JP2511354Y2 - 白煙防止冷却塔 - Google Patents
白煙防止冷却塔Info
- Publication number
- JP2511354Y2 JP2511354Y2 JP9307090U JP9307090U JP2511354Y2 JP 2511354 Y2 JP2511354 Y2 JP 2511354Y2 JP 9307090 U JP9307090 U JP 9307090U JP 9307090 U JP9307090 U JP 9307090U JP 2511354 Y2 JP2511354 Y2 JP 2511354Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling tower
- white smoke
- bottom plate
- air
- smoke prevention
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は白煙防止冷却塔に係り、詳しくは寒冷期の運
転における排気口より白煙の発生を防止することができ
る直交流式冷却塔に関するものである。
転における排気口より白煙の発生を防止することができ
る直交流式冷却塔に関するものである。
（従来技術とその課題） 湿式冷却塔を運転すると、冷却塔から排出する高温多
湿な空気が周囲の空気と混合急冷され、過飽和の空気と
なって霧が発生し白煙となるものであるが、該白煙が寒
冷期には建造物、道路、樹木等に氷結して多大な被害を
及ぼすことがあり、またその他火事の誤認、高速道路の
視程障害や航空機の管制障害等の原因となることがあ
る。
湿な空気が周囲の空気と混合急冷され、過飽和の空気と
なって霧が発生し白煙となるものであるが、該白煙が寒
冷期には建造物、道路、樹木等に氷結して多大な被害を
及ぼすことがあり、またその他火事の誤認、高速道路の
視程障害や航空機の管制障害等の原因となることがあ
る。
この白煙の発生を防止する従来技術として、排出空気
に高温乾燥空気を混合させて湿度を下げると共に、排気
温度の上昇を図った冷却塔は、例えば実開昭62-198366
号で知られている。
に高温乾燥空気を混合させて湿度を下げると共に、排気
温度の上昇を図った冷却塔は、例えば実開昭62-198366
号で知られている。
しかしながら、上記実開昭62-198366号に開示されて
いる冷却塔においては、散水槽とその下方の充填材との
間に、取入れ空気を間接的に加温するため、特別に被冷
却水流下専用通路、空気専用流路、開閉ダンパー等を装
備した熱交換器を挿設してあるので、装置が複雑化し、
大型化して設備コストが嵩むと云う問題がある。
いる冷却塔においては、散水槽とその下方の充填材との
間に、取入れ空気を間接的に加温するため、特別に被冷
却水流下専用通路、空気専用流路、開閉ダンパー等を装
備した熱交換器を挿設してあるので、装置が複雑化し、
大型化して設備コストが嵩むと云う問題がある。
（課題を解決するための手段） 本考案は上記課題を解決するためのものであって、そ
の要旨は冷却塔本体の上部に配設した散水槽の下方に充
填材が装填されている直交流式冷却塔において、上記散
水槽の底板に冷却塔の外方から内方に向け両端が開口し
た良伝熱性材よりなる管路を多数列配設すると共に、該
管路の相互間の底板に散水孔を穿設してなる白煙防止冷
却塔である。
の要旨は冷却塔本体の上部に配設した散水槽の下方に充
填材が装填されている直交流式冷却塔において、上記散
水槽の底板に冷却塔の外方から内方に向け両端が開口し
た良伝熱性材よりなる管路を多数列配設すると共に、該
管路の相互間の底板に散水孔を穿設してなる白煙防止冷
却塔である。
以下、本考案を図面に基づき具体的に説明する。
第１図は本考案の断面略図を示し、第２図は本考案で
用いる散水槽の一実施例の一部切欠斜視図を示し、第３
図（イ）（ロ）（ハ）は、本考案で用いる散水槽の他の
実施例の各々斜視図を示し、第４図は、第１図のIV-IV
矢視断面図を示す。
用いる散水槽の一実施例の一部切欠斜視図を示し、第３
図（イ）（ロ）（ハ）は、本考案で用いる散水槽の他の
実施例の各々斜視図を示し、第４図は、第１図のIV-IV
矢視断面図を示す。
本考案は第１図に断面略図で示す如く、冷却塔本体１
の上部に配設した散水槽２の下方に充填材３が装填さ
れ、散水槽２から該充填材３へ矢印方向に流下する温水
Ａと、塔外側方から矢印方向に入ってくる空気Ｂとが直
交流により熱交換され、加温加湿空気Ｂ′となってファ
ン４′により排気通路４から排出される直交流式冷却塔
において、上記散水槽２の底板21に、第２図に斜視図で
示す如く、塔外側面からの取入れ空気ｂが通過する両端
が開口した管路22を多数列配設すると共に、該管路22,2
2の相互間の底板21には散水孔23を穿設してある。
の上部に配設した散水槽２の下方に充填材３が装填さ
れ、散水槽２から該充填材３へ矢印方向に流下する温水
Ａと、塔外側方から矢印方向に入ってくる空気Ｂとが直
交流により熱交換され、加温加湿空気Ｂ′となってファ
ン４′により排気通路４から排出される直交流式冷却塔
において、上記散水槽２の底板21に、第２図に斜視図で
示す如く、塔外側面からの取入れ空気ｂが通過する両端
が開口した管路22を多数列配設すると共に、該管路22,2
2の相互間の底板21には散水孔23を穿設してある。
上記散水槽２の少くとも管路22に用いるものの材質
は、熱伝導性の優れた銅、アルミニウム、鉄、ステンレ
ススチール、繊維強化不飽和ポリエステル樹脂等からな
り、管路22は底板21と一体に成形され或いは底板21に接
着、溶接等の手段により取付けられる。
は、熱伝導性の優れた銅、アルミニウム、鉄、ステンレ
ススチール、繊維強化不飽和ポリエステル樹脂等からな
り、管路22は底板21と一体に成形され或いは底板21に接
着、溶接等の手段により取付けられる。
散水槽２の底板21に設ける散水孔23は、上記管路22,2
2の相互間に管路22に沿って所定間隔に一列以上穿設し
てある。
2の相互間に管路22に沿って所定間隔に一列以上穿設し
てある。
上記管路22は、第３図（イ）の如く底板21の上面に配
設したもの、第３図（ロ）の如く底板21の下面に配設し
たもの、或いは第３図（ハ）の如く底板21の上面に配設
