JPH07103647B2 - スレート補強工法 - Google Patents

スレート補強工法

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JPH07103647B2
JPH07103647B2 JP28446890A JP28446890A JPH07103647B2 JP H07103647 B2 JPH07103647 B2 JP H07103647B2 JP 28446890 A JP28446890 A JP 28446890A JP 28446890 A JP28446890 A JP 28446890A JP H07103647 B2 JPH07103647 B2 JP H07103647B2
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幸夫 西村
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、スレート屋根やスレート側壁を備えた建造物
に覆設されたままのスレートに対する補強工法に関す
る。
[従来の技術] 一般に、工場や倉庫など建造物の屋根板や側壁に、波形
や平板状のスレートが用いられている。
例えば、スレート屋根Yの場合、第2図に示すように、
波形スレート1は、建造物の屋根部を形成する支持材と
して山型に湾曲して併設された複数のH型鋼H上に平行
に架設された桁材としての複数のリップミゾ鋼(以下
「C鋼」という)2に、山筋を縦にして載置されてい
る。そして、第3図の要部拡大図に見られるごとく、C
鋼2の上部側開口縁2eに湾曲部3wを引っ掛けて、波形ス
レート1を貫通し、その山部に突出した取付用ボルトと
してのJ形基礎ボルト3のねじ部3nに螺入した締付ナッ
ト4により、座金付パッキン5を介して固定されてい
る。
また、スレート側壁Kの場合は、支持材としての支柱S
間に横架されたC鋼2に上記とほぼ同様に、波形スレー
ト1が建造物の側面を覆って付設される、(第4図参
照) なお、平板状スレートも波形スレートとほぼ同様の取付
方法により、屋根板や側壁に用いられることは言うまで
もない。
ところで、従来、これらの設置されたスレートの寿命
は、通常15〜20年といわれているが、経年変化により老
化して耐久力が減衰した場合、一般に中古品となったス
レートはC鋼から剥脱して新品と取り替えており、現状
のスレートそのものを延命させる補強工法は、未だ、行
われていない。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来行われているようなスレートや取付
用ボルトの新品交換は、取外し、取付けに多大の手間が
掛かるばかりか、これに伴う工賃や材料費などを必要と
する。すなわち、取外しに際しては締付ナットが取付用
ボルトのねじ部に錆付いていてねじ戻しにくく、時には
ボルト軸部の切断を要する。スレートは、セメントにア
スベスト(石綿),砂などを圧搾成形したものであり、
その粉塵は癌や塵肺などの原因となるため、大気中への
放出規則が強化されており、スレートの廃棄処理には細
心の配慮を必要としていて軽易に破壊するわけにはいか
ない。また、取付けに際しては、あらかじめ取付用ボル
トとC鋼との係止部分の腐食や破損を補修しなければな
らず、また当然のことながら新品スレートの取付け作業
がある。
そのうえ工事中の雨天対策や周辺の環境設備などを必要
とし、新品交換は、意外に大掛かりな作業となる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、極めて
簡単な工法により、費用も低廉で工期も短く現在取り付
けられたままであるスレートの著しい寿命延長を図るこ
とができるばかりか、内部環境を好転させるスレートの
補強工法を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕 本発明に係るスレート補強工法は、 a.スレート屋根やスレート側壁を備えた建造物におい
て、屋根や側壁部に取り付けられたスレートの裏面およ
びスレートを取り付けた桁材および取付け用ボルトの屋
内側部分の腐食部分を叩きまたは削りにより剥落させた
後、スレートの裏面及び前記桁材並びに取付け用ボルト
に対して水を噴射して洗浄清掃し、乾燥させる吹付け準
備工程、 b.発砲ウレタン原液をスプレーガンにより、スレートの
裏面及び前記桁材並びに取付け用ボルトに吹き付ける吹
付け工程、 c.前記吹付け工程の繰返しによって、取付用ボルトも包
