JP2510761Y2 - 油圧シリンダ―装置 - Google Patents

油圧シリンダ―装置

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JP2510761Y2
JP2510761Y2 JP1988055274U JP5527488U JP2510761Y2 JP 2510761 Y2 JP2510761 Y2 JP 2510761Y2 JP 1988055274 U JP1988055274 U JP 1988055274U JP 5527488 U JP5527488 U JP 5527488U JP 2510761 Y2 JP2510761 Y2 JP 2510761Y2
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hole
piston
buffer
rod
cylinder
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JP1988055274U
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Inventor
雅則 田中
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小松ゼノア 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、建設機械等に使用する油圧シリンダー装置
に係るものである。
(従来技術および解決しようとする課題) 従来、この種の油圧シリンダー装置においては、シリ
ンダー内に、往復運動自在に嵌合するピストンを1端に
固着するピストンロツドと、このピストンロツドの端面
中心部に突出してピストンの往復運動にともなつてシリ
ンダーの底面に開口する緩衝孔に出入する緩衝ロツドと
が設けられ、この緩衝ロツドの外周は円錐状に形成さ
れ、また緩衝孔を通じてシリンダー内の油が油タンクに
還元するよう設けられている。緩衝ロツドが緩衝孔に侵
入するにともなつて、緩衝ロツドの外周と緩衝孔の内径
との隙間が次第に小さくなり、排出する油が絞られてピ
ストンの緩衝が行なわれる。この隙間を高速で流れる油
がキヤビテーシヨンを生じて異音の原因となつていた。
〔考案の構成〕
(課題を解決しようとする手段および作用) 本考案は、シリンダー1内に往復運動自在に嵌合する
ピストン9を一端に固着するピストンロッド11と、ピス
トンロッド11の端面中心部に突出するように、対面環状
の溝77と溝79とに嵌合の複数の球体81により係止された
円錐状の緩衝ロッド73と、ピストン9の往復運動にとも
なって緩衝ロッド73が出入するようにシリンダー1の底
面に開口し先端が油圧源連通の油路87に連通する緩衝孔
85と、緩衝ロッド73の先端とシリンダー1の内面とを連
通する絞り孔93と、絞り孔93と緩衝ロッド73の円錐状外
周面とを連通する複数の連通孔95と、緩衝ロッド73の先
端外周の縁部に形成された傾斜面97と、絞り孔93及び複
数の連通孔95の開口縁部に形成された傾斜面99とを設け
た構成とした。本考案は、これにより、緩衝ロッド73が
緩衝孔85に侵入する際、係止部の球体(鋼球)81を介し
て回転しつつ、自動的に両者の心ずれを直し、両者間の
同心環状の隙間から圧力媒体を流出せしめる。而して、
そのとき、シリンダー室開口の連通孔95、絞り孔93から
も圧力媒体を縁部形状の傾斜面99によりスムーズに流
し、流れを分散せしめる。これらにより前記隙間からの
流れ速度が高速となるのを防止し、キャビーション、ひ
いては、これに起因する異音の発生を防止することにな
る。又、このとき、緩衝効果は流れが分散されても、隙
間及び絞り孔の大きさを適宜とすることにより、その影
響を受けることはない。
(実施例) 以下、図面により本考案の一実施例について詳細な説
明を行なう。
図において、シリンダー1には、1端にシリンダーヘ
ツド3がボルト5によつて固着され、他端にボトム体7
が溶着され、内部に往復運動自在のピストン9が、シリ
ンダーヘツド3を貫通するピストンロツド11に固着され
ている。ピストン9を運動方向に貫通して連通孔13が設
けられ、この連通孔13の両端の開口部からそれぞれの内
方に向つて1方向に連通する逆止弁15,17が設けられ、
それぞれの弁座19,21に当接する別体の弁体23,25が間に
介在する弾機27によつて閉鎖する方向に付勢されてい
る。シリンダーヘツド3の内端面に当接して弁体25を弁
座19から開放する棒状の作動片29が弁体23に固着してい
る。弁座19,21を備えた弁座筒31,33はそれぞれ互に連通
する孔部35,溝部37によつて両端を連通し、連通孔13内
に圧入,固着されている。弁体25には孔部35と弁体25内
部とを連通する絞り孔39が設けられている。ピストン9
はボルト41で互に固着された第1環体43,2分割された中
間環体45,第2環体47よりやり、ピストンロツド11の段
部49,51の間にクツシヨン筒53を介して挾持,固着され
ている。中間環体45,第2環体47には連通孔13に連通す
る通路54が貫通して設けられている。クツシヨン筒53は
ピストンロツド11に適宜の間隙をもつて遊合し、外周
に、外方に向つて断面積を大きくする溝55が軸方向に設
けられている。シリンダーヘツド3にはクツシヨン筒53
が嵌入するクツシヨン孔57が設けられ、連通孔59を介し