した管路22の外面にフィン221を付設したもの等のほか
各種の変形例が対象となる。
設したもの、第３図（ロ）の如く底板21の下面に配設し
たもの、或いは第３図（ハ）の如く底板21の上面に配設
した管路22の外面にフィン221を付設したもの等のほか
各種の変形例が対象となる。
上記何れの管路22も、散水槽２の底板21に一体にリブ
状に固定されるので、散水槽２を補強すると云う派生効
果がある。
状に固定されるので、散水槽２を補強すると云う派生効
果がある。
上記本考案の冷却塔を運転すると、第１図及び第４図
に示す如く、散水槽２内の温水Ａが充填材３の表面を流
下して、充填材3,3間を通過する空気Ｂが熱交換と共に
加湿空気Ｂ′となって塔中央に排出されると同時に、散
水槽２内の温水Ａにより加熱された管路22により、矢印
方向から吸込まれる空気ｂは管路22と接触して通過中に
加熱され、加温乾燥空気ｂ′となって塔中央に排出され
るので、該乾燥空気ｂ′と上記加湿空気Ｂ′とが混合し
てファン４′により排気通路４から排気されるときに
は、加湿空気Ｂ′は加湿過飽和の状態が緩和され白煙を
生じないものである。
に示す如く、散水槽２内の温水Ａが充填材３の表面を流
下して、充填材3,3間を通過する空気Ｂが熱交換と共に
加湿空気Ｂ′となって塔中央に排出されると同時に、散
水槽２内の温水Ａにより加熱された管路22により、矢印
方向から吸込まれる空気ｂは管路22と接触して通過中に
加熱され、加温乾燥空気ｂ′となって塔中央に排出され
るので、該乾燥空気ｂ′と上記加湿空気Ｂ′とが混合し
てファン４′により排気通路４から排気されるときに
は、加湿空気Ｂ′は加湿過飽和の状態が緩和され白煙を
生じないものである。
（考案の効果） 本考案は上記構成よりなるので下記効果を奏する。
即ち本考案は、散水槽に配設した良伝熱性材よりなる
管路が、散水槽中の温水により容易に加熱され、該管路
を通過中に加温された空気が、充填材間を通って気液接
触により加湿された空気と混合することによって、加湿
過飽和が緩和された空気が排気通路から排出されるの
で、寒冷期においても白煙の発生を抑える効果がある。
管路が、散水槽中の温水により容易に加熱され、該管路
を通過中に加温された空気が、充填材間を通って気液接
触により加湿された空気と混合することによって、加湿
過飽和が緩和された空気が排気通路から排出されるの
で、寒冷期においても白煙の発生を抑える効果がある。
また本考案の冷却塔では、従来のように加温乾燥空気
を発生させるための特別な装置を組込む必要がなく、散
水槽に良伝熱性材よりなる管路を配設したのみであるの
で、設備コストが低廉で経済的であると共に、管路自体
が散水槽を補強するリブとして機能し、機械的強度が付
与されるものである。
を発生させるための特別な装置を組込む必要がなく、散
水槽に良伝熱性材よりなる管路を配設したのみであるの
で、設備コストが低廉で経済的であると共に、管路自体
が散水槽を補強するリブとして機能し、機械的強度が付
与されるものである。
第１図は本考案の断面略図を示し、第２図は本考案で用
いる散水槽の一実施例の一部切欠斜視図を示し、第３図
（イ）（ロ）（ハ）は、本考案で用いる散水槽の他の実
施例の各々斜視図を示し、第４図は、第１図のIV-IV矢
視断面図を示す。 １……冷却塔本体、２……散水槽、21……底板、22……
管路、23……散水孔、３……充填材、４……排気通路、
Ａ……温水、B,b……空気、Ｂ′……加湿空気、ｂ′…
…加温乾燥空気
いる散水槽の一実施例の一部切欠斜視図を示し、第３図
（イ）（ロ）（ハ）は、本考案で用いる散水槽の他の実
施例の各々斜視図を示し、第４図は、第１図のIV-IV矢
視断面図を示す。 １……冷却塔本体、２……散水槽、21……底板、22……
管路、23……散水孔、３……充填材、４……排気通路、
Ａ……温水、B,b……空気、Ｂ′……加湿空気、ｂ′…
…加温乾燥空気
Claims (1)
- 【請求項１】冷却塔本体の上部に配設した散水槽の下方
に充填材が装填されている直交流式冷却塔において、上
記散水槽の底板に冷却塔の外方から内方に向け両端が開
口した良伝熱性材よりなる管路を多数列配設すると共
に、該管路の相互間の底板に散水孔を穿設してなる白煙
防止冷却塔。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9307090U JP2511354Y2 (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | 白煙防止冷却塔 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9307090U JP2511354Y2 (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | 白煙防止冷却塔 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0457060U JPH0457060U (ja) | 1992-05-15 |
| JP2511354Y2 true JP2511354Y2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=31830007
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9307090U Expired - Fee Related JP2511354Y2 (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | 白煙防止冷却塔 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2511354Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-09-04 JP JP9307090U patent/JP2511354Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0457060U (ja) | 1992-05-15 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |