JP2511150B2 - 電子血圧計 - Google Patents
電子血圧計Info
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は電子血圧計、特にカフ圧変動に基づいて血圧
を測定する電子血圧計に関するものである。
を測定する電子血圧計に関するものである。
［従来の技術］ 従来のカフ圧変動により最高血圧値と最低血圧値を決
定する電子血圧計では、１つの決定方法、例えばカフ圧
変動の脈波の波高値によるもの、あるいは波形面積によ
るもの等、に依存して血圧の測定を行つている。
定する電子血圧計では、１つの決定方法、例えばカフ圧
変動の脈波の波高値によるもの、あるいは波形面積によ
るもの等、に依存して血圧の測定を行つている。
［発明が解決しようとしている課題］ しかしながら、このような従来の電子血圧計では、体
動等による脈波ノイズの発生により、その電子血圧計で
使用されている判定基準で判定不能になつた場合には、
血圧値の決定ができなくなる。又、判定可能で測定が出
来た場合でも、低精度の再現性しかないという問題もあ
つた。
動等による脈波ノイズの発生により、その電子血圧計で
使用されている判定基準で判定不能になつた場合には、
血圧値の決定ができなくなる。又、判定可能で測定が出
来た場合でも、低精度の再現性しかないという問題もあ
つた。
発明者らは、一般的な傾向として、脈波の波形面積に
よる血圧値の測定が、脈波の波高値による血圧値の測定
に比べて、体動等の脈波ノイズの発生に対して影響され
にくい反面、脈波ノイズの発生の無い場合は、脈波の波
高値による血圧値の測定の方が精度が高い傾向にあるこ
とを見付け、本電子血圧計を発明した。
よる血圧値の測定が、脈波の波高値による血圧値の測定
に比べて、体動等の脈波ノイズの発生に対して影響され
にくい反面、脈波ノイズの発生の無い場合は、脈波の波
高値による血圧値の測定の方が精度が高い傾向にあるこ
とを見付け、本電子血圧計を発明した。
本発明は、前記従来の欠点を除去し、脈波ノイズによ
る測定不能を解消して判定不能の率を減少させ、且つ高
精度の再現性で血圧測定のできる電子血圧計を提供す
る。
る測定不能を解消して判定不能の率を減少させ、且つ高
精度の再現性で血圧測定のできる電子血圧計を提供す
る。
［課題を解決するための手段］ この課題を解決するために、本発明の電子血圧計は、
カフ圧変動に基づいて血圧を測定する電子血圧計であつ
て、カフ圧変動の脈波の波高値による判定基準と脈波の
波形面積による判定基準とを用いて、最高血圧値及び最
低血圧値の候補値を決定する血圧値候補決定手段と、所
定の選択基準に基づいて、前記決定された候補値から最
高血圧値及び最低血圧値を選択する血圧値選択手段とを
備えることを特徴とする。ここで、前記所定の選択基準
は、決定される血圧値の信頼性と精度とである。
カフ圧変動に基づいて血圧を測定する電子血圧計であつ
て、カフ圧変動の脈波の波高値による判定基準と脈波の
波形面積による判定基準とを用いて、最高血圧値及び最
低血圧値の候補値を決定する血圧値候補決定手段と、所
定の選択基準に基づいて、前記決定された候補値から最
高血圧値及び最低血圧値を選択する血圧値選択手段とを
備えることを特徴とする。ここで、前記所定の選択基準
は、決定される血圧値の信頼性と精度とである。
［作用］ かかる構成において、血圧値選択手段により、カフ圧
変動の脈波の波高値による判定基準と脈波の波形面積に
よる判定基準とを用いて決定された最高血圧値及び最低
血圧値の候補値から、最適な最高血圧値及び最低血圧値
を選ぶことにより、脈波ノイズによる測定不能を取消
し、且つ高精度の再現性で血圧測定ができる。
変動の脈波の波高値による判定基準と脈波の波形面積に
よる判定基準とを用いて決定された最高血圧値及び最低
血圧値の候補値から、最適な最高血圧値及び最低血圧値
を選ぶことにより、脈波ノイズによる測定不能を取消
し、且つ高精度の再現性で血圧測定ができる。
［実施例］ 以下、添付図面に従つて、本発明の一実施例を詳細に
