JP2510250Y2 - ガスコック - Google Patents

ガスコック

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JP2510250Y2
JP2510250Y2 JP4661990U JP4661990U JP2510250Y2 JP 2510250 Y2 JP2510250 Y2 JP 2510250Y2 JP 4661990 U JP4661990 U JP 4661990U JP 4661990 U JP4661990 U JP 4661990U JP 2510250 Y2 JP2510250 Y2 JP 2510250Y2
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gas cock
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gas
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裕雄 木下
隆 田村
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Koyo Sangyo Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
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Koyo Sangyo Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案はガスコックに関するものである。
[従来の技術] 本出願人は、実願平1-129341号として先に出願した、
次のような基本構造からなるガスコックを開発してい
る。
ガス流入通路とガス流出通路とを有するガスコック本
体の内部には栓が回動自在に収容されており、この栓を
回動することによってガス流入通路とガス流出通路を連
通したり遮断したりするようになっている。
ガスコック本体には支持部が設けられており、この支
持部に接続部材がシール状態に回動自在に支持されてい
る。接続部材の端部にはねじ孔が設けられており、この
ねじ孔は上記ガスコック本体のガス流出通路に通じてい
る。又、接続部材の上記端部の外周面は断面が略六角形
にされて工具掛け部にされており、ここにスパナ等の工
具が掛けられるようになっている。この接続部材の上記
ねじ孔にガス器具から延びる接続管の雄ねじ部をねじ込
むことによって、ガス器具をガスコックに接続すること
ができる。
上記ガスコック本体の支持部と接続部材の外側には誤
操作防止カバーが取り付けられている。誤操作防止カバ
ーは筒状をなしており、その内部に上記支持部と接続部
材とを挿入させている。誤操作防止カバーはその軸線方
向に移動可能にされている。又、誤操作防止カバーはス
プリングによって接続部材に接近する方向へ付勢されて
おり、通常は接続部材の工具掛け部が誤操作防止カバー
によって隠されている。したがって、工具掛け部にスパ
ナ等を掛けられず、接続部材を回すことができないよう
になっている。そして、誤操作防止カバーをスプリング
に抗してガスコック本体に接近する方向へ移動させる
と、接続部材の工具掛け部が露出し、この工具掛け部に
スパナ等を掛けて回すことができるようになっている。
又、上記ガスコックは上記栓を回動するためのハンド
ルを有している。このハンドルには、栓を開状態にした
時に、接続部材の工具掛け部を覆った上記誤操作防止カ
バーに係合して、誤操作防止カバーをガスコック本体側
に接近移動不能にするロック部が設けられている。この
ロック部は栓を閉状態にすると上記誤操作防止カバーと
の係合を解除するようになっており、その結果、誤操作
防止カバーをガスコック本体側に移動させて工具掛け部
を露出させることができるようになっている。
このような構造にしたことによって、ガスコックを閉
状態にしない限り、接続部材の工具掛け部を露出できな
いようにし、接続部材を回すことができないようにした
のである。これによって、ガスコックを開状態にしたま
