JP2511897Y2 - 建設工事用足場 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】この考案は、狭いスペースにも簡
単に設置可能な建設工事用足場に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】近年の都市の過密化に伴い、都心部にお
ける建設現場においては狭い場所での作業が強いられる
場合が多い。このため、作業足場として枠組足場の設置
が困難な場所には、単管足場がよく使用される。 【０００３】 【考案が解決しようとする課題】しかし、単管足場は、
鋼管パイプなどからなる建地（垂直材）と建地との間
に、同じく鋼管パイプなどからなる布（水平材）を歩行
用に架け渡しただけの、極めて簡単な構造であるため、
極めて歩き難く、又足の疲れなどを伴い決して安全なも
のとはいえないものであった。 【０００４】この考案はこのような前記従来の課題を解
消するために提案されたもので、都心部の極めて狭い場
所でも容易に設置可能で、かつ歩行し易く安全な建設工
事用足場を提供することを目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】この考案にかかる建設工
事用足場においては、建地と建地との間に２本の布を前
記建地を挟んで架設し、この２本の布の上に布板を載置
すると共に、当該布板に取り付けられた固定具、把握
部、固定ねじから構成されるクランプにより一方の布を
把持して固定されている。 【０００６】 【実施例】図１、図２及び図３は、この考案の建設工事
用足場の一実施例を示したもので、一本の建地１と１と
の間に２本の布2,2 が建地１を挟んで架設され、布2,2
の左右両端は建地１にクランプ３によってそれぞれ固定
されている。建地１及び布２には、鋼管パイプなどが使
用されている。 【０００７】布2,2 の上には布板４が載置されている。
布板４は合板若しくは鋼板より細長い矩形板状に形成さ
れ、何れのタイプも表面に凹凸模様を形成したり、滑り
止めゴムを接着したりして滑り止めが施され、さらに、
鋼板からなる布板４にはさび止めが施されている。 【０００８】また、布板４の下側の略中央部にはクラン
プ５が取り付けられている。クランプ５は把握部６と固
定具７とから構成されている。把握部６は布２を真上か
ら掴み込めるような真下に開口する凹部6aを有し、その
内周は布２に密着するように布２と略同じ曲率を持つ半
円形状に形成されている。また、固定具７は把握部６の
側部に固定ねじ８によってねじ止めされ、その内側側部
7aは布２に密着するように凹曲状に形成され、かつ、滑
らないよにう凹凸模様が施されている。そして、固定ね
じ８を締め付け、固定具７の内側部7aを布地２に強く押
し付け、把握部６の凹部6aと固定具７とで布２を強く挟
み付けることにより布板４は布２の上に固定されてい
る。 【０００９】尚、クランプ５は、必ずしも一個である必
要はなく、布板４が比較的長い場合には、複数個取り付
けてもよい。 【００１０】 【考案の効果】この考案は、以上説明したように構成さ
れているため、以下に記載するような効果を奏する。 【００１１】構造形式は、基本的に、いわゆる単管足場
であるため、設置及び撤去作業をきわめて簡単に行うこ
とがてきる。また、スペースをとらず都心部の狭い建設
現場にも難無く設置することができる。さらに、布の上
に布板が設置され、布板はクランプによって布に確実に
固定されているため、疲れを伴わず、歩行し易く、ま
た、きわめて安全であり、実用性のきわめて高い建設工
事用足場である。

【図面の簡単な説明】 【図１】布板の設置状態を示す建設工事用足場の一部斜
視図である。 【図２】クランプの固定ねじを緩めた状態を示す図１に
おける側面図である。 【図３】クランプの固定ねじを締めつけ布板を固定した
状態を示す図１における側面図である。 【符号の説明】 １…建地、２…布（水平材）、３…クランプ、４…布
板、５…クランプ、６…把握部、７…固定具、８…固定
ねじ。

Claims (1)

1. (57)【実用新案登録請求の範囲】 建地と建地との間に２本の布を前記建地を挟んで架設
   し、この２本の布の上に布板を載置すると共に、当該布
   板に取り付けられた固定具、把握部、固定ねじから構成
   されるクランプにより一方の布を把持して固定してなる
   ことを特徴とする建設工事用足場。