JP2512171Y2 - 配電用変圧器のタンク - Google Patents

配電用変圧器のタンク

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JP2512171Y2
JP2512171Y2 JP6698391U JP6698391U JP2512171Y2 JP 2512171 Y2 JP2512171 Y2 JP 2512171Y2 JP 6698391 U JP6698391 U JP 6698391U JP 6698391 U JP6698391 U JP 6698391U JP 2512171 Y2 JP2512171 Y2 JP 2512171Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、波形に形成した放熱板
をタンク側板に用いる配電用変圧器のタンクに関する。
【0002】
【従来の技術】配電用変圧器に使用するタンクは、放熱
器として一枚の薄板を波状に形成した放熱フィンを有す
る波形放熱板をタンク本体の側板に用いる方式が多用さ
れている。またこの放熱フィンはタンク全周に配置する
のが一般的である。
【0003】ところで、この種の変圧器は、タンク内部
と外気とを遮断したいわゆる密閉形が殆んどであるの
で、変圧器運転中に内圧変動が生じタンクを構成する上
枠部あるいは底部と波形放熱板との溶接部に繰返した応
力が発生し、短期間に疲労破壊するケースがある。破壊
寿命を延長するためには変形の少ない構造にすることが
必要になる。
【0004】従来のタンクの構造を図5〜図9により説
明する。図5及び図6において、上部にパッキンをあて
るためのトップバンド11aを設けた筒状の上枠部11
と箱状の底部12に、図7に示す一枚の薄板をH2 の高
さに波状に形成し、その両端を絞り加工し油密に溶接1
3cを施してなる放熱フィン13aを複数個連続して形
成し、両端13bをある長さの板場とした波形放熱板1
3を取付ける。この場合、波形放熱板13は、その継目
部14a,14bがタンク短辺側の中間部となるように
巻きつけて配置して、その継目部14a、14bを溶接
し、さらに上下部の重なり部15a,15bを全周溶接
してタンクを形成している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】このような構造におい
ては、次のような欠点がある。
【0006】(1)前述の如く、タンクが密閉方式であ
ると、周囲温度あるいは変圧器の負荷変動による温度上
昇の変動等によって内部圧力が変化し、これによって特
にタンクの長辺側の上枠部の下部は、図8の点線の如く
変形することになる。この時、波形放熱板13と上枠部
11との溶接部で特に長辺側の中央部A点が最も変形が
大きく繰返し応力を受けることになる。この付近の拡大
図を示す図9の如く、波形放熱板13の絞り加工部の溶
接部13cと上枠部11と波形放熱板13との溶接部1
5aとが重なり合うため、上記繰返し応力により疲労破
壊し易い構造となっている。従って、これを防止する方
法としては、上枠部11の変形を小さくすることが必要
で板厚Tを増加することになる。これは、上枠部11の
加工工数費と材料費のアップをきたしコスト高となる。
【0007】(2)タンク長辺側に排油弁17の取付け
を要求された場合、ハンドル17aが放熱フィン13a
にあたらないよう底部12の高さBを増加する必要があ
る。これにより、底部12の加工工数の増加及び材料費
がアップすること、さらに(1)項と同様B寸法を増加
させると変形が大きくなって疲労破壊が短期間に発生す
る恐れがある。これを防止するためには板厚を増加する
ことになり、コスト高となる。また変圧器としての高さ
寸法が増加することになる。
【0008】B寸法を増加させないようにするために
は、排油弁取付用のパイプ16を放熱フィン13aの外
側まで延ばすことになり、重なり部15bの溶接を行う
作業性が悪化するのと変圧器としての奥行寸法が増加す
る。
【0009】本考案は、以上の欠点をなくすために、上
枠部の板厚又は底部の板厚あるいは高さを増加すること
なしに、短期間に疲労破壊の生じない、しかもコストを
増加させない、かつ変圧器としての高さを増加させない
波形放熱板を用いた配電用変圧器のタンクを提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、筒状の上枠部
と箱状の底部との間に、一枚の薄板を波状に形成しその
両端を絞り加工して油密に溶接してなる放熱フィンを複
数個形成してなる波形放熱板を2個その継目部がタンク
短辺側の中間部に位置するように設けて前記上枠部と底
部との重なり部全周と波形放熱板の継目部2カ所を溶接
してなる配電用変圧器のタンクにおいて、前記波形放熱
板のタンク長辺側の中間部に夫々突出部が絞り加工によ
って形成されていることを特徴とする。
【0011】
【作用】波形放熱板を側板としたタンクは、最も変形の
