JP2510229B2 - ピアシング装置における加工デ―タの作成方法 - Google Patents

ピアシング装置における加工デ―タの作成方法

Info

Publication number
JP2510229B2
JP2510229B2 JP33178887A JP33178887A JP2510229B2 JP 2510229 B2 JP2510229 B2 JP 2510229B2 JP 33178887 A JP33178887 A JP 33178887A JP 33178887 A JP33178887 A JP 33178887A JP 2510229 B2 JP2510229 B2 JP 2510229B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
punch
data
punches
movement
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP33178887A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01173108A (ja
Inventor
由平 正井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP33178887A priority Critical patent/JP2510229B2/ja
Publication of JPH01173108A publication Critical patent/JPH01173108A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2510229B2 publication Critical patent/JP2510229B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ピアシング装置に適用される加工データの
作成方法に関する。
(従来の技術) 電子回路の多層基板に使用されるグリーンシート等の
シート材には、上下の層を接続するためのスルーホール
を形成する必要がある。
そこで、上記シート材にピアシング加工を施す装置が
例えば特願昭62-135831号によって提案されている。
この装置は、上型に複数体のパンチを配列させ、かつ
打抜き作動させるべきパンチを選択するために上記各パ
ンチのそれぞれについてパンチ選択用アクチュエータを
設けたプレス機構と、上記プレス機構によってピアシン
グ加工が施されるシート材を該プレス機構に対して位置
決めするXYテーブルとを有している。
この装置における上記XYテーブルの位置決めおよびパ
ンチの選択は、CAD等より与えられるNCデータに基づい
て行なわれる。
すなわち、上記シート材の予定加工位置の座標を示す
NCデータが各プレスストローク毎におけるXYテーブルの
位置決めデータおよびパンチのオンオフデータに変換さ
れ、これらのデータに基づいてテーブルの移動およびパ
ンチ選択用アクチュエータのオンオフ制御が行なわれ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、上記XYテーブルは、X方向可動体とY方向
可動体とを有している。いま、上記X方向可動体上にY
方向可動体が配置されたXYテーブルを考えると、シート
材をY方向に移動させる場合にはY方向可動体のみが移
動させることになるが、該シート材をX方向に移動させ
る場合には、X方向可動体とともにY方向可動体もX方
向に移動される。これは、上記のような構成のテーブル
の場合、Y方向移動時よりもX方向移動時の方が慣性の
大きいことを意味し、したがって加工精度と加工効率を
向上する上では、できるだけX方向の移動回数を少なく
することが望ましい。
本発明は、以上の点を考慮したピアシング加工を行な
うことができる加工データの作成方法を提供することを
目的としている。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
本発明は、シート材に対する各パンチの担当加工領域
を設定するステップと、上記各パンチと、それらのパン
チについての上記各担当加工領域内における予定加工位
置とのなすX方向距離をそれぞれ求めるとともに、それ
らのX方向移動距離を小さい順に配列させるステップ
と、上記配列された各X方向距離を順次0にさせる上記
XYテーブルの移動量を上記各プレスストローク毎におけ
る上記テーブルのX方向移動量として求めるステップ
と、上記各パンチより上記配列されたX方向距離だけ離
