JP2509011B2 - 既設護岸壁の補修構造 - Google Patents

既設護岸壁の補修構造

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JP2509011B2
JP2509011B2 JP3117491A JP11749191A JP2509011B2 JP 2509011 B2 JP2509011 B2 JP 2509011B2 JP 3117491 A JP3117491 A JP 3117491A JP 11749191 A JP11749191 A JP 11749191A JP 2509011 B2 JP2509011 B2 JP 2509011B2
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稔弘 新居
満 大坪
晋 山本
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ESU KEE KAKEN KK
Sumikin Kozai Kogyo KK
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ESU KEE KAKEN KK
Sumikin Kozai Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、河川や海辺に面する
既設護岸壁の主に補修や化粧直しのために開発された既
設護岸壁の補修構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、河川や海辺に面する護岸壁は、
護岸用ブロックや現場打ちコンクリート工法などといっ
た様々な方法によって構築されているが、近年、長年の
経過とともに汚れがひどくなってきているものが多く、
化粧直しを必要とするものが多い。また、きれつなどが
できて補修すべきものも多い。
【0003】従来、この種の化粧直しや補修は、主に護
岸壁の壁面にコンクリートやモルタルを吹き付けるなど
しておこなわれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような化
粧直しや補修方法では、コンクリートやモルタルを均一
な厚さに吹き付けることはきわめて困難なために厚さに
むらができやすく、不経済になりやすいという課題があ
った。また、コンクリートやモルタルを吹き付ける間お
よび吹き付け後のコンクリートやモルタルが充分な強度
を発現するまでの間、河川や海水を一部堰き止めておく
必要があるため、工事規模が大型化し易いという課題も
あった。
【0005】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、既存の護岸壁の化粧直しや補修を短期
間のうちにきわめて簡単に行うことができる既設護岸壁
の補修構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項第
1項記載の既設護岸壁の補修構造は、胴縁間に取り付け
られる装飾パネルを金属板の表面に亜鉛−鉄合金粒を投
射する方法(Z−S処理)によって形成される亜鉛−鉄
合金被膜(Z−S処理被膜)にクロメート処理又はリン
酸塩処理などの化成処理を下地処理として施し、かつ、
その上に化粧材を接着する装飾処理を施して形成するこ
とにより構成されている。
【0007】この発明に係る請求項第2項記載の既設護
岸壁の補修構造は、既設護岸壁の壁面に、表面に亜鉛−
鉄合金粒を投射する方法(Z−S処理)によって形成さ
れる亜鉛−鉄合金被膜(Z−S処理被膜)にクロメート
処理又はリン酸塩処理などの化成処理を下地処理として
施し、その上に化粧材を接着する装飾処理を施すことに
より形成された複数枚の装飾パネルを直接取り付けるこ
とにより構成されている。
【0008】
【実施例】以下、この発明に係る既設護岸壁の補修構造
を図示する一実施例に基いて説明すると、図において、
現場打ち鉄筋コンクリート又は護岸構築用ブロックによ
って構築された既設護岸壁1の壁面に複数本の胴縁2,2
が横方向に所定間隔おきに建て付けられている(図1参
照)。
【0009】胴縁2にはH形形材が使用され、この胴縁
2の固定フランジ2aはパネル取付フランジ2bより長く形
成されている。また、この固定フランジ2aには複数個の
取付孔3,3 が所定間隔おきに形成されている(図2参
照)。さらに、胴縁2の表面には全体にわたって亜鉛め
っきなどの防錆処理が入念に施されている。
【0010】この胴縁2は、護岸壁1の壁面にあらかじ
め埋設しておいたアンカーボルト4,4 を固定フランジ2a
の取付孔3,3 に貫通させ、その貫通部分に固定ナット5,
5 を螺合することによりそれぞれ護岸壁1の壁面に一体
的に固定されている(図1参照)。
【0011】装飾パネル6は左右縁端部に係合溝7,7 を
突設することにより形成され(図3参照)、かつ、胴縁
2,2 間に取り付けられている(図1参照)。
【0012】また、装飾パネル6は矩形板状に形成され
た金属板の表面に亜鉛−鉄合金粒を投射する方法(Z−
S処理)によって形成される亜鉛−鉄合金被膜(Z−S
処理被膜)にクロメート処理又はリン酸塩処理などの化
成処理を下地処理として施し、かつ、その上に化粧材を
接着する装飾処理を施すことにより形成されている。
【0013】化粧材の下地となるクロメート処理又はリ
ン酸塩処理済の亜鉛−鉄合金被膜は、素材である金属板
に高度の耐蝕性を付与するとともに、被接着面として好
適な粗度範囲を安定的に示し、これにより接着剤に対し
アンカー効果やファスナー効果を有することになって化
