JP2512407Y2 - 移動浴用車 - Google Patents

移動浴用車

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JP2512407Y2
JP2512407Y2 JP1992076884U JP7688492U JP2512407Y2 JP 2512407 Y2 JP2512407 Y2 JP 2512407Y2 JP 1992076884 U JP1992076884 U JP 1992076884U JP 7688492 U JP7688492 U JP 7688492U JP 2512407 Y2 JP2512407 Y2 JP 2512407Y2
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heating tank
bath water
bath
water heating
vehicle
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JP1992076884U
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修久 飛田
稔 川口
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明伸興産株式会社
光陽自動車株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は4人乗り可能に構成した
移動浴用車に関する。
【0002】
【従来の技術】寝たきり老人や介護を要する病人等のた
めの移動浴用車は、例えば、実開昭59−70838号
公報に記載されているように、バーナー等の加温手段を
備えた浴用水加温装置を装備するとともに、車外に搬出
可能な浴槽を搭載し、目的地で車外に搬出した浴槽に、
その浴用水加温装置から給湯できるようにしたものがあ
る。このような移動浴用車では、運転者と介護するため
の作業者(ヘルパー)を含めて4人が乗車できるように
構成されるのが望ましい。
【0003】この例では、4人乗りが可能なように、立
型の貯水タンク(浴用水加温槽)を車室の左右に分けて
配置し、その間のスペースに可搬式の浴槽を載置する一
方、その片方の貯水タンクの前端と前部3人掛け座席と
の間に1人掛けの座席を後向きに配置していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例では、立型の貯水タンクを左右に2分したために、接
続配管が複雑な構成になり製作上多くの工数と時間を要
してコスト高になる上に、そのように分割配置した2つ
の貯水タンクに加えてボイラー、ポンプ等をも車室内
前方の片側に配置しており、このボイラーおよびポンプ
を避けて浴槽を中央に乗載しているので、スペースにゆ
とりがなく、後部座席を後向きに配置しなければなら
ず、それでも大へん窮屈なものとなっていた。
【0005】また、貯水タンクを2分しない場合であっ
ても、その前方片側に配置されるボイラーを避ける必要
があるので、浴槽を斜めにして貯水タンクの上に乗載さ
せなければならなくなるため、後席を設けることができ
なかった。
【0006】本考案はこのような実情に鑑みてなされ、
後部座席をゆとりをもたせて前向きに設けることができ
る移動浴用車を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は上述の課題を解
決するための手段を以下のように構成している。すなわ
ち、可搬式の浴槽を車内に搭載して訪問先を廻り、車外
に搬出・設置した前記浴槽内に、車室内に設けた浴用水
加温槽から加温した浴用水を注入するようにした移動浴
用車にあって、前記浴用水加温槽を横型に形成してこれ
ボイラーおよびポンプとともに車室の後部に配置し、
かつ、その浴用水加温槽の一側上部に前記浴槽を前後方
向に乗載させる一方、その浴用水加温槽の他側前端と前
部3人掛け座席との間に後部座席を前向きに配置し、さ
らに、この浴用水加温槽内にヒートパイプを設けて、そ
のヒートパイプの一端がエンジンを冷却するためのウォ
ータジャケットの吐出口と接続され、前記ヒートパイプ
の他端が冷却水を放熱させるためのラジエータの吸込口
と接続されていることを特徴としている。
【0008】
【作用】浴用水加温槽内にヒートパイプを設けて、その
一端がエンジンを冷却するためのウォータジャケットの
吐出口と接続され、他端が冷却水を放熱させるためのラ
ジエータの吸込口と接続されているので、浴用水加温槽
の浴用水を加温することができるとともに、浴用水加温
槽を横置き状にして、これをボイラーおよびポンプとと
もに車室の後部に配置し、かつその浴用水加温槽の一側
上部に浴槽を前後方向に乗載させることができ、その浴
用水加温槽の他側部前端と前部3人掛け座席との間に比
較的広いスペースができる。よって、そのスペースに後
部座席を前向きにゆとりをもって配置することができ
る。
【0009】
【実施例】以下に本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1および図2はバンタイプの移動浴用車
