JP2511426Y2 - V型エンジン - Google Patents

V型エンジン

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JP2511426Y2
JP2511426Y2 JP5971790U JP5971790U JP2511426Y2 JP 2511426 Y2 JP2511426 Y2 JP 2511426Y2 JP 5971790 U JP5971790 U JP 5971790U JP 5971790 U JP5971790 U JP 5971790U JP 2511426 Y2 JP2511426 Y2 JP 2511426Y2
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英策 胡子
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、V型エンジンに関するものである。
〔従来の技術〕 従来、V型エンジンとしては、例えば実開昭62−6621
5号公報で開示されたものが知られている。これは、ウ
ォーターポンプがエンジンの後端部側に設けられ、サー
モスタットが前端部側の両バンク間に配置され、サーモ
スタットケースと、上記サーモスタットを介して接続さ
れる入口通路および出口通路などとが冷却水通路体とし
て一体的に形成され、この冷却水通路体は上記出口通路
の上流端がシリンダヘッドに取付けられることにより支
持される。そして入口通路の上流端と、出口通路の下流
端とのそれぞれがラジエーター間のホースと接続され、
上記入口通路の下流端と上記ウォーターポンプとが左右
バンク間の谷部に配置されたパイプによって互いに接続
されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来のV型エンジンにおいて、サーモスタットケ
ースは、これと一体的に形成された冷却水通路体がその
出口通路の上流端でシリンダヘッドに取付けけられるこ
とにより、前方にやや突出した状態に片持ち支持される
ために、上記出口通路の取付部や冷却水通路体自体を、
上記サーモスタットや、そのサーモスタットケースなど
を片持ち支持することができる程度に高い強度を有する
ように形成する必要がある。この場合には、エンジンの
軽量化や、コンパクト化の要請に対して十分に応えるこ
とができないおそれがある。これに対して上記従来物よ
り軽量化すると、サーモスタットケースなどの支持を確
実に行うことができないことになる。また上記サーモス
タットケースなどを支持するために、例えばブラケット
などを新たに設けると、上記軽量化などの要請に反する
ことになる。
さらに、上記サーモスタットを通過する冷却水中に
は、その循環中に噛み込んだエアを含む場合があり、こ
のエアがサーモスタットケース内に溜ると、このエアに
よりサーモスタットの作動の信頼性が損われることにな
る。このためサーモスタットケース内に上記エアが溜ら
ないようにするとともに、上記エアによる冷却水の冷却
効率低下を防止するために、エア抜きを十分に行う必要
がある。
この考案は、このような事情に鑑みてなされたもので
あり、軽量化などの要請に反することなく、サーモスタ
ットケースなどの支持を確実に行うことができるV型エ
ンジンを提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この考案の請求項1で
は、冷却水通路に設けられるサーモスタットのケースが
左右バンク間に配置されたV型エンジンにおいて、上記
左右バンクに、両者を互いに連結するようにブラケット
が取付けられ、このブラケットによって上記サーモスタ
ットのケースが支持されているように構成した。
また請求項2では、上記請求項1においてサーモスタ
ットケースの上端部とラジエーターの入口側タンクと
が、サーモスタットケース内のエアを導出可能にパイプ
部材によって連結されているように構成した。
〔作用〕
上記請求項1の構成によれば、ブラケットにより、V
型エンジンにおける左右バンクが互いに連結されるとと
もに、サーモスタットケースの位置固定が行われ、両バ
ンクの補強と、サーモスタットケースと支持との両機能
が上記ブラケット一つで達成される。
また請求項2の構成によれば、上記請求項1による作
用に加え、上記ブラケットによりサーモスタットをエン
ジン内の冷却水が通されるウォータージャケットよりも
上位に位置固定することにより、冷却水中のエアがサー
モスタットケース内に集められ、このエアはパイプ部材
を通してラジエーターの入口側タンクに導かれ、この入
口側タンクからのオーバーフロー水とともに外部に放出
される。
〔実施例〕
第1図において、1はV型エンジンのシリンダブロッ
クであり、その上端にはV字型に左右一対のシリンダヘ
ッダ2a,2bが設置され、シリンダブロック1の上部と各
シリンダヘッダ2a,2bとで左右のバンク3a,3bが構成され
ている。
上記シリンダブロック1の下部には、クランクシャフ
ト11が回転可能に保持され、また上記シリンダヘッド2