説明する。
説明する。
〈電子血圧計の構成〉 第１図は本実施例の電子血圧計の構成を示すブロツク
図である。
図である。
１は本電子血圧計を制御する演算制御用のCPU、２はC
PU1の実行手順を示すプログラムや初期値等を格納するR
OM、３は補助記憶用のRAMであり、本実施例の電子血圧
計で測定して計算された波高値Ｌと波高値の差DLとを記
憶するＬ・DL値記憶部31、最大波高値Lmaxを記憶するL
max記憶部32、波形面積Ｓと波形面積の差Dsとを記憶す
るＳ・Ds値記憶部33、最大波形面積Smaxを記憶するSmax
記憶部34、波高値から判定された最高血圧値，最低血圧
値に対応する拍SYSL，DIALを記憶するSYSL，DIAL部35、
波形面積から判定された最高血圧値，最低血圧値に対応
する拍SYSs，DIAsを記憶するSYSs，DIAs部36とを含んで
いる。
PU1の実行手順を示すプログラムや初期値等を格納するR
OM、３は補助記憶用のRAMであり、本実施例の電子血圧
計で測定して計算された波高値Ｌと波高値の差DLとを記
憶するＬ・DL値記憶部31、最大波高値Lmaxを記憶するL
max記憶部32、波形面積Ｓと波形面積の差Dsとを記憶す
るＳ・Ds値記憶部33、最大波形面積Smaxを記憶するSmax
記憶部34、波高値から判定された最高血圧値，最低血圧
値に対応する拍SYSL，DIALを記憶するSYSL，DIAL部35、
波形面積から判定された最高血圧値，最低血圧値に対応
する拍SYSs，DIAsを記憶するSYSs，DIAs部36とを含んで
いる。
４は圧力センサ41とアンプ42とA/D変換器43とからな
るカフ圧検出部、５は腕帯（カフ）６の圧力を制御する
排気バルブ等から成るカフ圧制御部であり、カフ圧制御
部５による腕帯６の圧力の加圧後の減圧時にカフ圧検出
部４で検出されるカフ圧に基づいて血圧を測定する。
尚、カフ圧力制御部５による加圧あるいは減圧は自動的
にされてもよいし、手動形式であつても本発明には影響
しない。
るカフ圧検出部、５は腕帯（カフ）６の圧力を制御する
排気バルブ等から成るカフ圧制御部であり、カフ圧制御
部５による腕帯６の圧力の加圧後の減圧時にカフ圧検出
部４で検出されるカフ圧に基づいて血圧を測定する。
尚、カフ圧力制御部５による加圧あるいは減圧は自動的
にされてもよいし、手動形式であつても本発明には影響
しない。
７は検出された最高血圧値，最低血圧値、あるいは加
圧不足や測定不能等を報知するための表示部である。CP
U1,ROM2,RAM3,カフ圧検出部4,カフ圧制御部５と表示部
７は、バス８により相互に接続され、データの授受を行
う。
圧不足や測定不能等を報知するための表示部である。CP
U1,ROM2,RAM3,カフ圧検出部4,カフ圧制御部５と表示部
７は、バス８により相互に接続され、データの授受を行
う。
〈波高値による血圧測定〉 第2A図はカフ圧変動の脈波の波高値Ｌを示す図であ
る。本図はカフ圧の減圧過程における一部を拡大しても
のであり、現在の脈波の波高値をＬ、１拍前の波高値を
LPと表わしている。第2B図は、第2A図に示した波高値を
順に最大波高値Lmaxにより規格化して示した図である。
る。本図はカフ圧の減圧過程における一部を拡大しても
のであり、現在の脈波の波高値をＬ、１拍前の波高値を
LPと表わしている。第2B図は、第2A図に示した波高値を
順に最大波高値Lmaxにより規格化して示した図である。
本実施例では波高値が最大波高値Lmaxの例えば30％を
越えた最初の拍を最高血圧拍SYSLとする。
越えた最初の拍を最高血圧拍SYSLとする。
次に、最大波高値Lmaxを過ぎた後に波高値がその80％
以下に落ち、且つ隣接する２つの波高値間の差DLが最大
波高値Lmaxの例えば20％以上である場合はその後の拍を
最低血圧拍DIALに、差DLが例えば20％以上になることが
無い場合は、80％以下になつた最初の拍を最低血圧拍DI
ALとする。80％以下にならずに測定を終了した場合は、
測定不可能とする。
