JPH0392133A

JPH0392133A - 電子血圧計

Info

Publication number: JPH0392133A
Application number: JP1229117A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Fukutomi; 福冨　清; Kon Shinomiya; 篠宮　墾
Original assignee: Terumo Corp
Current assignee: Terumo Corp
Priority date: 1989-09-06
Filing date: 1989-09-06
Publication date: 1991-04-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野コ本発明は電子血圧計、特にカフ圧変動に基づいて血圧を
測定する電子血圧計に関するものである。

［従来の技術］従来のカフ圧変動の脈波の波高値による電子血圧計では
、最高血圧値と最低血圧値の決定は、所定の基準値（ス
レッショルド・レベル）を設け、この基準値に基づいて
、例えば２拍続いて基準値を越えた場合はその前の拍に
対応するカフ圧を最高血圧値とする等により、行なわれ
ていた。

［発明が解決しようとする課題］しかしながら、脈波の波高値はカフ下の血管内の容積の
変化の速度（微分値）を表わしており、コロトコフ音の
発生理由との相関があって聴診法との相関が良い反面、
情報量が少なくノイズに弱い面を持っているため、呼吸
による変動があり、又体動等に起因する脈波ノイズの影
響もあって、不正確な血圧値を決定してしまったり、測
定不能となる率が高くなる等の問題があった。

本発明は、前記従来の欠点を除去し、固体の変動や脈波
ノイズによる影響をなくして、正確な血圧値が測定でき
、且つ測定不能の率を減少させる電子血圧計を提供する
。

［課題を解決するための手段］この課題を解決するために、本発明の電子血圧計は、カ
フ圧変動に基づいて血圧を測定する電子血圧計であって
、最高血圧値及び最低血圧値の範囲を、脈波の波高値の最
大値を基準にして設定する範囲設定手段と、該範囲設定
手段によって設定された範囲内で、脈波の波高値に基づ
いて最高血圧値及び最低血圧値を決定する血圧値決定手
段とを備える。

更に、血圧値決定手段は、隣接する脈波の波高値の差を
基準とする。

［作用コかかる構成において、予め大まかな範囲を設定した後に
血圧値を決定するので、固体の変動や脈波ノイズによる
影響をなくして、正確な血圧値が測定でき、且つ測定不
能の率を減少させる．［実施例］以下、添付図面に従って、本発明の一実施例を詳細に説
明する．く電子血圧計の構成〉第１図は本実施例の電子血圧計の構成を示す？ロック図
である。

１は本電子血圧計を制御する演算制御用のＣＰＵ、２は
ＣＰＵ　ｌの実行手順を示すプログラムや初期値等を格
納するＲＯＭ、３は補助記憶用のＲＡＭであり、本実施
例の電子血圧計で測定して計算された波高値Ｌと波高値
の差ＤＬとを記憶するＬ　’　Ｄ　Ｌ値記憶部３１、最
大波形面積Ｌ，■を記憶するＬ１．．記憶部３２、波形
面積Ｓと波形面積の差ＤＩとを記憶するＳ　’　Ｄ　ｍ
値記憶部３３、最大波形面積Ｓ。１を記憶するＳ．．．
記憶部３４、波高値から判定された最高血圧値．最低血
圧値に対応する拍ＳＹＳｔ．，ＤＩＡＬを記憶するＳＹ
ＳＶＤ　ＩＡＬ部３５、波形面積から判定された最高血
圧値，最低血圧値に対応する拍ｓｙｓｓ　，ＤＩＡＳを
記憶するＳＹＳｓ−ＤＩＡ５部３６とを含んでいる。

４は圧カセンサ４１とアンブ４２とＡ／Ｄ変換器４３と
からなるカフ圧検出部、５は腕帯（カフ）６の圧力を制
御する排気バルブ等から成るカフ圧制御部であり、カフ
圧制御部５による腕帯６の圧力の加圧後の減圧時にカフ
圧検出部４で検出されるカフ圧に基づいて血圧を測定す
る。

尚、カフ圧力制御部５による加圧あるいは減圧は自動的
にされてもよいし、手動形式であっても本発明には影響
しない。

７は検出された最高血圧値，最低血圧値、あるいは加圧
不足や測定不能等を報知するための表示部である。ＣＰ
ＵＩ，ＲＯＭ２，ＲＡＭ３，カフ圧検出部４．カフ圧制
御部５と表示部７は、バス８により相互に接続され、デ
ータの授受を行う。

