JP2508886Y2 - クイックリリ―スバルブ - Google Patents

クイックリリ―スバルブ

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JP2508886Y2
JP2508886Y2 JP9143190U JP9143190U JP2508886Y2 JP 2508886 Y2 JP2508886 Y2 JP 2508886Y2 JP 9143190 U JP9143190 U JP 9143190U JP 9143190 U JP9143190 U JP 9143190U JP 2508886 Y2 JP2508886 Y2 JP 2508886Y2
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JP
Japan
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valve
retainer
valve body
quick release
release valve
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JP9143190U
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JPH0449273U (ja
Inventor
正樹 今鉾
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自動車機器株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本考案は、クイックリリースバルブに関するものであ
る。
b.従来の技術 従来より、クイックリリースバルブは、例えばエアブ
レーキ回路におけるブレーキバルブとブレーキチャンバ
との間に配設されており、ブレーキ解除に際してブレー
キチャンバのエアーをブレーキバルブを経ることなく外
部へ排出させ、もってブレーキ解放を迅速に行わせるた
めに採用されている。
第2図は、このような従来のクイックリリースバルブ
を示している。このクイックリリースバルブ51のハウジ
ング52は、上記ブレーキバルブに連通する入力口52a
と、上記ブレーキチャンバに連通する出力口52bと、外
部(大気)に連通する排気口52cとをそれぞれ有してい
る。また、これらの各口52a,52b,52c間にはリテーナ53
にて支持された弁体(ダイヤフラム)54が配装され、該
弁体54はブレーキバルブの非作動状態において、リテー
ナ53を介してスプリング55の附勢力を受けるフランジ部
54aが入力口52aの開口周縁に当接して入力口52aを閉塞
する一方、柱状部54bが排気口52cの開口周縁に当接して
排気口52cを閉塞している。
しかして、上記クイックリリースバルブ51では、ブレ
ーキバルブが作動され、圧縮エアーが入力口52aに供給
されると、該圧縮エアーは弁体54のフランジ部54aを押
し下げて出力口52bに流入し、該出力口52bを経てブレー
キチャンバへ達する。そして、入力口52aの圧力に対し
て出力口52bの圧力が一定の大きさに達すると、弁体54
のフランジ部54aは、第2図に示した状態に復帰する。
このようなブレーキ作動状態で、ブレーキバルブの操作
力を解除すると、入力口52aの圧縮エアーはブレーキバ
ルブから外部へ排出されるため、出力口52bの圧縮エア
ーは、弁体54を押上げて柱状部54bを排気口52cの開口周
縁から離反させ、排気口52cを経て外部へ出る。そし
て、出力口52bの圧力が低下すると、弁体54は再び第2
図に示した状態に復帰する。このため、クイックリリー
スバルブ51では、弁体54のフランジ部54aの下面に出力
口52bの圧縮エアーを作用させるエア通路56が必要とな
り、該エア通路56はリテーナ53に形成した切欠き部によ
って構成されている。
c.考案が解決しようとする課題 ところが、上述した従来のクイックリリースバルブ51
にあっては、スプリング55の附勢力により弁体54のフラ
ンジ部54aがハウジング52に押し付けられているため、
バルブの作動時に入力口52aからの圧縮エアーがその当
接部分を通過するときにハウジング52と弁体54との間に
隙間が断続的に生じ、弁体54を構成する素材(例えばゴ
