JP2511360Y2 - タイミングベルトの張力調整機構 - Google Patents

タイミングベルトの張力調整機構

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JP2511360Y2
JP2511360Y2 JP11411590U JP11411590U JP2511360Y2 JP 2511360 Y2 JP2511360 Y2 JP 2511360Y2 JP 11411590 U JP11411590 U JP 11411590U JP 11411590 U JP11411590 U JP 11411590U JP 2511360 Y2 JP2511360 Y2 JP 2511360Y2
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timing belt
tensioner
tension
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combustion engine
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はタイミングベルトの張力調整機構に係り、
特にタイミングベルトを押圧してこのタイミングベルト
の張力を調整するタイミングベルトの張力調整機構に関
する。
〔従来の技術〕
内燃機関のクランクシャフトと同期回転されるカムシ
ャフト等は、タイミングチェーンとスプロケットを介し
て、あるいは歯車を介して駆動されていたが、最近で
は、タイミングベルトを介して駆動されていることが多
くなっている。
従来のタイミングベルトの張力調整機構としては、第
3〜5図に示す如く、クランクシャフト110に駆動用の
クランクプーリ112を固定し、内燃機関102と同期回転さ
れるカムシャフト114にカムシャフトプーリ116を固定す
る。前記クランクプーリ112とカムシャフトプーリ116と
をタイミングベルト118によって連絡し、カムシャフト
プーリ116を内燃機関102と同期回転させている。このと
き、前記タイミングベルト118には、固定テンショナ120
によって適当な緊張が与えられている。
また、その他のタイミングベルトの張力調整機構とし
ては、実開昭62-119556号公報に開示される如く、エン
ジン本体にはタイミングベルトに当接して回転する調整
用アイドラプーリがガイドを介して取付けられており、
調整用アイドラプーリは、エンジン本体に固定されてい
るガイドに対してその軸線方向に摺動可能とされてお
り、ガイドの先端部にはバネ受け皿が固定されており、
バネ受けと調整用アイドラプーリとの間には圧縮コイル
バネが配置されており、調整用アイドラプーリの外形は
エンジン本体に近づくに従って直径が小さくなるテーパ
とされているものがあった。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、従来のタイミングベルトの張力調整機構に
おいては、第3図に示す如く、タイミングベルト118に
接触するテンショナ120が円筒形状に形成されており、
円筒形状のテンショナ120外周面によって常に前記タイ
ミングベルト118を押圧していた。
この結果、内燃機関102が暖機されてシリンダブロッ
ク104とシリンダヘッド106とが熱膨張し、前記シリンダ
ブロック104側に配置されるクランクシャフト110とシリ
ンダヘッド106との軸間距離Hが大きくなった場合に、
タイミングベルト118の張力が高くなった際にも、テン
ショナ120がこのタイミングベルト1118を押圧してしま
い、タイミングベルト118が過張力となり、タイミング
ベルト118の耐久性を低下させてしまうとともに、異音
の発生を招き、実用上不利であるという不都合があっ
た。
また、前記テンショナ120がタイミングベルト118を押
圧している時は、前記テンショナ120も前記タイミング
ベルト118から押圧されているため、このテンショナ120
内のテンショナベアリング132の耐久性を過張力によっ
て低下させる惧れがあり、実用上不利であるという不都
合があった。
〔考案の目的〕
そこでこの考案の目的は、上述不都合を除去するため
に、タイミングベルトに截頭円錐形状のテンショナを設
け、テンショナを軸支するテンショナボス部の先端をタ
イミングベルトに対して離間する方向に指向すべく傾斜
させて設けるとともに内燃機関の温度変化に応じてテン
ショナボス部を伸縮させテンショナの押圧力を増減して
張力を略一定とすべく調整する張力調整機構を設けたこ
とにより、テンショナの押圧力を増減して張力を略一定
に維持でき、タイミングベルトとテンショナとの耐久性
を向上し得るとともに、異音の発生を未然に防止し得る
タイミングベルトの張力調整機構を実現するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するためにこの考案は、内燃機関のカ
ムシャフト駆動に使用されるタイミングベルトを押圧し
タイミングベルトの張力を調整するタイミングベルトの
張力調整機構において、前記タイミングベルトに截頭円
錐形状のテンショナを設け、このテンショナを軸支する
テンショナボス部の先端をタイミングベルトに対して離
間する方向に指向すべく傾斜させて設けるとともに前記
内燃機関の温度変化に応じてテンショナボス部を伸縮さ
せ前記テンショナの押圧力を増減して張力を略一定とす
べく調整する張力調整機構を設けたことを特徴とする。
〔作用〕
上述の如く構成したことにより、内燃機関を動作させ
た際には、この内燃機関の温度変化に応じてテンショナ
ボス部が膨張し、このテンショナボス部によってテンシ
ョナの押圧力が減少してタイミングベルトの張力を略一
定としている。
〔実施例〕
以下図面に基づいてこの考案の実施例を詳細に説明す
る。
第1、2図にはこの考案の実施例を示すものである。
第2図において、2は内燃機関、4はシリンダブロッ
ク、6はシリンダヘッド、8はシリンダヘッドカバーで
ある。前記内燃機関2のシリンダブロック4に軸支させ
るクランクシャフト10にクランクプーリ12を固設する。
また、内燃機関2のシリンダヘッド6とシリンダヘッド
