JP2508416B2 - 液晶表示素子又はプリント基板等へのリ―ド端子の装着装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、二枚の透明基板をその
間に液晶を封入して重ね合わせて成る液晶表示素子と
か、或いは、表面又は表裏両面に各種の電子部品を搭載
したプリント基板において、その側縁に対して、複数本
のリード端子を装着する装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、前記のような液晶表示素子やプリ
ント基板等における側縁に対して複数本のリード端子を
装着するに際しては、前記リード端子を長手方向に一定
のピッチで一体的に造形して成るフープ状のリードフレ
ームを使用し、このリードフレームを、当該リードフレ
ームにおける各リード端子の先端の二股爪部を液晶表示
素子やプリント基板等と同じ高さ位置に揃えた状態で長
手方向に沿って移送し、この移送中において、該リード
フレームを、所定数のリード端子を含む長さのリードフ
レーム片に切断し、この切断したリードフレーム片を、
前記液晶表示素子やプリント基板等に向かって前進移動
することによって、当該リードフレーム片における各リ
ード端子の先端の二股爪部を液晶表示素子又はプリント
基板等の側縁に被嵌するようにして装着すると言う方法
を採用している。

【０００３】ところで、前記液晶表示素子やプリント基
板等において、その機種は、多種にわたるもので、前記
液晶表示素子やプリント基板等の側縁に装着する各リー
ド端子の長さ寸法は、前記液晶表示素子やプリント基板
等の機種に合わせて設定するものであるから、前記リー
ド端子用のリードフレームも、当該リードフレームにお
ける各リード端子の長さ寸法を前記液晶表示素子やプリ
ント基板等の機種に合わせたものを使用するようにしな
ければならないのである。

【０００４】しかし、前記リード端子用のリードフレー
ムをその長手方向に移送するに際しては、当該リードフ
レームのうち各リード端子が一体的に連接した帯状のサ
イドフレームの部分をガイドレールによって支持した状
態で送りローラ等の送り手段にて移送するものであるか
ら、前記リードフレームにおける各リード端子の長さ寸
法が、液晶表示素子やプリント基板等の機種が変わるこ
とに応じて変更になると、その都度、前記リードフレー
ムにおけるサイドフレームを支持するガイドレールと、
液晶表示素子やプリント基板等との間の高さ距離を増減
調節することによって、前記リードフレームにおける各
リード端子の先端の二股爪部が、液晶表示素子又はプリ
ント基板等と同じ高さ位置に揃うように位置合わせする
ようにしなければならない。従って、前記従来のもので
は、 ．液晶表示素子又はプリント基板等の機種が変更にな
ったことに応じて、前記リードフレームにおける各リー
ド端子の先端の二股爪部を液晶表示素子又はプリント基
板等に対して同じ高さに位置合わせすることに、多大の
手数を必要とし、換言すると、機種の変更の都度、多大
の手数を必要とするから、それだけ作業性が低くて、液
晶表示素子又はプリント基板等に対してリード端子を装
着することに要するコストが増大する。 ．液晶表示素子又はプリント基板等の機種が変更にな
ったことに応じて、前記リードフレームにおける各リー
ド端子の先端の二股爪部を、液晶表示素子又はプリント
基板等に対して同じ高さに位置合わせすることのため
に、リードフレームにおけるサイドフレームを支持する
ガイドレールと、液晶表示素子やプリント基板等との間
の高さ距離を、任意に増減調節するように構成しなけれ
ばならず、装置の構造が著しく複雑化するから、装置の
価格が大幅にアップすると共に、装置が大型化する。と
言う問題があった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、液晶表示素
子又はプリント基板等の機種の変更に、リードフレーム
に対するするガイドレールと液晶表示素子やプリント基
板等との間の高さ距離を増減調節することなく、至極容
易に対応できるようにすることを技術的課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、「帯状のサイドフレームから多数本の
リード端子を一定ピッチの間隔で一体的に造形して成る
リードフレームを、その各リード端子を上向きの鉛直状
にし、且つ、各リード端子の先端の二股爪部を液晶表示
素子又はプリント基板等より高い部位に位置した状態で
当該リードフレームの長手方向に沿って移送するように
した送り手段と、前記リードフレームを、所定数のリー
ド端子を含む長さのリードフレーム片に切断するカッタ
ー手段とを備え、前記カッター手段よりも前記リードフ
レームの移送方向に沿う前方で、且つ、前記液晶表示素
子又はプリント基板等に対向する部位に、前記液晶表示
素子又はプリント基板等に向かって前進動しのち後退動
するように構成した往復作動型のヘッド体を配設し、該
ヘッド体と、前記液晶表示素子又はプリント基板等との
間に、前記ヘッド体の前面との間で前記リードフレーム
を下降移動し得るように保持するガイド部材を、当該ガ
イド部材が前記ヘッド体と一緒に前進動するように配設
し、前記ヘッド体の前面に、前記リードフレーム片の各
リード端子の先端における二股爪部に対する受け面を、
前記液晶表示素子又はプリント基板等と同じ高さの部位
に形成する。」と言う構成にした。