1の構成を示し、符号2は横型の浴用水加温槽で、ボイ
ラー4およびポンプ5とともに車室3の後部に配置さ
れ、その浴用水加温槽2の一側上部に可搬式の浴槽6を
前後方向に乗載させ、これを着脱自在な固定具で固定す
る一方、その浴用水加温槽2の他側前端と前部3人掛け
座席7との間に後部座席8が前向きに配置されている。
【0010】このような構成では、浴用水加温槽2を横
置き状としてボイラー4およびポンプ5とともに車室3
後に配置し、かつその浴用水加温槽2の一側(右側)
上部に浴槽6を前後方向に乗載させると、その浴用水加
温槽2の他側部前端と前部3人掛け座席7との間に比較
的広いスペースができ、そのスペースに後部座席8を前
向きにゆとりをもって配置することができる。
【0011】詳しく説明すると、浴槽6に給湯するため
の浴用水加温槽2が設けられる車室3は、運転席を含む
前部3人掛け座席7の後部に広いスペースで設けられ、
サイドドア11から出入りできるようになっており、そ
の浴用水加温槽2の後部に接続されたボイラー4および
ポンプ5は、その浴用水加温槽2と、上下に開閉される
バックドア12との間に横方向に配置され、停車時に
は、そのバックドア12を開いて浴用水加温槽2への給
水のための給水口13およびその浴用水加温槽2から浴
槽6へ給湯するための給湯口14にホースを接続できる
ようになっている(図4参照)。
【0012】上述のボイラー4は、出発時や緊急を要す
る際に停車時に限り使用され、浴用水加温槽2の右端前
部に配置された灯油タンク16から配管17を介して給
油され、その横に配置されたポンプ5とともに、バック
ドア12の裏側に配置された制御盤18によって操作さ
れるようになっている。
【0013】一方、図3に示すように、その浴用水加温
槽2の下部には、走行中に浴用水を加温するためのヒー
トパイプ19とサーモスタット20が設けられ、浴用水
の温度が設定した温度になると運転席に設けたブザー2
1が警報を発するようになっている。そのヒートパイプ
19の一端22は、エンジン23を冷却するためのウォ
ータジャケット24の吐出口25と配管P1で接続され
る一方、ヒートパイプ19の他端26とラジータ27
の吸入口28との間の配管P2に、配管P3を介して配
管P1にバイパス接続する三方切換弁29を設けてい
る。なお、配管P2は、上流側の配管P21と下流側の
配管P22とよりなり、ヒートパイプ19の他端26と
三方切換弁29とが配管P21で接続され、その三方切
換弁29とラジータ27の吸込口28とが配管P22
によって接続されている。そして、その三方切換弁29
が、運転席の左下に設けられた加温切換レバー30とワ
イヤーによって接続されており、その加温切換レバー3
0を左側に倒すと、ラジータ27とヒートパイプ19
とが接続され浴用水加温槽2内の浴用水を加温できるよ
うになっている。従って、走行中、必要に応じて加温切
換レバー30を操作することにより、浴用水の温度を調
整することができ、目的地に着くとすぐ利用者を入浴さ
せることができ、きわめて機能的な移動入浴サービスを
提供することができる。
【0014】上述の浴用水加温槽2の前部左端にはオー
バーフロー防止兼用のドレンパイプ31が設けられる一
方、ポンプ5の給湯口14の近傍には浴用水の水位計3
2が設けられており、インスツルメントパネル33に
は、浴用水の温度を表示するデジタル温度表示器34と
ブザー21の接続を継切するためのブザースイッチ35
とが設けられている。
【0015】この浴用水加温槽2の右側上部に乗載され
る可搬式の浴槽6は、固定具(図示省略)によりその浴
用水加温槽2の上面に着脱自在に固定され、サイドドア
11を開いて作業者二人によって搬出・搬入できるよう
になっており、収納状態では、車室3の右側に寄せられ
ているため、左側に前向きに設けられる後部座席8と全
く干渉することがなく、従って、その後部座席8をまわ
りにゆとりをもって設けることができ、サイドドア11
からの出入りもきわめて容易なものとなる。なお、給
湯、排水のためのホースは浴槽6内に収納しておけばよ
い。
【0016】ちなみに、本移動浴用車の基本的な操作に
ついて以下に説明する。 (1)走行中の加温操作について 水位計32により水位を確認しつつ給水用のホース
を介して必要量の水を浴用水加温槽2内に供給する。 デジタル温度表示器34のメータで予め指定の温度
を設定するとともに、ブザースイッチ35をON操作す
る。 運転席の左下にある加温切換レバー30を左側に倒
し開とする。 通常の車両運転により目的地に出発する。 浴用水加温槽2内の水が予め設定した温度に達する
とブザー21が鳴るので、温度をデジタルで確認した
後、加温切換レバー30を右側に戻して閉にする。 ブザー音が気になるときにはブザースイッチ35を
OFF操作すればよい。
【0017】(2)給湯準備操作について 目的地に到着したらなるべく平坦な所に車両を停止
させ、サイドブレーキを確実に掛け、埋込式アース棒を
土中・下水中等に設定する。 浴槽6を家の中へ運び込み、車両と浴槽6との間に
