JP2510194B2 - 光フアイバ用スリ−ブの製造方法 - Google Patents
光フアイバ用スリ−ブの製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、光ファイバの接続および機械的保護に適し
た光ファイバ用スリーブの製造方法に関する。
た光ファイバ用スリーブの製造方法に関する。
（従来の技術） 従来、この種の光ファイバ接続には、文献（光ファイ
バ通信P.147〜150、電気通信技術ニュース社やBell.Sys
t.Tech.Vol.54,No.7,1975）に見られるように、ルーズ
チューブ法やスリーブ法が用いられていた。これらの代
表的なものを第６図および第７図に示す。
バ通信P.147〜150、電気通信技術ニュース社やBell.Sys
t.Tech.Vol.54,No.7,1975）に見られるように、ルーズ
チューブ法やスリーブ法が用いられていた。これらの代
表的なものを第６図および第７図に示す。
第６図は、ルーズチューブ接続法の説明図であって、
正方形断面のスリーブ１に光ファイバ２を曲げながら挿
入し、一隅に作られるＶ溝に押し付け光ファイバ間の接
続を行う方法を示している。しかしながら、この方法で
は、光ファイバを曲げながら挿入するので、光ファイバ
とスリーブの角度調整に手間がかかるとともに、光ファ
イバを挿入する時に、光ファイバとスリーブの接触点で
光ファイバが破損するので、接続損失が大きくなるとい
う欠点がある。
正方形断面のスリーブ１に光ファイバ２を曲げながら挿
入し、一隅に作られるＶ溝に押し付け光ファイバ間の接
続を行う方法を示している。しかしながら、この方法で
は、光ファイバを曲げながら挿入するので、光ファイバ
とスリーブの角度調整に手間がかかるとともに、光ファ
イバを挿入する時に、光ファイバとスリーブの接触点で
光ファイバが破損するので、接続損失が大きくなるとい
う欠点がある。
また第７図は、スリーブ接続法の説明図であって、保
護パイプ３と低融点ガラスパイプ４を用いる接続法を示
している。光ファイバより融点の低いガラスパイプ４内
に接続すべき光ファイバ2,2を挿入し、低融点ガラスパ
イプ４を加熱溶融させ、光ファイバ2,2間の接続を行
う。しかしながら、この方法では、低融点ガラスパイプ
４の内径と光ファイバ２の外径間にクリアランスが必要
であるので、精度の良い光軸合せが困難であり、光ファ
イバ間の接続損失を小さくするには限界がある。
護パイプ３と低融点ガラスパイプ４を用いる接続法を示
している。光ファイバより融点の低いガラスパイプ４内
に接続すべき光ファイバ2,2を挿入し、低融点ガラスパ
イプ４を加熱溶融させ、光ファイバ2,2間の接続を行
う。しかしながら、この方法では、低融点ガラスパイプ
４の内径と光ファイバ２の外径間にクリアランスが必要
であるので、精度の良い光軸合せが困難であり、光ファ
イバ間の接続損失を小さくするには限界がある。
（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、前述の欠点に鑑みなされたもので、光ファ
イバの高精度な接続および光ファイバの機械的保護に適
した光ファイバ用スリーブの製造方法を提供することに
ある。
イバの高精度な接続および光ファイバの機械的保護に適
した光ファイバ用スリーブの製造方法を提供することに
ある。
（問題点を解決するための手段） 本発明は、光ファイバの表面に、蒸着または無電解め
っきにより金属薄膜を形成し、前記金属薄膜を下地金属
として、電解めっきにより所定の厚さの金属膜を形成
し、前記金属膜付き光ファイバを所定の長さに切断した
後、フッソ酸水溶液で光ファイバを除去して、金属膜部
分のみを残すことにより、光ファイバ用スリーブを製造
する。
っきにより金属薄膜を形成し、前記金属薄膜を下地金属
として、電解めっきにより所定の厚さの金属膜を形成
し、前記金属膜付き光ファイバを所定の長さに切断した
後、フッソ酸水溶液で光ファイバを除去して、金属膜部
分のみを残すことにより、光ファイバ用スリーブを製造
する。
（実施例） 第１図〜第５図は、本発明の実施例の説明図である。
第１図は、材料構成を示したものであり、以下に作成
法を示す。
法を示す。
光ファイバ２の表面に無電解めっきまたは真空蒸着等
で電解めっき用下地金属５を形成し、電解めっきでスリ
ーブ層６を数十μｍ電着した後、任意の長さに切断研磨
する。次にこれを50％フッ化水素酸水溶液に浸漬し、光
