリアフィルム体3は、基板フィルム31とバリア
層35との積層体構造を有してなる。
基板フィルム31は、熱収縮性のいわゆるシュリンクフ
ィルムからなり、具体的な材質としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、塩化ビニル等が挙げられる。シュ
リンクフィルムは、加熱することにより収縮して、被包
装体に密着する性質を有するフィルムの総称である。
その厚さは、10〜100μm程度のものを用いる。
この基板フィルム31に積層されるバリア層35の材料
は、バリア性を有する樹脂等の有機材料、ないしはバリ
ア性を有する無機材料とに大別される。
前者の有機材質としては、例えば、ポリ塩化ビニリデ
ン、もしくは塩化ビニリデンと塩化ビニルやアクリロニ
トリル、メチルアクリレートとの共重合体、ポリアクリ
ロニトリル、もしくはアクリロニトリルとメチルアクリ
レートやブタジエンとの共重合体、ポリビニルアルコー
ル、もしくはビニルアルコールとエチレンの共重合体等
が挙げられる。
このような材質からなる樹脂を前記基板フィルム31の
上に設層する方法としては、通常のコーティングまたは
押し出しや接着剤によるラミネート等があり、いずれの
方法を用いてもよい。ただし、基板フィルム31に熱がか
かるのを極力抑える必要がある。
これに対し、後者のバリア性を有する無機材料として
は、例えば、アルミニウム等が挙げられる。
このものの設層方法は、例えば、蒸着等の気相成膜法
によればよい。
ただし、この場合も前述したように基板フィルムに熱
がかかるのを極力おさえる必要がある。
このように設層されるバリア層の厚さは、有機材料の
場合、5〜50μm、無機材料の場合1〜20μm程度とす
る。
さらに、第3図に示されるように、前記ゴム弾性袋体
2の外周面とバリアフィルム体3との間に密着層9を介
在させることが特に好ましい。
この場合には、ゴム弾性袋体2とバリアフィルム体3
との密着性が格段と向上する。その結果、バリア性も格
段と向上する。
密着層9として用いられる材質は、例えば、ポリエ
チレン、塩化ビニリデン、塩化ビニリデン−塩化ビニル
共重合体、塩化ビニリデン−メチルメタクリレート共重
合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレンとア
クリル酸、、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、メタクリル酸メチル等との共重合体等のエ
マルジョンタイプや、エチレン−酢酸ビニル共重合体
等の溶剤タイプや、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、アイオノマー等のディスパージョンタイ
プや、ワックス、ホットメルト系等の固形タイプ等の
ものがある。
このような密着層9は、通常、予め、バリアフィルム
体3の上に設層され、その膜厚は、0.5〜20μm程度と
される。
そして、その設層時にはバリアフィルム体3の特に、
基板フィルム31に熱がかかるのを極力抑える必要があ
る。例えば、基板フィルム31上にバリア層35や、密着層
9を塗布し、溶媒を乾燥させるときには、熱でシュリン
クさせる温度より低い温度で行う。
固形タイプの密着層9を用いる時には、溶融してグラ
ビアコート等の常法により塗布後、直ちに、冷却ロール
に巻き付ける等して、基板フィルム31等を冷却する必要
がある。
ところが、予め、作成されたバリアフィルム体3をゴ
ム弾性袋体2に被着させる方法は、通常、以下のような
方法でなされる。
すなわち、予め、筒状、より好ましくは、有底の筒状
に形成されたバリアフィルム体3(熱収縮前)を、ゴム
弾性袋体2に被せる。その後、バリアフィルム体3に熱
を加えることによって、熱収縮性の基板フィルム31は収
縮し、ゴム弾性袋体2に密着する。この場合、ゴム弾性
袋体2とバリアフィルム体3との間に密着層を介在させ
ておくことにより、密着性は格段と向上する。シュリン
クさせた時、密着層9も同時に軟化し、ゴム弾性袋体2
の表面層9も同時に軟化し、ゴム弾性袋体2の表面にフ
ィットするからである。
このようなバリアフィルム体3の形成は、ゴム弾性袋
体2の中に流体7を充填し、ゴム弾性袋体2が伸びきっ
た状態で行うことが好ましい。
その理由は、伸びきった状態でゴム自体のバリア性は
最小になり、通常、この状態で長期間の内容物保存が行
われるので、特に、この時のバリア性の付与が要望され
るからである。
また、バリアフィルム体3は、ゴム弾性袋体2の外周
面の全面に亘って被膜・形成させることが好ましい。
このようなバリアフィルム体3を有する弾性袋体2の
開口部には略円盤状の圧着蓋6を介して、その中央部に
