JP2510225B2 - 電子線照射装置 - Google Patents

電子線照射装置

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JP2510225B2
JP2510225B2 JP62304550A JP30455087A JP2510225B2 JP 2510225 B2 JP2510225 B2 JP 2510225B2 JP 62304550 A JP62304550 A JP 62304550A JP 30455087 A JP30455087 A JP 30455087A JP 2510225 B2 JP2510225 B2 JP 2510225B2
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beam irradiation
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武司 草場
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば生ゴムに電子線を照射する電子線照
射装置に関するものであり、特に電子線を選択的に照射
するようにした電子線照射装置に関するものである。
(従来の技術) 例えばタイヤの製造工程において、加硫前のゴム部材
に電子線を照射することによりゴム部材の表面を硬化さ
せて、その後のハンドリング、加工工程においてゴム部
材の変形を減少させるようにすることが行われている。
このように電子線を照射してゴム部材の表面を硬化させ
るとゴム部材の厚さを薄くすることができ、その分タイ
ヤ1本当りの原材料費を節減することができる。このこ
とをさらに詳細に説明する。
第4図は、タイヤの断面図を模式的に示すものであ
る。電子線を照射することにより原材料の節減効果を得
ることができるタイヤ用ゴム部材は幾つかあるが、チュ
ーブレスタイヤの最内層のゴムシートであるインナライ
ナ1を例にとって説明する。タイヤ用インナライナは、
第5図に示すように一対のカレンダロール2の上部に混
練りしたゴム3を供給し、カレンダロール間から連続し
たゴムシート4として供給され、このゴムシートをタイ
ヤ1本分の寸法に裁断して製造されている。ここで連続
したゴムシート4として供給されるラインの途中に電子
線照射装置5を配置し、シートの全巾にわたって電子線
を照射していた。
ところでタイヤ製造工程の特質から、均一な厚みを有
していたインナライナの厚みがタイヤの成形、加硫工程
で最も変動し易いのはタイヤのショルダ(第4図におい
て符号Aで示す)と呼ばれる部分のみであることが実
験、研究の結果判明した。すなわち、タイヤでショルダ
部Aに相当するインナライナの部分にのみ電子線を照射
することでも、インナライナの厚さを全巾に亘って薄く
することができることが確かめられた。
(発明が解決しようとする問題点) 上述したように、例えばインナライナに電子線を照射
する場合には、タイヤに成形されたときにショルダ部に
相当する部分にだけ電子線を照射すればよいが、従来の
電子線照射装置は、電子線を連続的に発生しているため
インナライナに部分的に電子線を照射することはできな
かった。すなわち、従来の電子線照射装置は、電子を放
出するフィラメントと、この電子を加速する加速電極と
を真空容器のネック部に設け、コーン部の前面に金属箔
膜を設け、加速電極と金属箔膜との間の真空容器の外側
に電子線を偏向する偏向コイルを設けたものであるが、
フィラメントには常にフィラメント電圧を印加し、複数
の加速電極にも高電圧を抵抗で分圧した電圧を常に印加
しているので、耐えず電子線が照射されることになる。
上述したように、従来の電子線によるタイヤ成形用ゴ
ム部材の表面の硬化処理においては、不必要な部分にも
電子線を照射しているので、無駄な電力消費があり、エ
ネルギーのロスとなっていた。また、加速された電子線
が金属箔を貫通する際に強力がX線が発生されるので、
そのシールド機構が大掛かりとなり、装置の価格が増大
する欠点もあった。さらに、電子線が空気中を通過する
ときに多量のオゾンが発生するが、このオゾンは有害で
あるので、オゾンの排出処理装置も大掛かりなものが必
要であった。このように、従来の電子線照射装置を用い
るときには装置が大掛かりとなり、価格も高くなるとと
もにランニングコストも高くなる欠点があった。
本発明は上述した欠点を除去し、電子線を照射すべき
部材の必要な部分にだけ選択的に電子線を照射すること
ができるようにした電子線照射装置を提供しようとする
ものである。
(問題点を解決するための手段および作用) 本発明は、電子を放出するフィラメントと、この電子
を加速する加速電極とを真空容器のネック部に設け、コ
ーン部の前面に金属箔膜を設け、加速電極と金属箔膜と
の間の真空容器の外側に電子線を偏向する偏向コイルを
設けた電子線照射装置において、前記フィラメントと加
速電極との間に制御電極を配置し、この制御電極に電子
線の偏向と同期して制御電圧を印加して電子線をオンオ
フ制御するよう構成したことを特徴とするものである。
このような本発明の電子線照射装置によれば、フィラ
メントに対し制御電極に正電位を印加するとフィラメン
トから電子が発生されるが、これに負電位を印加すると
電子をフィラメントから引き出す電界は消失し、瞬間的
に電子流を零とすることができる。また、従来の電子線
照射装置と比較して制御電極を設けるだけでよいから構
成は簡単であり、安価に実現することができる。
(実施例) 第1図は本発明による電子線照射装置の一例の構成を
示す線図的断面図である。真空容器11のネック部の後端
にはフィラメント12を設け、その前方に制御電極13、複
数の加速電極14a,14b……14nを設ける。通常加速電極の
個数は7〜8個である。真空容器11のコーン部の前面開
口を、例えば厚さ20μの金属箔膜15で閉じる。また、真
空容器11の外側には加速電極14a〜14nと金属箔膜15との
間に偏向コイル16を巻装する。第1図においてフィラメ
ント12と加速電極14aとの間の制御電極13を除去したも
のが従来の電子線照射装置と同じものである。
フィラメント12は、例えばAC100Vを印加するフィラメ
