JP2508857Y2 - 建設作業機用軸受部の給脂装置 - Google Patents

建設作業機用軸受部の給脂装置

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JP2508857Y2
JP2508857Y2 JP4982390U JP4982390U JP2508857Y2 JP 2508857 Y2 JP2508857 Y2 JP 2508857Y2 JP 4982390 U JP4982390 U JP 4982390U JP 4982390 U JP4982390 U JP 4982390U JP 2508857 Y2 JP2508857 Y2 JP 2508857Y2
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grease chamber
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篤典 岡本
辰夫 河本
孝則 中谷
幸夫 三成
和行 佐木
功 原田
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油谷重工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、油圧ショベルなど建設作業機用軸受部の
給脂構造に関する。
従来の技術 第4図は、油圧ショベルなど建設作業機(図示しな
い)のフロント部に装着されている作業アタッチメント
1を示す側面図である。図において、2は建設作業機の
ブラケット、3はブーム、4はアーム、5はブームシリ
ンダ、6はアームシリンダ、19は1個の軸受部である。
軸受部19における従来技術の給脂装置に関しては、実
開昭61-200994号にて開示されている。第5図は、第4
図のA-Aより見た従来技術の給脂装置18をそなえた軸受
部19の断面図である。図において、8はブーム3の基端
部、9,10は基端部8左右両端のボス、11はパイプ、12,1
3はボス9,10にそれぞれ嵌着したブッシュ、14は軸、15
はパイプ11内部側のグリース室、16は給脂用のグリース
ニップル、17は軸固定用係止部、Lはパイプ11の全長
(すなわちグリース室15の全幅)、D0はパイプ11の内径
(すなわちグリース室15の外径)、d0は軸14の外径、20
はグリース室15内に挿入されているグリース量制限部材
である半割カラーである。第6図は、第5図のB-B断面
図である。第7図は、ブッシュ12(ブッシュ13はブッシ
ュ12と対称形である)のたて断面図である。図におい
て、イはブッシュ12の内周面に形成された油溝である。
第8図は、半割カラー20の斜視図である。図において、
D1は半割カラー20の半割加工前における円筒体の外径、
d1は上記半割加工前における内径である。
次に、従来技術の給脂装置18の構成を第5図〜第8図
について述べる。パイプ11内部側のグリース室15に、内
径が軸14の外径寸法d0より大径の寸法d1で、かつ外径が
パイプ11の内径寸法D0より小径の寸法D1で、かつ全長が
パイプ11の全長Lより小さい寸法lなる半割カラー20を
挿入して、構成した。
次に、従来技術の給脂装置18の作用機能について述べ
る。パイプ11内部側のグリース室15にグリース量制限部
材である半割カラー20を挿入したので、封入グリースの
必要量を大巾に制限できる。また建設作業機の作業時に
は、作業アタッチメントの基端部8は回動される。その
基端部8の回動角度(図示していない)の如何にかかわ
らず、半割カラー20はその自重により、グリース室15内
にて下方に位置する。それにより、グリース室15内のグ
リースは常に半割カラー20の上方に保持かつ動かされる
ので、封入グリース量が減少した場合でもブッシュ12,1
3と軸14と摺動面に対して積極的(動的)の潤滑が行わ
れる。
考案が解決しようとする課題 第5図における従来技術の給脂装置18では、グリース
量制限部材として半割カラー20をグリース室15内に挿入
している。しかしこの半割カラー20の外径寸法は軸14の
外径寸法より大寸法であるので、上記半割カラー20は基
端部8の製作時に、ボス9,10とパイプ11とを溶着する前
に基端部8の内部側すなわちグリース室15に挿入しなけ
ればならなかった。ところが基端部8の溶接施工時およ
びボス9,10のブッシュ穴機械加工時には、かなりの溶接
スパッタ,切削屑などが入り込む。そこで軸受部19の組
立時に上記切削屑などを除去清掃するために圧縮エアな
どをグリース室15内に吹込んでも、半割カラー20が邪魔
をし、上記切削屑などを十分に除去することができなか
った。そのためにグリース室15にグリースを充填して
も、上記切削屑などの残留に起因して、軸14とブッシュ
12,13とが焼付き事故をおこすことがあった。
また、グリース量制限部材である半割カラー20はかな
りの重量を有するたとえばパイプ鋼材などをたて方向に
切断して成形しなければならなかったので、その加工費
が高くコスト高となっていた。
この考案は上記の課題を解決し、軸受部の組立時に基
端部の外部側からグリース室内に挿入可能で、しかも成
形加工費を低廉にできるグリース量制限部材をそなえた
給脂構造を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記の課題を解決するために講じたこの考案の手段
は、 イ.基端部内部側のグリース室に、外径がパイプ内周と
軸外周との間の間隔寸法より小さくしかも軸の外径寸法
より小径で、かつ全長がパイプの全長より小寸の複数個
の棒形部材を、グリース量制限部材としてグリース室に
挿入して構成した。
作用 イ.グリース量制限部材として、複数個の棒形部材を用