はノズル部4が固定されており、圧着蓋6の周辺部6aは
袋体2の口部を介して保護容器5の口部端面と嵌着され
ている。
ノズル部4は、一般にスプレー容器等に用いられてい
る汎用品でよく、このノズル部4により流体7の放出流
路の開閉を行うようになっている。
保護容器5は必ず必要なものではないが、弾性袋体2
の保護、使用時の持ち易さ、内容物などを示すための印
刷の簡便さなどのために通常は設けることが好ましい。
保護容器5を設ける場合は保護容器5の底部を付けない
か、あるいは底部の一部に穴をあけることで保護容器5
の内部と外部の圧力差が生じないようにすることが好ま
しい。
保護容器5の材質としては、ある程度の剛性を有する
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリスチレン等のプラスチックやアルミニウ
ム、各種スチール等の金属や各種の厚紙類や、それらの
プラスチック複合材料等が用いられる。
このような本考案に係る容器1の作用について簡単に
説明すると、第1図に示されるようにゴム弾性袋体2の
中に充填された流体7は袋体2の弾性力により常に、押
圧を受けており、容器1の頭部に設けられたバルブヘッ
ド45を手動で押すと、可動弁が開き、流路7がノズル孔
45aから放出されるようになっている。
上述してきた本考案の容器に関し、以下の実験例をも
とにさらに詳細に説明する。
実験例 ゴム弾性袋体2の上に被着させる熱収縮前のバリアフ
ィルム体(必要に応じて密着層)を下記表1に示される
ように予め、種々、作成した。
なお、ゴム弾性袋体としては、内径8mm,外径10mmの一
方が閉じられた管状のものを用意し、その開口部にバル
ブを取り付けた。ゴム材質としては天然ゴムを用いた。
内容物としてケチャップ(デルモント(株)製)120cc
を高圧空気で加圧して、ゴム弾性袋体内に充填し、ゴム
弾性袋体を膨ませた。
表1に示される塩化ビニリデン系(サンプル2〜5)
は、塩化ビニリデン(80重量%)−メチルメタクリレー
ト(20重量%)共重合ラテックスである。
サンプル2の場合、アルミ面ではない側に密着層を塗
布後、60度で8分、熱風乾燥した。
サンプル3の場合、塗布後、風を送ることなく70度で
10分乾燥した。乾燥後、指触し被覆が形成されているこ
とを確認した。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(サンプル4)は、酢
酸エチルに溶解し、グラビアコートした。
ホットメルト(サンプル5)はDILDX−05(大日本イ
ンキ(株))を90度に加熱しグラビアコートし、直ち
に、冷却ロールに巻き付けた。
このような加工をした種々のフィルムを16センチ×12
センチに裁断し、両短辺を常法でシールし、筒状に成形
した。これを内容物(ケチャップ)の充填されたゴム弾
性袋体に被せた。
前記表1に示されるサンプル2,4,5については密着層
がゴム容器と直接接するようにして、また、サンプル
1、3についてはバリア層がゴム容器と直接接するよう
にした。その後、120℃で2分熱風乾燥炉にいれ、シュ
リンクさせた。このような種々のサンプルに対し、臭気
に対する官能テストを行った。この結果を下記表2に示
す。
〔考案の効果〕 上記表2の結果より、本考案の効果はあきらかであ
る。
すなわち、本考案の容器のバリア性は極めて優れ、特
に、ゴム弾性袋体を膨ませた状態での長期の保存が可能
である。
また、これにより、酸素に変性しやすい内容物でも、
保存しておくことができる。さらに、ゴム弾性袋体の紫
外線やオゾンによる老化も抑えられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る流体放出容器の縦断面図、第2図
および第3図は、それぞれ、第1図の容器のA部の部分
断面拡大図である。 1……容器、2……ゴム弾性袋体、3……バリアフィル
ム体、31……基板フィルム、35……バリア層、4……バ
ルブ部、5……保護容器、7……流体、9……密着層。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内容物を収納する伸縮可能なゴム弾性袋体
    を有する容器において、 該ゴム弾性袋体の外周面に、熱収縮性の基板フィルムに
    バリア層を設層したバリアフィルム体を被着させたこと
    を特徴とする容器。
  2. 【請求項2】前記ゴム弾性袋体の外周面とバリアフィル
    ム体との間に密着層を介在させたことを特徴とする請求
    項1記載の容器。
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