JP2509096B2 - 連続鋳造用鋳型 - Google Patents

連続鋳造用鋳型

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JP2509096B2
JP2509096B2 JP8441791A JP8441791A JP2509096B2 JP 2509096 B2 JP2509096 B2 JP 2509096B2 JP 8441791 A JP8441791 A JP 8441791A JP 8441791 A JP8441791 A JP 8441791A JP 2509096 B2 JP2509096 B2 JP 2509096B2
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copper plate
side copper
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long
mold
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武三郎 吉田
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造に使用される
組立式鋳型の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に図3に示すスラブ連続鋳造に使用
される断面が矩形状の組立式鋳型21において、幅変更
寸法を変更する際は、鋳型を構成する長辺銅板22のク
ランプ23を開放し、短辺銅板24を移動させて所定の
スラブ寸法に調整される。なお図において、22aは長
辺銅板の冷却箱,24aは短辺銅板の冷却箱である。
【0003】短辺銅板24を所定の位置に移動し調整が
完了すれば、長辺銅板22のクランプ23は自動的にク
ランプされて鋳型のセットは完了するが、この際長辺銅
板22で短辺銅板24をクランプすると、短辺銅板と長
辺銅板との間に図4に示すようにコーナーギャップ25
が生ずる場合がある。
【0004】このコーナーギャップ25が生ずる原因と
しては、短辺銅板24の溶鋼に接する内面部の表面は常
時高温に曝されるが、クランプによる拘束力のために大
きな圧縮応力を受け、そのままの状態で圧縮されてい
る。鋳造が終れば短辺銅板24は、大気にふれ冷却され
収縮する。この繰り返しにより短辺銅板24は塑性変形
を起し、長辺銅板22との密着性が悪くなってコーナー
ギャップ25ができると考えられる。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】従来このようなコーナ
ーギャップに対しては、鋳型寸法の調整の都度、例えば
コーキングによりコーナーギャップを埋めたり、またグ
ラインダー等にて短辺銅板を再成形するなどの対策が講
じられていたが、短辺銅板の寿命も短くなり、また修正
に手数と時間がかかり、生産効率を阻害するという問題
があった。
【0006】本発明は上記課題を解決し、コーナーギャ
ップの発生を防止し、円滑にスラブ寸法調整等ができる
連続鋳造用鋳型を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、1対の長辺銅
板と、該長辺銅板に挟持され長辺方向に移動可能とした
1対の短辺銅板により構成された組立式の連続鋳造用鋳
型において、前記短辺銅板を内面部より外面部に向かっ
て幅狭となるようにテーパーを付して形成し、短辺銅板
が長辺銅板に対して常に内面部稜線のみにて接触するよ
うに構成したことを特徴とする連続鋳造用鋳型である。
【0008】
【作用】本発明によれば、操業に際して短辺銅板が長辺
銅板に挟持されて受ける圧縮応力は、内面部の稜線のみ
にて受けることにより常に長辺銅板との接触を密にし、
溶鋼による短辺銅板全体の膨張,収縮による変形は、テ
ーパーを付した外面部側面と長辺銅板との隙間で行われ
るので、加熱冷却の繰り返しにより短辺銅板が塑性変形
を起しても、またこの隙間により短辺銅板の内面部が収
縮した場合でもクランプによる挟持力によって内面部の
稜線と長辺銅板が先ず接触し、この間にギャップが生ず
ることはない。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を図面により説明する。
図1は連続鋳造用鋳型の要部の詳細を示し、図2は鋳型
の全体平面図を示す。
【0010】鋳型1は、1対の長辺銅板2と、該長辺銅
板2の長辺方向に移動可能とした1対の短辺銅板4によ
り組立式とされ、クランプ3により長辺銅板2側より短
辺銅板4を強固に挟持して鋳型1を構成しおり、幅変更
寸法を変更する際は、クランプ3を開放し、短辺銅板4
を移動させて所定のスラブ寸法に調整される。なお2a
は長辺銅板の冷却箱,4aは短辺銅板の冷却箱である。
【0011】短辺銅板4の断面形状は、溶鋼に接する内
面部5より外面部6に向かって幅狭となるように、テー
パー7を付して長辺銅板2との間に楔状の隙間8を形成
し、短辺銅板4が長辺銅板2に対して常に内面部稜線9
のみにて接触するように構成している。このテーパー7
により生ずる隙間8は、外面部6の個所において短辺銅
板の厚さに対して0.25〜0.5%程度が適当であ
る。
【0012】以上のごとく構成しているので、短辺銅板
4が長辺銅板2に挟持されて受ける圧縮応力は、内面部
の稜線9のみにて受けることにより常に長辺銅板2との
接触を密にし、溶鋼による短辺銅板全体の膨張,収縮に
よる変形は、テーパー7を付した外面部側面と長辺銅板
との楔状の隙間8で行われるので、加熱冷却の繰り返し
により短辺銅板4が塑性変形を起しても、またこの隙間
8により短辺銅板の内面部5が収縮した場合でも、クラ
ンプ3による挟持力によって内面部の稜線9と長辺銅板
2が先ず接触し、この間にギャップが生ずることはな
い。
【0013】
【発明の効果】以上説明した如く本発明は、短辺銅板を
内面部より外面部に向かってテーパーを付して楔状の隙
間を形成し、短辺銅板が長辺銅板に対して常に内面部稜
線のみにて接触するように構成しているので、加熱冷却
の繰り返しにより短辺銅板が塑性変形を起しても、また
この隙間により短辺銅板の内面部が収縮した場合でも、
クランプによる挟持力によって内面部の稜線と長辺銅板
が必ず接触し、この間にギャップが生ずることはない。
【0014】従って鋳型寸法の調整の都度コーキングに
よりコーナーギャップを埋めたり、またグラインダー等
にて短辺銅板を再成形するなど手数を省くことができ、
鋳型寸法の調整が容易となって生産効率が向上するとと
もに、短辺銅板の寿命も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】連続鋳造用鋳型の要部の詳細を示す断面図であ
る。
【図2】鋳型の全体を示す平面図である。
【図3】従来の鋳型の全体を示す平面図である。
【図4】図3における短辺銅板のコーナーギャップの状
況を示す詳細図である。
【符号の説明】
1 鋳型 2 長辺銅板 3 クランプ 4 短辺銅板 5 短辺銅板の内面部 6 短辺銅板の外面部 7 テーパー 8 隙間 9 内面部の稜線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の長辺銅板と、該長辺銅板に挟持さ
    れ長辺方向に移動可能とした1対の短辺銅板により構成
    された組立式の連続鋳造用鋳型において、前記短辺銅板
    を内面部より外面部に向かって幅狭となるようにテーパ
    ーを付して形成し、短辺銅板が長辺銅板に対して常に内
    面部稜線のみにて接触するように構成したことを特徴と
    する連続鋳造用鋳型。
JP8441791A 1991-03-26 1991-03-26 連続鋳造用鋳型 Expired - Lifetime JP2509096B2 (ja)

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JPH04294844A JPH04294844A (ja) 1992-10-19
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