【０００７】

【作 用】この構成において、リードフレームは、ヘ
ッド体が液晶表示素子又はプリント基板等から離れるよ
うに後退動した状態において、送り手段によってカッタ
ー手段より前方に送り出され、カッター手段によって、
一つの液晶表示素子又はプリント基板等における所定数
のリード端子を含む長さのリードフレーム片に切断され
る。

【０００８】このようにしてリードフレームから切断さ
れたリードフレーム片は、その切断が終わると同時に、
前記ヘッド体の前面とガイド部材とで保持された状態
で、当該リードフレーム片の各リード端子の先端におけ
る二股爪部が前記ヘッド体における受け面に接当するよ
うに下降移動し、次いで、前記ヘッド体が、前記リード
フレーム片を当該ヘッド体の前面とガイド部材とで保持
した状態のもとで、液晶表示素子又はプリント基板等に
向かって前進動することにより、前記リードフレーム片
における各リード端子を、液晶表示素子又はプリント基
板等に対して、当該各リード端子の先端における二股爪
部が液晶表示素子又はプリント基板等の側縁に被嵌する
ように装着する。

【０００９】すなわち、本発明は、リードフレーム片
を、当該リードフレーム片における各リード端子の先端
の二股爪部を液晶表示素子又はプリント基板等よりも高
い部位に位置した状態にしてリードフレームから切断
し、このリードフレーム片を、ヘッド体の前面とガイド
部材とで保持した状態のもとで、当該リードフレーム片
における各リード端子の先端の二股爪部がヘッド体にお
ける受け面に接当するまで下降移動したのち、前記ヘッ
ド体の前進動によって、液晶表示素子又はプリント基板
等に対して装着するもので、前記ヘッド体における受け
面によって、各リード端子の先端における二股爪部を、
液晶表示素子又はプリント基板等と同じ高さに正確に一
致することができ、換言すると、各リード端子の先端に
おける二股爪部を液晶表示素子又はプリント基板等と同
じ高さに正確に一致することが、前記各リード端子が長
い場合であっても、或いは短い場合であっても、その長
さ寸法と関係なく、確実にできるから、リードフレーム
における各リード端子の長さ寸法が、液晶表示素子やプ
リント基板等の機種が変わることに応じて変更になった
場合において、前記従来のように、リードフレームに対
するガイドレールと液晶表示素子又はプリント基板等と
の間の高さ距離を増減調節することを必要としないので
ある。

