JP2508908Y2 - 非常用発電機の潤滑装置 - Google Patents
非常用発電機の潤滑装置Info
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- JP2508908Y2 JP2508908Y2 JP2047691U JP2047691U JP2508908Y2 JP 2508908 Y2 JP2508908 Y2 JP 2508908Y2 JP 2047691 U JP2047691 U JP 2047691U JP 2047691 U JP2047691 U JP 2047691U JP 2508908 Y2 JP2508908 Y2 JP 2508908Y2
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- pump
- lubrication
- lubricating
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、商用電源が停電した
時に作動させる、非常用発電機の潤滑装置に関するもの
である。
時に作動させる、非常用発電機の潤滑装置に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】滑り軸受け方式を採る非常用発電機を作
動させる場合、上記非常用発電機の軸受部に対し、発電
機の始動前に予潤滑を、また、作動停止にあたり比較的
長時間行われるターニング運転の際に、後潤滑を行うこ
とが一般的に知られている。
動させる場合、上記非常用発電機の軸受部に対し、発電
機の始動前に予潤滑を、また、作動停止にあたり比較的
長時間行われるターニング運転の際に、後潤滑を行うこ
とが一般的に知られている。
【０００３】このような非常用発電機の潤滑装置とし
て、図２に示すように蓄電池（図示せず）を電源とする
直流ポンプ２ａを作動させ、潤滑油を潤滑油タンク１か
らストレーナ４、逆止弁３を経て非常用発電機１３の軸
受部１４に供給して予潤滑を行う経路（イ）および上記
ターニング運転時には、すでに商用電源が復電している
ので、潤滑油の熱交換経路（ニ）に併設した経路（ヘ）
に設けた交流ポンプ２ｂを作動させて、潤滑油を潤滑油
タンク１からストレーナ４、逆止弁３、サーモバルブ
７、フイルター１０を経て上記軸受部１４に潤滑油を供
給して後潤滑を行う経路（ハ）の２系統の潤滑油供給経
路で構成した潤滑装置が使用されていた。
て、図２に示すように蓄電池（図示せず）を電源とする
直流ポンプ２ａを作動させ、潤滑油を潤滑油タンク１か
らストレーナ４、逆止弁３を経て非常用発電機１３の軸
受部１４に供給して予潤滑を行う経路（イ）および上記
ターニング運転時には、すでに商用電源が復電している
ので、潤滑油の熱交換経路（ニ）に併設した経路（ヘ）
に設けた交流ポンプ２ｂを作動させて、潤滑油を潤滑油
タンク１からストレーナ４、逆止弁３、サーモバルブ
７、フイルター１０を経て上記軸受部１４に潤滑油を供
給して後潤滑を行う経路（ハ）の２系統の潤滑油供給経
路で構成した潤滑装置が使用されていた。
【０００４】ところが、上記の潤滑装置では、直流ポン
プによる予潤滑用潤滑油供給経路と交流ポンプによる後
潤滑用潤滑油供給経路の２系統の経路を形成しており、
潤滑装置自体の構造が複雑となるばかりでなく、予潤滑
においては蓄電池および直流用ポンプが、さらに後潤滑
においては別の交流用ポンプの使用が必要となり、コス
トアップにつながるとともに、安全上これらの保守管理
も必要であった。
プによる予潤滑用潤滑油供給経路と交流ポンプによる後
潤滑用潤滑油供給経路の２系統の経路を形成しており、
潤滑装置自体の構造が複雑となるばかりでなく、予潤滑
においては蓄電池および直流用ポンプが、さらに後潤滑
においては別の交流用ポンプの使用が必要となり、コス
トアップにつながるとともに、安全上これらの保守管理
も必要であった。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、上記課題
を解消し、非常用発電機の予潤滑および後潤滑を、簡単
な構成で行うことができる経済的な潤滑装置を提供する
ことを目的とするものである。
を解消し、非常用発電機の予潤滑および後潤滑を、簡単
な構成で行うことができる経済的な潤滑装置を提供する
ことを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記従来の
技術課題を解消するために、停電前の商用電源を利用す
る点に着目し研究の結果、予め交流ポンプで潤滑油を蓄