以下に落ち、且つ隣接する２つの波高値間の差DLが最大
波高値Lmaxの例えば20％以上である場合はその後の拍を
最低血圧拍DIALに、差DLが例えば20％以上になることが
無い場合は、80％以下になつた最初の拍を最低血圧拍DI
ALとする。80％以下にならずに測定を終了した場合は、
測定不可能とする。
〈波形面積による血圧判定〉 第3A図はカフ圧変動の脈波の波形面積Ｓを示す図であ
る。本図はカフの減圧過程における一部を拡大してもの
であり、現在の脈波の面積をＳ、１拍前の脈波の面積を
SPで表わしている。第3B図は、第3A図に示した波形面積
を順に最大波形面積Smaxにより規格化して示した図であ
る。
る。本図はカフの減圧過程における一部を拡大してもの
であり、現在の脈波の面積をＳ、１拍前の脈波の面積を
SPで表わしている。第3B図は、第3A図に示した波形面積
を順に最大波形面積Smaxにより規格化して示した図であ
る。
本実施例では、波形面積が最大波形面積Smaxの例えば
20％以上になつてから例えば50％以上が２拍連続した時
に50％を越える前までの範囲の中で、隣接する拍間の波
形面積の差Dsが最大となつた後の拍を最高血圧拍SYSs、
あるいは前記範囲が存在しない場合は、波形面積Ｓが最
大波形面積の例えば50％（30％）を越えた初めの拍を最
高血圧拍SYSsとする。
20％以上になつてから例えば50％以上が２拍連続した時
に50％を越える前までの範囲の中で、隣接する拍間の波
形面積の差Dsが最大となつた後の拍を最高血圧拍SYSs、
あるいは前記範囲が存在しない場合は、波形面積Ｓが最
大波形面積の例えば50％（30％）を越えた初めの拍を最
高血圧拍SYSsとする。
次に最大波形面積Smaxを過ぎた後、最大波形面積Smax
の70％（80％）以下になつてから50％（30％）以下が２
拍連続するまでの範囲の中で、隣接する拍間の波形面積
の差Dsが最大となつた後の拍を最低血圧拍DIAs、あるい
は前記範囲が存在しない場合は、波形面積Ｓが最大波形
面積の例えば50％以下が２拍連続した時の例えば560％
以下になつた初めの拍を最低血圧拍DIAs、最大波形面積
の例えば70％以下にならずに測定が終了した場合は、波
形面積による最大血圧は測定不能とする。
の70％（80％）以下になつてから50％（30％）以下が２
拍連続するまでの範囲の中で、隣接する拍間の波形面積
の差Dsが最大となつた後の拍を最低血圧拍DIAs、あるい
は前記範囲が存在しない場合は、波形面積Ｓが最大波形
面積の例えば50％以下が２拍連続した時の例えば560％
以下になつた初めの拍を最低血圧拍DIAs、最大波形面積
の例えば70％以下にならずに測定が終了した場合は、波
形面積による最大血圧は測定不能とする。
〈血圧値の選択〉 まず、最高血圧値としては、前述の波高値から判定さ
れた最高血圧拍SYSLと波形面積から判定された最高血圧
拍SYSSとが４拍以上離れていなければ、SYSLを最高血圧
拍としてその時点のカフ圧を最高血圧値とする。もしSY
SLとSYSSとか４拍以上離れている場合は、SYSSの１つの
前の拍のDsを調べてこれが負の場合は、SYSSの判定を不
正確だと判断してSYSLを取る。そうでなければ、脈波ノ
イズ等による変動を受けていないとして、確度の高いSY
SSを取る。
れた最高血圧拍SYSLと波形面積から判定された最高血圧
拍SYSSとが４拍以上離れていなければ、SYSLを最高血圧
拍としてその時点のカフ圧を最高血圧値とする。もしSY
SLとSYSSとか４拍以上離れている場合は、SYSSの１つの
前の拍のDsを調べてこれが負の場合は、SYSSの判定を不
正確だと判断してSYSLを取る。そうでなければ、脈波ノ
イズ等による変動を受けていないとして、確度の高いSY
SSを取る。
一方、最低血圧値としては、前述の波高値から判定さ
れた最低血圧拍DIALと波形面積から判定された最低血圧
拍DIASとが４拍以上離れていなければ、DIALを最低血圧
拍として、その時点のカフ圧を最低血圧値とする。も