れた各Y方向ライン上の加工位置に基づいて、上記各プ
レスストローク毎におけるXYテーブルのY方向移動量
と、それらのパンチについての上記アクチュエータのオ
ンン、オフデータとを求めるステップとを有し、これに
よってXYテーブルのX方向移動回数を可及的に小さくし
た形で加工を行なわせる加工データを得ることができ
る。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は、ピアシング装置の一例を示す。このピアシ
ング装置は、XYテーブル11およびプレス機構12を有した
機構部10と、この機構部10を制御するコントローラ20と
からなっている。
上記XYテーブル11は、固定配置された案内板111と、
この案内板111の案内溝111aによってX方向に案内され
る案内板112と、この案内板112の案内溝112aによってY
方向に案内されるワーク載置台113とを有している。こ
のXYテーブル11では、案内板112およびワーク載置台113
がそれぞれX方向可動体およびY方向可動体として機能
し、これらの作動に伴ってワーク載置台113がXY平面上
を移動する。
第6図は、ピアシング加工を施すべきグリーンシート
等のシート材30を示している。同図に示すように、この
シート材30は四角状の枠体40によってその周囲が固定支
持されている。
このシート材30は、ハンドリングロボット等のワーク
供給手段によって上記ワーク載置台113上の所定位置に
載置される。
その後、ワーク載置台113がY方向に移動され、これ
によって未加工シート材30がプレス機構12内に搬入され
る。そして、このプレス機構12がストローク作動する度
に予めプログラムされた予設定距離だけテーブル11がX
方向およびY方向に移動され、これによってシート材30
の予定位置にピアシング加工が施される。
ここで、上記プレス機構12の構成および作用について
説明する。第2図に示す如く、このプレス機構12では上
型121の上方にシリンダブロック122が位置され、このシ
リンダブロック122にパンチ選択用のエアシリンダ123が
縦横(マトリクス状)に配列されている。なお、この実
施例では第1図に示したXおよびY方向にそれぞれ8
列、つまり計64個配列させてある。
上型121には、上記各シリンダ123に対向する部位にパ
ンチ24が配列設置されている。これらのパンチ124は上
下動可能に支承され、常時はバネ125によって図示する
位置まで上昇されている。
第2図は、シリンダブロック122がプレスストローク
の上死点に位置された状態を示し、この状態において上
記エアシリンダ123が選択作動される。すなわち、打抜
き作動されるパンチ124に対応するエアシリン123にエア
が供給され、これによってそのピストンロッド123aが伸
張される。
同図では、左右のシリンダ123にエアが供給された状
態が示されている。エアが供給されたシリンダ123のロ
ッド123aは、その先端がパンチ124の上端面に接する位
置まで伸張され、このときのロッド123aの先端面と上型
121の上面間には間隔lが形成される。
前記XYテーブル11によって未加工シート材30が下型12
6のダイプレート127上に位置されると、カム128の回転
に伴なう押下力によってシリンダブロック122が下動さ
れ、このとき上型121およびストリッパプレート129も同
時に下動される。
上型121は、ストリッパプレート129の下面がシート材
30に接した時点でその下動が停止され、その後バネ130
に抗してシリンダブロック122のみが下動する。そし
て、第3図に示すように、第2図に示した間隔lが消失
する位置までシリンダブロック122が下動すると、現在
伸張状態にあるピストンロッド123aの下方に位置したパ
ンチ124のみがバネ125に抗して押下され、同図に示す如
く、この押下されたパンチ124によってシート材30が打
抜かれる。
なお、同図はプレス機構12が下死点まで作動された状
態を示す。
第4図は、コントローラ20の構成を例示している。CA
D等よりコントローラ20に与えられるNCデータは、基本
的にはシート材30の予定加工位置の座標を示すデータの
集合であり、このNCデータは同図に示すマイクロコンピ
ュータ201内のメモリに入力される。
シート材30の予定加工位置にピアシング加工を施すに
は、各プレスサイクル毎に上記テーブル11を位置決めす
るためのテーブル位置決めデータと、打抜き作動させる
パンチを上記各プレスサイクル毎に選択するためのシリ
ンダオンオフデータとを加工用データとして必要とす
る。
ところで第1図に示したような構成をもつXYテーブル
11の場合、ワーク載置台113のY方向移動は、慣性をあ
