JP2508504Y2 - 多重歯車構造 - Google Patents

多重歯車構造

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JP2508504Y2 JP1987197577U JP19757787U JP2508504Y2 JP 2508504 Y2 JP2508504 Y2 JP 2508504Y2 JP 1987197577 U JP1987197577 U JP 1987197577U JP 19757787 U JP19757787 U JP 19757787U JP 2508504 Y2 JP2508504 Y2 JP 2508504Y2
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は多重歯車、ダブルヘリカルギヤ等の多重歯車
構造に関する。
(従来の技術) 従来のこの種多重歯車構造の1例が第4図に示され、
第4図において、01は内歯車部分、02は結合部分、03は
外歯車部分である。この多重歯車構造は一体品でピニオ
ンカッターにより切削加工される。
(考案が解決しようとする問題点) 上記従来の多重歯車構造は一体品でピニオンカッター
により切削加工されるため、内歯車部分01の内歯01aを
加工する際のピニオンカッターの逃げ代C及び外歯車部
分03の外歯03aを加工する際のピニオンカッターの逃げ
代C′をなくすことができないので、寸法Lが大きくな
る。また、一体品であるため、この多重歯車構造を複数
個合わせて同時に切削加工することができず加工に手数
及び時間が掛かる。また、切削によって除去される材料
体積が多く、資材が無駄に消費されるという問題があっ
た。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記課題を解決するために考案されたもので
あって、その要旨とするところは、多重歯車構造を構成
する複数の要素部分を互いに分離して予め個別に加工成
形した後、これら各要素部分を相互に焼嵌めにより固定
して一体とするものにおいて、上記要素部分の一方に形
成された円筒状の焼嵌め結合端の内周面及びこれに対向
する外周面にそれぞれ断面矩形状の溝を穿設することに
よって薄肉の環状帯をなす可撓部を形成し、かつ、この
可撓部を他方の要素部分の焼嵌め結合端の端面とほぼ一
致する位置に位置させたことを特徴とする多重歯車構造
にある。
(作用) 本考案においては、多重歯車構造を構成する複数の要
素部分は互いに分離して予め個別に加工成形されるの
で、各要素部分毎に複数個を一挙に加工成形できる。
加工成形後の要素部分は相互に焼嵌めすることにより
固定して一体化されるが、焼嵌めによる結合端の変形歪
みは薄肉の環状帯をなす可撓部によって遮られるので、
焼嵌め結合端から隣接他部へ伝播することはない。
(実施例) 本考案の1実施例が第1図及び第2図に示されてい
る。
第1図は要素部分を相互に焼嵌めにより一体化した状
態を示す縦断面図、第2図は各要素部分を分解した状態
の縦断面図である。
この多重歯車構造はその要素部分をその主たる機能に
着目して分解すると内歯車部分、結合部分、外歯車部分
に分解できる。そこで、第2図に示すように、内歯車部
分1、結合部分2、外歯車部分3に分割すれば各要素部
分1、2、3はそれぞれ要素部分毎に複数個を軸方向に
合わせてピニオンカッターによらずホブ加工によって同
時に切削加工が可能な形状としうる。そして、内歯車部
分1及び外歯車部分3はパイプ状素材から切削加工で
き、また、結合部分2は平板状素材から切削加工できる
ので、切削代が少なくなり、切削加工の手数及び時間が
少なくて済むのみならず素材の消費量も少なくなるので
安価に製造できる。内歯車部分1の一端内部に結合部分
2の外周を焼嵌めにより嵌合し、結合部分2の穴2a内に
外歯車部分3の一端を焼嵌めにより嵌合することによっ
てこれらは相互に一体化される。
この実施例においては、結合部分2の外周に外歯2bを
形成し、この外歯2bを内歯車部分1の内面に形成された
内歯1aと噛合させているが、両者間に伝達されるトルク
が少ない場合には、第3図に示すように、結合部分2の
外周面を円筒形として内歯車部分1の内歯1aの歯先面に
密着させるようにすることができる。
内歯車部分1を結合部分2と焼嵌め結合するための円
筒状の焼嵌め結合端の外周面には結合部分2の焼嵌め結
合端の端面とほぼ一致する位置に断面矩形状の環状溝1b
が穿設され、また、内周面には環状溝1bと対向するよう
に断面矩形状の環状溝1cが穿設され、これら環状溝1bと
1cとによって薄肉の環状帯をなす可撓部1dが形成されて
いる。同様に外歯車部分3の左端部の外周面には断面矩
形状の環状溝3bが穿設され、内周面には環状溝1bと対向
するように断面矩形状の環状溝3cが穿設され、これら環
状溝3bと3cとによって薄肉の環状帯をなす可撓部3dが形
成されている。これら環状溝1b及び3cの右端は結合部分
2の右端面と同一面上に位置している。
しかして、焼嵌めに際し、外輪側は径が増大し、軸側
は径が縮少し、この径の増減は焼嵌め結合端のみに限ら
れずその付近にも影響を及ぼして歯車の径を変化させ又
は仕上精度の低下をもたらすが、焼嵌め結合端の径の変
形は可撓部1d及び3dの変形により吸収されるので、この
可撓部1d及び3dを越えて他の部分に悪影響を及ぼすこと
はない。
(考案の効果) 本考案においては、多重歯車構造を構成する複数の要
素部分を互いに分離して予め個別に加工成形した後、こ
れら要素部分を相互に焼嵌めにより固定して一体として
いるため、従来のもののようにピニオンカッターの逃げ
代を設ける必要がないので多重歯車構造の軸方向寸法を
短くしうる。
また、各要素部分は構造が簡素化され、寸法が小さく
なるとともにそれぞれ複数個を一挙に加工形成できるの
で、その切削加工の時間、手数が少なくなり、また、素
材消費が少なくなるので安価に製造できる。
要素部分の一方に形成された円筒状焼嵌め結合端の内
周面及びこれに対向する外周面にそれぞれ断面矩形状の
溝を穿設することによって薄肉の環状帯をなす可撓部を
形成し、この可撓部を他方の要素部分の焼嵌め結合端の
端面とほぼ一致する位置に位置させたため、これら一方
の要素部分と他方の要素部分を焼嵌めしたとき、円筒状
焼嵌め結合端に発生する焼嵌め歪みに基づく径の変化は
薄肉の環状帯をなす可撓部の変形により吸収しうるの
で、この結合端の変形歪みが可撓部を越えて隣接する他
の部分に伝播するのを防止することができ、従って、多
重歯車の歯部の変形やその仕上げ精度の低下を阻止しう
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の1実施例を示し、第1図は
要素部分を相互に焼嵌めにより一体化した状態を示す縦
断面図、第2図は各要素部分を分離した状態の縦断面図
である。第3図は本考案の他の実施例における結合部分
の縦断面図、第4図は従来の多重歯車構造の1例を示す
縦断面図である。 要素部分……1、2、3、可撓部……1d、3d

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】多重歯車構造を構成する複数の要素部分を
    互いに分離して予め個別に加工成形した後、これら各要
    素部分を相互に焼嵌めにより固定して一体とするものに
    おいて、上記要素部分の一方に形成された円筒状の焼嵌
    め結合端の内周面及びこれに対向する外周面にそれぞれ
    断面矩形状の溝を穿設することによって薄肉の環状帯を
    なす可撓部を形成し、かつ、この可撓部を他方の要素部
    分の焼嵌め結合端の端面とほぼ一致する位置に位置させ
    たことを特徴とする多重歯車構造。
JP1987197577U 1987-12-28 1987-12-28 多重歯車構造 Expired - Lifetime JP2508504Y2 (ja)

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