し、DIALとDIASとが４拍以上離れている場合は、DIASの
DLとDIASの１拍前のDLとを比較し、１拍前の方が大きけ
れば、DIASの判定を不正確だと判断してDIALを取る。そ
うでなければ、脈波ノイズ等による変動を受けていない
として確度の高いDIASを取る。
れた最低血圧拍DIALと波形面積から判定された最低血圧
拍DIASとが４拍以上離れていなければ、DIALを最低血圧
拍として、その時点のカフ圧を最低血圧値とする。も
し、DIALとDIASとが４拍以上離れている場合は、DIASの
DLとDIASの１拍前のDLとを比較し、１拍前の方が大きけ
れば、DIASの判定を不正確だと判断してDIALを取る。そ
うでなければ、脈波ノイズ等による変動を受けていない
として確度の高いDIASを取る。
尚、上記選択方法はその一例であつて、より精度を求
める場合は、波高値による判定と波形面積による判定の
誤差基準を小さくして、より緻密な判定も可能である。
しかしながら、一般的には本例による選択基準で十分で
あると考えられる。
める場合は、波高値による判定と波形面積による判定の
誤差基準を小さくして、より緻密な判定も可能である。
しかしながら、一般的には本例による選択基準で十分で
あると考えられる。
〈フローチヤート〉 第4A図、第4B図は本実施例の電子血圧計の主制御手順
を示すフローチヤート、第５図〜第７図は第4B図のステ
ツプS10,S20,S30に対応する最高血圧値の測定ルーチン
の手順を示すフローチヤート、第８図〜第10図は第4B図
のステツプS40,S50,S60に対応する最低血圧値の測定ル
ーチンの手順を示すフローチヤートである。
を示すフローチヤート、第５図〜第７図は第4B図のステ
ツプS10,S20,S30に対応する最高血圧値の測定ルーチン
の手順を示すフローチヤート、第８図〜第10図は第4B図
のステツプS40,S50,S60に対応する最低血圧値の測定ル
ーチンの手順を示すフローチヤートである。
まず主制御手順では、ステツプS1でパワーオン後の初
期値（圧力値を０）をセツトし、カフ圧を零とする。ス
テツプS2で加圧を始め、所定圧力値になるまで、ステツ
プS2,S3を繰り返し、所定値になるとステツプS3からS4
に進んで減圧を開始し、カフ圧変動の脈波を観測する。
期値（圧力値を０）をセツトし、カフ圧を零とする。ス
テツプS2で加圧を始め、所定圧力値になるまで、ステツ
プS2,S3を繰り返し、所定値になるとステツプS3からS4
に進んで減圧を開始し、カフ圧変動の脈波を観測する。
第2A図及び第3A図のようにステツプS5で各拍における
ＬとＳを、ステツプS6では（Ｌ−LP）をDLとして、（Ｓ
−SP）をDSとして記憶する。ステツプS7でＬとＳとの最
高値LmaxとSmaxを求める。ステツプS8では観測の終了時
点として、ＳがSmaxの20％（Ｓ＜Smax×0.2）を判定
し、この条件になると観測を止め、ステツプS9で排気を
行う。
ＬとＳを、ステツプS6では（Ｌ−LP）をDLとして、（Ｓ
−SP）をDSとして記憶する。ステツプS7でＬとＳとの最
高値LmaxとSmaxを求める。ステツプS8では観測の終了時
点として、ＳがSmaxの20％（Ｓ＜Smax×0.2）を判定
し、この条件になると観測を止め、ステツプS9で排気を
行う。
電子血圧計は以下、前記ステツプS5〜S7で収集したデ
ータに基づいて、最高血圧値と最低血圧値を決定する。
まずステツプS10でＬによる最高血圧の認識を行い、ス
テツプS20でＳによる最高血圧の認識を行う。ステツプS
30で上記の認識の内どちらがより適した最高血圧を認識
したかを判定して、より正確な値を選択する。次にステ
ツプS40でＬによる最低血圧の認識を行い、ステツプS50
でＳによる最低血圧の認識を行う。ステツプS60で上記
の認識の内どちらがより適した値かを判定して、より正
確な最低血圧値を選択する。
ータに基づいて、最高血圧値と最低血圧値を決定する。
まずステツプS10でＬによる最高血圧の認識を行い、ス
テツプS20でＳによる最高血圧の認識を行う。ステツプS