給湯用のホースと排水用のホースを接続する。 電気コードリールにより100V電源を車両へ引き
入れる。 水位計32により、水量を確認しながら給水用のホ
ースにより必要量の水を補給する。 制御盤18の湯温調整器のつまみ(コントローラ
ー)を押しつけながら指針を回し予め指定の温度に合わ
せる。 制御盤18の右側に有るボイラーポンプスイッチを
ONにして、ボイラー4内に水を循環させる。 燃料フィルター36横の燃料開閉レバーを横に倒
し、元栓を開く。 制御盤18の左側に有るボイラースイッチをONに
する。 浴用水加温槽2内の湯温が所定の温度まで上昇する
とボイラー4は自動的に消火し、自動湯温調整器の右側
に有る設定温度ランプ(赤色)も消灯する。又、所定の
温度以下になるとボイラー4は自動的に点火する。
【0018】(3)給湯操作について 給湯用のホースの連結状態を確認する。 制御盤18の給湯ポンプスイッチをONにする。 給湯中に浴用水加温槽2内の湯温を上昇させたい時
は、給湯ポンプスイッチをOFFにし湯温コントローラ
ーの指示温度を再調整の上、ボイラーポンプスイッチと
ボイラースイッチをONにする。
【0019】(4)撤収 給湯ポンプスイッチをOFFにする。 ボイラースイッチ、ボイラーポンプスイッチがOF
Fになっている事を確認する。 給湯用のホースの連結を外し、巻き戻す。 浴槽6、排水ホース、電気コードリール等を収納す
る。
【0020】なお、本考案は、上述の浴用水加温槽2に
設けられる加熱装置の形式の如何を問わず採用できるこ
とはいうまでもない。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
浴用水加温槽を横型に形成してこれをボイラー、ポンプ
とともに車室の後部に配置し、かつ、その浴用水加温槽
の一側上部に可搬式の浴槽を前後方向に乗載させる一
方、その浴用水加温槽の他側前端と前部3人掛け座席と
の間に後部座席を前向きに配置したので、後部座席をゆ
とりをもたせて設けることができ、着座者は窮屈感から
解放される。
【0022】また、浴用水加温槽内にヒートパイプを設
けて、そのヒートパイプの一端がエンジンを冷却するた
めのウォータジャケットの吐出口と接続され、前記ヒー
トパイプの他端が冷却水を放熱させるためのラジエータ
の吸込口と接続されていることによって、移動浴用車の
走行中に浴用水加温槽内の浴用水を加温することができ
るので、ボイラーを小型化することができ、後部座席を
ゆとりをもたせて前向きに設けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の移動浴用車の一実施例を示す側面図で
ある。
【図2】同平面図である。
【図3】同浴用水加温装置の構成図である。
【図4】同移動浴用車から搬出された浴槽内に給湯して
いる状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…移動浴用車、2…浴用水加温槽、3…車室、6…浴
槽、7…前部3人掛け座席、8…後部座席、19…ヒー
トパイプ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可搬式の浴槽を車内に搭載して訪問先を
    廻り、車外に搬出・設置した前記浴槽内に、車室内に設
    けた浴用水加温槽から加温した浴用水を注入するように
    した移動浴用車において、前記浴用水加温槽を横型に形
    成してこれをボイラーおよびポンプとともに車室の後
    配置し、かつ、その浴用水加温槽の一側上部に前記浴
    槽を前後方向に乗載させる一方、その浴用水加温槽の他
    側前端と前部3人掛け座席との間に後部座席を前向きに
    配置し、さらに、この浴用水加温槽内にヒートパイプを
    設けて、そのヒートパイプの一端がエンジンを冷却する
    ためのウォータジャケットの吐出口と接続され、前記ヒ
    ートパイプの他端が冷却水を放熱させるためのラジエー
    タの吸込口と接続されていることを特徴とする移動浴用
    車。
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JPH0633734U JPH0633734U (ja) 1994-05-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4588839B2 (ja) * 2000-05-12 2010-12-01 四変テック株式会社 車載訪問入浴システム
KR100857553B1 (ko) * 2008-06-17 2008-09-09 박동수 실외형 이동식 급탕장치

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6226271U (ja) * 1985-08-01 1987-02-18
JPH0635791Y2 (ja) * 1988-07-22 1994-09-21 株式会社デベロ ホースリールを架装した給湯車

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