ま接続部材に接続されているガス器具等を外して、ガス
を放出させるという事故が起きないようにしている。
又、上記ガスコック本体にはガス流入通路に連なるガ
ス流入側の接続部が設けられており、この接続部にガス
を供給するフレキシブル管が接続できる構造になってい
る。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上述構造のガスコックにおいては、接
続部材にガス器具等を接続する際に、誤操作防止カバー
をガスコック本体側に移動させて接続部材の工具掛け部
を露出させ、これにスパナ等を掛けて回している間、誤
操作防止カバーが接続部材側にスプリングバックしない
ように手で押えておかなければならず、作業がしにくい
という欠点があった。
又、このガスコックの場合には、ガス流出側の接続部
である接続部材にガス器具に接続される。接続部材とガ
ス器具とはねじ結合であるので、接続部はガス器具に固
定された状態になる。ところが、接続部材とガスコック
本体は相対回動自在に連結されている。一方、ガスコッ
ク本体のガス流入側の接続部には可撓性のあるフレキシ
ブル管が接続されている。そのため、栓を回動するため
にハンドルを操作した時に、ガスコック本体がぐらつい
てハンドル操作がしにくいという欠点もあった。
この考案は上述従来の技術の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、ガスコックの取
付作業及びハンドル操作がし易く、安全性にも優れたガ
スコックを提供しようとするところにある。
[課題を解決するための手段] この考案は上記目的を達成するためになされたもの
で、その要旨は、 ガスコック本体に栓が回動自在に収容され、ハンドル
を介して上記栓を回動することにより、ガスコック本体
に設けられたガス流入通路とガス流出通路が連通及び遮
断されるガスコックにおいて、 以下の(a)接続部材と、(b)誤操作防止カバーと
を具備し、更に第一の考案では(c)ストッパー突起と
(d)ストッパー溝とを具備し、第二の考案では上記
(c)(d)に代わって(e)誤操作防止カバー回転防
止機構と(f)接続部材回転防止機構とを具備すること
を特徴とするガスコックにある。
(a)端部に上記ガスコック本体のガス流出通路へ通ず
るねじ孔を有し、該端部の外周面がスパナ等の工具に対
する工具掛け部にされており、上記ガスコック本体にシ
ール状態に回動自在に支持された接続部材。
(b)筒状をなし、その内部に、上記接続部材に対する
ガスコック本体の支持部と接続部材とが挿入され、軸線
方向に移動可能で弾性部材によって上記接続部材に接近
する方向へ付勢されており、接続部材側に位置した時に
は接続部材の工具掛け部を覆い、ガスコック本体側に位
置した時には上記工具掛け部を露出させる誤操作防止カ
バー。
(c)上記接続部材に対するガスコック本体の支持部の
外周面であって上記誤操作防止カバーの後端部の移動軌
跡上に設けられ径方向外側へ突出するストッパー突起。
(d)上記誤操作防止カバーの内周面に設けられ、誤操
作防止カバーの後端面から軸線方向前方に向かって延び
上記ストッパー突起に係合して上記誤操作防止カバーを
回転不能でその軸線方向に移動可能にする第一係合溝
と、この第一係合溝の先端部に連なり誤操作防止カバー
の周方向に延び上記ストッパー突起に係合してガスコッ
ク本体側に移動せしめた誤操作防止カバーを回転可能で
その軸線方向に移動不能にする第二係合溝とからなるス
トッパー溝。
(e)上記接続部材に対するガスコック本体の支持部の
外周面であって上記誤操作防止カバーの後端部の移動軌
跡上に設けられ、径方向外側へ突出する係合突起と、上
記誤操作防止カバーの内周面に設けられ、誤操作防止カ
バーの後端面から軸線方向前方に向かって延び上記係合
突起に係合して上記誤操作防止カバーを回転不能でその
軸線方向に移動可能にする係合溝とからなる誤操作防止
カバー回転防止機構。
(f)接続部材の外周面及び誤操作防止カバーの内周面
に設けられ、上記誤操作防止カバーが上記接続部材側に
位置した時に互いに係合して接続部材と誤操作防止カバ