み込んで所要厚さの硬質ウレタンフォーム層をスレート
の裏面に形成し、スレート裏面および前記取付け用ボル
トを硬質ウレタンフォーム層により被覆する裏面被覆工
程、 d.スレート表面から屋外側に突出した前記取付用ボルト
のネジ部に螺合した締付けナットの錆落しをした後、該
締付けナットを含めスレート表面に水を噴射して洗浄清
掃し、乾燥させる塗装準備工程、 e.スレート表面及び前記締付けナットにポリマーセメン
ト系塗材を塗装してポリマーセメント系塗材により被覆
した後、所望の着色塗料で塗装する表面塗装工程、 上記a〜e工程によりなることを特徴とするスレート補
強工法である。
〔作用〕
上記のスレート補強工法により、屋根部の桁材、或は側
壁部の桁材に取付用ボルトによって取り付けられたスレ
ートの裏面、即ち屋内側は前記のa,b,c工程によって硬
質ウレタンフォーム層の裏打ちが形成され、取付部材も
密封されるので、また屋外側であるスレートの表面は前
記d,e工程で付着性にすぐれた品質が安定しているセメ
ント系塗材であるポリマーセメント系塗材によって被覆
されることにより、全体的に耐荷重強度が増大し、耐振
動性、耐腐食性、耐候性が向上するので、スレート屋根
やスレート側壁は少なくとも10年は使用期間の延長が可
能となる。
更に、室内側は硬質ウレタンフォーム層の断熱性により
結露することはなくなり、防音性、断熱性、防湿性など
の著しい向上も得られ、冷暖房に対する省エネルギ化を
図ることもできる。
また、古くなって見にくい状態になっていたスレートで
あっても、内面側は前記a工程で洗浄清掃され、前記b,
c工程で硬質ウレタンフォーム層が形成されたことによ
り、また形成した硬質ウレタンフォーム層の表面には所
望の色彩に塗装も可能であるので、屋内は明るく奇麗に
なる。勿論、屋外側は前記d,e工程により外観を向上さ
せることができる。
〔実施例〕
以下、本発明のスレート補強工法を波形スレート使用の
屋根に適用した場合の一実施例を第1図に基づいて説明
する。
このスレート補強工法においては、次の工程順序に従っ
て作業を行う。
(a)まず、同図Iに示すように、建造物に横設された
桁材としてのC鋼2に取り付けられた波形スレート1の
室内側である裏面1b及び前記C鋼2の上部開口縁2eに湾
曲部3wを係止する取付用ボルトとしてのJ形基礎ボルト
3やC鋼2に対して、それらの腐食部分をハンマや機械
ハンマで叩き落としたり、グラインダで削り落とした
後、水Wの噴射により、次工程で発泡ウレタン原液を吹
き付ける部分を洗浄清掃し乾燥させる吹付け準備工程。
(b)イソシアネート(A液)とレジン(R液)とを混
合した後記説明の発泡ウレタン原液6をスプレーガン8
により、波形スレート1の裏面1b及びJ形基礎ボルト3
並びにC鋼2の係止部2k付近に吹付ける吹付け工程(同
図II参照)。
(c)吹付け工程で吹き付け付着させた発泡ウレタン原
液6の液滴は、空気に触れると2〜5秒で膨張し固形化
するので薄い硬質ウレタンフォーム層7が目地なしで形
成される。ここで、上記吹付け操作を繰り返して波形ス
レート1の裏面1bに所要厚さ、例えば10〜15mmの目地な
しのウレタン層7を形成させたうえ、さらにJ形基礎ボ
ルト3やそのC鋼2の係止部2k付近も硬質ウレタンフォ
ーム層7で被覆する裏面被覆工程を行う。(同図III参
照) (d)次に、波形スレート1の屋外側である表面1fから
突出したJ形基礎ボルト3の締付ナット4やねじ部3nの
錆落しをした後、これらの表面および波形スレートの表
面に水を噴射して洗浄清掃し、乾燥させる塗装準備工程
を行う。(同図IV参照) (e)波形スレート1の表面1fに付着性にすぐれ品質が
安定しているセメント系塗材であるポリマーセメント系
塗材9を塗装した後、前記締付ナット4やねじ部3nを含
めて屋根全表面を好みの色の着色塗料10により塗装する
表面塗装工程を行って仕上げる。(同図V参照) なお、平板状スレートを使用した屋根の場合について
も、ほぼ同様の工程により、補強工法を行うことができ
る。
次に、図示しないが、他の実施例として波形スレート1
を建造物の支柱に横設したC鋼2に付設し、側壁に使用
してある場合にも、屋根の場合とほぼ同様に、このスレ
ート補強工法を適用することができる。また、波形スレ
ート1に代えて平板状スレートを使用した側壁の場合に
も適用可能であることはいうまでもない。
さらに、本発明はスレート以外にトタン板屋根や側壁に
も適用してもよい。
なお、本実施例に使用した独自開発の発砲ウレタン原液
5は、イソシアネート(A液)とレジン(R液)を混合