a,2bにはカムシャフト21a,21bが回転可能に保持されて
いる。上記クランクシャフト11の端部には、タイミング
プーリー111が設けられ、このタイミングプーリー111
と、上記カムシャフト21a,21bの端部に設けられたタイ
ミングプーリー211a,211bと、アイドルプーリー121とに
タイミングベルト13が巻き掛けられている。
また上記クランクシャフト11には、上記タイミングプ
ーリー111の前方にプーリー112が設けられ、このプーリ
ー112と、各種補機、すなわち上記プーリー112から順に
ウォーターポンプ12、エアーコンディショナー用コンプ
レッサー14、アクティブサスペンション用オイルポンプ
15、パワーステアリング用オイルポンプ17およびオルタ
ネーター18などにはベルト19が巻き掛けられている。な
お図中16はアイドルプーリーを示し、191はテンショナ
ーを示している。
ウォーターポンプ12はシリンダブロック1の前端面の
ほぼ中央に配置され、このウォーターポンプ12は、第2
図に示すようにシリンダブロック1に取付けられてシリ
ンダブロック1の前端面との間にポンプ室122を形成す
るポンプハウジング123と、このポンプハウジング123に
より支持された回転軸124とを有している。この回転軸1
24には、その前端部にベルト19が巻き掛けられるポンプ
プーリー125が取付けられ、このポンププーリー125の前
端にはファン41が取付けられている。また上記ポンプハ
ウジング123には、その上端部に上方に突出する支持部1
26が一体に形成されている。この支持部126には、前方
に突出するボス部127が形成され、このボス部127により
タイミングベルト13が巻き掛けられるアイドルプーリー
121が軸受けされている。
つぎに、上記ウォーターポンプ12にラジエーター4か
ら冷却水を導く入口通路5について説明する。この入口
通路5は第1の通路部51と、第2の通路部52と、サーモ
スタットTを収容したサーモスタットケース53と、上記
サーモスタットケース53にボルト541により連結された
入口端部54と、この入口端部54とラジエーター4の出口
側との間を連続するホース55とから構成される。
上記第1の通路部51はシリンダブロック1の前端部内
に一体形成され、その下流端511がウォーターポンプ12
のポンプ室122に臨んで開口し、上記下流端511から斜め
上方に延びて上流端512が両バンク3a,3b間の空間に臨ん
で開口するように形成されている。
第2の通路部52は、上記サーモスタットケース53と一
体に形成された筒状体により構成され、下流端521が上
記第1の通路部51の上流端512と互いに連通するように
ボルト510によって取付けられ、この下流端512から両バ
ンク3a,3b間の空間を通って上部前方へ滑かに湾曲し、
その上流端522がサーモスタットケース53の下側に連通
するように形成されている。
このサーモスタットケース53はブラケット22を介して
シリンダヘッド2a,2bに支持され、このブラケット22に
よって両バンク3a,3b間のシリンダヘッド2a,2bの上端よ
り上位であって、そのシリンダヘッド2a,2bより前方に
突出して配置されている。上記サーモスタットケース53
には、上記サーモスタットTの前側に前室531が形成さ
れ、この前室531は下方に伸ばされたバイパスホース532
によって後述の出口通路6(第1図参照)と接続されて
いる。また上記前室531の上端と、シリンダブロック1
およびシリンダヘッド2a,2bの前方に配置されたラジエ
ーター4のアッパータンク(入口側タンク)42とにはパ
イプ部材533が接続され、両者はこのパイプ部材533によ
って互いに連通されている。なお上記アッパータンク42
は上記前室531より上位に設定され、これにより上記パ
イプ部材533は上記前室531からアッパータンク42にかけ
て上り勾配となるように配置される。
上記ブラケット22は、第1図に示すように正面視でV
字状に形成され、その両端部が第1図および第3図に示
すようにシリンダヘッド2a,2bの上端部から前方に突出
形成された取付座23a,23bにボルト221,222によって取付
けられ、このブラケット22によって上記両シリンダヘッ
ド2a,2bは互いに連結される。そして第1図〜第3図に
示すように上記ブラケット22の中央部を貫通するボルト
223が上記サーモスタットケース53にねじ込まれ、この
ボルト223およびブラケット22を介して上記サーモスタ
ットケース53はシリンダヘッド2a,2bに支持されてい
る。
ウォーターポンプ12からシリンダブロック1内に供給
された冷却水は、シリンダヘッド2a,2bの図示しないウ
ォータージャケットを経てその前端面に設けられた出口
通路6を通してエンジン外に抜出され、ラジエーター4
の入口側に戻される。上記出口通路6は、第1図および
第3図に示すようにシリンダヘッド2aからの冷却水を導
出する第1の出口通路部61と、両バンク3a,3b間にかけ
渡された第2の出口通路部62(第2図参照)と、シリン
ダヘッド2bの前方に迂回するように突出された第3の出