粧材の接着性を高め、かつ、鋼材表面の発錆に起因する
化粧材の局部的な剥離を抑止し、これらの相乗りにより
土木建築材料として用いた場合にもその過酷な環境下で
高度の耐久性を示すものである(特開昭63ー45044 号公
報参照) 。
【0014】装飾パネル6の金属板および胴縁2の形材
には、鋼板、亜鉛めっき鋼板、ステンレス鋼板、鋳物、
あるいはアルミニウム板などが使用され、また、仕上げ
材としての化粧材には、塗料、レジンモルタルなどのプ
ラスチックモルタル、木材、石材、合成樹脂材、セラミ
ックなどが使用されている。
【0015】係合溝7,7 は装飾パネル6の左右縁端の裏
側に溝形形材8を溶接固着したり、あるいはプレート9
をスペーサ10を介在して取り付けたり(図4参照)、さ
らには縁端部を単にプレス曲げ加工することにより形成
さている。
【0016】そして、装飾パネル6,6 は、左右縁端の係
合溝7,7 を左右胴縁2,2 の取付フランジ2b,2b に係合す
るとともに、左右胴縁2,2 間に落とし込んで嵌め込まれ
ている(図1参照)。
【0017】なお、胴縁2として、H形形材の他にハッ
ト形形材を使用することもでき、この場合には、装飾パ
ネル6はその左右縁端部を左右胴縁2のフランジ2aと護
岸壁1との間に落とし込んで取り付けるか(図5参
照)、若しくは胴縁2の取付フランジ2aに装飾パネル6
の係合溝7を係合して落とし込むかして左右胴縁2,2 間
に嵌め込むものとする( 図6参照)。
【0018】装飾パネル6は既設護岸壁1の壁面に複数
本のアンカーボルト11,11 によって直接固定してもよい
(図7参照)。
【0019】
【発明の効果】この発明に係る請求項第1項記載の既設
護岸壁の補修構造は、以上説明した構成からなるので以
下の効果を有する。
【0020】(1) 既設護岸壁の表面に複数本の胴縁を所
定間隔おきに取り付け、この胴縁間に複数枚の装飾パネ
ルを取り付けることにより構成されているので、既設護
岸壁の化粧直しや補修などを短期間のうちに簡単に行う
ことができる。
【0021】また、コンクリートやモルタルを一切使用
しないため、河川水や海水をあえて堰き止める必要がな
く、工事の大規模化が回避されて経済施工が図れるなど
の可能である。
【0022】(2) 装飾パネルは金属板の表面に亜鉛−鉄
合金粒を投射する方法(Z−S処理)によって形成され
る亜鉛−鉄合金被膜(Z−S処理被膜)にクロメート処
理又はリン酸塩処理などの化成処理を下地処理として施
し、かつ、その上に化粧材を接着する装飾処理を施すこ
とにより形成されているので、金属板と化粧材との接着
性がきわめてよく、耐久性に優れ、特に、塩害に対する
防錆効果が大きい。
【0023】(3) 装飾パネルの仕上げ処理を適宜選択す
ることにより、護岸壁の壁面を周辺の環境に併せて自由
な装飾を施すことができるとともに、従来の現場吹き付
け作業との併用も可能である。
【0024】(4) 請求項第2項記載の既設護岸壁の補修
構造は、前記の効果を有する他に、複数枚の装飾パネル
を既設護岸壁の壁面に直接取り付けることにより構成さ
れているので、施工性はさらによい。
【図面の簡単な説明】
【図1】胴縁およびパネルの取付状態を示す既設護岸壁
の一部横断面図である。
【図2】胴縁の一部斜視図である。
【図3】装飾パネルの一部斜視図である。
【図4】係合溝の断面図である。
【図5】パネルの取付状態を示す既設護岸壁の一部横断
面図である。
【図6】パネルの取付状態を示す既設護岸壁の一部横断
面図である。
【図7】パネルの取付状態を示す既設護岸壁の一部横断
面図である。
【図8】護岸壁の一部斜視図である。
【符号の説明】
1…既設護岸壁、2…胴縁、3…取付孔、4…アンカー
ボルト、 5…固定ナット、6…装飾パネル、7…係合溝、8…溝
形材、9…プレート、 10…スペーサ、11…アンカーボルト。
フロントページの続き (72)発明者 山本 晋 大阪府茨木市中穂積1丁目3番48号 エ スケー化研株式会社内 (56)参考文献 実開 平2−144023(JP,U) 特公 平6−73932(JP,B2) 特公 平4−32176(JP,B2) 実公 平3−42109(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設護岸壁の壁面に複数本の胴縁を所定
    間隔おきに取り付け、この隣接する胴縁間に複数枚の装
    飾パネルを取り付けてなる既設護岸壁の補修構造におい
    て、前記装飾パネルを金属板の表面に亜鉛−鉄合金粒を
    投射する方法(Z−S処理)によって形成される亜鉛−
    鉄合金被膜(Z−S処理被膜)に化成処理を下地処理と
    して施し、かつ、その上に化粧材を接着する装飾処理を
    施すことにより形成してなることを特徴とする既設護岸
    壁の補修構造。
  2. 【請求項2】 既設護岸壁の壁面に、表面に亜鉛−鉄合
    金粒を投射する方法(Z−S処理)によって形成される
    亜鉛−鉄合金被膜(Z−S処理被膜)に化成処理を下地
    処理として施し、かつ、その上に化粧材を接着する装飾
    処理を施すことにより形成された複数枚の装飾パネルを
    取り付けてなることを特徴とする既設護岸壁の補修構
    造。
JP3117491A 1991-05-22 1991-05-22 既設護岸壁の補修構造 Expired - Lifetime JP2509011B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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