【００１０】

【発明の効果】従って、本発明によると、 ．リードフレームに対するガイドレールと液晶表示素
子又はプリント基板等との間の高さ距離を、前記液晶表
示素子又はプリント基板等の機種の変更に応じて、増減
調節することを必要とせず、液晶表示素子又はプリント
基板等の機種の変更に伴う作業性を大幅に向上できるか
ら、リード端子を装着することに要するコストを低減で
きる。 ．リードフレームに対するガイドレールと液晶表示素
子又はプリント基板等との間の高さ距離を、任意に増減
調節するように構成する必要がなく、装置の構造が簡単
になるから、装置の価格を低減できると共に、装置を小
型化できる。 ．前記ヘッド体と、前記液晶表示素子又はプリント基
板等との間に、前記ヘッド体の前面との間で前記リード
フレームを下降移動し得るように保持するガイド部材
を、当該ガイド部材が前記ヘッド体と一緒に前進動する
ように配設したことにより、リードフレームから切断し
たリードフレーム片を、液晶表示素子又はプリント基板
等に対して装着するまで保持することができるから、前
記リードフレーム片がヘッド体における受け面から落下
消失して、液晶表示素子又はプリント基板等への装着不
能になるミスの発生を確実に低減できる。と言う効果を
有する。

【００１１】特に、「請求項２」のように、前記ヘッド
体に、前記リードフレーム片における各リード端子の間
に挿入する櫛歯部を設ける構成にすると、前記リードフ
レーム片における各リード端子の先端の二股爪部を、液
晶表示素子又はプリント基板等の側縁に対して被嵌する
に際して、各リード端子が、液晶表示素子又はプリント
基板等の側縁の長手方向にずれることを、前記櫛歯部に
よって防止できるから、各リード端子の液晶表示素子又
はプリント基板に対する装着位置の精度を向上できるの
である。

【００１２】更にまた、「請求項３」のように、前記ヘ
ッド体の上方に、カッター手段で切断した後のリードフ
レーム片を下向きに押し下げるようにした上下作動型の
押さえ体を配設する構成にすると、前記リードフレーム
片を、その各リード端子の先端の二股爪部がヘッド体に
おける受け面に接当するまで下降することを、強制的に
行うことができ、換言すると、前記リードフレーム片に
おける各リード端子の先端の二股爪部を液晶表示素子又
はプリント基板等と同じ高さに揃えることを、前記押さ
え体によって確実にできるから、液晶表示素子又はプリ
ント基板等に対するリード端子の装着に際して、装着ミ
スが発生することを大幅に低減できるのである。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例を、液晶表示素子に対
して複数本のリード端子を装着することに適用した場合
の図面について説明する。図１において符号Ａは、帯状
のサイドフレームａ１から多数本のリード端子ａ２を一
定ピッチの間隔で一体的に造形して成るリードフレーム
を示し、その各リード端子ａ２の先端には、二股爪部ａ
３が形成されている。

【００１４】本発明は、概略的に言って、前記リードフ
レームＡを、図１に示すように、送り手段によって、そ
の各リード端子ａ２を上向きの鉛直状にし、且つ、各リ
ード端子ａ２の先端の二股爪部ａ３を水平状態に保持し
た液晶表示素子Ｂよりも高い部位に位置した状態で、矢
印Ｃ示すように、長手方向に沿って移送し、このリード
フレームＡを、カッター手段にて、前記一つの液晶表示
素子Ｂにおける所定数のリード端子ａ２を含む長さＬの
リードフレーム片Ａ′に切断し、次いで、このリードフ
レーム片Ａ′を、矢印Ｄで示すように、当該リードフレ
ーム片Ａ′における各リード端子ａ２の先端における二
股爪部ａ３が前記液晶表示素子Ｂと同じ高さに一致する
まで下降移動したのち、矢印Ｅで示すように、前記液晶
表示素子Ｂに向かって前進動することにより、前記リー
ドフレーム片Ａ′における各リード端子ａ２を、液晶表
示素子Ｂに対して、当該各リード端子ａ２の先端におけ
る二股爪部ａ３が液晶表示素子Ｂの側縁に被嵌するよう
に装着するものである。

【００１５】なお、各リード端子ａ２は、当該各リード
端子ａ２を液晶表示素子Ｂに対して装着した後におい
て、サイドフレームａ１から切り放される。図２におい
て符号１，２は、前記移送中のリードフレームＡにおけ
るサイドレールフレームａ１を支持する左右一対のガイ
ドレールを示し、これら両ガイドレール１，２の途中に
は、前記リードフレームＡを、当該リードフレームＡに
おけるサイドフレームａ１の部分を挟持して矢印Ｃの方
向に移送するようにした左右一対の送りローラ３，４が
設けられている。