大きいタンク長辺側の上枠部中間部あるいは底部中間部
と波形放熱板の溶接重なり部で疲労破壊が生じ易いの
で、この部分の溶接の重複を避けることが疲労破壊を防
止する一手段となる。従って、タンク長辺側中間部付近
には放熱フィンをなくし、薄板のみの構成とするが、薄
板のみでは内圧変動による変形量が大きくなってしまう
ので、この薄板部分に凸状の突出部を絞り加工によって
形成し剛性をあげることにより変形を小さくする。本構
造にすることによってタンク長辺側中間部付近の上枠部
あるいは底部と波形放熱板の放熱フィン絞り加工部の溶
接部とが重ならないので、長期繰返し応力が加わっても
破壊することはない。
【0012】
【実施例】図1〜図4は、本考案の波形放熱板を用いた
配電用変圧器タンクの構造を示すもので、筒状の上枠部
1と箱状の底部2の構造は従来と同様である。また2個
の波形放熱板3を組み合わせてタンク全周に配置し、タ
ンクの短辺側中央部付近で継目部4a,4bを設ける構
造も同様であるが、波形放熱板3は、図4に示すよう
に、一枚の薄板を高さH1 の波状に形成し、その両端を
絞り加工し油密に溶接3cを施してなる放熱フィン3a
を複数個形成し、かつ中央部付近に外側に凸状の突出部
3dを適当数、絞り加工によって適当な深さで設け、両
端部3bをある長さの板場としたものを用いる。そし
て、この波形放熱板3を図2及び図3に示す如くパッキ
ンをあてるためのトップバンド1aを設けた筒状の上枠
部1と箱状の底部2に、2組の波形放熱板3の継目部4
a,4bがタンク短辺側の中央部に位置するように巻き
つけて設けてその継目部4a,4bを溶接し、さらに上
枠部1と底部2との重なり部5a,5bを全周溶接して
タンクを形成する。
【0013】本構造においては、波形放熱板3に突出部
3dを絞り加工する工程が入るが、これは放熱フィン3
aを形成する工程の途中に絞り加工工程をはさめば容易
にできることである。また、従来の波形放熱板の放熱フ
ィンの枚数が突出部の追加分減ることになるが、この突
出部3d自体も放熱効果を若干有するので、放熱フィン
の高さH1 は従来の高さH2 に比べ若干増加させるのみ
で放熱面積を確保できる。
【0014】図1に上枠部1の長辺側中央付近と波形放
熱板3の溶接重なり部の部分を拡大して示す。図の如
く、放熱フィン3aとの溶接重なり部が従来の構造の様
になくなったので、図3に示す如く内圧変動による最大
変形点のC部は、繰返し応力に対する疲労破壊が従来の
構造より発生しにくくなる。
【0015】一方、タンク長辺側に排油弁7を配置する
要求がある場合であっても、図2及び図3の如く、排油
弁7のハンドル7aを放熱フィン3aの間に配置するこ
とができるので、底部2の高さ寸法Dを低くできる。ま
た、排油弁7を取付けるためのパイプ6の長さは短くで
き、変圧器の外形寸法は小さくなる。
【0016】
【考案の効果】本考案によれば、波形放熱板のタンク長
辺側の中間部付近に放熱フィンをなくして絞り加工によ
り突出部を形成したので、従来のように板厚を増加する
必要がなく、また上枠部あるいは底部の加工費および材
料費アップを防止でき、コスト低減が図れ、更にタンク
長辺側に排油弁の取付を要求された場合にも変圧器とし
ての外形寸法(奥行き,高さ)の増加を抑制でき、品質
の安定したコストの安いコンパクトな配電用変圧器のタ
ンクが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の配電用変圧器のタンクの主要部を拡大
して示す斜視図
【図2】本考案の配電用変圧器のタンクを示す平面図
【図3】図1の正面図
【図4】本考案の配電用変圧器のタンクで用いる波形放
熱板を示す斜視図
【図5】従来の配電用変圧器のタンクを示す図1相当
図、
【図6】図5の正面図
【図7】従来の配電用変圧器のタンクで用いる波形放熱
板を示す斜視図
【図8】内圧変動によるタンクの変形を示す概略平面図
【図9】従来の配電用変圧器のタンクの主要部を拡大し
て示す斜視図
【符号の説明】
1は上枠部、1aはトップバンド、2は底部、3は波形
放熱板、3aは放熱フィン、3dは突出部、4a,4b
は継目部、5a,5bは上枠部と底部の重なり部、7は
排油弁、Dは底部の高さ寸法である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の上枠部と箱状の底部との間に、一
    枚の薄板を波状に形成しその両端を絞り加工して油密に
    溶接してなる放熱フィンを複数個形成してなる波形放熱
    板を2個その継目部がタンク短辺側の中間部に位置する
    ように設けて前記上枠部と底部との重なり部全周と波形
    放熱板の継目部2カ所を溶接してなる配電用変圧器のタ
    ンクにおいて、前記波形放熱板のタンク長辺側の中間部
    に夫々突出部が絞り加工によって形成されていることを
    特徴とする配電用変圧器のタンク。
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