積しておき、停電時にはこの蓄積した潤滑油を圧送して
非常用発電機の軸受部に供給して予潤滑できる潤滑油供
給経路の形成に成功し、別に形成される潤滑油の熱交換
潤滑経路とを組み合わせて構成することで上記目的を達
成できたのである。
技術課題を解消するために、停電前の商用電源を利用す
る点に着目し研究の結果、予め交流ポンプで潤滑油を蓄
積しておき、停電時にはこの蓄積した潤滑油を圧送して
非常用発電機の軸受部に供給して予潤滑できる潤滑油供
給経路の形成に成功し、別に形成される潤滑油の熱交換
潤滑経路とを組み合わせて構成することで上記目的を達
成できたのである。
【０００７】すなわち、この考案は、非常用発電機の軸
受部に潤滑油を供給する潤滑装置において、予め交流ポ
ンプで蓄圧器（以下、アキュムレータという）に蓄積し
た潤滑油を圧送して供給する予潤滑経路と、潤滑油を熱
交換する循環経路とから構成され、上記軸受部の潤滑
を、非常用発電機の始動時および停止時には上記予潤滑
経路を通じて、運転中には熱交換循環経路を通じて潤滑
油を供給して行うことを特徴とするものである。
受部に潤滑油を供給する潤滑装置において、予め交流ポ
ンプで蓄圧器（以下、アキュムレータという）に蓄積し
た潤滑油を圧送して供給する予潤滑経路と、潤滑油を熱
交換する循環経路とから構成され、上記軸受部の潤滑
を、非常用発電機の始動時および停止時には上記予潤滑
経路を通じて、運転中には熱交換循環経路を通じて潤滑
油を供給して行うことを特徴とするものである。
【０００８】
【作用】この考案によれば、非常用発電機の始動時に、
停電前の商用電源を利用して交流ポンプでアキュムレー
タに蓄積した潤滑油を、上記非常用発電機の軸受部に圧
送して供給する経路を形成したので、予潤滑用潤滑油の
移送に必要な蓄電池および直流ポンプを不要にする作用
を奏する。また、非常用発電機の後潤滑を、上記予潤滑
用経路を共用して潤滑油を供給して行う経路を形成した
ので、従来の後潤滑用潤滑油の移送に必要な交流ポンプ
を不要にするとともに、潤滑装置自体の構成を簡単にで
きる作用を奏する。
停電前の商用電源を利用して交流ポンプでアキュムレー
タに蓄積した潤滑油を、上記非常用発電機の軸受部に圧
送して供給する経路を形成したので、予潤滑用潤滑油の
移送に必要な蓄電池および直流ポンプを不要にする作用
を奏する。また、非常用発電機の後潤滑を、上記予潤滑
用経路を共用して潤滑油を供給して行う経路を形成した
ので、従来の後潤滑用潤滑油の移送に必要な交流ポンプ
を不要にするとともに、潤滑装置自体の構成を簡単にで
きる作用を奏する。
【０００９】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面にしたがつ
て説明する。図１は、この考案の潤滑油供給経路の構成
を示す図である。図１において、停電時に備え商用電源
通電時に、ストレーナ４を経て潤滑油タンク１から潤滑
油が交流用ポンプ（以下、プリポストリューブポンプと
いう）２により逆止弁３および玉型弁１９（常時開）を
経てアキュムレータ６に移送され蓄積される経路（イ）
を形成している。アキュムレータ６内の圧力は、これと
連通して設けられる圧力計２０により示される。
て説明する。図１は、この考案の潤滑油供給経路の構成
を示す図である。図１において、停電時に備え商用電源
通電時に、ストレーナ４を経て潤滑油タンク１から潤滑
油が交流用ポンプ（以下、プリポストリューブポンプと
いう）２により逆止弁３および玉型弁１９（常時開）を
経てアキュムレータ６に移送され蓄積される経路（イ）
を形成している。アキュムレータ６内の圧力は、これと
連通して設けられる圧力計２０により示される。
【００１０】商用電源が停電し非常用発電機１３を作動
させる場合、停電信号を受けてシャットオフバルブ１５
が開となり、アキュムレータ６に蓄積された潤滑油は、
上記経路に圧送されてフィルタ１０を経て非常用発電機
１３の軸受部１４に供給されて予潤滑を行い、ついで、
潤滑油タンク１に戻る経路（ロ）および（ハ）が形成さ
れる。また、リリーフバルブ９に通じる経路の圧力がリ
リーフバルブ９の設定値より高い場合には、潤滑油の一
部を潤滑油タンク１に戻す経路（ホ）が形成されてい
る。
させる場合、停電信号を受けてシャットオフバルブ１５
が開となり、アキュムレータ６に蓄積された潤滑油は、
上記経路に圧送されてフィルタ１０を経て非常用発電機
１３の軸受部１４に供給されて予潤滑を行い、ついで、
潤滑油タンク１に戻る経路（ロ）および（ハ）が形成さ
れる。また、リリーフバルブ９に通じる経路の圧力がリ
