JP2512408Y2 - 楕円コンパス装置 - Google Patents

楕円コンパス装置

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JP2512408Y2
JP2512408Y2 JP1992077881U JP7788192U JP2512408Y2 JP 2512408 Y2 JP2512408 Y2 JP 2512408Y2 JP 1992077881 U JP1992077881 U JP 1992077881U JP 7788192 U JP7788192 U JP 7788192U JP 2512408 Y2 JP2512408 Y2 JP 2512408Y2
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貞男 新沼
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貞男 新沼
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、楕円を描くための楕円
コンパス装置に係り、特に、配管工事や各種の設計時等
に用いる楕円コンパス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の楕円コンパス装置として
は、例えば、直状のシャンクの先端に楕円を描く筆記具
を固定し、このシャンクに一対のピンをスライド可能に
設け、各ピンを適宜の位置に位置決めして、各ピンと筆
記具の筆記点との間で楕円の短半径及び長半径を夫々規
定する一方、十字溝を形成した十字形の定規を楕円を描
こうとする紙等の描き面に置き、上記シャンクのピンを
定規の十字溝に滑動させて楕円を作図するようにしたも
のがある(例えば、実開昭60−53592号公報掲
載)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の楕円コンパス装置にあっては、筆記具が固定され
ているので、楕円を描こうとする描き面が平坦でない場
合には楕円の線がかすれたり描かれなかったりし、作図
が不十分になるという問題があった。また、各ピンが十
字溝を滑動するので、滑りが悪い場合にはシャンクが動
きにくくなり、操作性が悪くなるとともに、それだけ、
作図も不十分になるという問題があった。特に、ヒュー
ム管や給水管等の管を斜めに配管する工事現場等で、管
の接続先のコンクリートや木枠に穴あけのために作図す
る場合には、描き面が波打ったりして粗いので、作図が
不十分で、穴あけ作業に支障を生じてしまう。
【0004】本考案は、このような点に着目してなされ
たもので、その課題は、シャンクを動き易くして操作性
を向上させるとともに、楕円を描こうとする描き面が平
坦でない場合であっても、確実に楕円を描くことができ
るようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、本考案の楕円コンパス装置は、直状のシャンク
と、シャンク先端に設けられ楕円を描く筆記具を保持す
る筆記部と、シャンクにスライド可能かつ適宜の位置に
位置決め可能に設けられる本体部及び該本体部の下端に
設けられ筆記具の筆記点との間で楕円の短半径及び長半
径を夫々規定する支点を有した一対のスライダと、スラ
イダの支点を案内する互いに直交するガイド溝を有した
ガイド部材とを備えた楕円コンパス装置において、上記
筆記部を、シャンク先端に固定され筆記具を進退可能に
収納する収納部と、収納部に設けられ筆記具を進出方向
に付勢するスプリングとを備えて形成し、上記スライダ
の支点を本体部の下端に回転可能に保持されガイド部材
のガイド溝を転動するボールで形成し、ガイド部材のガ
イド溝をスライダのボールが転動するV溝で形成し、ガ
イド部材を透明もしくは半透明な板材で形成したもので
ある。
【0006】
【0007】
【0008】
【作用】このような構成からなる楕円コンパス装置によ
れば、楕円を作図するときは、まず、筆記具を筆記部に
保持し、次に、各スライダをスライドさせて、各スライ
ダの支点と筆記具の筆記点との間で楕円の短半径及び長
半径を夫々規定し、シャンクに対して位置決め固定す
る。一方、ガイド部材を、楕円を描こうとする物の描き
面に置き固定する。この状態で、スライダの支点をガイ
ド部材のガイド溝に入れるとともに、筆記具の筆記点を
描き面に当接させ、一方のスライダの支点が一方向のガ
イド溝をなぞり、他方の支点のスライダが上記と直交す
る他方向のガイド溝をなぞるように、シャンクを動か
す。これにより、楕円が作図される。
【0009】楕円の作図中においては、スライダの支点
であるボールは、ガイド溝を転動し、ガイド溝との抵抗
が低減される。また、筆記具は進出方向にスプリングで
付勢されているので、筆記点が常時描き面に押圧され、
描き面が波打って平坦でない場合でも、進退動しながら
描き面に追従して移動していく。
【0010】また、ガイド部材のガイド溝をスライダの
ボールが転動するV溝で形成しているので、シャンクが
左右に傾いても、支点のボールが溝の左右壁に規制され
てずれる事態が抑止される。
【0011】更にまた、ガイド部材を透明もしくは半透
明な板材で形成しているので、描き面上の楕円中心をガ
イド部材を通して見ることができ、中心合わせが確実に
行なわれる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本考案の実施例に
