JP2512497Y2 - 線材表面処理装置 - Google Patents

線材表面処理装置

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JP2512497Y2
JP2512497Y2 JP1992059894U JP5989492U JP2512497Y2 JP 2512497 Y2 JP2512497 Y2 JP 2512497Y2 JP 1992059894 U JP1992059894 U JP 1992059894U JP 5989492 U JP5989492 U JP 5989492U JP 2512497 Y2 JP2512497 Y2 JP 2512497Y2
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small
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JP1992059894U
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泰次 古堤
保 小島
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泰次 古堤
保 小島
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本考案は、線材(裸線、被覆線の
両方を含む)の表面処理、例えば、付着物の除去、艶出
し、表面塗布等に使用する線材表面処理装置に関するも
のである。
【従来の技術】本考案者は、特開昭61-202074 号公報、
特公平 1-58436号公報、同 2- 24536号公報、特開平 1-
130773 号公報などで洗浄等の線材の表面処理装置を開
示した。また、特開昭 61-204386号公報にも線材の表面
処理装置が開示されている。これらは、線材が通過する
貫通孔内に表面処理用の流体を噴出させて、その流体の
作用によって表面処理を行うことを基本原理としてい
る。
【考案が解決しようとする課題】従来の表面処理装置で
は、線材の外径(一般には代表径)が実質的に一定であ
ることを暗黙の前提として、その外径に合わせて貫通孔
の内径を設定しているが、現実には線材の外径は一定で
あるとは限らない。例えば、先行の線材と後続の線材と
の継ぎ目(結び目)は瘤状になっており、これがつかえ
て貫通孔を通過できなくなり、作業が中断することがし
ばしばあった。この点に対しては、継ぎ目等の瘤部も楽
に通過できるように貫通孔の内径を大きくしておけば良
いと考えられるが、かくすると、線材の単位長さ当たり
に使用する処理流体が増大したり、圧送圧力を高めたり
しなければならないため、ランニングコストが嵩むばか
りか、処理の品質にも問題が生じる。他方、特公昭61-2
8616号公報及び実開昭62-15538号公報には、光ファイバ
ーの表面をコーティングするにおいて、水平方向に密接
・離反させ得るよう移動調節自在な2個の本体の相対抗
する面に、上向きに拡大するテーパ状の溝を形成し、両
本体の溝によって形成された漕内に処理液を溜めて、光
ファイバーを漕の箇所において両本体の合わせ面から下
方に通すようにした装置が記載されている。しかし、こ
れら特公昭61-28616号公報及び実開昭62-15538号公報の
構成は、単に本体間の間隔を調節できるようにしたもの
に過ぎないため、本願考案が対象とする線材の処理装置
に適用したとしても、継ぎ目等の瘤部が両本体の間を通
過できない場合は、一々人手で本体を離反させる作業を
しなければならず、このため安定した連続操業は期待で
きない。本考案はこれらの従来技術に鑑み成されたもの
で、継ぎ目等の瘤があっても支障なく処理作業を進行で
きるようにした装置を提供することを目的とするもので
ある。
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本考案は、「線材が通る貫通孔を設けた非軟質材製本体
を、前記貫通孔の箇所で二つ割りにした状態の一対のブ
ロックに分割し、これら両ブロックを、少なくとも前記
貫通孔の箇所が互いに密着・離反し得るよう相対動自在
に係着し、前記貫通孔のうち線材の入口から適宜範囲を
大径部と成し、残りの部分を小径部と成し、大径部から
小径部に向けて内径が縮小する肩部に、線材処理用の流
体を線材の入口の方向に向けて噴出させるようにした小
孔を適宜個数開口させ、更に、前記両ブロックを、線材
の繋ぎ目が通過する際の抵抗のような軽い力で離反し得
る状態に係着する」の構成にした。この場合、請求項2
のように、前記両ブロックを、ばね手段又はブロック自
体に作用する重力により、互いに密着し勝手に付勢して
も良いし、請求項3のように、前記小孔から噴出された
流体が貫通孔の軸心回りの旋回流となるよう、小孔の開
口方向を貫通孔の軸線に対して傾斜させても良い。ま
た、貫通孔の断面形状は円形に限らず、楕円、角形等で
も良い。更に、線材の表面を空気洗浄する場合のよう
に、処理流体として空気等の気体を使用する場合は、両
ブロックを互いに密着する方向に付勢する手段は必ずし
も必要はない。他方、液体での洗浄や塗工のように処理
流体として液体を使用する場合は、両ブロックが密着し
勝手となるようにばねや自重で付勢しておくのが好まし
い。
【考案の作用・効果】本考案においては、線材の継ぎ目
め等の瘤部が貫通孔に到達して、瘤部による抵抗が貫通
孔に作用すると、両ブロックの間隔が開くことによって
瘤部の通過が許容され、瘤部が貫通孔を通過すると両ブ
ロックは自動的に密着した状態に戻る。従って、貫通孔
の内径を必要以上に大きくしておかなくても良いし、瘤
部を通過させる作業に人手を煩わすこともない。更に、
貫通孔に小径部があることによって線材の芯ずれが抑制
されるため、安定した表面処理が行われる。このよう
に、貫通孔の内径を過度に大きくしなくても、中断なし
で線材の表面処理作業を安定して連続して行えるから、