ーとを相対回転不能にする係合突起と係合凹部とからな
り、この係合突起と係合凹部の少なくともいずれか一方
が接続部材又は誤操作防止カバーの周方向全周に亙って
設けられてなる接続部材回転防止機構。
[作用] 誤操作防止カバーは弾性部材に付勢されて通常は接続
部材側に位置し、接続部材の工具掛け部を覆っている。
したがって、通常は接続部材を回すことができない。
ガスコックにガスコンロ等のガス器具を接続する場合
には、ガスコックの栓を閉状態にした後、誤操作防止カ
バーを弾性部材の弾発力に抗してガスコック本体側へ移
動させ、接続部材の工具掛け部を露出させた後、誤操作
防止カバーを回転させることによって第一の考案に係る
ストッパー突起をストッパー溝の第一係合溝から第二係
合溝に導く。そうすると、誤操作防止カバーから手を離
しても誤操作防止カバーか接続部材側に戻らなくなり、
工具掛け部が露出した状態に維持される。この後、ガス
器具から延びる雄ねじ部分に接続部材のねじ孔を螺合さ
せ、上記工具掛け部にスパナ等の工具を掛けて接続部材
を回す。これによって、ガス器具及びガスコック本体を
回すことなく、ガス器具を直接ガスコックに接続するこ
とができる。
又、誤操作防止カバーが接続部材側に位置している時
には、第二の考案に係る接続部材回転防止機構の係合突
起と係合凹部が係合して接続部材と誤操作防止カバーと
が相対回転不能になる。特に、上記係合突起と係合凹部
の少なくともいずれか一方が周方向全周に亙って設けら
れているので、接続部材が締め付け回転後にどの位置で
停止していても、上記係合突起と係合凹部とを係合せし
めることができる。又、誤操作防止カバー回転防止機構
の係合突起と係合溝も係合しており、誤操作防止カバー
とガスコック本体とが相対回転不能になる。その結果、
ガスコックのガス流入側にフレキシブル管が接続されて
いる場合に、ガスコックのハンドルを回転操作してもガ
スコックがぐら付くことはない。又、誤操作防止カバー
をガスコック本体側に移動させた時には、上記接続部材
回転防止機構の係合突起と係合凹部の係合が解除される
ので、接続部材を回転するのに接続部材防止機構が支障
となることはない。
[実施例] 以下、この考案の一実施例を第1図から第16図までの
図面に基づいて説明する。尚、第1図から第4図はガス
コックが閉じられた状態を示し、第5図、第6図は開か
れた状態を示している。
ガスコック1は第1図に示すように正面から見ると略
L字形をなしている。ガスコック1は、内部にガス流入
通路11とガス流出通路12が設けられたガスコック本体10
を有している。ガス流入通路11とガス流出通路12は直交
するように配されており、ガス流入通路11を下方に向け
てガスコック1を設置した場合、ガスは下から流入して
水平横向きに流出するようになっている。尚、以下の説
明では特に断りがない限り、ガスコック1は上述姿勢を
採っているものとする。
ガスコック本体10において、上記ガス流入通路11とガ
ス流出通路12が交差する部位にはテーパ孔状の栓収容部
13が設けられており、この栓収容部13にガス流入通路11
とガス流出通路12を連通あるいは遮断せしめる栓20が回
動自在に収容されている。栓20の外周面21は栓収容部13
に対応したテーパ面となっており、栓20はその外周面21
を栓収容部13の内壁に密接させている。又、栓20の内部
には略L字形をなすガス通路22が設けられている。この
ガス通路22の一端側は常にガスコック本体10のガス流入
通路11につながっており、ガス通路22の他端側がガスコ
ック本体10のガス流出通路12につながった時にガス流入
通路11とガス流出通路12が接続されてガスが流通可能と
なり、それ以外の時には上記ガス通路22の他端側は栓収
容部13の壁面によって塞がれ、ガス流入通路11とガス流
出通路12は栓20によって遮断されることとなる。
上記栓20は中間部材23を介して、ガスコック本体10の
上方に配置されたハンドル30に連結されており、栓20は
このハンドル30によって回動せしめられるようになって
いる。ただし、ハンドル30は図示しない規制機構により