リーフバルブ９の設定値より高い場合には、潤滑油の一
部を潤滑油タンク１に戻す経路（ホ）が形成されてい
る。
【００１１】アキュムレータ６と逆止弁３との経路中か
ら流量制御弁１６、シャットオフバルブ１５、リリーフ
バルブ９に通じる分岐経路（ロ）が設けてあり、この経
路のシャットオフバルブ１５に至る間には、２個の圧力
スイッチ１７、１８が設けられている。アキュムレータ
６内の圧力が、上記圧力スイッチ１７の設定値以下に低
下した場合には、圧力スイッチからの信号によりプリポ
ストリューブポンプ２を作動させアキュムレータ６に潤
滑油を蓄積し、アキュムレータ６内の圧力が上記圧力ス
イッチ１８の設定値以上に達すると、プリポストリュー
ブポンプ２を停止させる。このように、アキュムレータ
６内の圧力は、上記圧力スイッチ１７、１８の設定値間
の値に制御される。
ら流量制御弁１６、シャットオフバルブ１５、リリーフ
バルブ９に通じる分岐経路（ロ）が設けてあり、この経
路のシャットオフバルブ１５に至る間には、２個の圧力
スイッチ１７、１８が設けられている。アキュムレータ
６内の圧力が、上記圧力スイッチ１７の設定値以下に低
下した場合には、圧力スイッチからの信号によりプリポ
ストリューブポンプ２を作動させアキュムレータ６に潤
滑油を蓄積し、アキュムレータ６内の圧力が上記圧力ス
イッチ１８の設定値以上に達すると、プリポストリュー
ブポンプ２を停止させる。このように、アキュムレータ
６内の圧力は、上記圧力スイッチ１７、１８の設定値間
の値に制御される。
【００１２】上記軸受部１４に供給される潤滑油の量
は、上記流量制御弁１６の開放割合とシャットオフバル
ブ１５の開閉で制御される。シャットオフバルブ１５
は、非常用発電機１３の回転が予め設定された回転数ま
で上昇すると閉止し予潤滑が完了する。
は、上記流量制御弁１６の開放割合とシャットオフバル
ブ１５の開閉で制御される。シャットオフバルブ１５
は、非常用発電機１３の回転が予め設定された回転数ま
で上昇すると閉止し予潤滑が完了する。
【００１３】一方、商用電源が回復した時には、非常用
発電機１３は、ターニング運転の後に停止するが、上記
非常用発電機１３の回転が予め設定された回転数まで低
下すると、この信号により上記シャットオフバルブ１５
が開き、同時にプリポストリューブポンプ２が作動し
て、潤滑油タンク１内の潤滑油を、上記軸受部１４に対
して供給する後潤滑を行う。また、上記ターニング運転
が終了し上記非常用発電機１３が停止すれば、この信号
により上記シャットオフバルブ１５が閉じ、プリポスト
リューブポンプ２を停止して待機状態とすることで後潤
滑が完了する。
発電機１３は、ターニング運転の後に停止するが、上記
非常用発電機１３の回転が予め設定された回転数まで低
下すると、この信号により上記シャットオフバルブ１５
が開き、同時にプリポストリューブポンプ２が作動し
て、潤滑油タンク１内の潤滑油を、上記軸受部１４に対
して供給する後潤滑を行う。また、上記ターニング運転
が終了し上記非常用発電機１３が停止すれば、この信号
により上記シャットオフバルブ１５が閉じ、プリポスト
リューブポンプ２を停止して待機状態とすることで後潤
滑が完了する。
【００１４】他方、この考案では、潤滑油タンク１から
ストレーナ４、原動機駆動潤滑油ポンプ５、逆止弁３、
サーモバルブ７、潤滑油冷却器８、リリーフバルブ９に
通じ潤滑油を熱交換する経路（ニ）が形成されている。
非常用発電機１３の運転中には、潤滑油は上記経路
（ニ）により圧送され、リリーフバルブ９を経て潤滑油
タンク１に戻る経路（ホ）により圧力を一定に調節しな
がら、上記非常用発電機１３の軸受部１４に供給され
て、潤滑油タンク１に戻る経路（ハ）を通り循環され
る。
ストレーナ４、原動機駆動潤滑油ポンプ５、逆止弁３、
サーモバルブ７、潤滑油冷却器８、リリーフバルブ９に
通じ潤滑油を熱交換する経路（ニ）が形成されている。
非常用発電機１３の運転中には、潤滑油は上記経路
（ニ）により圧送され、リリーフバルブ９を経て潤滑油
タンク１に戻る経路（ホ）により圧力を一定に調節しな
がら、上記非常用発電機１３の軸受部１４に供給され
て、潤滑油タンク１に戻る経路（ハ）を通り循環され
る。
【００１５】上記潤滑油供給経路（ハ）においては、上
記フィルタ１０による濾過工程から上記軸受部１４の潤
滑工程に至る間に、軸受入口油温計１１と軸受入口油圧
計１２とが設けてあり、上記軸受部１４に供給する潤滑
油の温度と圧力とを確認できるようにしてある。
記フィルタ１０による濾過工程から上記軸受部１４の潤
滑工程に至る間に、軸受入口油温計１１と軸受入口油圧
