JP2512179Y2 - 回転斜板形液圧ポンプ - Google Patents

回転斜板形液圧ポンプ

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JP2512179Y2
JP2512179Y2 JP1989004156U JP415689U JP2512179Y2 JP 2512179 Y2 JP2512179 Y2 JP 2512179Y2 JP 1989004156 U JP1989004156 U JP 1989004156U JP 415689 U JP415689 U JP 415689U JP 2512179 Y2 JP2512179 Y2 JP 2512179Y2
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JP
Japan
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swash plate
piston
bearing
pump
type hydraulic
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JP1989004156U
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時彦 梅田
範夫 田村
卓也 槙田
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は回転斜板形液圧ポンプに係り、詳しくは、回
転軸に一体化された斜板と、その傾斜面に摺動可能に押
接されて往復動するピストンとを備えた液圧ポンプに関
するものである。
〔従来の技術〕
一般に、回転斜板形液圧ポンプは、回転軸に斜板を一
体的に連動連結し、ポンプ本体に設けられたピストン室
にピストンを進退可能に挿設して、このピストンをスプ
リングの付勢力によって斜板の傾斜面に押接させる構造
となっている。したがって、斜板の回転によりピストン
をピストン室内で往復動させ、ピストン室の拡縮で作動
液を圧送することができる。その際、斜板に作用するピ
ストンのスラスト荷重は斜板で支持させることになるの
で、従来から、例えば斜板の背面側と傾斜面側にスラス
ト軸受を配設するなどしている。このような例が、実開
昭50−6405号公報などに記載されている。
〔考案が解決しようとする課題〕 上記のようにピストンのスラスト荷重を支持するため
に、スラスト軸受を使用したものにおいては、軸受寿命
の問題を避けることができず、また、水系作動液などの
場合には、腐食性雰囲気中での使用についても問題が生
じる。
ところで、特開昭59−131776号公報に開示されたもの
では、斜板を用いずにピストンを斜め向きに配して厚幅
の平板にピストンのほぼ球状の頭部を当接すると共に、
その頭部を平板にある程度埋設してその接面部分に作動
液の一部を導入し、その作動液で接面を覆って静圧軸受
としている。しかし、構造が複雑であってしかも斜板を
用いた回転斜板形液圧ポンプへの適用は構成上の制約か
ら不可能であるという問題がある。
ちなみに、上記した実開昭50−6405号公報の回転斜板
形ポンプにおいては、回転斜板と、その背面側に配設さ
れた円盤状プレートと、ピストン側に配設した円盤状プ
レートとに、各ピストンと対応する位置で圧油通路や圧
油ポートが設けられ、その部分に高圧側のピストン室の
圧力を導入するようにしている。これによれば、斜板と
各円盤状プレートとが摺接する部分に静圧軸受部を形成
させることができ、ピストンの押付力を静圧軸受によっ
て受け、ピストンから斜板に作用するスラスト力を静圧
軸受の油圧力とバランスさせることができる。
しかし、斜板の高圧側の低圧側とでは斜板に及ぼされ
る力にアンバランスが生じる。すなわち、斜板の例えば
左半分が高圧側となっているとすると、斜板背後の円盤
状プレートのその部分に作用する力は大きく、低圧側で
は小さくなる。一方、円盤状プレートは一枚の板であ
り、その左右において作用力に差が生じていると、結局
は、円盤状プレートが僅かではあるが歪んでしまう。こ
れによって、円盤状プレートの低圧側の右半分において
は斜板との間に小さな隙間が生じ、そこから作動油の漏
れが起こるとポンプの容積効率を低下させることになる
という難点がある。
本考案は上述の問題を解決するためになされたもの