回動角度を90°に規制されており、ガスコック1が閉状
態の時にハンドル30の円筒部31の上面に設けられたつま
み部32が平面視的にガスコック本体10のガス流出通路12
の軸心に対して直交するように位置し(第3図参照)、
この状態からハンドル30を第3図において反時計回り方
向に90°回転させると、栓20も同調回転してガスコック
1が開状態になるとともに、ハンドル30のつまみ部32が
ガスコック本体10のガス流出通路12の軸心に沿って位置
するようになっている(第6図参照)。
上記ガスコック本体10は後述する接続部材40に対する
支持部14を有している。支持部14は略円筒状をなし、そ
の先端を水平方向に延ばしている。支持部14の内部空間
はガス流出通路12に連なっている。又、第8図、第9図
のガスコック本体10の詳細図に示すように、この支持部
14の外周面には、その軸線方向のほぼ中央における左右
両側に、径方向外側へ突出する突起15,15が設けられて
いる。この突起15は、第一の考案に係るストッパー突起
と、第二の考案に係る誤操作防止カバー回転防止機構の
係合突起とを兼ねている。
上記ガスコック本体10の支持部14に接続部材40が取り
付けられている。接続部材40は、スパナ等の工具が掛け
られるように断面略六角形をなす工具掛け部41と、この
工具掛け部41よりも若干小径で上記支持部14の先端部外
径にほぼ等しい断面略円形の大径部42と、この大径部42
よりも更に小径で断面円形の小径部43とから構成されて
いる。接続部材40には、工具掛け部41側の端面に開口す
るねじ孔44が設けられており、このねじ孔44は小径部43
の端面に開口する貫通孔45に連なっている。
この接続部材40は、小径部43をガスコック本体10の支
持部14の内部空間に挿入させ、工具掛け部41と大径部42
を上記支持部14から突出させた状態にして、ガスコック
本体10に回動自在に支持されている。更に、接続部材40
は、小径部43の外周面の溝に嵌め込まれた掛止リング50
を、ガスコック本体10の支持部14の内周面に設けられた
掛止突起14aに掛止させることによって、ガスコック本
体10から離脱不能にされている。又、ガスコック本体10
の支持部14の内周面と接続部材40における小径部43の外
周面との間にはガスが漏れないようにシールリング51が
装着されている。
上記接続部材40の大径部42の外周面であって工具掛け
部41の近傍には、径方向の対向する位置にピン46,46が
固定されている。ピン46はその先端を大径部42の外周面
よりも径方向外側へ突出させており、工具掛け部41の外
接円とほぼ面一になっている。このピン46が第二の考案
に係る接続部材回転防止機構の係合突起となる。
上記ガスコック本体10の支持部14の外側、及び、接続
部材40の工具掛け部41と大径部42の外側には、円筒状の
誤操作防止カバー60がその軸線方向へ移動可能に取り付
けられている。第10図から第16図は誤操作防止カバー60
の詳細図であって、第10図は誤操作防止カバー40の縦断
面図、第11図は第10図B矢視図、第12図は第10図C矢視
図、第13図は第11図D矢視断面図に、第14図は第10図E
矢視要部拡大断面図、第15図は第10図F矢視要部拡大断
面図、第16図は第10図G矢視要部拡大断面図である。
誤操作防止カバー60は略円筒状をなし、その内径は前
記接続部材40の工具掛け部41の外接円径よりも若干大き
くされている。誤操作防止カバー60の内周面における軸
線方向の途中には、径方向内側に突出する多数の突起61
が、内周面の周方向全周に亙って所定間隔おきに設けら
れている。これら突起61の先端に対する内接円径は接続
部材40の大径部42の外径よりも若干大きく、工具掛け部
41の外接円径よりも小さくされている。これら互いに隣
合う突起61,61の間の隙間62が第二の考案に係る接続部
材回転防止機構の係合凹部になっており、この隙間62に
接続部材40に固定されたピン46が嵌入するようになって
いる。即ち、隙間62の寸法はピン46の外径よりも若干大
きくされている。
又、誤操作防止カバー60の外周面において上記突起61