て油孔61に連通している。ピストン9の外周には摩擦リ
ング63,シールリング65,ダストリング67が係合してい
る。クツシヨン孔57の内径の開口部付近には耐摩耗性材
料よりなる盛金部69が形成されている。
ピストンロツド11の端面に開口する係合孔71に、円錐
状の緩衝ロツド73の根元部75が係合し、根元部75の外周
に設けた断面半円の環状の溝77と、係合孔71の内面に、
溝77と対面して設けた溝79とに嵌合する複数の鋼球81に
よつて係止されている。溝79と外周とを連通して鋼球81
を出し入れするための挿入孔83はねじ86によつて閉鎖し
ている。ボトム体7には緩衝ロツド73が出入する緩衝孔
85が開口し油路87に連通している。緩衝孔85の開口部89
は円錐状に形成され、ピストンロツド11の端面が当接し
たとき、ボトム体7の内面に設けた円形の凹部91によつ
てシリンダー1の内部と連通している。緩衝ロツド73の
中心には絞り孔93が貫通し、緩衝孔85とシリンダー1の
内部とを連通している。絞り孔93は複数の連通孔95によ
つて外周の円錐面に連通している。緩衝ロツド73の円錐
外周面先端の縁部と絞り孔93の縁部にはそれぞれ傾斜面
97,99が形成されている。
以上の構成において、油路87から圧油が送られると、
絞り孔93を経て圧油がピストン9を押圧し、第1図の左
方向に徐々に移動させる。緩衝ロツド73の円錐状の外周
が緩衝孔85から抜け出るにともなつて油量が増加し、ピ
ストン9は次第に速度が増加する。ピストン9がシリン
ダーヘツド3に近ずくと、クツシヨン筒53がクツシヨン
孔57に侵入しはじめ、侵入にともなつてクツシヨン筒53
の外周の溝55の断面積が小さくなるので、ピストン9の
背面(第1図の左側)のシリンダー1内からクツシヨン
孔57を経て油孔61に排出される油量が絞られ、ピストン
9の速度が緩衝される。ピストン9がシリンダーヘツド
3に当接する直前に作動片29がシリンダーヘツド3に当
接して、逆止弁15を開口し、油口87から入る圧油は通路
54,連通孔13を経て油孔61から排出される。反対に、操
作弁(図示せず)を切り換えて油口87から圧油を解放す
ると、重量の荷重によつてピストン9が第1図の右方向
に移動し、ピストン9よりボトム体7側の室内の油は緩
衝孔85を経て油孔87から排出される。緩衝ロツド73が緩
衝孔85に侵入しはじめると、流路が次第に絞られてピス
トン9の速度が減少して緩衝される。緩衝ロツド73が緩
衝孔85に侵入しはじめると、ピストン9とボトム体7と
の間の室内の油圧は急上昇し、逆止弁17を通じて連通孔
13内の油圧も上昇するが、ピストン9が停止すると絞り
孔39を通じて圧油が放出して閉じ込められることがな
い。而して、前記実施例においては、緩衝ロッド73が緩
衝孔85に侵入する際、両者が偏心していても、緩衝ロッ
ド73はピストンロッド11に対して鋼球81で係止されてい
るため、圧油(圧力媒体)流れなどにより、回転しつ
つ、心ずれをなくすように、自動的に調心される。これ
により、緩衝ロッド73と緩衝孔85の周囲との間に生じた
同心環状の隙間から圧力媒体を排出すると共に、シリン
ダー室開口の連通孔95及び絞り孔93からも圧力媒体を排
出して流れを分散せしめ、乱流を生じさせる。
このとき、緩衝ロッド73先端縁部及び連通孔95、絞り
孔93の開口(入り口及び出口共)縁部形成の傾斜面97及
び99により両方共に流れをスムーズにする。
そして、これらをもって、緩衝(クッション)作用と
キャビテーション防止、ひいてはこれを原因とする異音
発生の防止の作用との両作用を果すことになる。
〔考案の効果〕 本考案によれば、緩衝ロツドと緩衝孔とによつて絞ら
れる高圧の油が速度が遅くなり、分散して乱流を生じる
ので異音が減少するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の側断面図、第2図は要部の
拡大側断面図、第3図,第4図はそれぞれ要部の拡大正
面図,側断面図、第5図は他の要部の平面図である。 1……シリンダー 9……ピストン 11……ピストンロツド 73……緩衝ロツド 85……緩衝孔 93……絞り孔 95……連通孔 97,99……傾斜面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダー1内に往復運動自在に嵌合する
    ピストン9を一端に固着するピストンロッド11と、ピス
    トンロッド11の端面中心部に突出するように、対面環状
    の溝77と溝79とに嵌合の複数の球体81により係止された
    円錐状の緩衝ロッド73と、ピストン9の往復運動にとも
    なって緩衝ロッド73が出入するようにシリンダー1の底
    面に開口し先端が油圧源連通の油路87に連通する緩衝孔
    85と、緩衝ロッド73の先端とシリンダー1の内面とを連
    通する絞り孔93と、絞り孔93と緩衝ロッド73の円錐状外
    周面とを連通する複数の連通孔95と、緩衝ロッド73の先
    端外周の縁部に形成された傾斜面97と、絞り孔93及び複
    数の連通孔95の開口縁部に形成された傾斜面99とを設け
    た油圧シリンダー装置。
JP1988055274U 1988-04-26 1988-04-26 油圧シリンダ―装置 Expired - Lifetime JP2510761Y2 (ja)

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