まり伴なうことなく高速に行なうことができる。なぜな
ら、台113のみを移動させればよいからである。これに
対し、ワーク載置台113のX方向への移動は、案内板112
とワーク載置台113の一体移動であることから、その移
動を高速で行なった場合、慣性の影響で機械振動を発生
して位置決め誤差を生じる虞がある。
それゆえ、加工精度と加工効率の向上を図るために
は、できるだけXYテーブル11のX方向移動回数および移
動量が少なくなるように上記テーブル位置決めデータを
作成する必要がある。
第5図は、以上の点を考慮した加工データを上記NCデ
ータに基づいて作成するための本発明の実施例を示す。
なお、同図に示すデータ作成手順は、上記マイクロコン
ピュータ201、または外部の加工データ作成装置によっ
て実行される。
いま前記プレス機構12の各パンチ124を124−1,124−
2,…124−nとすると、第5図に示す加工データの作成
手順では、まずそれらのパンチ124−i(i=1,2,…
n)についての担当加工領域A−iが決定される(ステ
ップ100)。
第7図においてハッチングを付した部位は、シート材
30を格子状に分割した場合におけるパンチ124−iの担
当加工領域A−iを示し、この領域A−iは、座標X
imin〜Ximaxの区間と座標Yimin〜Yimaxの区間で囲まれ
ている。
上記各パンチ124−1〜124−nの担当加工区域A−1
〜A−nの決定後、プロセッサ201は個々の加工領域に
シート材1の加工位置の割り振りを行なう。つまり、シ
ート材1の各予定加工位置の座標は予めNCデータとして
与えられるので、それらの座標に基づいて個々の領域に
おける予定加工位置の座標を認識する処理が実行される
(ステップ101)。
いま、第7図に示した領域A−iに存在する予定加工
位置のX座標を小さい順に配列させた場合、 Ximin≦Xi1<Xi2<…<Xim<Ximax …(1) と表わされ、またX座標Xij(j=1〜m)を通るYラ
イン上の予定加工位置のY座標を小さい順に配列された
場合、 Ximin≦Yij-1<Yij-2<…<Yij-k<XiJmax …(2) と表わされる。つまり、領域A−iには以下に示すよう
な加工位置の座標が存在する。
(Xi1′Yi1-1),(Xi1′Yi1-2),… (Xi2′Yi2-1),(Xi2′Yi2-2),… ……… (Xim′Yim-1),(Xim′Yim-2),… なお、第8図には、領域A−1およびA−2における
各予定加工位置が例示されている。
第5図に示したステップ102では、パンチ124−iの座
標(Xi *,Yi *)が Xi *=Ximin−ε …(3) Yi *=Yimin−ε …(4) ただし、ε>0 の如く初期化され、かつ後述する値lがl=1に初期化
される。なお、第7図に示すパンチ124−iの位置は、
上式(3),(4)によって初期化された座標をもつ。
次のステップ103では、各プレスサイクルにおけるX
方向テーブル移動量ΔXを求めるための下式(5)に示
す演算と、パンチ274−iのX方向座標Xi *を更新するた
めの下式(6)に示す演算とが実行される。
ただし、Xij>Xi * Xi *=Xi *+ΔX …(6) 上式(5)の右辺に示すMin(Xij−Xi *)は、領域A
−iにおける各予定加工位置のX座標Xij(Xi1,Xi2…X
im)とパンチ274−iの現在のX座標Xi *とのなす距離の
最小値を求めることを意味し、 はjを変化させたときのXi *との距離の最小値を求める
ことを意味する。また はiを1からnまで変化させた場合の の最小値を求めることを意味する。
いま、説明を容易にするため領域A−iが第8図に例
示された領域A−1およびA−2のみであるとすると、
この場合、領域A−1では距離(Xij−X1 *)として(X
11−X1 *),(X12−X1 *),(X13−X1 *)および(X14
X1 *)が存在し、それらの距離の最小値は(X11−X1 *
となる。また領域A−2では、距離(Xij−Xi *)として
(X21−X2 *),(X22−X2 *)および(X23−X2 *)が存在
し、それらの距離の最小値は(X21−X2 *)である。そし
て同図に示す如く (X11−X1 *)<(X21−X2 *)であるから、XYテーブル11
の最初のX方向移動量ΔXlはΔXl=(X11−X1 *)とな
る。
(6)式によれば、現在のパンチ124−iのX座標Xi *
に移動量ΔXlが加算されるが、これはパンチ274−iの
現在位置を仮想的にΔXlだけX方向にシフトさせること
を意味する。
すなわち、第8図に示した例では、○印で示したパン
チ124−1,124−2の初期位置を同図に◎印で示す位置ま