いるようにした。その棒形部材は丸棒鋼材などを寸切り
的に切断すれば容易に得られるので、グリース量制限部
材の成形加工費を低廉にすることができる。
ロ.上記イ項の棒形部材の外径寸法を、軸受部に枢着す
る軸の外径寸法より小さくしたので、上記棒形部材を軸
受部の組立時にグリース室内に挿入することができる。
したがって、棒形部材を挿入する前にグリース室内の十
分な清掃を行い、グリース室内に残っている溶接スパッ
タ,切削屑などを除去することができる。
ハ.パイプ内部側のグリース室に複数個の棒形部材を挿
入したので、封入グリースの必要量を大巾に制限でき
る。
ニ.建設作業機の作業時には、作業アタッチメントの基
端部は回動される。その基端部の回動角度の如何にかか
わらず、複数個の棒形部材はその自重により、グリース
室内にて下方に位置する。それによりグリース室内のグ
リースは常に棒形部材の上方に保持かつ動かされるの
で、封入グリース量が減少した場合でもブッシュと軸と
の摺動面に対して積極的(動的)な潤滑が行われる。
実施例 以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。第1図は、この考案にかかる給脂装置21をそなえ
た軸受部19′のたて断面図である。図において、従来技
術と同一構成要素を使用するものに対しては同符号を付
す。22はグリース室15内に挿入している複数個の棒形部
材、aは棒形部材22の外径寸法、bはパイプ11内周と軸
14外周との間の間隔寸法、lは棒形部材22の全長であ
る。第2図は、第1図のC-C断面図である。第3図は、
1個の棒形部材22の斜視図である。
次に、この考案にかかる軸受部19′の給脂装置21の構
成を第1図〜第3図について述べる。基端部8内部側の
グリース室15に、外径がパイプ11内周と軸14外周との間
の間隔寸法bより小さくしかも軸14の外径寸法d0より小
径で、かつ全長がパイプ11の全長Lより小寸の複数個の
棒形部材22を、グリース量制限部材としてグリース室15
に挿入して構成した。
次に、この考案にかかる給脂装置21の作用機能につい
て述べる。グリース量制限部材として、複数個の棒形部
材22を用いるようにした。その棒形部材22は丸棒鋼材な
どを寸切り的に切断すれば容易に得られるので、棒形部
材22の成形加工費は低廉である。また棒形部材22の外径
寸法aを軸受部19′に枢着する軸14の外径寸法d0より小
さくしたので、上記棒形部材22は軸受部19′の組立時に
グリース室15内に挿入することができる。したがって、
棒形部材22を挿入する前にグリース室15内の十分な清掃
を行い、グリース室15内に残っている溶接スパッタ,切
削屑などを除去することができる。
なおグリース室15に複数個の棒形部材22を挿入したの
で、従来技術の給脂装置18の場合と同様に、封入グリー
スの必要量を大巾に制限することができる。また建設作
業機の作業時における作業アタッチメント1の基端部8
の回動により、封入グリース量が減少した場合でもブッ
シュ12,13と軸14との摺動面に対して積極的(動的)な
潤滑が行われる。
考案の効果 この考案にかかる給脂装置では、グリース量制限部材
として、複数個の棒形部材を用いるようにした。その棒
形部材は丸棒鋼材などを寸切り的に切断すれば容易に得
られるので、グリース量制限部材の成形加工費を低廉に
することができる。また上記棒形部材を、軸受部の組立
時にグリース室内に挿入するようにした。それにより、
棒形部材を挿入する前にグリース室内の十分な清掃を行
い、グリース室内に残っている溶接スパッタ,切削屑な
どを除去することができる。したがって、グリース室内
に残留する溶接スパッタ,切削屑など異物のかみ込みに
より発生する、軸とブッシュとの焼付き事故を防止する
ことができる。
この考案にかかる給脂装置は、安価にできるとともに
軸受部のメンテナンス性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案にかかる給脂装置をそなえた軸受部の
たて断面図、第2図は第1図のC-C断面図、第3図は1
個の棒形部材の斜視図、第4図は建設作業機の作業アタ
ッチメントを示す側面図、第5図は第4図のA-Aより見
た従来技術の給脂装置をそなえた軸受部の断面図、第6
図は第5図、のB-B断面図、第7図はブッシュのたて断
面図第8図は従来技術の半割カラーである。 1……作業アタッチメント 8……基端部 9,10……ボス 11……パイプ 12,13……ブッシュ 14……軸 15……グリース室 18,21……給脂装置 19,19′……軸受部 20……半割カラー 22……棒形部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 原田 功 広島県広島市安佐北区可部南2丁目7― 4 審査官 安藤 勝治

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パイプの左右両端にボスを一体に固定して
    作業アタッチメントの基端部を形成し、その基端部をブ
    ラケットに対して軸を介して回動自在に連結し、上記基
    端部内部側のグリース室にグリースおよびグリース量制
    限部材を充填するようにした軸受部において、基端部内
    部側のグリース室に、外径がパイプ内周と軸外周との間
    の間隔寸法より小さくしかも軸の外径寸法より小径で、
    かつ全長がパイプの全長より小寸の複数個の棒形部材
    を、グリース量制限部材としてグリース室に挿入して構
    成したことを特徴とする建設作業機用軸受部の給脂装
    置。
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