ファイバ２をエッチング除去する。この実施例では、ク
ラッド径（スリーブ内径）が128μｍφの光ファイバを
用い、下地金属には真空蒸着によるTiAu（200〜1000オ
ングストローム）、スリーブ層には電解めっきで形成し
た厚さ20μｍのNiCo合金を用い、スリーブ長は約5mmと
した。クラッド径125μｍφ、コア径80μｍφのステッ
プインデックス型ファイバを用い接続損失を測定した結
果、0.2dB以下と低損失な光結合が得られた。
で電解めっき用下地金属５を形成し、電解めっきでスリ
ーブ層６を数十μｍ電着した後、任意の長さに切断研磨
する。次にこれを50％フッ化水素酸水溶液に浸漬し、光
ファイバ２をエッチング除去する。この実施例では、ク
ラッド径（スリーブ内径）が128μｍφの光ファイバを
用い、下地金属には真空蒸着によるTiAu（200〜1000オ
ングストローム）、スリーブ層には電解めっきで形成し
た厚さ20μｍのNiCo合金を用い、スリーブ長は約5mmと
した。クラッド径125μｍφ、コア径80μｍφのステッ
プインデックス型ファイバを用い接続損失を測定した結
果、0.2dB以下と低損失な光結合が得られた。
また第２図には、光ファイバをスリーブに挿入し易く
するため、スリーブ６の端面を斜めに切断して、テーパ
７を形成したものを示し、第３図には、研磨により割り
８を形成したものを示す。
するため、スリーブ６の端面を斜めに切断して、テーパ
７を形成したものを示し、第３図には、研磨により割り
８を形成したものを示す。
第４図には、光ファイバの接続点を観察したり、接続
部のよごれを取り除いたりできるように、ワイヤーソー
または研磨により窓９を形成したものである。
部のよごれを取り除いたりできるように、ワイヤーソー
または研磨により窓９を形成したものである。
第５図には、スリーブ層を２層にし、しかも割り８を
形成したものを示す。内層スリーブ10には、外層スリー
ブ11より大きな熱膨張係数をもち、かつ選択エッチング
可能な電解めっき材料を用いる（例えば外層をNiCo合金
とするならば、内層はCuを用いる）。このような材料構
成でスリーブを形成すれば、光ファイバ挿入時には、加
熱することにより２層間の熱膨張差を利用して、スリー
ブ内径を広げることができるので、光ファイバを挿入す
ることが容易となる。なお熱膨張係数の異なる材料構成
の組合せであれば、前記の効果は得られるので、２層だ
けでなく多層に形成してもよいことは容易に類推でき
る。
形成したものを示す。内層スリーブ10には、外層スリー
ブ11より大きな熱膨張係数をもち、かつ選択エッチング
可能な電解めっき材料を用いる（例えば外層をNiCo合金
とするならば、内層はCuを用いる）。このような材料構
成でスリーブを形成すれば、光ファイバ挿入時には、加
熱することにより２層間の熱膨張差を利用して、スリー
ブ内径を広げることができるので、光ファイバを挿入す
ることが容易となる。なお熱膨張係数の異なる材料構成
の組合せであれば、前記の効果は得られるので、２層だ
けでなく多層に形成してもよいことは容易に類推でき
る。
（発明の効果） 以上説明したように、本発明の光ファイバ用スリーブ
の製造方法によれば、ファイバ径にほぼ等しい内径をも
つ金属スリーブを作成することができるので、光ファイ
バ間の光軸ずれの少ない低損失の光ファイバ接続を行う
ことができるとともに、光ファイバ素線を機械的に保護
できる利点がある。
の製造方法によれば、ファイバ径にほぼ等しい内径をも
つ金属スリーブを作成することができるので、光ファイ
バ間の光軸ずれの少ない低損失の光ファイバ接続を行う
ことができるとともに、光ファイバ素線を機械的に保護
できる利点がある。
第１図〜第５図は本発明の実施例の説明図、 第６図は従来のルーズチューブ接続法の説明図、 第７図は従来のスリーブ接続法の説明図である。 １……正方形断面のスリーブ ２……光ファイバ、３……保護パイプ ４……低融点ガラスパイプ ５……電解めっき用下地金属 ６……スリーブ層、７……テーパ ８……割り、９……窓 10……内層スリーブ、11……外層スリーブ
Claims (5)
- 【請求項１】光ファイバの表面に、蒸着または無電解め
っきにより金属薄膜を形成し、前記金属薄膜を下地金属
として、電解めっきにより所定の厚さの金属膜を形成
し、前記金属膜付き光ファイバを所定の長さに切断した
後、フッソ酸水溶液で光ファイバを除去して、金属膜部