【００１６】前記両ガイドレール１，２のうち一方のガ
イドレール１の先端に、前記リードフレームＡにおける
サイドフレームａ１を切断するための第１カッター５を
取付ける一方、他方のガイドレール２の先端部には、当
該他方のガイドレール２の先端部から更にリードフレー
ムＡの移送方向に沿って延びる延長ガイド部材６を取付
ける。

【００１７】前記一方のガイドレール１の先端より前方
の部位には、上面に液晶表示素子Ｂを水平の状態で載置
するようにした支持台７を配設する一方、この支持台７
に対向する部位には、ブラケット体８を、機台９に支持
して設け、このブラケット体８の上面に、第１往復体１
０を、前記リードフレームＡの長手方向と直角の方向に
摺動自在に設けて、該第１往復体１０を、ねじ軸１１の
正回転及び逆回転によって、矢印Ｆで示すように、往復
動するように構成して、この第１往復体１０には、前記
リードフレームＡにおけるサイドフレームａ１を、前記
第１カッター５とで切断するための第２カッター１２を
取付け、更に、この第１往復体１０の上面に、ヘッド体
１３を、複数本のボルト１４にて着脱可能に取付ける。

【００１８】そして、前記ヘッド体１３において前記液
晶表示素子Ｂに対面する前面には、段付き状の受け面１
５を、前記リードフレームＡの長手方向に沿って延びる
ように形成して、この受け面１５を、前記液晶表示素子
Ｂと同じ高さに位置すると共に、この受け面１５に、前
記リードフレームＡにおける各リード端子ａ２の間に挿
入するようにした櫛歯部１６を設ける。

【００１９】一方、前記ブラケット体８の下面には、第
２往復体１７を、前記リードフレームＡの長手方向と直
角の方向に摺動自在に設けて、この第２往復体１７に、
前記液晶表示素子Ｂの支持台７とリードフレームＡとの
間にリードフレームＡの長手方向に延びるように配設し
た板状のガイド部材１８を取付け、該ガイド部材１８
を、前記第２往復体１７とブラケット体８との間に装架
したばね１９にて前記第１往復体１０に対して接近する
方向に付勢する。

【００２０】この場合において、前記ガイド部材１８に
設けた第１ストッパーねじ２０の先端を、前記ブラケッ
ト体８に対して接当することにより、当該ガイド部材１
８と、前記延長ガイド部材６との間に、前記リードフレ
ームＡの厚さ寸法よりも若干広い寸法の隙間を形成する
ように構成し、且つ、このガイド部材１８には、第２ス
トッパーねじ２１を設けて、前記第１往復体１０の前進
動に際して、この第１往復体１０の前面１０ａが、前記
第２ストッパーねじ２１の先端に接当することにより、
ガイド部材１８と第１往復体１０の前面１０ａ及び前記
ヘッド体１３の前面との間に、前記リードフレームＡの
厚さ寸法よりも若干広い寸法の隙間を形成するように構
成する。

【００２１】また、前記ブラケット体８の下面には、ロ
ッド２２を、前記第２往復体１７の往復動と同じ方向に
往復作動するようにしたシリンダ２３を設ける。また、
前記ヘッド体１３における受け面１５の上方には、棒状
の押さえ体２４を、受け面１５に沿って延びるように配
設して、この押さえ体２４を、前記第１往復体１０に対
して、一対のガイド棒２５を介して上下動自在に支持
し、該押さえ体２４を、当該押さえ体２４と、前記第１
往復体１０との間に装架したばね２６にて下降方向に付
勢する一方、前記第１往復体１０には、前記押さえ体２
４をそのばね２６に抗して上昇動するためのシリンダ２
７を設ける。