係る楕円コンパス装置を説明する。図1乃至図3に示す
ように、実施例に係る楕円コンパス装置において、1は
直状のシャンクであって、例えば、ステンレスの角パイ
プや真鍮の角棒等で形成されている。
【0013】2はシャンク1の先端に設けられ楕円を描
く鉛筆,ボールペンや烏口等の筆記具Hを保持する筆記
部である。この筆記部2は、筆記具Hが挿脱可能に差し
込まれる差し込み管3を備えている。この差し込み管3
の先端部にはすり割り(図示せず)が形成され、この先
端部には該先端部に形成した雄ねじにねじ込まれ、ねじ
込みによって先端部を縮径させて差し込まれた筆記具H
を締め付け保持する締め付け管4が設けられている。ま
た、この差し込み管3の外周部には鍔部5が設けられて
いる。
【0014】また、筆記部2は、シャンク1先端に固定
され差し込み管3を進退可能に収納する筒状の収納部6
を備えている。この収納部6の先端部には、差し込み管
3の鍔部5が当接して抜け止めされるストッパ7が形成
されている。収納部6内には、収納部6上端と差し込み
管3の鍔部5との間に、差し込み管3を介して筆記具H
を進出方向に付勢するコイルスプリング8が設けられて
いる。
【0015】10,10は一対のスライダである。この
スライダ10は、シャンク1にスライド可能かつ適宜の
位置に位置決め可能に設けられる本体部11と、該本体
部11に螺合しその締め付け時に先端がシャンク1に当
接して本体部11をシャンク1に対して位置決めする位
置決めネジ12と、本体部11の下端に設けられ筆記具
Hの筆記点Haとの間で楕円の短半径あるいは長半径を
規定する支点13とを備えている。なお、筆記部2に近
いスライダ10が短半径を規定し、遠いスライダ10が
長半径を規定する。上記スライダ10の支点13は、後
述のガイド部材15のガイド溝16を転動する金属もし
くは樹脂製のボールで形成されており、本体部11の下
端に回転可能に保持されている。
【0016】15は楕円を描こうとする物の描き面Mに
置かれるガイド部材であって、透明もしくは半透明な矩
形状の板材、例えば、厚さ2〜3ミリ程度のアクリル板
やガラス板で形成されている。このガイド部材15の上
面には、スライダ10の支点13を案内する互いに直交
し矩形の板の辺に平行なガイド溝16が十字形に形成さ
れている。このガイド溝16は、スライダ10のボール
の支点13が転動するV溝で形成されている。
【0017】従って、この実施例に係る楕円コンパス装
置によって楕円を作図するときは、以下のようにして行
なう。まず、筆記具Hを筆記部2の差し込み管3に差し
込み、締め付け管4を締めて筆記具Hを適宜の位置に締
め付け保持する。次に、各スライダ10をスライドさせ
て、各スライダ10の支点13と筆記具Hの筆記点Ha
との間で楕円の短半径及び長半径を夫々規定し、位置決
めネジ12を締めてスライダ10をシャンク1に対して
位置決め固定する。
【0018】一方、ガイド部材15を、楕円を描こうと
する物の描き面Mに置き、粘着テープ等で固定する。こ
の場合、ガイド溝16が交差する点17を、描き面M上
の楕円の中心に合わせる。このとき、ガイド部材15は
透明もしくは半透明なので、描き面M上の楕円中心をガ
イド部材15を通して見ることができ、そのため、中心
合わせを確実に行なうことができる。
【0019】この状態で、スライダ10の支点13をガ
イド溝16に入れるとともに、筆記具Hの筆記点Haを
描き面Mに当接させ、一方のスライダ10の支点13が
一方向のガイド溝16をなぞり、他方の支点13のスラ
イダ10が上記と直交する他方向のガイド溝16をなぞ
るように、シャンク1を手で把持して動かす。これによ
り、楕円が作図される。この場合、スライダ10の支点
13はガイド溝16を転動するので、ほとんど抵抗を受
けることがなく円滑に動かされることになり、引っかか
ったりしてシャンク1の動きが悪くなることがなく、そ
れだけ、操作が容易に行なわれる。また、シャンク1が
左右に傾いても、ガイド溝16がV溝なので、支点13
のボールがガイド溝16の左右壁に規制されてずれるこ
とがなく、そのため、楕円が不正確になってしまうこと
が抑止される。
【0020】更に、筆記具Hは進出方向にスプリング8
で付勢されているので、筆記点Haを常時描き面Mに押
圧することができ、そのため、描き面Mが波打って平坦
でない場合でも、進退動しながら描き面Mに追従するこ
とができる。その結果、確実に楕円を描くことができ、
即ち、楕円の線がかすれたり描かれなかったりする事態
が防止される。
【0021】特に、ヒューム管,給水管や煙突等の管を
斜めに配管する工事現場等で、管の接続先のコンクリー
ト,木枠や型枠等に穴あけのために作図する場合には、
描き面Mが波打ったりして粗いことが多いが、本実施例
に係る楕円コンパス装置を用いれば、簡単な操作によ
り、楕円を確実かつ正確に作図でき、そのため、その後
の穴あけ作業に支障を生じさせる事態が防止される。
【0022】図4には、筆記部2の別の例を示してい
る。これは、筆記具Hとしてボールペンの芯を用いるも
のである。この筆記具Hの先端側の外周には突起18が
形成されている。この筆記部2は、シャンク1先端に固
定され上記筆記具Hを進退可能に収納する筒状の収納部
6を備えている。この収納部6の先端開口部は、筆記具
Hの突起18が当接して抜け止めされるよう細径に形成
されている。また、収納部6内において、収納部6上端
と筆記具Hの突起18との間に、筆記具Hを進出方向に
付勢するコイルスプリング8が設けられている。この筆
記部2においても、上記と同様に筆記点Haを常時描き