く波高値による血圧測定〉？２Ａ図はカフ圧変動の脈波の波高値Ｌを示す図である
。本図はカフ圧の減圧過程における一部を拡大してもの
であり、現在の脈波の波高値なＬ、１拍前の波高値をＬ
Ｐと表わしている。

第２Ｂ図は、第２Ａ図に示した波高値を順に最大波高値
Ｌ　ｍａｔにより規格化して示した図である。

本実施例では波高値が最大波高値Ｌ。８の例えば３０％
を越えた最初の拍を最高血圧拍ｓｙｓＬとする．次に、最大波高値Ｌ■８を過ぎた後に波高値がその８０
％以下に落ち、且つ隣接する２つの波高値間の差ＤＬが
最大波高値し。．の例えば２０％以上である場合はその
後の拍を最低血圧拍Ｄ　Ｉ　Ａ　Ｌに、差ＤＬが例えば
２０％以上になることが無い場合は、８０％以下になっ
た最初の拍？最低血圧拍ＤＩＡＬとする。８０％以下に
ならずに測定を終了した場合は、測定不可能とする。

く波形面積による血圧判定〉第３Ａ図はカフ圧変動の脈波の波形面積Ｓを示す図であ
る．本図はカフの減圧過程における一部を拡大してもの
であり、現在の脈波の面積をＳ、１拍前の脈波の面積を
Ｓｐで表わしている。

第３Ｂ図は、第３Ａ図に示した波形面積を順に最大波形
面積Ｓ■エにより規格化して示した図である。

本実施例では、波形面積が最大波形面積Ｓ■８の例えば
２０％以上になってから例えば５０％以上が２拍連続し
た時に５０％を越える前までの範囲の中で、隣接する拍
間の波形面積の差Ｄ，が最大となった後の拍を最高血圧
拍ｓＹｓｓ、あるいは前記範囲が存在しない場合は、波
形面積Ｓが最大波形面積の例えば５０％（３０％）を越
えた初めの拍を最高血圧拍ｓｙｓｓとする．次に最大波
形面積Ｓ　ｍａＸを過ぎた後、最大波形面積Ｓ４．８の
７０％（８０％）以下になってから５０％（３０％）以
下が２拍連続するまでの範囲の中で、隣接する拍間の波
形面積の差Ｄ＋．が最大となった後の拍を最低血圧拍Ｄ
ＩＡｓ、あるいは前記範囲が存在しない場合は、波形面
積Ｓが最大波形面積の例えば５０％以下が２拍連続した
時の例えば５０％以下になった初めの拍を最低血圧拍Ｄ
ＩＡ５．最大波形面積の例えば７０％以下にならずに測
定が終了した場合は、波形面積による最低血圧は測定不
能とする。

く血圧値の選択〉まず、最高血圧値としては、前述の波高値から判定され
た最高血圧拍Ｓ　Ｙ　Ｓ　Ｌと波形面積から判定された
最高血圧拍Ｓ　Ｙ　Ｓ　ｓとが４拍以上離れていなけれ
ば、Ｓ　Ｙ　Ｓ　Ｌ．を最高血圧拍としてその時点のカ
フ圧を最高血圧値とする．もしｓｙｓｔ．とＳ　Ｙ　Ｓ
　ｓとか４拍以上離れている場合は、Ｓ　Ｙ　Ｓ　ｓの
１つの前の拍のＤｓを調べてこれが負の場合は、ＳＹＳ
．の判定を不正確だと判断してＳ　Ｙ　Ｓ　Ｌを取る。

そうでなければ、脈波ノイズ等による変動を受けにくい
ＳＹＳｓを取る。

一方、最低血圧値としては、前述の波高値から判定され
た最高血圧拍Ｄ　Ｉ　Ａ　Ｌと波形面積から判定された
最高血圧拍Ｄ　Ｉ　Ａ　ｓとが４拍以上離れていなけれ
ば、ＤＩＡＬを最低血圧拍として、その時点のカフ圧を
最低血圧値とする。もし、Ｄ　Ｉ　Ａ　ｔ．とＤ　Ｉ　
Ａ　ｓとが４拍以上離れている場合は、Ｄ　Ｉ　Ａ　ｓ
のＤＬとＤＩＡ＄の１拍前のＤ．．とを比較し、１拍前
の方が大きければ、Ｄ　Ｉ　Ａ　ｓの判定を不正確だと
判断してＤＩＡ，を取る。そうでなければ、脈波ノイズ
等による変動を受けにくいＤ　Ｉ　Ａ　ｓを取る。

尚、上記選択方法はその一例であって、より精度を求め
る場合は、波高値による判定と波形面積による判定の誤
差基準を小さくして、より緻密な判定も可能である。し
かしながら、一般的には本例による選択基準で十分であ
ると考えられる。