30で上記の認識の内どちらがより適した最高血圧を認識
したかを判定して、より正確な値を選択する。次にステ
ツプS40でＬによる最低血圧の認識を行い、ステツプS50
でＳによる最低血圧の認識を行う。ステツプS60で上記
の認識の内どちらがより適した値かを判定して、より正
確な最低血圧値を選択する。
ステツプS70では、決定された最高血圧及び最低血圧
を、又加圧不足や判定不能の場合はその報知を表示によ
つて行う。
を、又加圧不足や判定不能の場合はその報知を表示によ
つて行う。
第５図はステツプS10のルーチンである。
まず、ステツプS11でＬが最大波高値Lmaxの例えば30
％以上（Ｌ≧Lmax×0.3）になつたかを判定し、なつた
ならば、ステツプS12でこの時の拍を最高血圧拍SYSLと
する。
％以上（Ｌ≧Lmax×0.3）になつたかを判定し、なつた
ならば、ステツプS12でこの時の拍を最高血圧拍SYSLと
する。
第６図はステツプS20のルーチンである。
まずステツプS21でＳが最大波形面積Smaxの20％を越
えてから２拍連続50％以上になる範囲を探す。この範囲
がある場合はステツプS22に進んで、この範囲内で、DS
が最大の拍を最高血圧拍SYSSとする。一方、上述の範囲
か存在しない場合は、ステツプS23に進んでＳが最大波
形面積Smaxの50％（30％）を越えた初めの拍を最高血圧
拍SYSSとする。
えてから２拍連続50％以上になる範囲を探す。この範囲
がある場合はステツプS22に進んで、この範囲内で、DS
が最大の拍を最高血圧拍SYSSとする。一方、上述の範囲
か存在しない場合は、ステツプS23に進んでＳが最大波
形面積Smaxの50％（30％）を越えた初めの拍を最高血圧
拍SYSSとする。
第７図はステツプS30のルーチンである。まずステツ
プS31でSYSLとSYSSが４拍以上離れているか否かを判定
し、離れてなければステツプS35に進んでSYSLのカフ圧
を最高血圧値（以下SYS値）とする。４拍以上離れてい
る場合はステツプS32に進んで、SYSSの１つ前の拍にお
けるDSが負か否かを判定し、負であればステツプS33でS
YSLのカフ圧を、負でなければステツプS34でSYSSのカフ
圧を最高血圧とする。
プS31でSYSLとSYSSが４拍以上離れているか否かを判定
し、離れてなければステツプS35に進んでSYSLのカフ圧
を最高血圧値（以下SYS値）とする。４拍以上離れてい
る場合はステツプS32に進んで、SYSSの１つ前の拍にお
けるDSが負か否かを判定し、負であればステツプS33でS
YSLのカフ圧を、負でなければステツプS34でSYSSのカフ
圧を最高血圧とする。
第８図はステツプS40のルーチンである。
まずステツプS41でLmax後の拍まで来たことをチエツ
クし、ステツプS42でＬが最大波高値Lmaxの80％以下
（Ｌ≦Lmax×0.8）になつたかを判定し、80％以下にな
つたならばステツプS43に進んで、DLが最大Lmaxの例え
ば20％以上になる拍があるかをチエツクする。あればス
テツプS44でその拍をDIALとし、なければステツプS45で
80％以下になつた最初の拍をDIALとする。
クし、ステツプS42でＬが最大波高値Lmaxの80％以下
（Ｌ≦Lmax×0.8）になつたかを判定し、80％以下にな
つたならばステツプS43に進んで、DLが最大Lmaxの例え
ば20％以上になる拍があるかをチエツクする。あればス
テツプS44でその拍をDIALとし、なければステツプS45で
80％以下になつた最初の拍をDIALとする。
第９図はステツプS50のルーチンである。
まずステツプS51でSmax後の拍に来たかを判定し、次
にステツプS52でＳがSmaxの70％（80％）以下になつて
から、２拍連続して50％（30％）以下となるまでの範囲
を探す。この範囲があればステツプS53に進んで、範囲
内の最大のDSの拍をDIASとする。なければステツプS54
に進み、２拍連続でＳ＜Smax×0.5となる拍を探す。拍