に対応する部位よりも軸線方向後端側(第10図において
右側)であって、径方向に対向する部位には、厚肉部6
3,63が形成されている。各厚肉部63の内周面には前記ガ
スコック本体10の突起15と係合する係合溝64が形成され
ている。係合溝64は、誤操作防止カバー60の後端面から
軸線方向に沿って前方に向かって直線的に延び上記突起
61の近傍に達する第一係合溝65と、第一係合溝65の先端
に連なり周方向に沿って所定寸法延びる第二係合溝66と
から構成されている。尚、二つの係合溝64,64の第二係
合溝66,66において周方向に延びる方向は同一方向(例
えば、どちらも時計回り方向)になっている。係合溝64
は第一の考案におけるストッパー溝であって、係合溝64
の第一係合溝65は第二の考案における誤操作防止カバー
回転防止機構の係合溝をも兼ねている。
上記誤操作防止カバー60は第5図に示すようにその内
部にガスコック本体10の支持部14と接続部材40を挿入さ
せた状態に取り付けられており、ガスコック本体10の突
起15が係合溝64に係合し、突起61が接続部材40の工具掛
け部41よりも大径部42側に位置している。誤操作防止カ
バー60の突起61とガスコック本体10の突起15との間には
スプリング(弾性部材)67が介装されている。このスプ
リング67によって誤操作防止カバー60は接続部材40の工
具掛け部41に接近する方向へ付勢されており、突起61を
接続部材40の工具掛け部41と大径部42との間の段差面に
引っ掛けて止まるようになっている。そして、この時、
工具掛け部41は先端部を僅かに露出させるだけで、その
殆どが誤操作防止カバー60によって覆われる。又、接続
部材40のピン46が誤操作防止カバー60の突起61間のいず
れかの隙間62に嵌入し、接続部材40と誤操作防止カバー
60とは相対回転不能になる。更に、ガスコック本体10の
突起15が誤操作防止カバー60の第一係合溝65に係合して
いるので、ガスコック本体10と誤操作防止カバー60とは
相対回転不能になる。
又、上記誤操作防止カバー60はスプリング67の弾発力
に抗してガスコック本体10に接近する方向へ移動させる
ことができる。そして、誤操作防止カバー60をガスコッ
ク本体10側へ押し込んだ後、若干回転させると、ガスコ
ック本体10の突起15が誤操作防止カバー60における係合
溝64の第一係合溝65から第二係合溝66に導かれる。する
と、上記突起15と第二係合溝66とが係合して、誤操作防
止カバー60から手を離しても誤操作防止カバー60がスプ
リングバックすることはない。第4図及び第7図はこの
時の状態を示しており、こうすると接続部材40の工具掛
け部41が露出して、工具掛け部41にスパナ等の工具を掛
けて接続部材を回転することができるようになる。
一方、前記ハンドル30には、つまみ32が延びる一方の
側に、ハンドル30の回転中心からの突出寸法が他の部分
よりも大きい膨出部33が形成されている。この膨出部33
の下端面は誤操作防止カバー60の最上位部よりも下方に
位置している。膨出部33は栓20を開状態にした時に、接
続部材40の工具掛け部41に向かって位置し(第5図、第
6図参照)、この状態では、誤操作防止カバー60はその
端面がハンドル30の膨出部33に突き当たるため、ガスコ
ック本体10に接近する方向へ移動させることができな
い。したがって、栓20が開状態の時には接続部材40の工
具掛け部41を露出させることができない。これとは逆に
栓20が閉状態になっていると、第3図に示すように上記
膨出部33と誤操作防止カバー60との間が開くので、誤操
作防止カバー60をガスコック本体10側に移動させること
ができ、第4図に示すように工具掛け部41を露出させる
ことができる。
尚、ガスコック本体10のガス流入通路11にはフレキシ
ブル管70を接続できるようになっている。即ち、ガスコ
ック本体10のガス流入通路11側の端部には、ガス流入通
路11に連なる接続口17が設けられており、この接続口17
に第2図に示すように、シールリング71及び先端に中間
部材72を装着したフレキシブル管70を挿入し、ガスコッ
