JP2010047908A - 床版接合部端面の防食構造および防食用保護カバー - Google Patents

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Kazuchika Iino
和近 飯野
Katsumi Hino
勝巳 樋野
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Abstract

【課題】安価にメンテナンスが行える耐食性に優れた橋梁や高架道路の床版接合部端面の防食構造および防食用保護カバーを提供することを目的とする。
【解決手段】プレキャスト合成床版をずれ止め高力ボルトで固定した橋梁や高架道路に用いる下面鋼板の端面や、鋼材が露出する床版接合部端面および側板、鋼板を用いた屋外構造物の角が露出する端面に防食用保護カバーを被覆してなる防食構造。なお、防食用保護カバーが、亜鉛系めっき鋼板、亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板、亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼板、アルミニウムめっき鋼板、アルミニウム板、アルミニウム箔、ステンレス鋼板、ステンレス箔のうち、選ばれた1種または2種以上からなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、本発明は、安価にメンテナンスの行える耐食性に優れた鋼材が露出する床版接合部端面および側板の防食用保護カバーを被覆してなる防食構造に関する。
架設された橋梁や高架道路を長期間使用するためには、各種のメンテナンスが必要であるが、近年、低コストで容易なメンテナンスに対する要請が強まり、材料面や構造面から種々の検討がなされている。
鋼製橋梁や高架道路においては、長寿命化を妨げる最大の要因は鉄錆であり、特に、鉄錆を促進する塩分の多い海岸近傍に架設された橋梁や高架道路の橋桁は、鉄錆が発生し易い。
こうした鋼製橋梁の防錆対策として、一般的には、防錆剤・塗料を塗布する方法や、耐候性鋼材を橋梁部材に使用する方法が採用されている。特に、耐候性鋼材を使用する方法では、鋼材表面にその成分元素である銅、リン、クロムなどの富化した安定錆が形成されるため、無塗装で数十年の使用に耐えるといわれている。
これ以外の防錆対策として、例えば文献1[Proceedings of The nationalSteel Bridge
Symposium, FHA, AASHTO, AIS, AISC(1996, Chicago)]には、橋梁のメンテナンスコスト低減の観点から、橋桁を構成する鋼材を全面的にガラス繊維強化プラスチック(GRP)などの化粧板で覆って、腐食を防止するブリッジエンクロージャシステムが提案されている。
Proceedings of The nationalSteel BridgeSymposium, FHA, AASHTO, AIS, AISC(1996, Chicago)
しかしながら、塗料塗布する方法には、数年毎に塗り替えを行う必要があり、そのための足場仮設などを含めて多大のコストがかかるといった問題が、また、耐候性鋼材を使用する方法には、飛来塩分量の多い海岸沿いの橋梁や道路凍結防止のために融雪塩の散布される橋梁や高架道路に対しては、安定錆が形成され難く十分な耐候性が得られないといった問題がある。なお、鉄錆が発生する部位は、一般的に鋼材端面からである。
本発明は、前述の課題を解決するためになされたもので、安価にメンテナンスが行える耐食性に優れた橋梁や高架道路などの鋼板を用いた屋外構造物の防食構造を提供することを目的とする。
上記課題は、鋼板端面に耐食性に優れる亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼板等をU型に加工して床版接合部及び側板の鋼材端面や、鋼板を用いた屋外構造物の角が露出する端面に防食用保護カバーを被覆してなる防食用保護カバーを被覆することで解決される。
橋梁や高架道路の長さ方向側板や幅方向端部に位置する床版接合部の鋼材端面をカバーすることにより飛来粒子を遮断すれば、大部分の塩分や塵埃などの飛来粒子がこの防食用カバーにトラップされ、鋼材へ到達することがないので鉄錆の発生を抑制でき、耐食性に優れた橋梁や高架道路が得られる。また、防食用カバーの敷設、交換のための作業が容易であり安価にメンテナンスが行え、外観を損なうこともない。