があつた場合ステツプS55へ進み、なければ以下に示す
ステツプS65に進んでDIALのカフ圧を最低血圧値（以下D
IA値）とする。
にステツプS52でＳがSmaxの70％（80％）以下になつて
から、２拍連続して50％（30％）以下となるまでの範囲
を探す。この範囲があればステツプS53に進んで、範囲
内の最大のDSの拍をDIASとする。なければステツプS54
に進み、２拍連続でＳ＜Smax×0.5となる拍を探す。拍
があつた場合ステツプS55へ進み、なければ以下に示す
ステツプS65に進んでDIALのカフ圧を最低血圧値（以下D
IA値）とする。
第10図はステツプS60のルーチンである。
まずステツプS61でDIALとDIASとが４拍以上離れてい
るかをチエツクし、離れていなければステツプS65に進
んで、DIALのカフ圧をDIA値とする。一方、４拍以上離
れている場合はステツプS62に進んで、DIASのDSとDIAS
の１拍前のDSとを比較し、１拍前のDSの方が大きけれ
ば、ステツプS63でDIALのカフ圧をDIA値とし、１拍前の
DSの方が小さければ、ステツプS64でDIASのカフ圧をDIA
値とする。
るかをチエツクし、離れていなければステツプS65に進
んで、DIALのカフ圧をDIA値とする。一方、４拍以上離
れている場合はステツプS62に進んで、DIASのDSとDIAS
の１拍前のDSとを比較し、１拍前のDSの方が大きけれ
ば、ステツプS63でDIALのカフ圧をDIA値とし、１拍前の
DSの方が小さければ、ステツプS64でDIASのカフ圧をDIA
値とする。
以上説明したように、本実施例によれば、波高値によ
る血圧値の判定の正確さを高め且つ判定不能の率を減少
させた。又、波形面積による血圧値の判定においても、
正確さを高め且つ判定不能の率を減少させた。更に上記
２つの判定結果からより適した値を選択することにより
脈波ノイズ等による測定精度の低下を防ぎ、判定不能の
率を更に減少させた。
る血圧値の判定の正確さを高め且つ判定不能の率を減少
させた。又、波形面積による血圧値の判定においても、
正確さを高め且つ判定不能の率を減少させた。更に上記
２つの判定結果からより適した値を選択することにより
脈波ノイズ等による測定精度の低下を防ぎ、判定不能の
率を更に減少させた。
［発明の効果］ 本発明により、脈波ノイズによる測定不能を解消して
判定不能の率を減少させ、且つ高精度の再現性で血圧測
定のできる電子血圧計を提供できる。
判定不能の率を減少させ、且つ高精度の再現性で血圧測
定のできる電子血圧計を提供できる。
第１図は本実施例の電子血圧計の構成を示すブロツク
図、 第2A図は脈波の波形面積を説明する図、 第2B図は本実施例の波形面積による最高血圧及び最低血
圧の判定原理を示す図、 第3A図は脈波の波形面積を説明する図、 第3B図は本実施例の波形面積による最高血圧及び最低血
圧の判定原理を示す図、 第4A図、第4B図は本実施例の電子血圧計の動作手順を示
すフローチヤート、 第５図〜第７図は本実施例の電子血圧計の最高血圧の判
定手順を示す各ルーチンを詳細に示すフローチヤート、 第８図〜第10図は本実施例の電子血圧計の最低血圧の判
定手順を示す各ルーチンを詳細に示すフローチヤートで
ある。 図中、１…CPU、２…ROM、３…RAM、４…カフ圧検出
部、５…カフ圧制御部、６…腕帯（カフ）、７…表示
部、８…バス、31…Ｌ・DL値記憶部、32…Lmax記憶部、
33…Ｓ・DS値記憶部、34…Smax記憶部、35…SYSL・DIAL
部、36…SYSS・DIAS部、41…圧力センサ、42…アンプ、
43…A/D変換器である。
図、 第2A図は脈波の波形面積を説明する図、 第2B図は本実施例の波形面積による最高血圧及び最低血
圧の判定原理を示す図、 第3A図は脈波の波形面積を説明する図、 第3B図は本実施例の波形面積による最高血圧及び最低血
圧の判定原理を示す図、 第4A図、第4B図は本実施例の電子血圧計の動作手順を示
すフローチヤート、 第５図〜第７図は本実施例の電子血圧計の最高血圧の判