で仮想的にシフトさせることを意味する。
次のステップ104では、各プレスストローク毎におけ
るY方向テーブル移動量ΔYを求めるための下式(7)
に示す演算と、パンチ124−iのY方向座標Yi *を更新す
るための下式(8)に示す演算とが実行される。
ただし、Xij=Xi * Yij-k>Yi * Yi *=Yi *+ΔY …(8) 上式(7)の右辺に示すMin(Yij-k−Yi *)は、(6)
式で更新されたX座標Xi *をX座標Xijとしてもつ各予定
加工位置のY座標Yij-k(Yij-1,Yij-2,…)とパンチ1
24−iの現在のY座標Yi *とのなす距離の最小値を求め
ることを意味し、また はiを1からnまで変化させたときの の最小値を求めることを意味する。
ここで、第8図を用いて(7)式をより具体的に説明
する。
同図の例では、座標X11を通るYライン上の加工位置
の各Y座標Y11-1,Y11-2およびY11-3とパンチ274−1の
現在のY座標 Y1 *(=Y1min−ε)とのなす距離 (Y11-1−Y1 *),(Y11-2−Y1 *)および(Y11-3−Y1 *
が求められ、これらの最小値(Y11-1−Y1 *)が Y方向テーブル移動量ΔYlとして求められる。
一方、(7)式は、現在のパンチ274−iのY座標Xi *
を移動量ΔYlだけ変化させることを意味するので、結局
(6),(8)式によってパンチ274−iは仮想的にX
方向にΔXl、Y方向にΔYlだけシフトされることにな
る。
これを第8図を参照して説明すると、最初○印で示す
位置にあったパンチ124−1,124−2がそれぞれΔで示す
位置まで仮想的にシフトされることになる。
次のステップ105では、加工データの Dl=(ΔXl,ΔYl,Pl) …(9) がセットされるとともに、加工データの番号lを1だけ
インクリメントする下式(10)に示す処理が実行され
る。
l=l+1 …(10) (9)式のPlはデータ番号lにおける各パンチ124−
1,124−2,…124−nのオンオフデータ、つまり第2図に
示したパンチ選択用アクチュエータたる各エアシリンダ
123−1,123−2,…123−nのオンオフデータである。
第8図の例において、領域A−1についてのパンチ12
4−1は△印の位置でピアシング加工を施すべきである
が、領域A−2についてのパンチ124−2は△印の位置
で加工を行なってはならない。
それゆえ、同図の例の場合、ステップ101の初期化
後、最初にセットされる加工データD1は以下のようにな
る。
(加工データD1) ΔX1:(X11-1−X1 *) ΔX1:(Y11-1−Y1 *) P1 :124−1(オン),124−2(オフ) ステップ106では、(6)式で更新されたX座標Xi *
通るYライン上の全ての加工位置についての加工データ
がセットされたか否かが下式(11)に基づいて判断され
る。
Yi *≧Max(Yij-k) …(11) (k) だたし、Xij=Xi * そして、ステップ106の判断結果がNOである場合に
は、ΔXlを0に設定する処理が実行されたのち(ステッ
プ108)、手順がステップ104にリターンされる。
すなわち第8図の例の場合、ステップ106ではX11を通
るYライン上の各加工位置Y11-1,Y11-2およびY11-3
全てについての加工データのセットが完了したか否かが
判断される。そして同第8図の例においては、ステップ
106の判断結果がNOであるのでステップ108でΔXl(=
X2)を0に設定する処理がステップ107で実行されたの
ち、手順がステップ104にリターンされる。
第8図においては、現在、同図に△印で示す仮想位置
にパンチ124−1,124−2が存在しているので、ステップ
104における(7)式の演算結果は ΔY2=(Y11-2−Yi *)=Y(Y11-2−Y11-1) となる。そして、パンチ124−1に対しては座標(X11
Y11-2)で加工を行なわせるべきである。
そこで、ステップ105においては以下に示す加工デー
タD2がセットされる。
(加工データD2) ΔX2:0 ΔY2:(Y11-2−Y11-1) P2 :124−1(オン),124−2(オフ) 同様にして下記する加工データD3がセットされ、この
時点でステップ106の判断結果がYESになる。
(加工データD3) ΔX3:0 ΔY3:(Y11-3−Y11-2) P3 :124−1(オン),124−2(オフ) ステップ106の判断結果がYESになると次のステップ10
7でシート材30の全予定加工位置についての加工データ
の作成が終了したか否かが判断され、その判断結果がNO
の場合には、パンチの仮想位置のY座標Yi *のみを下式