【００２２】この構成において、リードフレームＡが、
両送りローラ３，４のうち一方の送りローラ４の回転に
よって、第１カッター５より前方における延長ガイド部
材６とガイド板１８との間の隙間内に向かって所定長さ
Ｌだけ送り出される。なお、このとき、第１カッター５
より前方に送り出されるリード端子ａ２の数を、前記第
１カッター５の近傍に設けたセンサー２８にてカウント
して、一つの液晶表示素子Ｂにおける所定数のリード端
子ａ２を含む長さＬだけ送り出されると、前記一方の送
りローラ４の回転を自動的に停止するように構成する。

【００２３】次いで、第１往復体１０が、液晶表示素子
Ｂに向かって前進動して、当該第１往復体１０に取付け
たヘッド体１３における櫛歯部１６が、図７に示すよう
に、前記リードフレームＡにおける各リード端子ａ２の
間に挿入されると同時に、前記第１往復体１０の前面１
０ａがガイド板１８に設けた第２ストッパーねじ２１の
先端に接当することにより、ガイド部材１８も、前記第
１往復体１０の前面との間に前記リードフレームＡの厚
さ寸法よりも若干広い寸法の隙間を保った状態で、その
ばね１９に抗しながら第１往復体１０と一緒に前進動す
る。

【００２４】そして、前記第１往復体１０の前進動によ
り、当該第１往復体１０に取付けた第２カッター１２と
前記第１カッター５とで前記リードフレームＡにおける
サイドフレームａ１を切断して、適宜長さＬのリードフ
レーム片Ａ′を、図８に示すように、前記リードフレー
ムＡから切り放すのであり、このようにしてリードフレ
ームＡから切り放されたリードフレーム片Ａ′は、前記
第１往復体１０の前面１０ａ及びヘッド体１３の前面と
前記ガイド部材１８との間の隙間に保持されているか
ら、前記の切断後において、自重量によって、当該リー
ドフレーム片Ａ′における各リード端子ａ２の先端の二
股爪部ａ３がヘッド体１３における受け面１５に接当す
るまで下降移動する（図９）。

【００２５】この場合において、押さえ体２４を、前記
第１往復体１０に設けたシリンダ２７の後退作動にてば
ね２６により下降動することによって、前記リードフレ
ーム片Ａ′の下降移動を強制的に行うようにしても良
い。次いで、前記第１往復体１０及びヘッド体１３が、
その前面とガイド部材１８との間にリードフレーム片
Ａ′を保持した状態で、液晶表示素子Ｂに向かって更に
前進動することにより、図１０に示すように、前記リー
ドフレーム片Ａ′における各リード端子ａ２を、液晶表
示素子Ｂに対して、当該各リード端子ａ２の先端におけ
る二股爪部ａ３が液晶表示素子Ｂの側縁に被嵌するよう
に装着する。

【００２６】そして、この液晶表示素子Ｂに対する各リ
ード端子ａ２の装着が終わると、ブラケット体８の下面
に設けた、シリンダ２３のロッド２２を突出前進動する
ことにより、図１１に示すように、前記ガイド部材１８
を前進動の位置に保持した状態で第１往復体１０及びヘ
ッド体１３を後退動し、この状態で、支持台７上におけ
るリード端子装着済の液晶表示素子Ｂを、支持台７上か
ら取り除き、支持台７上に次の液晶表示素子Ｂを供給し
たのち、前記シリンダ２３のロッド２２を後退動して、
前記ガイド部材１８をばね１９にて元の後退位置に復帰
するのであり、以下、前記作用を繰り返すのである。

【００２７】本発明は、このように、リードフレーム片
Ａ′を、当該リードフレーム片Ａ′における各リード端
子ａ２の先端の二股爪部ａ３を液晶表示素子Ｂよりも高
い部位に位置した状態にしてリードフレームＡから切断
し、このリードフレーム片Ａ′を、当該リードフレーム
片Ａ′における各リード端子ａ２の先端の二股爪部ａ３
がヘッド体１３における受け面１５に接当するまで下降
移動したのち、前記ヘッド体１３の前進動によって、液
晶表示素子Ｂに対して装着するもので、前記ヘッド体１
３における受け面１５によって、各リード端子ａ２の先
端における二股爪部ａ３を、液晶表示素子Ｂと同じ高さ
に一致することができるから、各リード端子ａ２の先端
における二股爪部ａ３を液晶表示素子Ｂと同じ高さに一
致することが、前記各リード端子ａ２が長い場合であっ
ても、或いは短い場合であっても、その長さ寸法と関係
なく、確実にできるのである。