計１２とが設けてあり、上記軸受部１４に供給する潤滑
油の温度と圧力とを確認できるようにしてある。
【００１６】
【発明の効果】この考案によれば、停電時に、停電前の
商用電源を利用して交流ポンプでアキュムレータに蓄積
した潤滑油を、非常用発電機の軸受部に圧送して供給す
る経路を形成したので、予潤滑用潤滑油の移送に必要な
直流電源となる蓄電池および直流ポンプを不要にでき、
コストダウンが図られるとともに、これらの保守管理も
不要となり経済上および安全上優れた効果を奏する。さ
らに、非常用発電機の後潤滑を、上記予潤滑用経路を利
用して潤滑油を供給して行う経路を形成したので、後潤
滑用潤滑油の移送に必要な交流ポンプをアキュムレータ
に蓄圧する交流ポンプと兼用することによって、潤滑装
置自体の構成を簡単にできるので、コストダウンが図ら
れる効果を奏する。
商用電源を利用して交流ポンプでアキュムレータに蓄積
した潤滑油を、非常用発電機の軸受部に圧送して供給す
る経路を形成したので、予潤滑用潤滑油の移送に必要な
直流電源となる蓄電池および直流ポンプを不要にでき、
コストダウンが図られるとともに、これらの保守管理も
不要となり経済上および安全上優れた効果を奏する。さ
らに、非常用発電機の後潤滑を、上記予潤滑用経路を利
用して潤滑油を供給して行う経路を形成したので、後潤
滑用潤滑油の移送に必要な交流ポンプをアキュムレータ
に蓄圧する交流ポンプと兼用することによって、潤滑装
置自体の構成を簡単にできるので、コストダウンが図ら
れる効果を奏する。
【図１】この考案の潤滑油経路の構成を示す経路図であ
る。
る。
【図２】従来の潤滑装置の潤滑油経路の構成を示す経路
図である。
図である。
１ 潤滑油タンク ２ プリポストリューブポンプ ３ 逆止弁 ４ ストレーナ ５ 原動機駆動潤滑油ポンプ ６ アキュムレータ ７ サーモバルブ ８ 潤滑油冷却器 ９ リリーフバルブ １０フィルタ １１軸受入口油温計 １２軸受入口油圧計 １３非常用発電機 １４軸受部 １５シャットオフバルブ １６流量制御弁 １７圧力スイッチ １８圧力スイッチ １９玉型弁 ２０圧力計
Claims (1)
- 【請求項１】非常用発電機の軸受部に潤滑油を供給する
潤滑装置において、予め交流ポンプで蓄圧器に蓄積した
潤滑油を圧送して供給する予潤滑経路と、潤滑油を熱交
換する循環経路とから構成され、上記軸受部の潤滑を、
非常用発電機の始動時および停止時には上記予潤滑経路
を通じて、運転中には熱交換循環経路を通じて潤滑油を
供給して行うことを特徴とする非常用発電機の潤滑装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2047691U JP2508908Y2 (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | 非常用発電機の潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2047691U JP2508908Y2 (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | 非常用発電機の潤滑装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04109297U JPH04109297U (ja) | 1992-09-22 |
| JP2508908Y2 true JP2508908Y2 (ja) | 1996-08-28 |
Family
ID=31906553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2047691U Expired - Lifetime JP2508908Y2 (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | 非常用発電機の潤滑装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2508908Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-06 JP JP2047691U patent/JP2508908Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04109297U (ja) | 1992-09-22 |
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