分のみを残すことにより、スリーブを製造することを特
徴とする光ファイバ用スリーブの製造方法。 - 【請求項２】特許請求の範囲第１項記載の光ファイバ用
スリーブの製造方法において、電解めっき材料としてNi
Co合金を用いることを特徴とする光ファイバ用スリーブ
の製造方法。 - 【請求項３】特許請求の範囲第１項記載の光ファイバ用
スリーブの製造方法において、電解めっきにより所定の
厚さの金属膜を形成するにあたって、内層および外層の
２層からなる金属膜を形成し、電解めっき材料として
は、前記内層の熱膨張係数が前記外層の熱膨張係数より
大きな金属を用いることを特徴とする光ファイバ用スリ
ーブの製造方法。 - 【請求項４】特許請求の範囲第１項ないし第３項のいず
れかに記載の光ファイバ用スリーブの製造方法におい
て、金属膜付き光ファイバを所定の長さに切断すると
き、光ファイバの両端を所望の角度で斜めに切断して研
磨することを特徴とする光ファイバ用スリーブの製造方
法。 - 【請求項５】特許請求の範囲第１項ないし第４項のいず
れかに記載の光ファイバ用スリーブの製造方法におい
て、金属膜付き光ファイバを所定の長さに切断した後、
金属膜付き光ファイバの外周表面の一部分を金属膜厚以
上に研磨することを特徴とする光ファイバ用スリーブの
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8719987A JP2510194B2 (ja) | 1987-04-10 | 1987-04-10 | 光フアイバ用スリ−ブの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8719987A JP2510194B2 (ja) | 1987-04-10 | 1987-04-10 | 光フアイバ用スリ−ブの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63253905A JPS63253905A (ja) | 1988-10-20 |
| JP2510194B2 true JP2510194B2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=13908304
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8719987A Expired - Fee Related JP2510194B2 (ja) | 1987-04-10 | 1987-04-10 | 光フアイバ用スリ−ブの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2510194B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100356218C (zh) * | 2004-02-20 | 2007-12-19 | 刘锦濡 | 金属袖管及其制法 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002241983A (ja) * | 2001-02-16 | 2002-08-28 | Hikari Tekku Kk | スリ−ブの製造方法 |
| JP2011141435A (ja) * | 2010-01-07 | 2011-07-21 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ファイバ接続器及び光ファイバ接続方法 |
-
1987
- 1987-04-10 JP JP8719987A patent/JP2510194B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN100356218C (zh) * | 2004-02-20 | 2007-12-19 | 刘锦濡 | 金属袖管及其制法 |
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|---|---|
| JPS63253905A (ja) | 1988-10-20 |
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|---|---|---|---|
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