面Mに押圧することができ、筆記具Hを進退動させなが
ら描き面Mに追従させることができる。
【0023】尚、上記実施例において、ガイド溝16は
十字形にしたが、必ずしもこれに限定されるものではな
く、ガイド部材15を略半分にしガイド溝16をT字形
に設けても良い。この場合は、楕円を半分ずつ描くこと
になる。また、ガイド部材15のガイド溝16は、矩形
の板の辺に平行に形成したが、これに限らず、例えば、
矩形の板に対して対角線状に形成する等適宜変更してよ
い。更に、本考案に係る楕円コンパス装置は、配管工事
現場の作図用として、あるいは各種の設計の際の製図用
として、あるいはまた教材として等、種々の用途に用い
て良いことはもちろんである。
【0024】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の楕円コン
パス装置によれば、筆記具が進出方向にスプリングで付
勢されるので、筆記点を常時描き面に押圧することがで
き、そのため、描き面が波打って平坦でない場合でも、
筆記具を進退動させながら描き面に追従させることがで
き、その結果、楕円の線がかすれたり描かれなかったり
する事態を防止することができ、確実に楕円を描くこと
ができる。
【0025】また、スライダの支点をボールで形成した
ので、支点がガイド溝を転動することになり、そのた
め、ガイド溝の抵抗が少なくなることから、シャンクを
円滑に動かすことができ、それだけ、操作性を向上させ
ることができる。また、シャンクを円滑に動かすことが
できるので、この点でも、確実に楕円を描くことができ
る。
【0026】更に、ガイド部材のガイド溝をスライダの
ボールが転動するV溝で形成しているので、シャンクが
左右に傾いても、支点のボールが溝の左右壁に規制され
てずれることがなく、それだけ、楕円が不正確になって
しまう事態を防止することができる。
【0027】更にまた、ガイド部材を透明もしくは半透
明な板材で形成しているので、描き面上の楕円中心をガ
イド部材を通して見ることができ、そのため、中心合わ
せを確実に行なうことができるので、それだけ、楕円を
正確に作図することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る楕円コンパス装置を示す
斜視図である。
【図2】本考案の実施例に係る楕円コンパス装置を示す
断面図である。
【図3】本考案の実施例に係る楕円コンパス装置が楕円
を描いている状態を示す平面図である。
【図4】本考案の実施例に係る楕円コンパス装置の筆記
部の別の例を示す断面図である。
【符号の説明】 H 筆記具 Ha 筆記点 M 描き面 1 シャンク 2 筆記部 3 差し込み管 4 締め付け管 5 鍔部 6 収納部 7 ストッパ 8 スプリング 10 スライダ 11 本体部 12 位置決めネジ 13 支点 15 ガイド部材 16 ガイド溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直状のシャンクと、シャンク先端に設け
    られ楕円を描く筆記具を保持する筆記部と、シャンクに
    スライド可能かつ適宜の位置に位置決め可能に設けられ
    る本体部及び該本体部の下端に設けられ筆記具の筆記点
    との間で楕円の短半径及び長半径を夫々規定する支点を
    有した一対のスライダと、スライダの支点を案内する互
    いに直交するガイド溝を有したガイド部材とを備えた楕
    円コンパス装置において、上記筆記部を、シャンク先端
    に固定され筆記具を進退可能に収納する収納部と、収納
    部に設けられ筆記具を進出方向に付勢するスプリングと
    を備えて形成し、上記スライダの支点を本体部の下端に
    回転可能に保持されガイド部材のガイド溝を転動するボ
    ールで形成し、ガイド部材のガイド溝をスライダのボー
    ルが転動するV溝で形成し、ガイド部材を透明もしくは
    半透明な板材で形成したことを特徴とする楕円コンパス
    装置。
JP1992077881U 1992-11-12 1992-11-12 楕円コンパス装置 Expired - Lifetime JP2512408Y2 (ja)

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JP1992077881U JP2512408Y2 (ja) 1992-11-12 1992-11-12 楕円コンパス装置

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JPH0642279U JPH0642279U (ja) 1994-06-03
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53119132A (en) * 1977-03-23 1978-10-18 Kouichi Yokojima Elliptical compass utilizing long and short axes of ellipse in difference
JPS5710874U (ja) * 1980-06-23 1982-01-20

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JPH0642279U (ja) 1994-06-03

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