ク本体10の端部外面に設けられた雄ねじ部18にナット73
を螺合させ、締め付けることによってフレキシブル管70
をガスコック本体10に接続するようになっている。
上記ガスコック1においては、ガスコック1をガスの
供給元であるフレキシブル管70に接続した後、ガスコン
ロ等のガス器具を直接このガスコック1に接続すること
ができる。次にその手順を説明する。
栓20を閉状態にしたガスコック1の接続口17に、ガス
の元管に接続されたフレキシブルホースを前述の要領で
接続する。
次に、後操作防止カバー60をガスコック本体10側に移
動した後、僅かに回転して、ガスコック本体10の突起15
を誤操作防止カバー60の第二係合溝66に係合させ、誤操
作防止カバー60が接続部材40側に戻らないようにして、
接続部材40の工具掛け部41を露出させる。そして、この
接続部材40のねじ孔44に、接続すべきガス器具から延び
る雄ねじ部(図示せず)を螺合させ、工具掛け部41にス
パナ等の工具を掛けて、接続部材40を締め込んでいく。
このようにすれば、ガスコック1自体が回転不能であっ
ても、ガス器具を直接ガスコック1に接続することがで
きる。しかも、この作業中、誤操作防止カバー60が接続
部材40側に戻ってこないので、非常に作業性がよい。
尚、ガスコック1を取り付けた後は、誤操作防止カバー
60を先ほどとは逆の方向へ回転して突起15を第一係合溝
65に戻し、そして手を離せばスプリング67によって誤操
作防止カバー60が接続部材40側に戻り、工具掛け部41を
覆う。
この後、上記ガスコック1を開栓する場合には、第3
図においてハンドル30を反時計回り方向へ90度回転すれ
ばよい。
このガスコック1の場合、上記開状態では、誤操作防
止カバー60が接続部材40の工具掛け部43を殆ど覆ってい
る。しかも、前述したように、この状態ではハンドル30
の膨出部33が誤操作防止カバー60の端面に掛止して、誤
操作防止カバー30がガスコック本体10側へ移動するのを
阻止する。したがって、接続部材40の工具掛け部41にス
パナ等の工具を掛けることができず、接続部材40を緩め
ることはできない。その結果、誤ってガスコック1を開
状態にしたままガス器具をガスコック1から外して、ガ
スを漏らすという事故を防止することができる。
もし、ガスコック1からガス器具を取り外す場合に
は、ハンドル30を回動して閉状態にし、誤操作防止カバ
ー60をガスコック本体10側へ移動させて工具掛け部41を
露出し、スパナ等を掛けて接続部材40を緩める。
又、このガスコック1においては、誤操作防止カバー
60が接続部材40側に位置している時には、接続部材40の
ピン46が誤操作防止カバー60における突起61間の隙間62
に嵌入するため、接続部材40と誤操作防止カバー60とが
相対回転不能になり、これと同時に、ガスコック本体10
の突起15が誤操作防止カバー60の第一係合溝65に係合し
ているため、ガスコック本体10と誤操作防止カバー60と
が相対回転不能になる。したがって、ガスコック1の栓
20を開閉するためにハンドル30を回転操作してもガスコ
ック1がぐら付くことがなく、開閉の操作性が非常によ
い。
しかも、上記隙間62を誤操作防止カバー60の内周面の
全周に亙って設けているので、接続部材40を締め付けた
時に接続部材40がどのように位置していても、上記ピン
15をいずれかの隙間62に嵌入させることができる。
この考案は上述実施例に制約されず種々の態様が採用
可能である。
例えば、上述実施例は第一の考案と第二の考案とが含
まれたガスコックになっているが、いずれか一方の考案
だけが含まれたガスコックであってもよい。その場合、
第一の考案だけからなるガスコックであれば、上述実施
例におけるピン46と突起61間の隙間62は不要であり、第
二の考案だけからなるガスコックであれば、上述実施例
における第二係合溝66は不要である。
又、上述実施例では第二の考案に係る接続部材回転防
止機構の係合凹部を誤操作防止カバーの周方向の全周に
設けたが、これに加えて係合突起も接続部材の周方向の
全周に上記係合凹部と同一ピッチで設けても構わない。