定手順を示す各ルーチンを詳細に示すフローチヤート、 第８図〜第10図は本実施例の電子血圧計の最低血圧の判
定手順を示す各ルーチンを詳細に示すフローチヤートで
ある。 図中、１…CPU、２…ROM、３…RAM、４…カフ圧検出
部、５…カフ圧制御部、６…腕帯（カフ）、７…表示
部、８…バス、31…Ｌ・DL値記憶部、32…Lmax記憶部、
33…Ｓ・DS値記憶部、34…Smax記憶部、35…SYSL・DIAL
部、36…SYSS・DIAS部、41…圧力センサ、42…アンプ、
43…A/D変換器である。
Claims (2)
- 【請求項１】カフ圧変動に基づいて血圧を測定する電子
血圧計であつて、 カフ圧変動の脈波の波高値による判定基準と脈波の波形
面積による判定基準とを用いて、最高血圧値及び最低血
圧値の候補値を決定する血圧値候補決定手段と、 前記脈波の波高値による判定基準により決定された血圧
値候補の検出拍の位置と前記脈波の波形面積による判定
基準により決定された血圧値候補の検出拍の位置の差異
に基づいて、前記決定された候補値から最高血圧値及び
最低血圧値を選択する血圧値選択手段とを備えることを
特徴とする電子血圧計。 - 【請求項２】前記血圧値選択手段が、さらに、前記脈波
の波形面積による判定基準により決定された血圧値候補
の検出拍近傍での前記脈波の波形面積の差異に基づくこ
とを特徴とする請求項１記載の電子血圧計。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1229116A JP2511150B2 (ja) | 1989-09-06 | 1989-09-06 | 電子血圧計 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1229116A JP2511150B2 (ja) | 1989-09-06 | 1989-09-06 | 電子血圧計 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0392132A JPH0392132A (ja) | 1991-04-17 |
| JP2511150B2 true JP2511150B2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=16886998
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1229116A Expired - Fee Related JP2511150B2 (ja) | 1989-09-06 | 1989-09-06 | 電子血圧計 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2511150B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3210737B2 (ja) * | 1992-08-26 | 2001-09-17 | 松下電工株式会社 | 電子血圧計 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61193633A (ja) * | 1985-02-22 | 1986-08-28 | 松下電工株式会社 | 血圧計 |
| JPH046734Y2 (ja) * | 1986-03-27 | 1992-02-24 |
-
1989
- 1989-09-06 JP JP1229116A patent/JP2511150B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0392132A (ja) | 1991-04-17 |
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Legal Events
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