くフローチャート〉第４Ａ図、第４Ｂ図は本実施例の電子血圧計の主制御手
順を示すフローチャート、第５図〜第７図は第４Ｂ図の
ステップＳ１０．Ｓ２０．Ｓ３０に対応する最高血圧値
の測定ルーチンの手順を示すフローチャート、第８図〜
第１０図は？４Ｂ図のステップＳ４０，Ｓ５０，Ｓ６０
に対応する最低血圧値の測定ルーチンの手順を示すフロ
ーチャートである。

まず主制御手順では、ステップＳ１でパワーオン後の初
期値（圧力値をＯ）をセットし、カフ圧を零とする。ス
テップＳ２で加圧を始め、所定圧力値になるまで、ステ
ップＳ２，Ｓ３を繰り返し、所定値になるとステップＳ
３から８４に進んで減圧を開始し、カフ圧変動の脈波を
観測する。

第２Ａ図及び第３Ａ図のようにステップＳ５で各拍にお
けるＬとＳを、ステップｓ６では（ＬＬｐ）をＤＬとし
て、（ＳＳｐ）をＤ８として記憶する。ステップＳ７で
ＬとＳとの最高値し，■とＳ　＋ｍａｙを求める。ステ
ップＳ８では観測の終了時点として、ＳがＳ。Ｘの２０
％？ＳＯＳ■．Ｘ０．２）を判定し、この条件になると
観測を止め、ステップＳ９で排気を行う．電子血圧計は
以下、前記ステップＳ５〜Ｓ７で収集したデータに基づ
いて、最高血圧値と最低血圧値を決定する。まずステッ
プＳＩＯでＬによる最高血圧の認識を行い、ステップＳ
２０でＳによる最高血圧の認識を行う。ステップＳ３０
で上記の認識の内どちらがより適した最高血圧を認識し
たかを判定して、より正確な値を選択する。次にステッ
プＳ４０でＬによる最低血圧の認識を行い、ステップＳ
５０でＳによる最低血圧の認識を行う。ステップＳ６０
で上記の認識の内どちらがより適した値かを判定して、
より正確な最低血圧値を選択する。

ステップＳ７０では、決定された最高血圧及び最低血圧
を、又加圧不足や判定不能の場合はその？知を表示によ
って行う。

第５図はステップＳＩＯのルーチンである。

まず、ステップＳｌｌでＬが最大波高値し。８の例えば
３０％以上（Ｌ≧Ｌ．■Ｘ０．３）になったかを判定し
、なったならば、ステップＳ１２でこの時の拍を最高血
圧拍Ｓ　Ｙ　Ｓ　Ｌとする。

第６図はステップＳ２０のルーチンである。

まずステップＳ２１でＳが最大波形面積Ｓ■８の２０％
を越えてから２拍連続５０％以下になる範囲を探す。こ
の範囲かあ．る場合はステップＳ２２に進んで、この範
囲内で、Ｄｓが最大の拍を最高血圧拍Ｓ　Ｙ　Ｓ　ｓと
する。一方、上述の範囲か存在しない場合は、ステップ
３２３に進んでＳが最犬波形面積Ｓ■８の５０％（３０
％）を越えた初めの拍を最高血圧拍ｓｙｓｓとする。

第７図はステップＳ３０のルーチンである。

？ずステップＳ３１でＳ　Ｙ　Ｓ　Ｌ．とＳＹＳ＆が４
拍以上離れているか否かを判定し、離れてなければステ
ップＳ３５に進んでｓｙｓ＋．のカフ圧を最高血圧値（
以下ＳＹＳ値）とする。４拍以上離れている場合はステ
ップＳ３２に進んで、ｓｙｓｓの１つ前の拍におけるＤ
ｓが負か否かを判定し、負であればステップＳ３３でＳ
　Ｙ　Ｓ　Ｌのカフ圧を、負でなければステップＳ３４
でＳ　Ｙ　Ｓ　ｓのカフ圧を最高血圧とする．第８図はステップＳ４０のルーチンである．まずステッ
プＳ４１でＬ．．、後の拍まで来たことをチェックし、
ステップＳ４２でＬが最大波高値Ｌ　ｓａｗの８０％以
下（Ｌ≦Ｌ＋＊ａｘＸ０．８）になったかを判定し、８
０％以下になったならばステップ３４３に進んで、ＤＬ
が最大Ｌ■０の例えば２０％以上になる拍があるかをチ
エツクする。あればステップＳ４４でその拍をＤＩＡＬ
とし、なければステップＳ４５で８０％以下になった最
初の拍をＤ　Ｉ　Ａ　Ｌとする。