更に、上述実施例においては接続部材回転防止機構の係
合突起を接続部材に設け、同機構の係合凹部を誤操作防
止カバーに設けたが、これを逆に設けても構わない。
又、この実施例のガスコックはガスコック本体に設け
られたガス流入通路とガス流出通路が交差するように配
置されているが、これらの通路が略一直線上に位置する
ガスコックであってもよい。
更に、栓の形状もこの実施例の形状に限るものではな
く、球状等他の形状でもよいことは勿論である。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案は、以下に記載される
優れた効果を奏する。
ガスコック本体に接続部材がシール状態に回動自在に
支持され、この接続部材の端部にガスコック本体のガス
流出通路に通ずるねじ孔が設けられ、この端部の外周面
が工具掛け部とされているので、このガスコックにガス
器具を直接接続することができるという優れた効果が奏
される。
又、ガスコック本体における接続部材に対する支持部
に、接続部材の工具掛け部を覆うことが可能な誤操作防
止カバーをその軸線方向へ移動可能に取り付け、更に、
上記ガスコック本体にストッパー突起を設け、上記誤操
作防止カバーにストッパー溝を設けたことにより、工具
掛け部を露出させて接続部材を回転させる場合に、誤操
作防止カバーを弾性部材に抗してガスコック本体側へ移
動させて、上記ストッパー突起をストッパー溝の第二係
合溝に係合させると、誤操作防止カバーから手を離して
も誤操作防止カバーが接続部材側に戻らなくなり、工具
掛け部を露出し続けることができる。したがって、ガス
コックにガス器具を接続する際の作業がやり易くなると
いう優れた効果が奏される。
更に、ガスコック本体と誤操作防止カバーに係合突起
と係合溝とからなる誤操作防止カバー回転防止機構を設
け、誤操作防止カバーと接続部材に係合突起と係合凹部
からなる接続部材回転防止機構を設けたことにより、誤
操作防止カバーが接続部材側に位置している時に、ガス
コック本体と誤操作防止カバーとを相対回転不能とし、
且つ、誤操作防止カバーと接続部材とを相対回転不能と
することができ、その結果、ハンドルを操作する際にガ
スコック本体がぐら付かなくなり、操作性が向上すると
いう優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図から第16図までの図面はこの考案の一実施例のガ
スコックを示すものであり、第1図は閉状態の時のガス
コックの縦断面図、第2図は同半断面側面図、第3図は
同平面図、第4図は閉状態のガスコックにおいて誤操作
防止カバーをガスコック本体側に移動させた状態を示す
平面図、第5図は開状態のガスコックの要部拡大縦断面
図、第6図は開状態のガスコックの平面図、第7図は閉
状態のガスコックにおいて誤操作防止カバーをガスコッ
ク本体側に移動させた状態の要部拡大縦断面図、第8図
はガスコック本体の側面図、第9図は第8図A矢視断面
図、第10図は誤操作防止カバーの縦断面図、第11図は第
10図B矢視図、第12図は第10図C矢視図、第13図は第11
図D矢視断面図、第14図は第10図E矢視要部拡大断面
図、第15図は第10図F矢視要部拡大断面図、第16図は第
10図G矢視要部拡大断面図である。 1……ガスコック、10……ガスコック本体、11……ガス
流入通路、12……ガス流出通路、14……支持部、15……
突起(ストッパー突起、誤操作防止カバー回転防止機構
の係合突起)、20……栓、30……ハンドル、40……接続
部材、41……工具掛け部、44……ねじ孔、46……ピン
(接続部材回転防止機構の係合突起)、60……誤操作防
止カバー、62……隙間(接続部材回転防止機構の係合凹
部)、64……係合溝(ストッパー溝)、65……第一係合
溝(誤操作防止カバー回転防止機構の係合溝)、66……
第二係合溝、67……スプリング(弾性部材)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 吉崎 一男 新潟県上越市新町109―1 光陽産業株 式会社内