(12)に従って初期値に戻す処理が実行されたのち(ス
テップ109)、手順がステップ103にリターンされる。
Yi *(=Yimin−ε) …(12) なお、ステップ109の処理が行なわれた場合、第8図の
例ではパンチ124−1,124−2が◎で示す仮想位置まで戻
されることになる。
第8図の例では、現在、領域A−1における3つの加
工位置の加工データのみしか得られていないので、当然
ステップ107の判断結果はNOとなる。
そこでステップ103では、領域A−1の△印で示す位
置のX座標X1 *(=X11)を基準としたX方向距離(X12
−X1 *),(X13−X1 *)および(X14−X1 *)と、領域A
−2の△印で示す位置のX座標X2 *を基準としたX方向
距離(X21−X2 *),(X22−X2 *)および(X23−X2 *)と
が求められ、それらの中の最小値(X21−X2 *)がX方向
テーブル移動量ΔX4として求められる。
また、ステップ104では、X21を通るYライン上の3つ
の加工位置についてのY方向テーブル移動量 ΔY4=(Y21-1−Y2 *)=(Y21-1−Y2min−ε) ΔY5=(Y21-2−Y2 *)=(Y21-2−Y21-1) および ΔY6=(Y21-3−Y2 *)=(Y21-3−Y21-2) がそれぞれ求められ、この結果ステップ106の判断結果
がYESとなるまで以下に示す加工データがステップ105で
セットされる。
(加工データD4) ΔX4:(X21−X2 *)=(X21−X2min−εΔX1) ΔY4:(Y21-2−Y2min−ε) P4 :124−1(オフ),124−2(オン) (加工データD5) ΔX5:0 ΔY5:(Y21-2−Y21-1) P5 :124−1(オフ),124−2(オン) (加工データD6) ΔX6:0 ΔY6:(Y21-3−Y21-2) P6 :124−1(オフ),124−2(オン) 以上のようにして、シート材30の全加工位置について
の加工データが作成されると、ステップ107の判断結果
がYESとなって加工データの作成が終了する。
第9図は、第8図の例におけるパンチ124−1,124−2
の仮想移動軌跡を示しているが、これは上記手順によっ
て得られるテーブル移動量ΔXl,ΔYlに基づいたテーブ
ル11の移動パターンを示しているに外ならない。そして
同図は、X方向テーブル移動量を最も少なくした形で効
率よくピアシング加工を行なうためのテーブル移動パタ
ーンを示している。
以上のようにして加工データ Dl=(ΔXl,ΔYl,Pl) が作成されれば、このデータを用いて実際の加工が行わ
れる。
すなわち、第4図に示したマイクロコンピュータ201
よりNCボード202を介してZ軸サーボアンプ205にZ軸回
転指令が与えられ、これにより第2図に示すカム128が
モータ208により所定回転数で回動されて同図に示すシ
リンダブロック122および上型121が上下動される。
ついで、プレス機構12がプレス作動行なう毎にΔXl
ΔYlおよびPlに対応した指令信号がマイクロコンピュー
タ201より出力され、そのうちΔXlおよびΔYlに対応す
る信号はNCボード202を介してX軸サーボアンプ203およ
びY軸サーボアンプ204に加えられ、これによってXYテ
ーブル11がX方向およびY方向にそれぞれΔXlおよびΔ
Ylだけ移動されるようにモータ206および207が作動され
る。一方、Plに対応する指令信号はI/Oボード212を介し
て各シリンダ123−1,123−2,…123−nについてのドラ
イバ213−1,213−2,213−nにそれぞれ加えられる。
Plは、全パンチ124−1,124−2,…についてのオンオフ
データ、基本的にはシリンダ123−1,123−2,…のいずれ
を伸張させるかを決定するデータであり、例えばオン
(下動)させるべきパンチが124−1である場合、シリ
ンダ123−1に係るドライバ213−1にデータPlに基づく
信号“1"が加えられる。この場合、ドライバ213−1が
電磁バルブ214−1を切換作動してシリンダ123−1にエ
アを供給し、これによって該シリンダ123−1が伸張作
動してパンチ124−1が下動される。
なお、1回目のプレスアクション時にはデータD1
(ΔX1,ΔYl,Pl)が、またN回目のプレスアクション
時にはデータDN=(ΔXN,ΔYN,PN)がそれぞれ使用さ
れる。
また、マイクロコンピュータ201における上記加工デ
ータの出力タイミングは、モータ208に連動するアブソ
リュートエンコーダ211の出力、つまりプレス機構12の
カム回動角度を示す同エンコーダの出力に基づいて決定
される。
第4図において、タコジェネレータ215,216および217