ランニングコストの増大や品質低下を招来することな
く、線材の表面処理作業を能率良く行えるのである。処
理流体として空気等の気体を使用する場合には、小孔か
ら貫通孔の大径部に噴出した気体が貫通孔の入口から噴
出すると、その噴出に伴う真空作用によって貫通孔の小
径部に負圧が発生し、この小径部に発生した負圧によっ
て両ブロックは互いに密着する方向に引き付けられ勝手
となるため、ばねのような付勢手段を設けなくても、瘤
部が貫通孔を通過するのと同時に両ブロックを自動的に
密着させることができる。他方、処理流体が液体の場合
も貫通孔の小径部に負圧は発生するが、液体は体積が縮
小しないため、大径部に充満すると僅かの正圧でも両ブ
ロックを押し広げることになり、このため、液体を使用
する場合は、請求項2のように、二つのブロックを密着
する方向に付勢するばね等の付勢手段を設けるのが好ま
しい。請求項3の構成にすると、流体が線材に対して満
遍なく吹き付けられるので、処理効果を向上できる利点
がある。
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は第1実施例の縦断面図で図2のI−I視断
面図、図2は図1のII−II視側面図、図3は線材Aの継
ぎ目(結び目)の箇所を示す(線材Aの継ぎ方はこれに
限らない)。本実施例の装置は、線材Aが通る貫通孔2
を設けた細長い本体1を備えている。この本体1は2個
のブロック1a,1bに二つ割されており、両ブロック
1a,1bの合わせ面に、互いに重なり合うようにした
長溝を全長にわたって形成することにより、前記貫通孔
2を形成している。図2に示すように、両ブロック1
a,1bの長手側縁に蝶番3を取り付けて、両ブロック
1a,1bを軽い力で密着・離反させ得るように係着し
ている。言うまでもないが、貫通孔2と両ブロック1
a,1bの回動軸線とは平行に延びている。線材Aは、
図1に白抜き矢印で示すような方向に通る。貫通孔2
は、その前後ほぼ中間部を挟んで線材Aの入口側が大径
部2aに、出口側が小径部2bにそれぞれ形成されてい
る。従って、大径部2aと小径部2bとの間には肩部4
が形成されている。この肩部4は、実施例ではテーパ状
に形成されている。前記肩部4には、処理流体を大径部
2aに向けて噴出させるための小孔5が開口している。
小孔5は、上下ブロック1a,1bにそれぞれ2個ずつ
穿設されており、上下両ブロック1a,1bの後端面に
は小孔5への連通路6を開口させている。連通路6の開
口端は、図示しない流体管路を接続するためのタップ孔
6aに形成している。また、小孔5からの流体の噴出方
向を、線材Aの外周面に対して接線方向の成分を持つよ
うに、貫通孔2の軸心に対して傾斜させることにより、
流体が貫通孔2の大径部2a内で螺旋状(ヘリカル状)
に回転しながら流れる旋回流となるように設定してい
る。この場合、ブロック1a,1bを上下方向に延びる
ように配置して、流体が下向きに流れるように配置する
と、大径部2aを通る流体の旋回機能が向上して効果的
である。本体1のうち線材Aの入口側の端面には、線材
Aを導入するための孔7を備えたガイド部材8が取り付
けらている。このガイド部材8は両ブロック1a,1b
のうちいずれか一方に固定されている。両ブロック1
a,1bの設置姿勢は、貫通孔2が水平状に延びる状態
や、垂直状に延びる状態、傾斜状に延びる状態など、特
に限定されない。以上の構成において、線材Aを貫通孔
2内を通過させつつ、小孔5から処理流体を噴出させる
ことにより、線材Aの表面処理が連続的に行われる。こ
の場合、線材Aを空気洗浄する場合のように小孔5から
空気を噴出させる場合は、空気が大径部2aを通って入
口から排出される際の真空効果により、小径部2bは負
圧状態になるから、両ブロック1a,1bは互いに密着
し勝手となるように引き付けられている。しかも、両ブ
ロック1a,1bは小径部2bの負圧に抗して軽い力で
離間させることができる。従って、例えば線材Aの継ぎ
目が貫通孔2を通過すると、両ブロック1a,1bが押
し広げられるようにして僅かに離間することにより、線
材Aの継ぎ目が貫通孔2を通過し、線材Aの継ぎ目が通
過した後は、小径部2bに生じた負圧によって両ブロッ
ク1a,1bはただちに密着する。よって、継ぎ目のよ
うな瘤部の存在に関係なく、線材Aの表面処理作業を中
断することなく連続的に行えるのである。このように、
処理流体として空気等の気体を使用する場合は、小径部
2bに発生する負圧を利用して両ブロック1a,1bを
密着し勝手に保持できるから、ばね等の付勢手段は必要
ない。この場合、小径部2bの長さが長いほど負圧は大
きくなるから、小径部2bの長さは、両ブロック1a,
1bを密着させるに十分な負圧が発生する程度の寸法に
設定する。他方、処理流体として液体を使用する場合
は、小径部に発生する負圧よりも液体による正圧が強く
なるため、ばね等で両ブロック1a,1bを締まり勝手
に保持したり、或いは、ブロック1a,1bを上下に配
置して、上方に位置したブロックの自重を利用して両ブ
ロック1a,1bを締まり勝手に保持したりする必要が
ある。図4に示すのは、両ブロック1a,1bの係着手
段の別例である。この実施例では、一方のブロック1b
のうち貫通孔2を挟んだ両側の部位に案内棒9を突設す
る一方、他方のブロック1aには、前記案内棒9に摺動
自在に嵌まるガイド孔10を穿設している。従って、両
ブロック1a,1bは全体として同じ間隔で離間したり
密着したりする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の縦断面図で、図2のI−
I視断面図である。
【図2】図1のII−II視断面図である。
【図3】線材の継ぎ目を示す図である。
【図4】他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
A 線材 1 本体 1a,1b 本体を構成するブロック 2 貫通孔 2a 大径部 2b 小径部 3 蝶番 4 肩部 5 小孔 8 案内棒