ント電源17に接続し、制御電極13は制御回路18に接続
し、偏向コイル16は通常2〜5KHzの偏向周波数を有する
偏向回路19に接続する。また、直流高電圧原20を設け、
300〜750kVに高電圧を抵抗21で分圧した電圧を加速電極
14a〜14nに印加する。真空容器11は通常のように接地す
る。また、第1図において、符号22は電子流を照射すべ
き部材であり、本例ではカレンダロールから連続的に供
給されるインナライナ用ゴムシートである。偏向回路19
は偏向コイル16に第2図Aに示すようなのこぎり波状の
偏向電流を供給する。したがって電子線はゴムシート22
の巾方向に繰返し偏向されることになる。偏向回路19の
偏向信号の一部を制御回路18にも供給する。制御回路18
では偏向電流Iの大きさを基準電流値I1,I2,I3,I4
それぞれ比較し、電流Iが基準値I1を超える瞬時t1から
基準値I2を越える瞬時t2までの間正電圧+Eを制御電極
13に印加し、次に電流IがI3を越える瞬時T3からI4を越
える瞬時t4までの間に正電圧+Eを制御電極に印加す
る。それ以外の期間は制御回路18は負電圧−Eを制御電
極13に印加す。このように制御電極13にパルス状の制御
電圧を印加するように構成すると、制御電極13に負電極
−Eが印加される期間にはフィラメント12と制御電極13
との間にはフィラメントから放出される電子を加速電極
14a方向へ引き出す電界が形成されないので、電子線は
照射されず、期間t1〜t2およびt3〜t4の間ではフィラメ
ント12と加速電極14aの間には電子を引き出す方向の電
界が形成されるので、この期間中だけ電子線がゴムシー
ト22に照射されることになる。したがって、ゴムシート
22は第3図において斜線で示す部分だけが選択的に電子
線により照射されることになる。この場合、基準電流値
I1〜I4を、カレンダロール23から連続的に供給されるゴ
ムシート22のタイヤに成形されたときショルダ部に相当
する部分だけが電子線の照射を受けるように設定すれば
よい。
(発明の効果) 上述した本発明の電子線照射装置によれば、電子線を
連続的に照射せずに必要な部分にだけ照射するようにし
たため次のような利点が得られる。
(1)高電圧源の電源設備容量を減少することができ、
装置の価格の低減が図れる。例えばインナライナに電子
線を照射する場合、照射部分は全巾の30%程度であるか
ら、電源設備容量を70%も減少することができる。
(2)電子線が金属箔膜を通過後空気中を通過する際に
多量のオゾン発生するが、このオゾンの発生量も大幅に
減少し、環境衛生上も好ましく、またオゾンの排気・処
理装置も簡便なもので足り、価格も安価となる。
(3)電子線が加速されて金属箔膜を貫通する際強力な
X線が発生するが、このX線も大幅に減少することがで
きるので、安全上有利となり、さらにX線のシールド設
備も簡略化され、価格の低減が可能となる。
(4)電子線をオフしている期間の電力消費を節減で
き、エネルギーを大幅に省略できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による電子線照射装置の一実施例の構成
を示す線図、 第2図AおよびBは同じくその動作を説明するための信
号波形図、 第3図は本発明の電子線照射装置によってインナライナ
の電子線が照射される領域を示す線図、 第4図はタイヤの構造を模式的に示す断面図、 第5図はタイヤの成形に用いられるインナライナに電子
線照射を行う状況を示す線図である。 11…真空容器、12…フィラメント 13…制御電極、14a〜14n…加速電極 15…金属箔膜、16…偏向コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:24 B29K 105:24 B29L 30:00 B29L 30:00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子を放出するフィラメントと、この電子
    を加速する加速電極とを真空容器のネック部に設け、コ
    ーン部の前面に金属箔膜を設け、加速電極と金属箔膜と
    の間の真空容器の外側に電子線を偏向する偏向コイルを
    設けた電子線照射装置において、前記フィラメントと加
    速電極との間に制御電極を配置し、この制御電極に電子
    線の偏向と同期して制御電圧を印加して電子線をオンオ
    フ制御するよう構成したことを特徴とする電子線照射装
    置。
JP62304550A 1987-12-03 1987-12-03 電子線照射装置 Expired - Lifetime JP2510225B2 (ja)

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JP62304550A JP2510225B2 (ja) 1987-12-03 1987-12-03 電子線照射装置

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JPH01146929A JPH01146929A (ja) 1989-06-08
JP2510225B2 true JP2510225B2 (ja) 1996-06-26

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010242012A (ja) * 2009-04-09 2010-10-28 Kureha Elastomer Co Ltd 薄膜架橋ゴムシートおよび複合薄膜架橋ゴムシート並びにこれらの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010242012A (ja) * 2009-04-09 2010-10-28 Kureha Elastomer Co Ltd 薄膜架橋ゴムシートおよび複合薄膜架橋ゴムシート並びにこれらの製造方法

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JPH01146929A (ja) 1989-06-08

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