で、その目的は、斜板の背面にピストン室内の圧力を導
入して静圧軸受を形成させ、斜板に作用するピストンの
スラスト方向の力をバランスさせることができるように
すること、そのバランスをとる際に、斜板の高圧側と低
圧側とに作用するスラストの違いが生じても、静圧軸受
部において作動液の漏洩が発生しなく、それゆえ、ポン
プの容積効率を低下させることのないようにした回転斜
板形液圧ポンプを提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、回転軸に一体化されて回転する斜板と、そ
の斜板の前面に形成した傾斜面に摺動可能に押接される
ピストンとを備えた回転斜板形液圧ポンプに適用され
る。
その特徴とするところは、第1図を参照して、斜板6
の背面bには、各ピストン5の対向部分でポンプ本体1
に取り付けたベアリングシュー18が個々に配設される。
ピストン5が往復動するピストン室4内の圧力をそのベ
アリングシュー18の胴部18Aへ導入する導入通路19がポ
ンプ本体1に設けられ、その導入通路19から高圧側に位
置するベアリングシュー18に導入された作動液圧によっ
て、斜板6に作用する高圧側のピストン5のスラスト荷
重が支持されるようになっていることである。
〔作用〕
ピストン室4内でピストン5が進退動すると圧力の高
められた作動液の一部は、ポンプ本体1中の導入通路19
を経てベアリングシュー18の胴部18Aに導入される。こ
のベアリングシュー18は各ピストン5の対向部分でポン
プ本体1に取り付けられており、高圧側に位置したベア
リングシュー18の胴部18Aに導入された作動液は、その
ベアリングシュー18と斜板6との接面部分に供給され
る。それによって、ベアリングシュー18においては静圧
軸受が形成され、斜板6に作用する高圧側のピストン5
のスラスト荷重が支持される。低圧側においては、その
ベアリングシュー18にピストン5のスラスト荷重が大き
く作用ぜず、また、作動液の吸入状態にあるピストン室
4から作動液が供給されることもない。そのベアリング
シュー18はピストン5ごとに独立しており、他のベアリ
ングシュー18の影響を受けて歪むこともない。したがっ
て、静圧軸受部における作動液の漏出をきたすことがな
くなる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、斜板の背面のピストン対向部分に配
設されるベアリングシューに、高圧側のピストン室内の
圧力が導入通路を経て導入される静圧軸受を形成させる
ようにしたので、斜板に作用する高圧側のピストンのス
ラスト荷重を、このピストンの対向部分に配設されたベ
アリングシューによって支持することができる。したが
って、ピストンのスラスト方向の力を斜板の前後でほぼ
完全にバランスさせ、斜板に作用するピストンのスラス
ト荷重を良好な液体潤滑状態で支持することができる。
低圧側においては、高圧側とは独立したベアリングシュ
ーが存在し、そのベアリングシューに高圧側のベアリン
グシューの挙動が及ぶことはない。それゆえ、低圧側に
おいて作動液の漏れは発生することがなく、ポンプの容
積効率は高く維持される。
〔実施例〕
以下に本考案を、その実施例を表した図面をもとに詳
細に説明する。第1図は本考案を適用した回転斜板形液
圧ポンプの縦断面図で、ポンプ本体1内に回転軸2が挿
設され、ポンプ本体1の図示の右側中央寄りの部分に複
数のピストン室4あり、そのピストン室4のそれぞれに
筒状のピストン5が進退可能に挿設されている。
前後に延びてポンプ本体1に軸承された回転軸2に
は、前面に傾斜面6aを備えた斜板6が連動連結され、筒
状のピストン5の頭部5Aに抜け止め状態に嵌設した摺動
体14が、傾斜面6aに摺動可能となるようにスプリング等
によって当接されている。
ピストン室4はチェック弁10,11を介して入側液通路
3および出側液通路12に連通され、ピストン5が往復運
動すると、入側液通路3から作動液がピストン5内の液
通路8に吸入され、高圧となった作動液が出側液通路12
へ吐出されるようになっている。このとき、図では上の
吸入状態にあるピストン5側が低圧であり、また、吐出
するまでの圧縮状態にある図の下のピストン5側では高
圧はなる。
ポンプ本体1には、斜板6の背面6bの各ピストン5の
対向部分にベアリングシュー18が個々に配設されてい
る。このベアリングシュー18の胴部18Aは液通路18aを有