ム)の固有振動にて異音(グーン音)を発生するという
欠点があった。
本考案はこのような実状に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、上述の如き欠点を解消し、構造が簡単
でかつ異音の発生しないクイックリリースバルブを提供
することにある。
d.課題を解決するための手段 上記従来技術の有する課題を解決するために、本考案
においては、弁体の中央に形成した柱状部にリテーナの
筒状部を摺動自在に嵌合させると共に、前記弁体のフラ
ンジ部を支持するリテーナの周縁部とバルブハウジング
との間にスプリングを介装して前記リテーナを一方に附
勢してなるクイックリリースバルブにおいて、前記リテ
ーナの周縁部に前記スプリングの附勢方向へ屈曲する屈
曲部を形成し、該屈曲部の先端をシール部材を介してバ
ルブハウジングに当接させることにより、前記弁体のフ
ランジ部と前記バルブハウジングとの間に隙間を設けて
いる。
e.作用 本考案のクイックリリースバルブでは、リテーナの屈
曲部によって弁体のフランジ部とバルブハウジングとの
間に隙間を設けているため、バルブの作動時にバルブハ
ウジングの入力口からの圧縮エアーが隙間を通って出力
口に流れることになり、弁体が圧縮エアーにて振動を起
こすようなことはない。
f.実施例 以下、本考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本考案に係るクイックリリースバルブの一実
施例を示している。
このクイックリリースバルブ1は、図示しないブレー
キバルブとブレーキチャンバとの間に配設され、ブレー
キ解放を迅速化するために設けられるものである。しか
して、クイックリリースバルブ1のハウジング2には、
同一軸心上に配置される入力口2aと排気口2bが形成さ
れ、かつ上記軸心と直交する軸心上に出力口2c,2cが形
成されている。また、これら入力口2a,排気口2bおよび
出力口2c,2c間は、互いに連通している。
上記ハウジング2内には、各入力口2a,排気口2bおよ
び出力口2c,2c間に関連させて弁体(ダイヤフラム)3
が配設されている。弁体3は、ゴムなどの弾性材料にて
円盤状に一体成形されており、中央に形成した柱状部3a
と、該柱状部3aの上部に設けたフランジ部3bとを備えて
いる。この弁体3の柱状部3aには、当該柱状部の腰を強
くするために、スリーブ4が焼付け等によって嵌着され
ている。また、弁体3のフランジ部3bの上下面には、当
該フランジ部の周縁部の変形を容易にするために、環状
溝5,6が形成されている。
このように形成された弁体3のフランジ部3bの周縁部
は、一枚の金属板を一体的に加工成形してなるリテーナ
7によって支持されている。このリテーナ7は、全体形
状がほぼ皿状に形成され、中央位置には弁体3の柱状部
3aに摺動自在に嵌合させるための筒状部7aが設けられて
いる。この筒状部7aは、弁体3のスリーブ4に摺接さ
れ、リテーナ7を上下方向に案内する役割をもつ。ま
た、リテーナ7の周縁部には、これを後述するスプリン
グの附勢方向へ屈曲させた屈曲部7bが形成されており、
この屈曲部7bの先端は接触する相手部材を傷つけないよ
うに上記附勢方向と反対側外方へ折り曲げられている。
しかして、上記リテーナ7は、打抜き加工によって外
形および筒状部7aを形成し、絞り加工によって環状溝7c
を形成すると共に、屈曲部7bを屈曲することによって形
成される。このようなリテーナ7の筒状部7aには、軸心
方向に沿って切欠き部が形成されており、この切欠き部
は、リテーナ7が弁体3の柱状部3aに嵌合された状態
で、当該リテーナ7の内外を連通するエア通路8となっ
ている。
一方、上記リテーナ7の周縁部とハウジング2の内部
底壁2dとの間には、リテーナ7を一方向に附勢するスプ
リング9が介装され、該スプリング9の附勢力によっ
て、リテーナ7の屈曲部7bの先端は非作動状態において
シール部材10に圧接され、圧縮エアーの流通を遮断して
いる。このシール部材10は、リテーナ7の屈曲部7bを直
接ハウジング2の内部天井壁2eに圧接させると気密性が
悪くなり、クイックリリースバルブ1の特性が損なわれ
ることからこれを避けるべく設けられたもので、ゴムシ
ートによって形成され、リテーナ7の屈曲部7bと対向す
るハウジング2の内部天井壁2eに焼付け等により固着さ