はそれぞれモータ206,207および208の回転速度を検出す
るものであり、それらの出力はサーボアンプ203,204お
よび205にフィードバックされる。
また、同図に示すパルスエンコーダ209,210はテーブ
ル11の移動位置を検出するために設けられており、それ
らの出力パルスはNCボード202を介してコンピュータ201
にフィードバックされる。
さらに、アブソリュートエンコーダ211の出力はロー
タリカムボード218を通じてコンピュータ201入力され
る。
ところで、第2図に示したパンチ124でシート材を打
抜く場合、該パンチ124およびダイプレート127の刃先の
鋭さが加工品質に大きな影響を与える。
すなわち、上記パンチ124およびダイプレート127の刃
先の磨耗が進むと、シート材に対する切れ味が低下する
ため、シート材30の打抜部に第10図に示すようなクラッ
ク301を発生することになる。
そこで、プレス機構12のストローク数をカウントし
て、そのカウント値が一定値以上になった場合にパンチ
124およびダイプレート127を新しいものに交換すること
が考えられるが、この方法には次のような問題点があ
る。
すなわち、上記実施例に示すピアシング装置では、打
抜き作動させるべきパンチ124をプレスストローク毎に
選択するようにしているので、プレスストローク数が必
ずしも個々のパンチ124の磨耗度を示さないからであ
る。
このような問題点を解決するには、個々のパンチ毎に
その打抜き作動回数を管理すればよく、それには前記
(9)式に示すパンチオンオフデータPlを利用すればよ
い。
すなわち、このデータPlは前述したようにプレススト
ローク毎における個々のパンチ124についてのオンオフ
データであるから、このデータPlを集計処理することに
よって個々のパンチ124の打抜き作動回数を得ることが
できる。そこで、この実施例では、マイクロコンピュー
タ201に上記データPlに基づく各パンチ124の打抜き作動
回数を管理させ、この打抜き回数が規定回数に達したさ
いにパンチとその時使用されているダイプレートとを交
換するようにしている。
〔発明の効果〕
X方向可動体上でY方向可動体が移動されるXYテーブ
ルを備えたピアシング装置に本発明を適用すれば、該テ
ーブルのX方向移動量を最小にした形でピアシング加工
を行なうことができ、これによって加工精度と加工効率
の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用されるピアシング装置の一例を概
念的に示した斜視図、第2図および第3図はそれぞれプ
レス機構の構成と作用を示した断面図、第4図は第1図
に示すコントローラの構成を例示したブロック図、第5
図は本発明に係る加工データの作成手順を例示したフロ
ーチャート、第6図はシート材の支持クレームへの付設
態様を示した斜視図、第7図は担当加工領域の設定態様
を示した概念図、第8図は担当加工領域内における加工
位置の配列例と本発明に係る加工データの作成原理を示
した概念図、第9図はテーブルの移動パターンを例示し
た図、第10図はパンチとダイプレートによるシート材の
打抜き加工の態様を示した部分図である。 10……機構部、11……XYテーブル、111,112……案内
板、113……ワーク載置台、12……プレス機構、123……
エアシリンダ、124……パンチ、20……コントローラ、2
01……マイクロコンピュータ、30……シート材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上型に複数体のパンチを配列させ、かつ打
    抜き作動させるべきパンチを選択するために上記各パン
    チのそれぞれについてパンチ選択用アクチュエータを設
    けたプレス手段と、 X方向可動体上でY方向可動体が移動するように構成さ
    れ、上記プレス手段によってピアシング加工が施される
    シート材の位置をプレススクローク毎に変化させるXYテ
    ーブルと を有したピアシング装置に適用され、 上記シート材に対する上記各パンチの担当加工領域を設
    定するステップと、 上記各パンチと、それらのパンチについての上記各担当
    加工領域内における予定加工位置とのなすX方向距離を
    それぞれ求めるとともに、それらのX方向移動距離を小
    さい順に配列させるステップと、 上記配列された各X方向距離を順次0にさせる上記XYテ
    ーブルの移動量を上記各プレスストローク毎における上
    記テーブルのX方向移動量として求めるステップと、 上記各パンチより上記配列されたX方向距離だけ離れた
    各Y方向ライン上の加工位置に基づいて、上記各プレス