【００２８】しかも、リードフレームＡから切り離した
リードフレーム片Ａ′を、これを液晶表示素子Ｂに装着
するまでの間、ヘッド体１３の前面とガイド部材１８と
で保持していることにより、前記リードフレーム片Ａ′
がヘッド体１３における受け面１５から落下して消失す
くことを確実に防止できるのである。また、前記ヘッド
体１３に、前記リードフレーム片Ａ′における各リード
端子ａ２の間に挿入する櫛歯部１６を設けると、前記リ
ードフレーム片Ａ′における各リード端子ａ２の先端の
二股爪部ａ３を、液晶表示素子Ｂの側縁に対して被嵌に
するに際して、各リード端子ａ２が、液晶表示素子Ｂの
側縁の長手方向にずれることを、前記櫛歯部１６によっ
て防止できる。

【００２９】更にまた、前記ヘッド体１３の上方に、リ
ードフレーム片Ａ′を下向きに押し下げるように上下作
動型の押さえ体２４を配設すると、前記リードフレーム
片Ａ′を、その各リード端子ａ２の先端の二股爪部ａ３
がヘッド体１３における受け面１５に接当するまで下降
することを、強制的に行うことができるから、前記リー
ドフレーム片Ａ′における各リード端子ａ２の先端の二
股爪部ａ３を液晶表示素子Ｂと同じ高さに揃えることの
確実性を向上できる。

【００３０】なお、前記実施例は、液晶表示素子Ｂに対
して複数本のリード端子ａ２を装着する場合を示した
が、本発明は、液晶表示素子に限らず、プリント基板等
に対してリード端子を装着する場合にも適用できること
は言うまでもない。また、リード端子装着済の液晶表示
素子Ｂを支持台７を取り除いたのち、支持台７上に次の
液晶支持素子Ｂを供給するに際しては、前記両ガイドレ
ール１，２の側方にこれと平行に配設し、且つ、液晶表
示素子ＢをリードフレームＡと同じ方向に移送するよう
にしたベルトコンベヤを使用しても良いのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の概要を示す斜視図である。

【図２】実施例装置の平面図である。

【図３】図２のIII −III 視側面図である。

【図４】図３のIV−IV視平断面図である。

【図５】図２のＶ−Ｖ視断面図である。

【図６】図２のVI−VI視断面図である。

【図７】図６の次の作用状態を示す図である。

【図８】図７の次の作用状態を示す図である。

【図９】図８の次の作用状態を示す図である。

【図１０】図９の次の作用状態を示す図である。

【図１１】図１０の次の作用状態を示す図である。

【符号の説明】

Ａ リードフレーム ａ１ サイドフレーム ａ２ リード端子 ａ３ 二股爪部 Ｂ 液晶表示素子 １，２ ガイドレール ３ 送りローラ ５ 第１カッター ６ 延長ガイド部材 ７ 液晶表示素子の支持台 ８ ブラケット １０ 第１往復体 １２ 第２カッター １３ ヘッド体 １５ 受け面 １６ 櫛歯部 １８ ガイド部材 ２４ 押さえ体