口通路部63と、シリンダヘッド2bからの冷却水を合流さ
せて上記シリンダヘッド2bの外側方に突出する出口端部
641まで導出する第4の出口通路部64と、上記出口端部6
41に接続された出口パイプ65と、この出口パイプ65から
ラジエーター4の入口側であるアッパータンク42まで導
くホース(図示せず)とから構成されている。
そして上記第1の出口通路部61にはバイパスホース53
2が接続され、このバイパスホース532を介して上記第1
の出口通路部61と、サーモスタットケース53の前室531
とが互いに連通されている。これにより冷却水が所定の
温度(例えば70°〜80°)以下の場合には、シリンダヘ
ッド2a,2bから出た冷却水をラジエーター4へ戻さずに
上記バイパスホース532およびサーモスタットTを介し
て、直接、第2の入口通路部52に流される。
上記構成においては、両シリンダヘッド2a,2bが、そ
の上端部でブラケット22により互いに連結されているた
めに、上記両シリンダヘッド2a,2bにより形成される両
バンク3a,3bが所定の間隔を保持するように補強され
る。また上記ブラケット22にはサーモスタットケース53
が取付けられ、このサーモスタットケース53は上記ブラ
ケット22によりシリンダヘッド2a,2bに支持されるため
に、入口通路5を構成する第2の通路部52や入口端部54
などが確実に位置固定される。このように、上記実施例
では、両バンク3a,3bの補強と、サーモスタットケース5
3の位置固定との両方を一つのブラケット22で行うこと
ができ、個別に行う場合に比べて軽量化およびコンパク
ト化を図ることができる。
また上記実施例では、上記サーモスタットケース53を
上記ブラケット22で支持することにより、シリンダヘッ
ド2a,2bのウォータージャケットよりも上位に配置する
ことができるために、冷却水が循環する間にその冷却水
中に噛み込まれたエアは上記サーモスタットケース53内
の上部に集められる。特に出口通路6内の冷却水に含ま
れているエアがバイパスホース532を通して上方に昇
り、前室531の上部に集められる。この上部に集ったエ
アはパイプ部材533を通してラジエーター4のアッパー
タンク42に導かれ、このアッパータンク42からオーバー
フローパイプなどを介してオーバーフロー水とともに外
部に放出される。
このように、この実施例では、サーモスタットケース
53を上位に配置することによりエアを積極的に集め、こ
のエアをラジエーター4のアッパータンク42に導くこと
により、冷却水中のエア抜きを促進することができる。
このため冷却効率の向上を図ることができるとともに、
サーモスタットTの作動の確実化により、その信頼性の
向上を図ることができる。
なお上記実施例では、ブラケット22を正面視でV字状
に形成しているが、これに限らず、例えば横一直線状な
どの形状に形成してもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案の請求項1のV型エン
ジンによれば、サーモスタットケースの支持をブラケッ
トにより確実に行うことができるうえに、同じブラケッ
トにより両バンクの補強をも行うことができ、これらサ
ーモスタットケースの支持と両バンクの補強とを個別に
行う場合に比べて軽量化およびコンパクト化を図ること
ができる。
請求項2の構成によれば、上記請求項1による効果に
加え、サーモスタットケースを上記ブラケットによりエ
ンジンの上位に配置することにより、上記サーモスタッ
トケース内にエアを集めることができ、このエアをパイ
プ部材を介してラジエーターの入口側タンクに導くこと
により、冷却水中のエア抜きを促進することができ、こ
れにより冷却効率の向上を図ることができるとともに、
サーモスタットへの信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す正面説明図、第2図は
第1図のII−II線における拡大断面説明図、第3図は第
1図のエンジンの前端部の拡大平面説明図である。 3a,3b……バンク、4……ラジエーター、5……入口通
路、22……ブラケット、42……ラジエーターのアッパー
タンク、53……サーモスタットケース、533……パイプ
部材、T……サーモスタット。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷却水通路に設けられるサーモスタットの
    ケースが左右バンク間に配置されたV型エンジンにおい
    て、上記左右バンクに、両者を互いに連結するようにブ
    ラケットが取付けられ、このブラケットによって上記サ
    ーモスタットのケースが支持されていることを特徴とす
    るV型エンジン。
  2. 【請求項2】サーモスタットケースの上端部とラジエー
    ターの入口側タンクとが、サーモスタットケース内のエ
    アを導出可能にパイプ部材によって連結されていること
    を特徴とする請求項1記載のV型エンジン。
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