カバー8とによって軸支され、図示しない吸・排気弁を
動作させるカムシャフト14にカムシャフトプーリ16を固
設する。
前記クランクプーリ12とカムシャフトプーリ16とは、
タイミングベルト18によって連絡されている。このタイ
ミングベルト18は、クランクシャフト10の回転をカムシ
ャフト14に伝達し、前記クランクシャフト10とカムシャ
フト14とを同期回転させるべく前記クランクプーリ12と
カムシャフトプーリ16とを連絡している。
また、前記タイミングベルト18に截頭円錐形状のテン
ショナ20を設け、このテンショナ20を軸支するテンショ
ナボス部22の先端をタイミングベルト18に対して離間す
る方向に指向すべく傾斜させて設けるとともに、内燃機
関2の温度変化に応じてテンショナボス部22を伸縮させ
前記テンショナ20の押圧力を増減して張力を略一定とす
べく調整する張力調整機構24を設ける。
つまり、前記タイミングベルト18に接触して押圧する
張力調整機構24をシリンダブロック4の略中間部位に設
ける。この張力調整機構24は、テンショナ20とテンショ
ナボス部22とを有している。前記テンショナ20は、截頭
円錐形状に形成され、小なる径を有する一側部位がテン
ショナボス部22に接触しつつ、回動可能に取付けられて
いる。このテンショナボス部22は、第1図に示す如く、
シリンダブロック4の一側面4aに対して傾斜、例えば第
1図において左側に傾斜させて前記シリンダブロック4
に一体的に設ける。
つまり、前記テンショナ20は、第1図に示す如く、テ
ンショナ20の中心線Aがタイミングベルト18に対して所
定角度θだけ傾斜して設けられている。
次に作用について説明する。
内燃機関2の冷機時には、第1図に示す如く、テンシ
ョナボス部22が所定長さL1であり、テンショナ20のタイ
ミングベルト18への接触部位の径はR1となり、前記テン
ショナ20がタイミングベルト18を押圧し、タイミングベ
ルト18を所定の張力に維持している。
また、内燃機関2の暖機時には、内燃機関2のシリン
ダブロック4とシリンダヘッド6とが熱膨張することに
よってクランクシャフト10とカムシャフト14とが離間
し、前記タイミングベルト18の張力が増加される。
このとき、前記シリンダブロック4の伸延に伴ってこ
のシリンダブロック4に一体的に設けられたテンショナ
ボス部22は、冷機時の所定長さL1よりも大なる長さL2に
伸延し、テンショナ20のタイミングベルト18への接触部
位の径を冷機時の径はR1よりも小なる径R2とし、このテ
ンショナ20が前記タイミングベルト18を押圧する押圧力
を減少させ、タイミングベルト18の張力を略一定に維持
している。
これにより、内燃機関2の温度変化に応じて前記テン
ショナ20の押圧力を増減してタイミングベルト18の張力
を略一定に維持でき、タイミングベルト18の過張力によ
る前記タイミングベルト18とテンショナ20を構成するテ
ンショナベアリング部材(図示せず)との耐久性を向上
し得て、実用上有利である。
また、前記タイミングベルト18の張力を略一定に維持
したことにより、このタイミングベルト18の過張力によ
る異音の発生を未然に防止し得て、実用上有利である。
更に、内燃機関2の温度変化に応じて前記テンショナ
20の押圧力を増減し、タイミングベルト18の張力を略一
定に維持できることにより、押圧力の調整機能を有する
従来のオートテンショナ(図示せず)に比してコストを
低廉に維持することができる。
〔考案の効果〕
以上詳細に説明した如くこの考案によれば、タイミン
グベルトに截頭円錐形状のテンショナを設け、テンショ
ナを軸支するテンショナボス部の先端をタイミングベル
トに対して離間する方向に指向すべく傾斜させて設ける
とともに内燃機関の温度変化に応じてテンショナボス部
を伸縮させテンショナの押圧力を増減して張力を略一定
とすべく調整する張力調整機構を設けたので、テンショ
ナの押圧力を増減して張力を略一定に維持でき、タイミ
ングベルトとテンショナとの耐久性を向上し得て、実用
上有利である。また、タイミングベルトの張力を略一定
に維持したことによって過張力による異音の発生を未然
に防止し得て実用上有利である。
【図面の簡単な説明】
第1、2図はこの考案の実施例を示し、第1図はタイミ
ングベルトの張力調整機構の要部拡大図、第2図は内燃
機関の概略側面図である。 第3〜5図はこの考案の従来技術を示し、第3図はタイ
ミングベルトの張力調整機構の要部拡大図、第4図は内
燃機関の概略側面図、第5図は内燃機関の概略説明図で
ある。 図において、2は内燃機関、4はシリンダブロック、6
はシリンダヘッド、8はシリンダヘッドカバー、10はク
ランクシャフト、12はクランクプーリ、14はカムシャフ
ト、16はカムシャフトプーリ、18はタイミングベルト、
20はテンショナ、22はテンショナボス部、24は張力調整
機構である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関のカムシャフト駆動に使用される
    タイミングベルトを押圧しタイミングベルトの張力を調
    整するタイミングベルトの張力調整機構において、前記
    タイミングベルトに截頭円錐形状のテンショナを設け、
    このテンショナを軸支するテンショナボス部の先端をタ
    イミングベルトに対して離間する方向に指向すべく傾斜
    させて設けるとともに前記内燃機関の温度変化に応じて
    テンショナボス部を伸縮させ前記テンショナの押圧力を
    増減して張力を略一定とすべく調整する張力調整機構を
    設けたことを特徴とするタイミングベルトの張力調整機
    構。
JP11411590U 1990-10-31 1990-10-31 タイミングベルトの張力調整機構 Expired - Lifetime JP2511360Y2 (ja)

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JPH0474759U JPH0474759U (ja) 1992-06-30
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