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】帯状のサイドフレームから多数本のリード
   端子を一定ピッチの間隔で一体的に造形して成るリード
   フレームを、その各リード端子を上向きの鉛直状にし、
   且つ、各リード端子の先端の二股爪部を液晶表示素子又
   はプリント基板等より高い部位に位置した状態で当該リ
   ードフレームの長手方向に沿って移送するようにした送
   り手段と、前記リードフレームを、所定数のリード端子
   を含む長さのリードフレーム片に切断するカッター手段
   とを備え、前記カッター手段よりも前記リードフレーム
   の移送方向に沿う前方で、且つ、前記液晶表示素子又は
   プリント基板等に対向する部位に、前記液晶表示素子又
   はプリント基板等に向かって前進動したのち後退動する
   ように構成した往復作動型のヘッド体を配設し、該ヘッ
   ド体と、前記液晶表示素子又はプリント基板等との間
   に、前記ヘッド体の前面との間で前記リードフレームを
   下降移動し得るように保持するガイド部材を、当該ガイ
   ド部材が前記ヘッド体と一緒に前進動するように配設
   し、前記ヘッド体の前面に、前記リードフレーム片の各
   リード端子の先端における二股爪部に対する受け面を、
   前記液晶表示素子又はプリント基板等と同じ高さの部位
   に形成したことを特徴とする液晶表示素子又はプリント
   基板等へのリード端子の装着装置。
2. 【請求項２】帯状のサイドフレームから多数本のリード
   端子を一定ピッチの間隔で一体的に造形して成るフープ
   状のリードフレームを、その各リード端子を上向きの鉛
   直状にし、且つ、各リード端子の先端の二股爪部を液晶
   表示素子又はプリント基板等より高い部位に位置した状
   態で当該リードフレームの長手方向に沿って移送するよ
   うにした送り手段と、前記リードフレームを、所定数の
   リード端子を含む長さのリードフレーム片に切断するカ
   ッター手段とを備え、前記カッター手段よりも前記リー
   ドフレームの移送方向に沿う前方で、且つ、前記液晶表
   示素子又はプリント基板等に対向する部位に、前記液晶
   表示素子又はプリント基板等に向かって前進動したのち
   後退動するように構成した往復作動型のヘッド体を配設
   し、該ヘ ッド体と、前記液晶表示素子又はプリント基板
   等との間に、前記ヘッド体の前面との間で前記リードフ
   レームを下降移動し得るように保持するガイド部材を、
   当該ガイド部材が前記ヘッド体と一緒に前進動するよう
   に配設し、前記ヘッド体の前面に、前記リードフレーム
   片の各リード端子の先端における二股爪部に対する受け
   面を、前記液晶表示素子又はプリント基板等と同じ高さ
   の部位に形成し、更に、前記ヘッド体に、前記リードフ
   レーム片における各リード端子の間に挿入するようにし
   た櫛歯部を設けたことを特徴とする液晶表示素子又はプ
   リント基板等へのリード端子の装着装置。
3. 【請求項３】帯状のサイドフレームから多数本のリード
   端子を一定ピッチの間隔で一体的に造形して成るフープ
   状のリードフレームを、その各リード端子を上向きの鉛
   直状にし、且つ、各リード端子の先端の二股爪部を液晶
   表示素子又はプリント基板等より高い部位に位置した状
   態で当該リードフレームの長手方向に沿って移送するよ
   うにした送り手段と、前記リードフレームを、所定数の
   リード端子を含む長さのリードフレーム片に切断するカ
   ッター手段とを備え、前記カッター手段よりも前記リー
   ドフレームの移送方向に沿う前方で、且つ、前記液晶表
   示素子又はプリント基板等に対向する部位に、前記液晶
   表示素子又はプリント基板等に向かって前進動したのち
   後退動するように構成した往復作動型のヘッド体を配設
   し、該ヘッド体と、前記液晶表示素子又はプリント基板
   等との間に、前記ヘッド体の前面との間で前記リードフ
   レームを下降移動し得るように保持するガイド部材を、
   当該ガイド部材が前記ヘッド体と一緒に前進動するよう
   に配設し、前記ヘッド体の前面に、前記リードフレーム
   片の各リード端子の先端における二股爪部に対する受け
   面を、前記液晶表示素子又はプリント基板等と同じ高さ
   の部位に形成し、更に、前記ヘッド体の上方に、前記カ
   ッター手段で切断した後のリードフレーム片を下向きに
   押し下げるようにした上下作動型の押さえ体を配設した
   ことを特徴とする液晶表示素子又はプリント基板等への
   リード端子の装着装置。