第９図はステップＳ５０のルーチンである。

まずステップＳ５１でＳ．．８後の拍に来たかを判定し
、次にステップＳ５２でＳがＳ，．．の７０％（８０％
）以下になってから、２拍連続して５０％（３０％）以
下となるまでの範囲を探す。この範囲があればステップ
Ｓ５３に進んで、範囲内の最大のＤ．．の拍をＤ　Ｉ　
Ａ　ｓとする．なければステップＳ５４に進み、２拍連
続でＳ＜Ｓ．ａｘ　ｘｏ．５となる拍を探す。拍があっ
た場合ステップＳ５５へ進み、なければ以下に示すステ
ップＳ６５に進んでＤ　Ｉ　Ａ　Ｌのカフ圧を最低血圧
値（以下ＤＩＡ値）とする。

第１０図はステップＳ６０のルーチンである。

まずステップＳ６１でＤＩＡＬとＤＩＡａとが４拍以上
離れているかをチェックし、離れていなければステップ
Ｓ６５に進んで、Ｄ　Ｉ　Ａ　Ｌのカフ圧をＤＩＡ値と
する．一方、４拍以上離れている場合はステップＳ６２
に進んで、Ｄ　Ｉ　ＡＩのＤＬとＤ　Ｉ　Ａ　ｓのｌ拍
前のＤｔ．とを比較し、１拍前のＤ，の方が大きければ
、ステップＳ６３でＤＩＡＬのカフ圧をＤＩＡ値とし、
１拍前のＤＬの方が小さければ、ステップＳ６４でＤ　
Ｉ　Ａ　ｓのカフ圧をＤｒＡ値とする．以上説明したよ
うに、本実施例によれば、波高値による血圧値の判定の
正確さを高め且つ判定不能の率を減少させた．又、波形
面積による血圧値の判定においても、正確さを高め且つ
判定不能の率を減少させた。更に上記２つの判定結果か
らより適した値を選択することにより脈・波ノイズ等に
よる測定精度の低下を防ぎ、判定不能の率を更に減少さ
せた。

［発明の効果］本発明により、固体の変動や脈波ノイズによる影響をな
くして、正確な血圧値が測定でき、且つ測定不能の率を
減少させる電子血圧計を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本実施例の電子血圧計の構戊を示すブロック図
、第２Ａ図は脈波の波形面積を説明する図、第２Ｂ図は本
実施例の波形面積による最高血圧及び最低血圧の判定原
理を示す図、第３Ａ図は脈波の波形面積を説明する図、第３Ｂ図は本
実施例の波形面積による最高血圧及び最低血圧の判定原
理を示す図、？４Ａ図、第４Ｂ図は本実施例の電子血圧計の動作手順
を示すフローチャート、第５図〜第７図は本実施例の電子血圧計の最高血圧の判
定手順を示す各ルーチンを詳細に示すフローチャート、第８図〜第ｌＯ図は本実施例の電子血圧計の最低血圧の
判定手順を示す各ルーチンを詳細に示すフローチャート
である．図中、１・・・ＣＰＵ，２・・・ＲＯＭ，３・・・ＲＡ
Ｍ，４・・・カフ圧検出部、５・・・カフ圧制御部、６
・・・腕帯（カフ）、７・・・表示部、８・・・バス、
３１・・・Ｌ・ＤＬ値記憶部、３２・・・Ｌ，■記憶部
、３３・・・Ｓ・ＳＬ値記憶部、３４・・・Ｓ．■記憶
部、３５・・・ＳＹＳ１ＤＩＡＬ部、３６・・・ＳＹＳ
１ＤＩＡｓ部、４１・・・圧カセンサ、４２・・・アン
プ、４３・・・Ａ／Ｄ変換器である。 ηフ広第２Ａ図第２Ｂ図ガフ止第３Ａ図Ｓｍａｘ第３Ｂ図時間第５図第６図第７図第８図トｈ９図第１０図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）カフ圧変動に基づいて血圧を測定する電子血圧計
であつて、最高血圧値及び最低血圧値の範囲を、脈波の波高値の最
大値を基準にして設定する範囲設定手段と、該範囲設定手段によつて設定された範囲内で、脈波の波
高値に基づいて最高血圧値及び最低血圧値を決定する血
圧値決定手段とを備えることを特徴とする電子血圧計。
（２）血圧値決定手段は、隣接する脈波の波高値の差を
更に基準とすることを特徴とする請求項第１項記載の電
子血圧計。