してポンプ本体1に設けた凹み部1aに嵌挿され、胴部18
Aの前部には、斜板6の背面6bに摺接し胴部18Aの液通路
18aに連なる圧力導出用絞り孔18bを備えるベアリングヘ
ッド18Bが形成されている。
一方、ポンプ本体1にはピストン室4内の作動液圧を
各ベアリングシュー18の胴部18Aに導入する導入通路19
が設けられる。その導入通路19からベアリングシュー18
に導入される作動液の圧力によって、斜板6に作用する
筒状ピストン5からのスラスト荷重が支持されるように
なっている。
上記した構成によれば、次のように回転斜板形液圧ポ
ンプが作動する。筒状のピストン5の頭部5Aの摺動体14
が斜板6の傾斜面6aに押接された状態で、斜板6の回転
によって図の左右に進退し、これと一体に筒状ピストン
5がピストン室4内で往復動する。そのときの往動によ
って作動液が入側液通路3からチェック弁10を介してピ
ストン室4および筒状ピストン5の液通路8内に入り、
その作動液は斜板6の回転による筒状ピストン5の復動
によって昇圧され、チェック弁11を介して出側液通路12
に流出される。
ポンプ本体1には、ピストン室4よりベアリングシュ
ー18の胴部18Aに向けて導入通路19が設けられているの
で、ピストン室4内の圧力が高められた作動液の一部が
この導入通路19を通って胴部18Aの液通路18a内に流入す
る。ベアリングヘッド18Bの圧力導出用絞り孔18bを介し
て作動液の一部がベアリングシュー18と斜板6との間に
供給され、ベアリングヘッド18Bの摺接面側を静圧軸受
として機能させる。この液圧で斜板6の高圧側に作用す
る筒状ピストン5のスラスト方向の荷重が支持され、斜
板6の前後の圧力バランスが図られる。
このような作用は高圧側においてなされるが、低圧側
にあるベアリングシュー18には、それに対応したピスト
ン室4から作動液が導入されることはなく、また、ベア
リングシュー18が独立して設けられていることから、高
圧側の作動液が導入されることもない。したがって、低
圧側における斜板6の前後での力のバランスが崩れるこ
ともなく、この低圧側のベアリングシュー18と斜板6の
背面との間に、他のベアリングシュー18の挙動の影響を
受けて隙間が発生することもない。それゆえ、各々に対
向するピストンのスラスト方向の力を高圧側と低圧側の
それぞれでほぼ完全にバランスさせ、良好な液体潤滑状
態で支持することができる。そして、ベアリングシュー
と斜板との低圧側の摺接部における作動液の漏れはなく
なり、ポンプの容積効率は高く維持される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る回転斜板形液圧ポンプの一実施例
の縦断面図である。 1……ポンプ本体、2……回転軸、4……ピストン室、
5……ピストン、6……斜板、6a……傾斜面、6b……背
面、18……ベアリングシュー、18A……胴部、19……導
入通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 槙田 卓也 兵庫県神戸市西区櫨谷町松本234番地 川崎重工業株式会社西神戸工場内 (56)参考文献 実開 昭50−6405(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に一体化されて回転する斜板と、そ
    の斜板の前面に形成した傾斜面に摺動可能に押接される
    ピストンとを備えた回転斜板形液圧ポンプにおいて、 上記斜板の背面には、各ピストンの対向部分でポンプ本
    体に取り付けたベアリングシューが個々に配設され、 前記ピストンが往復動するピストン室内の圧力を前記斜
    板に作用するピストンのスラスト荷重を支持する上記ベ
    アリングシューの胴部へ導入する導入通路が、ポンプ本
    体に形成されていることを特徴とする回転斜板形液圧ポ
    ンプ。
JP1989004156U 1989-01-17 1989-01-17 回転斜板形液圧ポンプ Expired - Lifetime JP2512179Y2 (ja)

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JPS5540376Y2 (ja) * 1973-05-14 1980-09-20

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