このような防食用カバーを橋梁や高架道路に設置するには、例えば、長さ方向の側板や床版接合部鋼材端面の上端部にU型に加工した防食用カバーを被せて固定すればよい。
また、防食用カバーを被せる前の床版接合部鋼材端面に塗料や防錆剤をコーティングしたり、シール用のコーキング剤を充填させてもよく、その工程を経ることにより、さらに防食効果が期待できる。
本発明によれば、以上説明したように構成されているので、安価にメンテナンスが行える耐食性に優れた橋梁や高架道路の床版接合部端面の防食構造および防食用保護カバーを提供できる。
発明を実施するための最良の形態について、説明する。図1に本発明の1実施の形態である床版の長さ方向に延びる側板にU型に加工した防錆用カバーを連続的に被せた状態を断面図で表す。
図1に示すように、プレキャスト合成床版をずれ止め高力ボルトで固定した橋梁や高架道路の床版において、架脚の長さ方向に床版の側板および伸縮部材を介して鋼板とプレキャストの合成床版が複数設けられ、それぞれの合成床版幅方向端部に取付けた鋼材アングルの上端に溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼板製の防錆用カバーを被せることにより、鋼材の耐食性を向上させることができる。
また、図2に本発明の1実施の形態である図1の幅方向の床版接合部端面にU型加工した防錆用カバーを被せた状態の斜視図を表す。
図1及び図2の防錆用保護カバーにより、風の流れとともに運ばれてくる塩分や塵埃などの飛来粒子はトラップされて直接鋼材端面に到達ことはなく、鉄錆の発生を抑制でき、耐食性に優れた防食構造を実現できる。
防錆用保護カバーにより、床版の長さ方向側板や幅方向端部に位置する接合部端面のみを覆えばよいので、外観が損なわれることなく、メンテナンスも安価に行える。
溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼板(板厚0.6mm、めっき付着量190g/m)を基材として、以下の仕様でU型防錆用カバーを作成し、海塩粒子を想定した促進耐食性試験としてJIS Z 2371に準拠した塩水噴霧試験を各供試材について1000時間行い防錆効果を確認した。
1.板厚9mm鋼板+防錆剤処理(ウオッシュプライマー塗布)に、高さ20mmに加工したU型防錆用カバーを取付けたところ、僅かに赤錆が発生する程度で防食効果が確認できた。
2.U型防錆用カバーが高さ30mmに加工したものである以外は、1と同様の条件で試験したところ、1と同様の防食効果が確認できた。
3.U型防錆用カバーを取付けた後、シリコーン系のコーキング剤を充填させた以外は、1と同様の条件で試験したところ、赤錆の発生はなく、やや白錆が発生する程度に留まり、優れた防食効果が確認できた。
4.比較例として、U型防錆用カバーを被せない以外は、1と同様の条件で試験したところ、端面全部に赤錆が発生し、耐食性も劣り、外観も悪かった。
本発明の床版における防食構造と防錆用保護カバーを使用した例の断面図。 本発明の床版における防食構造である幅方向の床版接合部端面にU型加工した防錆用カバーを被せた状態の断面図。 本発明の塩水噴霧試験に供した材料形状を示す斜視図。

Claims (2)

  1. プレキャスト合成床版をずれ止め高力ボルトで固定した橋梁や高架道路に用いる下面鋼板の端面や、鋼材が露出する床版接合部端面および側板、鋼板を用いた屋外構造物の角が露出する端面に防食用保護カバーを被覆してなる防食構造。
  2. 請求項1記載の防食用保護カバーが、亜鉛系めっき鋼板、亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板、亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼板、アルミニウムめっき鋼板、アルミニウム板、アルミニウム箔、ステンレス鋼板、ステンレス箔のうち、選ばれた1種または2種以上からなる防食構造。






























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CN102797220B (zh) * 2012-08-22 2014-09-24 南京工业大学 新型耗能防落梁装置

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