    サイクルにおけるXYテーブルのY方向移動量と、それら
    のパンチについての上記アクチュエータのオン、オフデ
    ータとを求めるステップ とを有したピアシング装置における加工データの作成方
    法。
JP33178887A 1987-12-26 1987-12-26 ピアシング装置における加工デ―タの作成方法 Expired - Lifetime JP2510229B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33178887A JP2510229B2 (ja) 1987-12-26 1987-12-26 ピアシング装置における加工デ―タの作成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33178887A JP2510229B2 (ja) 1987-12-26 1987-12-26 ピアシング装置における加工デ―タの作成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01173108A JPH01173108A (ja) 1989-07-07
JP2510229B2 true JP2510229B2 (ja) 1996-06-26

Family

ID=18247646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33178887A Expired - Lifetime JP2510229B2 (ja) 1987-12-26 1987-12-26 ピアシング装置における加工デ―タの作成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2510229B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04148594A (ja) * 1990-10-12 1992-05-21 Nec Corp マルチピンスルーホール形成装置及びそれを用いたマルチピンスルーホール形成法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01173108A (ja) 1989-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4771663A (en) Multistroke punching method and apparatus therefor
US7730816B2 (en) Press apparatus, striker control modular tool apparatus and programmable method for punching apertures into a workpiece
KR100286988B1 (ko) 판재가공집적장치
EP1005931B1 (en) Work piece processing device
JP2510229B2 (ja) ピアシング装置における加工デ―タの作成方法
JP2570372B2 (ja) 配線基板穿孔装置
JP2002233929A (ja) 汎用加工プログラムおよびそれを使用するnc加工機
JP2581807B2 (ja) プレス型の製造方法
JP4525547B2 (ja) 板金製品の製造方法
JP2011131226A (ja) パンチプレス
KR100826274B1 (ko) 반도체 웨이퍼 쏘잉 장치를 이용한 부채꼴 패턴의 홈 가공방법
JP3081659B2 (ja) パンチプレス機
JPS63300898A (ja) ピアシング装置
JPH0767679B2 (ja) シート材の裁断方法および装置
JPH10263740A (ja) 数値制御逐次成形装置及び数値制御逐次成形方法
JP3405154B2 (ja) パンチプレス
JP2541274B2 (ja) 穿孔用金型ユニット
JPH10286637A (ja) パンチプレスにおけるラム移動制御方法およびその装置
JP3269450B2 (ja) 複合加工機の自動プログラミング装置
JP4385724B2 (ja) 板材加工の干渉チェック装置
JPH11254191A (ja) プレス機
JPH08168996A (ja) セラミックグリーンシートの穴明け加工方法およびその装置
JPH10192999A (ja) パンチプレスにおける加工順決定方法およびその装置
JPH08323581A (ja) 板材加工装置
JPH0938731A (ja) パンチプレスの動作制御装置