れている。しかして、弁体3のフランジ部3bの周縁部と
ハウジング2の内部天井壁2eとの間には、入力口2aから
出力口2cへ向って流れる圧縮エアーの通過する隙間11が
設けられている。
このように構成したクイックリリースバルブ1におい
ては、ハウジング2の入力口2aに圧縮エアーが送給され
ると、その圧力によってリテーナ7の周縁部および弁体
3のフランジ部3bの周縁部がスプリング9の附勢力に抗
して押下され、入力口2aと出力口2cとを連通させる。す
なわち、リテーナ7は、その筒状部7aが弁体3のスリー
ブ4に案内されて下降する。しかして、圧縮エアーは入
力口2aから出力口2cに向って流れるが、弁体3のフラン
ジ部3bの周縁部とハウジング2の内部天井壁2eとの間に
は隙間11が設けられており、圧縮エアーは隙間11を通っ
て流れるため、弁体3が振動を起こすようなことはな
い。
圧縮エアーが出力口2c側に流れるのに伴って、出力口
2cの圧力が入力口2aの圧力に対し一定の大きさに達する
と、リテーナ7の周縁部および弁体3のフランジ部3bの
周縁部はスプリング9の附勢力によって押上げられ、リ
テーナ7はその筒状部7aが弁体3のスリーブ4に案内さ
れて上動し、その屈曲部7bが再びシール部材10に当接さ
れ、入力口2aと出力口2cとの間の連通が遮断される。こ
のような状態から、入力口2aの圧力が排除されると、エ
ア通路8を介して弁体3のフランジ部3bの下面に出力口
2cの圧力が作用し、その圧力によって弁体3の柱状部3a
が上動され、排気口2bを開放する。そして、出力口2cの
圧縮エアーが排気口2bから排出されると、弁体3は再び
第1図に示す状態に復帰する。その際、弁体3の柱状部
3aは、リテーナ7の筒状部7aによって案内されて下降す
る。
以上、本考案の一実施例につき述べたが、本考案は既
述の実施例に限定されるものではなく、本考案の技術的
思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
g.考案の効果 上述の如く、本考案に係るクイックリリースバルブ
は、弁体のフランジ部を支持するリテーナの周縁部に屈
曲部を形成し、該屈曲部の先端をシール部材を介してバ
ルブハウジングに当接させることにより、上記弁体のフ
ランジ部とバルブハウジングとの間に隙間を設けたの
で、バルブの作動時に弁体が振動することによって発生
していた不快な異音を確実に解消することができる。し
かも、本考案のクイックリリースバルブは構造が簡単で
あるため、部品のコスト高を招来することもなく、商品
価値の高い製品となっている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るクイックリリースバルブの一実施
例を示す縦断面図、第2図は従来のクイックリリースバ
ルブを示す縦断面図である。 1……クイックリリースバルブ、2……バルブハウジン
グ、2a……入力口、2b……排気口、2c……出力口、2d…
…内部底壁、2e……内部天井壁、3……弁体、3a……柱
状部、3b……フランジ部、4……スリーブ、5,6……環
状溝、7……リテーナ、7a……筒状部、7b……屈曲部、
8……エア通路、9……スプリング、10……シール部
材、11……隙間。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁体の中央に形成した柱状部にリテーナの
    筒状部を摺動自在に嵌合させると共に、前記弁体のフラ
    ンジ部を支持するリテーナの周縁部とバルブハウジング
    との間にスプリングを介装して前記リテーナを一方に附
    勢してなるクイックリリースバルブにおいて、前記リテ
    ーナの周縁部に前記スプリングの附勢方向へ屈曲する屈
    曲部を形成し、該屈曲部の先端をシール部材を介してバ
    ルブハウジングに当接させることにより、前記弁体のフ
    ランジ部と前記バルブハウジングとの間に隙間を設けた
    ことを特徴とするクイックリリースバルブ。
JP9143190U 1990-08-31 1990-08-31 クイックリリ―スバルブ Expired - Lifetime JP2508886Y2 (ja)

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