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】線材が通る貫通孔を設けた非軟質材製本体
    を、前記貫通孔の箇所で二つ割りにした状態の一対のブ
    ロックに分割し、これら両ブロックを、少なくとも前記
    貫通孔の箇所が互いに密着・離反し得るよう相対動自在
    に係着し、 前記貫通孔のうち線材の入口から適宜範囲を大径部と成
    し、残りの部分を小径部と成し、大径部から小径部に向
    けて内径が縮小する肩部に、線材処理用の流体を線材の
    入口の方向に向けて噴出させるようにした小孔を適宜個
    数開口させ、 更に、前記両ブロックを、線材の繋ぎ目が通過する際の
    抵抗のような軽い力で離反し得る状態に係着しているこ
    と、 を特徴とする線材表面処理装置。
  2. 【請求項2】「請求項1」において、前記両ブロック
    を、ばね手段又はブロック自体に作用する重力により、
    互いに密着し勝手に付勢していることを特徴とする線材
    表面処理装置。 【請求項3】 「請求項1」又は「請求項2」において、
    前記小孔から噴出された流体が貫通孔の軸心回りの旋回
    流となるよう、前記小孔の開口方向を貫通孔の軸線に対
    して傾斜させたことを特徴とする線材表面処理装置。
JP1992059894U 1992-07-10 1992-07-10 線材表面処理装置 Expired - Lifetime JP2512497Y2 (ja)

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JPH0744674U JPH0744674U (ja) 1995-11-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6128616A (ja) * 1984-07-18 1986-02-08 Ozawa Concrete Kogyo Kk 鋼矢板の連続壁
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JPH01130773A (ja) * 1987-11-16 1989-05-23 Ichiro Kotsutsumi 金属線条の洗浄装置

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