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスコック本体に栓が回動自在に収容さ
    れ、ハンドルを介して上記栓を回動することにより、ガ
    スコック本体に設けられたガス流入通路とガス流出通路
    が連通及び遮断されるガスコックにおいて、以下の
    (イ)接続部材と、(ロ)誤操作防止カバーと、(ハ)
    ストッパー突起と、(ニ)ストッパー溝とを具備するこ
    とを特徴とするガスコック。 (イ)端部に上記ガスコック本体のガス流出通路へ通ず
    るねじ孔を有し、該端部の外周面がスパナ等の工具に対
    する工具掛け部にされており、上記ガスコック本体にシ
    ール状態に回動自在に支持された接続部材。 (ロ)筒状をなし、その内部に、上記接続部材に対する
    ガスコック本体の支持部と接続部材とが挿入され、軸線
    方向に移動可能で弾性部材によって上記接続部材に接近
    する方向へ付勢されており、接続部材側に位置した時に
    は接続部材の工具掛け部を覆い、ガスコック本体側に位
    置した時には上記工具掛け部を露出させる誤操作防止カ
    バー。 (ハ)上記接続部材に対するガスコック本体の支持部の
    外周面であって上記誤操作防止カバーの後端部の移動軌
    跡上に設けられ径方向外側へ突出するストッパー突起。 (ニ)上記誤操作防止カバーの内周面に設けられ、誤操
    作防止カバーの後端面から軸線方向前方に向かって延び
    上記ストッパー突起に係合して上記誤操作防止カバーを
    回転不能でその軸線方向に移動可能にする第一係合溝
    と、この第一係合溝の先端部に連なり誤操作防止カバー
    の周方向に延び上記ストッパー突起に係合してガスコッ
    ク本体側に移動せしめた誤操作防止カバーを回転可能で
    その軸線方向に移動不能にする第二係合溝とからなるス
    トッパー溝。
  2. 【請求項2】ガスコック本体に栓が回動自在に収容さ
    れ、ハンドルを介して上記栓を回動することにより、ガ
    スコック本体に設けられたガス流入通路とガス流出通路
    が連通及び遮断されるガスコックにおいて、以下の
    (A)接続部材と、(B)誤操作防止カバーと、(C)
    誤操作防止カバー回転防止機構と、(D)接続部材回転
    防止機構とを具備することを特徴とするガスコック。 (A)端部に上記ガスコック本体のガス流出通路へ通ず
    るねじ孔を有し、該端部の外周面がスパナ等の工具に対
    する工具掛け部にされており、上記ガスコック本体にシ
    ール状態に回動自在に支持された接続部材。 (B)筒状をなし、その内部に、上記接続部材に対する
    ガスコック本体の支持部と接続部材とが挿入され、軸線
    方向に移動可能で弾性部材によって上記接続部材に接近
    する方向へ付勢されており、接続部材側に位置した時に
    は接続部材の工具掛け部を覆い、ガスコック本体側に位
    置した時には上記工具掛け部を露出させる誤操作防止カ
    バー。 (C)上記接続部材に対するガスコック本体の支持部の
    外周面であって上記誤操作防止カバーの後端部の移動軌
    跡上に設けられ、径方向外側へ突出する係合突起と、上
    記誤操作防止カバーの内周面に設けられ、誤操作防止カ
    バーの後端面から軸線方向前方に向かって延び上記係合
    突起に係合して上記誤操作防止カバーを回転不能でその
    軸線方向に移動可能にする係合溝とからなる誤操作防止
    カバー回転防止機構。 (D)接続部材の外周面及び誤操作防止カバーの内周面
    に設けられ、上記誤操作防止カバーが上記接続部材側に
    位置した時に互いに係合して接続部材と誤操作防止カバ
    ーとを相対回転不能にする係合突起と係合凹部とからな
    り、この係合突起と係合凹部の少なくともいずれか一方
    が接続部材又は誤操作防止カバーの周方向全周に亙って
    設けられてなる接続部材回転防止機構。
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