比1:1で混合した2液性のもので、注入発砲作業時の気
温は20〜24℃が適当である。
発泡時に発生するガスは、フレオン−11と二酸化炭素で
有毒ガスは発生せず、発泡後のフォームの密度は約10Kg
/M3と軽量のため、施工後の支持材に対する荷重の増加
は極めて少く、施工における格別な配慮をする必要はな
い。
前記の表面塗装工程eで、波形スレートの表面に塗装す
る付着性にすぐれ品質が安定しているセメント系塗材で
あるポリマーセメント系塗材9として実施例で使用した
のは、セメンシャス#3000商品名(恒和化学工業株式会
社製)で市販されているもので、主材塗混和液をセット
にした工場既調合品であり、品質は安定している。スレ
ート面への付着性にすぐれ、ヘアークラック程度の亀裂
でも完全に充填することができ、耐透水性,耐水・耐ア
ルカリ性にもすぐれ、さらに防食効果も備えている。塗
膜は強靭で耐候性,耐久性に富み厳しい自然条件にも長
時間耐えることができる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、現状のままスレ
ート張りの屋根や側壁に対し、取付用ボルト等を含めて
内面全体を所要厚さに硬質ウレタンフォーム層で被覆す
るとともに、外面は付着性にすぐれ品質が安定している
セメント系塗材であるポリマーセメント系塗材の塗装と
着色塗料で塗装する補強工法を提供したため、極めて低
廉な費用と短い工期とにより建造物に設置したままのス
レートの寿命を単に延長することを可能としただけでな
く、硬質ウレタンフォーム層の防音性,耐水性,耐湿
性,耐熱性,耐薬品性にすぐれた特徴を発揮させるの
で、建造物内部の断熱性が得られて結露も防止し、冷暖
房費の著しい節約を図ることができる。
また、建造物内部は硬質ウレタンフォーム層によりクリ
ーム色の目地なし断熱層で蔽われるので、明るさが向上
するだけでなく見栄えも好転し、場合によっては壁画を
施すことも可能で、内部環境は面目を一新する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に関わるスレート補強工法を一実施例
として波形スレート屋根に適用した場合の要部を工程順
序に示す説明断面図で、同図Iは吹付準備工程の図、同
図IIは吹付工程の図、同図IIIは裏面被覆工程の図、同
図IVは塗装準備工程の図、同図Vは表面塗装工程の図、
第2図は、波形スレートを覆設した一般の屋根構造の一
部を示す斜視図、第3図は、波形スレート取付けの要部
を示す拡大断面図、第4図は、波形スレートを覆設した
一般の側壁構造の要部を示す断面図である。 1……波形スレート 1b……裏面 1f……表面 2……リップミゾ鋼 3……J形基礎ボルト 4……締付ナット 6……発泡ウレタン原液 7……硬質ウレタンフォーム層 8……スプレーガン 9……ポリマーセメント系塗材 10……着色塗料 Y……スレート屋根 K……スレート側壁 H……H型鋼 S……支柱

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の工程よりなることを特徴とするスレ
    ート補強工法 a.スレート屋根やスレート側壁を備えた建造物におい
    て、屋根や側壁部に取り付けられたスレートの裏面およ
    びスレートを取り付けた桁材および取付け用ボルトの屋
    内側部分の腐食部分を叩きまたは削りにより剥落させた
    後、スレートの裏面及び前記桁材並びに取付け用ボルト
    に対して水を噴射して洗浄清掃し、乾燥させる吹付け準
    備工程、 b.発砲ウレタン原液をスプレーガンにより、スレートの
    裏面及び前記桁材並びに取付け用ボルトに吹き付ける吹
    付け工程、 c.前記吹付け工程の繰返しによって、取付用ボルトも包
    み込んで所要厚さの硬質ウレタンフォーム層をスレート
    の裏面に形成し、スレート裏面および前記取付け用ボル
    トを硬質ウレタンフォーム層により被覆する裏面被覆工
    程、 d.スレート表面から屋外側に突出した前記取付用ボルト
    のネジ部に螺合した締付けナットの錆落しをした後、該
    締付けナットを含めスレート表面に水を噴射して洗浄清
    掃し、乾燥させる塗装準備工程、 e.スレート表面及び前記締付けナットにポリマーセメン
    ト系塗材を塗装してポリマーセメント系塗材により被覆
    した後、所望の着色塗料で塗装する表面塗装工程。
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